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一方此方は平和です
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ミストラルとパスタリアン王国の戦争が始まったようだが‥‥‥もうすでに終結するも同然のようであった。
国内の方に被害が出るかもしれないと思われていたが、実際に戦争をしてみればまったく被害が出ていな方長である。
どうもあのパスタリアン王国から有能な人材がすべて抜け出ていたようで、残っていたのは、賄賂をこぞって送り、お世辞を言ってご機嫌取りをしていた連中だらけだったようで、統率の全く取れていない雑魚相手にはさほど労力を使わなかったそうである。
「‥‥‥でも、結局あの馬鹿王には逃げられたようでさ、今しらみつぶしに探しているのだよね」
「へぇ‥‥‥で、そろそろお帰りになられてはいかがでしょうかギースさん」
「まだ食べている最中なのですけれども!?」
その戦況をどのように知ったのかはわからないが、目の前でオムライスを食べながらツッコミしたギースを見て、ミアスははぁっと溜息を吐いた。
数日前に、彼はこの喫茶店に訪れた。
魔導士オーチャンの息子で、馬鹿王とは若干距離を置いていた取りまきの一人であったギース。
一応整った顔立ちで人気はあったようだが、誰とも付き合っていなかったようだ。
なぜここにいるのかを尋ねると、どうやら彼は元々取りまきでもなかったようである。
「あのアバ・・・こほん、ズーバレ令嬢‥‥‥今は腐れ王妃と言われていた奴がどうもおかしいようでね、父上に頼まれて僕はわざとあのメンバーに混じっていたのさ」
「ふーん、つまりあなたは最初から怪しいと分かって、あの中にいたのね」
ギースは魔導士‥‥‥いわば、魔法のエキスパートである。
あの馬鹿殿下やほかの取りまきたちはその手の事に疎かったそうだが、彼はあのズーバレの怪しさを最初から見抜き、その目的や出身などを密かに調べるためにわざと取りまきになっていたようなのだ。
そもそも、実はギースも、その父親もただの魔導士ではなかったようだが。
「元々うちは魔導士ではなく、政治的にやばくなりそうなやつらを見つけたら国に入ってこないようにするための、とある一族から派遣されてきた諜報員兼工作員だったよ」
「それ、私に話してよかったの?」
「うん、別に良いさ。どうせこの件は父上にいっているし、しばらくの間は暇を出されているからね」
‥‥‥それってクビなのではないだろうか?
「クビとは違うぞ。次の馬鹿が出るまでしっかりと英気を養えという事だよ。‥‥‥あの馬鹿たちの相手は非常に疲れたしね‥‥‥」
「あ、なんかごめんなさい」
相当精神的に疲れたのか、がっくりとしたギースにミアスは申し訳なく思い、そっと割引券を渡した。
あの馬鹿共の中に、まともな精神でいる人が入ったら、そりゃものすごく疲れるであろう。
より詳しくミアスは聞きたかったが、一応答えられないこともあるようなので、全部は聞くことができなかったが、それでも何とか大雑把な部分だけは聞くことができた。
どうやらギースたちが仕えているのは、歴史の裏にいる様な、世界的な平和を望み、守る者たちであるそうだ。
で、その平和などを乱すような馬鹿が現れた活動し、消えたら再び沈黙する。
その実態は不明だが、その活動時期に初めて知る存在であり、そして静まるころには元の状態になっているのだ。
‥‥‥不気味にも思えるが、その事から考えるのであれば、あの馬鹿たちはその存在にとって乱す者と認定されたから、動いたようである。
あの人はそんな者たちが動くほどの、歴史的な大馬鹿野郎共だったのだろうか。
「ちなみに、いくらか矯正してまともにできないかともやっていたけど‥‥‥人の本質って変わらないようで、失敗して、君を婚約破棄するような大馬鹿者になったからなぁ。一応、身ぐるみはがして国外追放にさせずに、わざわざ国境近くまで送るようまでには頭を強制出来たけどなー」
なるほど、つまりその矯正がなかったら私の身ぐるみをはがして追い出すような正真正銘に屑にあの王子はなっていたようである。
いや、なんにせよ屑なのは間違いなかったが。
それに、もうあの馬鹿殿下は王子でも、馬鹿王でもなく、ただの民を見捨てた史上最悪の無能屑王として記録されるだけの人間だ。
近いうちに彼を憎む大勢の手によってあっという間に捕まるだろうと、ミアスは思った。
「で、まぁこの喫茶店を君が経営していると聞いて…‥‥」
「食べに来たの?」
「そういうこと。あ、会計を・・・・・って」
財布を出そうとして、ギースの顔が青く染まった。
「‥‥‥財布落としちゃった☆」
「はぁっつ!?」
「ごめん!!後で絶対に払うからこの場はどうか見逃してください!!」
ギースは綺麗な土下座をしてミアスに頼み込んだのであった。
結局、一応ツケということにして期限を1週間として、その期限が来るまでの人質もどきということで、ギースの大事なものだという、何やらいろいろ彫られて凝っている細工の指輪をミアスが預かることで合意したのであった。
「きっちりとした物がないと、金に関して問題になりやすいのよね」
「ううっ、令嬢を止めてからなんかたくましくなったなぁ…‥‥そこが可愛いけどね」
「‥‥‥え?」
