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参ノ章:激突
第74話 出張先にて
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スコットランド北部ハイランド地方に存在するネス湖は、ラムサール条約に登録されている広大な湖である。グレートグレン断層と呼ばれる溝に出来た縦長の湖の周辺は、まさに人気の無い田舎であり、その寂しさは深夜になると更に悪化する。
しかしそんな湖畔の観光用フェリーの発着場には、一人の男が愛車らしきバンと共に屯していた。小太りな白人男性である。開けっぴろげにしている車のトランクには、いくらかけたのかも分からない業務用ビデオカメラと、望遠レンズ付きの一眼レフを積んでおり、そこでドローンのプロペラの具合とスマホへの接続点検に勤しんでいた。
「よし、問題なさそうだ」
警察が来ようものなら面倒な事になるが、この男は別段気にしていなかった。いつもの事であり、付近を管轄している者達からも顔をすっかり覚えられてしまっていたのだ。まあ危険性は無いという事で放免されてはいるが、それからというもの深夜に用がある時は、近辺の売店などに対して連絡を入れておくようになっていた。
「失礼、少しよろしいですか」
準備が終わった時だった。背後からかしこまった声がする。男が振り向くと、黄金色をした短髪の男が立っていた。若い様だが、この近辺の人間ではない。見慣れない顔なのも勿論だが、丁寧にアイロンがけされている事が窺える端正なスーツと、車の車内照明が微かに照らしている革靴の輝き具合は、どうもこの田舎にそぐわない。まるでちょうど今やって来たかのような身なりであった。それを証明するかのように、短髪の男の背後にはBMWのSUVが停まっており、エンジンを小さく唸らせている。
「アンタこのあたりじゃ見ない顔だな」
「まあ、余所者なのはお互い様でしょう。ああ失礼…仕事の用時で車を走らせていたら、怪しげな光が目に入った物で」
短髪の男はバンに付いてるナンバープレートを見て言った。
「そ、そうかい。驚かせてすまなかったな。ちょっとした撮影だよ。趣味のね」
こんな時間に仕事の用で、それも田舎にまで車を走らせる人間がいるものだろうか。胡散臭かったが敢えてツッコまないでいた。パっと見ではあるが凶器を携行してはおらず、何より服装や背後の車の型式が最新な点からして、生活に困窮している人間には見えない。
「撮影 ? こんな時間に」
短髪の男が尋ねた。
「ああそうだ。ネス湖のネッシー…聞いた事は ?」
「子供の頃は夢中になってましたよ。子供の頃はね」
「俺は大人になった今でも追い続けてるぜ。最近、妙な噂を聞いてな。今度という今度こそと思ったんだ」
皮肉に気付いて無さそうな小太りの男は、話し相手になってくれそうな人間が見つかって嬉しかったのか、声を明るくして自分の車のトランクへ体を向ける。自分が調べたネットの資料や、掲示板とSNSに書き込まれていた情報を紙に焼いた物を取り出そうとしていたが、短髪の男は後ろポケットにしまっていたスタンガンを取り出していた。
「水面に気泡が湧き出てきたなんて言うチャチな話じゃない。明らかに何か潜んでいるような大型の影が動いている姿を―――」
スーツの男は素早く首筋にスタンガンを当て、そのまま絞め落としてしまった。そしてすぐさま自分のSUVから縄を調達して捕縛に掛かり、口にガムテープもして完全に動けなくしてしまう。
「悪いね。興味はあったが、流石に目撃者がいるとマズいからな」
高そうな機材を慎重に動かし、縛った男を抱き上げてそのトランクに寝かせる。丁度その頃、右ポケットに入れていた携帯が鳴った。
『ワトソン、今何してる ?』
トランクを閉めて通話を開始すると、女性の声がした。
「民間人がいたんで少し静かにしてもらった。GPSで私のいる場所に人を寄越すよう言っといてくれ。介抱が必要だ。それより水中の様子は ?」
「マジ ? 深夜なのに油断できない…後、水中の方はもう始まってる。ところでスーツをクリーニングに出す予定は ?」
「新品だし特に無いが、どうした ?」
「じゃあ週末の予定に入れときなよ。ご愁傷様」
その直後、爆発が起きたかのような水柱がネス湖で起きた。一瞬ではあるが、凶悪な暴風雨の如く水と風圧が襲い掛かり、ワトソンの一張羅を湿った生臭い布切れへと変貌させる。スーツどころではない。このまま帰宅するとなれば、車の内装も掃除する必要があるだろう。明日にでも。
湖の方では浅瀬に押し倒されている巨人と、その巨人に組み付いて食い殺そうとしている首長竜の姿があった。巨人とはいうが、月に照らされているの体は銀色に光り、所々に目立つ紅い蛍光する装飾が備わっていた。傍から見ても、その正体が機械だというのは嫌でも分かる。
