誰からも愛されない子を俺だけが愛した結果・・・執着彼氏？みたいになりました

出会い

「おまえ、なんでうまれてきたの？きもちわるい…」

「どっかいけよ！」

「バイキン！！きったね～」

暴言を吐く子どもたちの前にぶるぶると肩を震わせ怯える男の子がいた。ボロボロの洋服に泥だらけの靴、髪もボサボサ、腕には叩かれた跡と…ひどい姿。いかにも親から虐待を受けていますって感じ。

そして中心的になって暴言を吐いている俺こそがこの小説の中の主人公…！、、ではなく弱い者を虐める悪役である。なぜここが小説の中だと言い切れるのか…それはなんかさっきビリビリと身体に電撃が走り思い出したのだ。間違いない、だって子どもとは思えない脳の回転…まだ小学校に入学する前の子どもがこんなこと考えるわけがない。なぜなら前世(17歳)の記憶があるからだ。


そしてその主人公というのが今まさに俺に虐められている男の子がそうなのだ。


…うん、詰んだね、、さてどうしたものか。