ぽつりとギースがつぶやいたのを聞き、ミアスはぽかんと驚くのであった。
国内の方に被害が出るかもしれないと思われていたが、実際に戦争をしてみればまったく被害が出ていな方長である。
どうもあのパスタリアン王国から有能な人材がすべて抜け出ていたようで、残っていたのは、賄賂をこぞって送り、お世辞を言ってご機嫌取りをしていた連中だらけだったようで、統率の全く取れていない雑魚相手にはさほど労力を使わなかったそうである。
「‥‥‥でも、結局あの馬鹿王には逃げられたようでさ、今しらみつぶしに探しているのだよね」
「へぇ‥‥‥で、そろそろお帰りになられてはいかがでしょうかギースさん」
「まだ食べている最中なのですけれども!?」
その戦況をどのように知ったのかはわからないが、目の前でオムライスを食べながらツッコミしたギースを見て、ミアスははぁっと溜息を吐いた。
数日前に、彼はこの喫茶店に訪れた。
魔導士オーチャンの息子で、馬鹿王とは若干距離を置いていた取りまきの一人であったギース。
一応整った顔立ちで人気はあったようだが、誰とも付き合っていなかったようだ。
なぜここにいるのかを尋ねると、どうやら彼は元々取りまきでもなかったようである。
「あのアバ・・・こほん、ズーバレ令嬢‥‥‥今は腐れ王妃と言われていた奴がどうもおかしいようでね、父上に頼まれて僕はわざとあのメンバーに混じっていたのさ」
「ふーん、つまりあなたは最初から怪しいと分かって、あの中にいたのね」
ギースは魔導士‥‥‥いわば、魔法のエキスパートである。
あの馬鹿殿下やほかの取りまきたちはその手の事に疎かったそうだが、彼はあのズーバレの怪しさを最初から見抜き、その目的や出身などを密かに調べるためにわざと取りまきになっていたようなのだ。
そもそも、実はギースも、その父親もただの魔導士ではなかったようだが。
「元々うちは魔導士ではなく、政治的にやばくなりそうなやつらを見つけたら国に入ってこないようにするための、とある一族から派遣されてきた諜報員兼工作員だったよ」
「それ、私に話してよかったの?」
「うん、別に良いさ。どうせこの件は父上にいっているし、しばらくの間は暇を出されているからね」
‥‥‥それってクビなのではないだろうか?
「クビとは違うぞ。次の馬鹿が出るまでしっかりと英気を養えという事だよ。‥‥‥あの馬鹿たちの相手は非常に疲れたしね‥‥‥」
「あ、なんかごめんなさい」
相当精神的に疲れたのか、がっくりとしたギースにミアスは申し訳なく思い、そっと割引券を渡した。
あの馬鹿共の中に、まともな精神でいる人が入ったら、そりゃものすごく疲れるであろう。
より詳しくミアスは聞きたかったが、一応答えられないこともあるようなので、全部は聞くことができなかったが、それでも何とか大雑把な部分だけは聞くことができた。
どうやらギースたちが仕えているのは、歴史の裏にいる様な、世界的な平和を望み、守る者たちであるそうだ。
で、その平和などを乱すような馬鹿が現れた活動し、消えたら再び沈黙する。
その実態は不明だが、その活動時期に初めて知る存在であり、そして静まるころには元の状態になっているのだ。
‥‥‥不気味にも思えるが、その事から考えるのであれば、あの馬鹿たちはその存在にとって乱す者と認定されたから、動いたようである。
あの人はそんな者たちが動くほどの、歴史的な大馬鹿野郎共だったのだろうか。
「ちなみに、いくらか矯正してまともにできないかともやっていたけど‥‥‥人の本質って変わらないようで、失敗して、君を婚約破棄するような大馬鹿者になったからなぁ。一応、身ぐるみはがして国外追放にさせずに、わざわざ国境近くまで送るようまでには頭を強制出来たけどなー」
なるほど、つまりその矯正がなかったら私の身ぐるみをはがして追い出すような正真正銘に屑にあの王子はなっていたようである。
いや、なんにせよ屑なのは間違いなかったが。
それに、もうあの馬鹿殿下は王子でも、馬鹿王でもなく、ただの民を見捨てた史上最悪の無能屑王として記録されるだけの人間だ。
近いうちに彼を憎む大勢の手によってあっという間に捕まるだろうと、ミアスは思った。
「で、まぁこの喫茶店を君が経営していると聞いて…‥‥」
「食べに来たの?」
「そういうこと。あ、会計を・・・・・って」
財布を出そうとして、ギースの顔が青く染まった。
「‥‥‥財布落としちゃった☆」
「はぁっつ!?」
「ごめん!!後で絶対に払うからこの場はどうか見逃してください!!」
ギースは綺麗な土下座をしてミアスに頼み込んだのであった。
結局、一応ツケということにして期限を1週間として、その期限が来るまでの人質もどきということで、ギースの大事なものだという、何やらいろいろ彫られて凝っている細工の指輪をミアスが預かることで合意したのであった。
「きっちりとした物がないと、金に関して問題になりやすいのよね」
「ううっ、令嬢を止めてからなんかたくましくなったなぁ…‥‥そこが可愛いけどね」
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ぽつりとギースがつぶやいたのを聞き、ミアスはぽかんと驚くのであった。
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