『"エリザベート" ! このままだとお前が危険だ ! 攻撃するぞ !』
エリザベートと名付けられてるらしい機械の巨人に、自分の内側にいる誰かから連絡が入る。
「いけません。目的は対象存在の捕縛であり、駆除ではない」
『じゃあどうするんだ !』
「だからミスター・ワトソンは、彼女を呼んだのです」
すぐにでも顔を齧られそうな中で、エリザベートは冷静な声と共に返答をする。その一方で、怪物の背には短刀を突き立ててしがみ付いている佐那がいた。ダイビング用のウェットスーツとブーツを装着し、呼吸用のゴーグルとマウスピースを取っ払ってから一気に駆け上がる。霊糸を伸ばして首に巻きつけ、一気に昇り上げてから怪物の口を無理やり開けさせ、装備していた筒状の爆弾を口に放り込んだ。そして素早く霊糸で口を撒いて塞ぎ、エリザベートと共に怪物の動きを封じる。
続けて腰に付けていた無線機のスイッチを押すと、怪物の体に放り込まれた爆弾が炸裂し、火薬と炎ではなく白いガスが体内に散布される。必死に暴れていた怪物だが、やがて眼を閉じてエリザベートに体を預けるように倒れて動かなくなった。
「心肺機能と脈拍に異常なし。これより、光学迷彩によるカモフラージュを行い、対象存在の輸送を開始します」
佐那が体から離れたのを確認し、エリザベートは寝息を立てている怪物を抱き上げると、自分の背中のハッチが開いて粒子を放出し。それは迅速に集合と結合を行い、やがて銀色の巨大な翼を作り出す。それから間もなくしてエリザベートは飛翔し、稲妻を体に幾度か迸らせてから、ワトソンと佐那の視界から姿を消した。
「いや~感謝するよ。ミセ…ああいや、ミス・ゲンショウイン」
「気にしないで。思っていたよりスムーズに行ったみたいで良かった」
「ああ全くだ…私の買ったばかりの服と車が生贄に捧げられたがね」
佐那が髪に染み付いた水気を落としていると、ワトソンが話しかけて来る。しかし彼の関心は、奮発して買ったばかりの服と車がこ汚れてしまった事へと移ってしまっていた。
「まあそのうちいい事あるわよ。報酬はいつもと同じ様に複数の国の口座に分割して振り込んで。名義も違うから、後で確認用の連絡をしてくれると助かる」
「分かった…しかし、そこまで税務署に嗅ぎつけられたくないのか ? 君も一応だが公務員だろう」
「失礼ね。必要な分は申告も納税もしてるし、単純に現地で何かあった時にすぐ出せるようにしてるだけよ…ああ、ちょっと待って」
佐那はいつもの通りの手筈で注文を付けようとしたが、自分の濡れた携帯に着信が入っている事に気付く。弥助からだった。
しかしそんな湖畔の観光用フェリーの発着場には、一人の男が愛車らしきバンと共に屯していた。小太りな白人男性である。開けっぴろげにしている車のトランクには、いくらかけたのかも分からない業務用ビデオカメラと、望遠レンズ付きの一眼レフを積んでおり、そこでドローンのプロペラの具合とスマホへの接続点検に勤しんでいた。
「よし、問題なさそうだ」
警察が来ようものなら面倒な事になるが、この男は別段気にしていなかった。いつもの事であり、付近を管轄している者達からも顔をすっかり覚えられてしまっていたのだ。まあ危険性は無いという事で放免されてはいるが、それからというもの深夜に用がある時は、近辺の売店などに対して連絡を入れておくようになっていた。
「失礼、少しよろしいですか」
準備が終わった時だった。背後からかしこまった声がする。男が振り向くと、黄金色をした短髪の男が立っていた。若い様だが、この近辺の人間ではない。見慣れない顔なのも勿論だが、丁寧にアイロンがけされている事が窺える端正なスーツと、車の車内照明が微かに照らしている革靴の輝き具合は、どうもこの田舎にそぐわない。まるでちょうど今やって来たかのような身なりであった。それを証明するかのように、短髪の男の背後にはBMWのSUVが停まっており、エンジンを小さく唸らせている。
「アンタこのあたりじゃ見ない顔だな」
「まあ、余所者なのはお互い様でしょう。ああ失礼…仕事の用時で車を走らせていたら、怪しげな光が目に入った物で」
短髪の男はバンに付いてるナンバープレートを見て言った。
「そ、そうかい。驚かせてすまなかったな。ちょっとした撮影だよ。趣味のね」
こんな時間に仕事の用で、それも田舎にまで車を走らせる人間がいるものだろうか。胡散臭かったが敢えてツッコまないでいた。パっと見ではあるが凶器を携行してはおらず、何より服装や背後の車の型式が最新な点からして、生活に困窮している人間には見えない。
「撮影 ? こんな時間に」
短髪の男が尋ねた。
