一条春都の料理帖

藤里 侑

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レシピ集

2.春都のグラタン

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 どうも、一条春都です。
 寒い季節、食べたくなるものといえばやっぱり、温かいものですよね。鍋、おでん、シチューにスープ。揚げたての総菜もいい。
 そうそう、グラタンも食べたくなるなあ。野菜も食べられるし、具材もいろいろ選べるし。焼けたチーズの香ばしさもたまらない。カリッと焼いたフランスパンと一緒に食べると最高です。
 というわけで、今日はグラタンを作ろうと思います。
 マカロニかじゃがいもか悩みどころですが、今日はじゃがいもで。程よい厚さにスライスして、茹でておきます。
 グラタンといえばホワイトソース。作るのが難しいと、俺も一時期は手が出せずにいましたが、母さんに教えてもらった作り方でうまくやれてます。
 玉ねぎは薄切りにして、少し多めのオリーブオイルで鶏肉と一緒に炒めます。いい感じに炒められたかな、ってところで小麦粉を投入。しっかり炒めます。小麦粉を入れて炒めるって、なんだか不思議な感じがします。
 しっかり炒めたら豆乳を入れます。少し温めた方がだまになりにくいです。
 うん、今日もいい感じです。これでホワイトソースは完成ですね。
 グラタン皿は少し濡らしておくと、後が楽です。焦げ付きがとれやすい。まあ、くっついたチーズを取るのは至難の業ではある。
 グラタン皿にソースをのせて、じゃがいもを並べる。その上にソースをかけてチーズをのせたらオーブンで焼く。そうそう、パンも忘れちゃいけない。
 焼いている間に片付けを済ませ、心おきなく食べられるようにしておこう。
「そろそろかな……まだかな……」
 じりじりとチーズに色がついていくこの時間、待ち遠しくもあり楽しくもあり。パンを一つかじってみる。うん、おいしい。
「よし、焼けた」
 さあ、食べよう食べよう。
「いただきます」
 こんがりと焼けたチーズの表面にスプーンを差し込むこの瞬間、たまらない。特別な一瞬ですねぇ。
 おお、よく伸びる。ホワッと湯気が立ち上り、熱々なのがよく分かるホワイトソース。
 ん~熱い。鶏肉はプリッとしていて、ジュワッとうま味が染み出す。玉ねぎも甘みがあるなあ。ホワイトソースはさっぱりとしていていくらでも食べられる。
 そしてサクサクカリカリのチーズの香ばしさ。もっちりしたチーズを口いっぱいに含むのが楽しんだよなあ。程よい塩気がうま味を際立たせる。
 ジャガイモ、ほくほくだなあ。ホワイトソースとジャガイモって、どうしてこんなに合うんだろう。
 これをパンの上にのせて食べる。ガッと口を開かないと食べられないんだな、この厚さ。
 サクッとしたパンにホワイトソースが染みてジュワッとする。そうそう、グラタンといえばこれなんだよなあ。もちろん、ご飯でもうまい。
 やはり、熱々の料理というのは、寒い日に輝く。
 うまいものはいつ食ってもうまいけど、やはり、より輝く瞬間ってあると思う。野菜にも旬というものがあるように。
 今回は鶏肉だけで作りましたが、えびとか、牡蠣を入れてもうまいですよね。ホワイトソースには、海鮮もよく合うのです。
 では今日はこの辺で。
 次は何を作ろうかなあ。

「ごちそうさまでした」
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感想 16

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みんなの感想(16件)

水母
2024.08.14 水母

春都くんが女の子に料理を作って、恋愛の方向にいって欲しいです。願望です

2024.08.15 藤里 侑

コメントありがとうございます!
これからの春都を温かく見守っていただけたら嬉しいです。

解除
なつめ
2024.05.31 なつめ

700話おめでとうございます!すごいですね!これからもずっと応援しています♪

2024.05.31 藤里 侑

コメントありがとうございます!
いつも読んでいただけて嬉しいです♪これからもよろしくお願いします!

解除
青緑 ネトロア

初めまして。読んで楽しかったので、お気に入りに登録しました。
生活と料理の描写が想像しやすく、今後も読みます(^^)

2024.05.26 藤里 侑

はじめまして!コメントありがとうございます♪
お気に入り登録、嬉しいです。ありがとうございます♪
楽しく読んでいただけるように、頑張って書かせていただきます!
これからもよろしくお願いします^ - ^

解除

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