「ああそうだ。ネス湖のネッシー…聞いた事は ?」
「子供の頃は夢中になってましたよ。子供の頃はね」
「俺は大人になった今でも追い続けてるぜ。最近、妙な噂を聞いてな。今度という今度こそと思ったんだ」
皮肉に気付いて無さそうな小太りの男は、話し相手になってくれそうな人間が見つかって嬉しかったのか、声を明るくして自分の車のトランクへ体を向ける。自分が調べたネットの資料や、掲示板とSNSに書き込まれていた情報を紙に焼いた物を取り出そうとしていたが、短髪の男は後ろポケットにしまっていたスタンガンを取り出していた。
「水面に気泡が湧き出てきたなんて言うチャチな話じゃない。明らかに何か潜んでいるような大型の影が動いている姿を―――」
スーツの男は素早く首筋にスタンガンを当て、そのまま絞め落としてしまった。そしてすぐさま自分のSUVから縄を調達して捕縛に掛かり、口にガムテープもして完全に動けなくしてしまう。
「悪いね。興味はあったが、流石に目撃者がいるとマズいからな」
高そうな機材を慎重に動かし、縛った男を抱き上げてそのトランクに寝かせる。丁度その頃、右ポケットに入れていた携帯が鳴った。
『ワトソン、今何してる ?』
トランクを閉めて通話を開始すると、女性の声がした。
「民間人がいたんで少し静かにしてもらった。GPSで私のいる場所に人を寄越すよう言っといてくれ。介抱が必要だ。それより水中の様子は ?」
「マジ ? 深夜なのに油断できない…後、水中の方はもう始まってる。ところでスーツをクリーニングに出す予定は ?」
「新品だし特に無いが、どうした ?」
「じゃあ週末の予定に入れときなよ。ご愁傷様」
その直後、爆発が起きたかのような水柱がネス湖で起きた。一瞬ではあるが、凶悪な暴風雨の如く水と風圧が襲い掛かり、ワトソンの一張羅を湿った生臭い布切れへと変貌させる。スーツどころではない。このまま帰宅するとなれば、車の内装も掃除する必要があるだろう。明日にでも。
湖の方では浅瀬に押し倒されている巨人と、その巨人に組み付いて食い殺そうとしている首長竜の姿があった。巨人とはいうが、月に照らされているの体は銀色に光り、所々に目立つ紅い蛍光する装飾が備わっていた。傍から見ても、その正体が機械だというのは嫌でも分かる。
『"エリザベート" ! このままだとお前が危険だ ! 攻撃するぞ !』
エリザベートと名付けられてるらしい機械の巨人に、自分の内側にいる誰かから連絡が入る。
「いけません。目的は対象存在の捕縛であり、駆除ではない」
『じゃあどうするんだ !』
「だからミスター・ワトソンは、彼女を呼んだのです」
すぐにでも顔を齧られそうな中で、エリザベートは冷静な声と共に返答をする。その一方で、怪物の背には短刀を突き立ててしがみ付いている佐那がいた。ダイビング用のウェットスーツとブーツを装着し、呼吸用のゴーグルとマウスピースを取っ払ってから一気に駆け上がる。霊糸を伸ばして首に巻きつけ、一気に昇り上げてから怪物の口を無理やり開けさせ、装備していた筒状の爆弾を口に放り込んだ。そして素早く霊糸で口を撒いて塞ぎ、エリザベートと共に怪物の動きを封じる。
続けて腰に付けていた無線機のスイッチを押すと、怪物の体に放り込まれた爆弾が炸裂し、火薬と炎ではなく白いガスが体内に散布される。必死に暴れていた怪物だが、やがて眼を閉じてエリザベートに体を預けるように倒れて動かなくなった。
「心肺機能と脈拍に異常なし。これより、光学迷彩によるカモフラージュを行い、対象存在の輸送を開始します」
佐那が体から離れたのを確認し、エリザベートは寝息を立てている怪物を抱き上げると、自分の背中のハッチが開いて粒子を放出し。それは迅速に集合と結合を行い、やがて銀色の巨大な翼を作り出す。それから間もなくしてエリザベートは飛翔し、稲妻を体に幾度か迸らせてから、ワトソンと佐那の視界から姿を消した。
「いや~感謝するよ。ミセ…ああいや、ミス・ゲンショウイン」
「気にしないで。思っていたよりスムーズに行ったみたいで良かった」
「ああ全くだ…私の買ったばかりの服と車が生贄に捧げられたがね」
佐那が髪に染み付いた水気を落としていると、ワトソンが話しかけて来る。しかし彼の関心は、奮発して買ったばかりの服と車がこ汚れてしまった事へと移ってしまっていた。
「まあそのうちいい事あるわよ。報酬はいつもと同じ様に複数の国の口座に分割して振り込んで。名義も違うから、後で確認用の連絡をしてくれると助かる」
「分かった…しかし、そこまで税務署に嗅ぎつけられたくないのか ? 君も一応だが公務員だろう」
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