【R18】【BL】嫉妬で狂っていく魔法使いヤンデレの話

11 魔法によって望むものすべてが叶うなら ※end

俺はヒビキをベッドに押し倒すと、覆いかぶさるようにしてキスをした。

「ヒビキ…ヒビキ」

「んぅ…っ」

やっと彼に触れることができる。ずっとこうしたかった。
彼の心が偽りでももうどうでもいい。今はただずっと欲しかったものが手に入った。そんな幸福感で一杯だった。

ちゅくちゅくと舌を使うと彼は呼吸ができないのか苦しそうな顔をした。

「鼻で息するんだよ」

「…はぁ…はぁは…ぁ」

そんな不器用なところもかわいい。
キスをしながら手際よく服を脱がせていく。
シャツも、ズボンも、下着も。ベッドの上で乱れる彼はすごく美しい。

「はぁ…」

「ノエル…恥ずかしい…」

「隠さないで。ここもうこんなになってる」

布団で体を隠そうとする彼の手をシーツに縫い付け、舐めるように彼の体を眺めた。
白い肌に細い腰そして色素の薄いペニス。
どれも官能的でドキドキする。

彼のペニスは少したちあがっていて先から透明な汁が滴っていた。
先の方を指先で触れると体がビクッとする。

「んぁぁ…っ気持ちいいっもっとさわって…」

言われたとおり今度は少し早く先端を擦ってみた。そうしてペニス全体を刺激していく。

「ぁ…っあ…ぁ…」

顔を真っ赤にして快楽に喘ぐ姿はすごくえろい。

「どんどん硬くなるね…。いいよ、一回出そうか」

「ノ、エル…でちゃうっ」

「いいよ。いって」

「ぁうっ」

彼が目を瞑るとびゅっと白い液体が散った。

「んんんんっぅ…ん」

頬はピンク色に染まり、潤んだ瞳が俺を捉えた。
ゴクリ。
愛おしくなって再度口づける。

「んぁっんぅ…」

「ヒビキ…好きかわいい」

今度は後の穴に触れた。ゆっくりと指を差し込むと彼が腰を揺らす。

「ノエル…それ変…っ」

「力抜いて」

人差し指を根本まで差し込むと中を潤す魔法を使った。指を引き抜くとツーっと銀色の糸がつたう。中はもうとろとろだ。

早く挿れたい。早く彼と繋がりたい。そんな欲望をぎりぎりで抑え込んで入念にならしていく。ヒビキには痛い思いをしてほしくないから。

「ぅ…」

「そろそろ挿れるね」

指が2本はいったし多分大丈夫だろう。俺はペニスをゆっくりと近づけた。
つぷっとキスをするように粘膜が触れる。
そして先のほうが飲み込まれていく。

「…はぁ…やば…きもちいい」

中は熱くてトロトロで絡みついてくるようだった。

「ぁっあ、ああ…っ…まってそんな大きいの…はいらないっ」

やばい。ヒビキと繋がってるって考えるだけでいきそう。

「はいるよ、ほらあと半分」

中はすごくきつい。

「ヒビキ、キスしよ」

「んぅ」

ゆっくりゆっくり腰を押し進めてやっと根本まではいった。

「…全部はいったよ」

「ぅん…ノエル…すき…ノエル…ｱｯ」

俺は一旦ペニスを引き抜くと奥まで一気に突き刺した。

「あっっあ…ぁあ、ぅ…はげし…ぁ」
　
どちゅどちゅと出したり挿れたりを繰り返し彼の中に俺の形を覚えさせていく。

「ぁあ…奥、おくっきもちいいっ」

興奮してぱんぱんになったペニスで奥をぐりぐり擦ると彼は可愛い声を出した。

やばい、出そう。

「ごめん…いく、中で出していい…？はぁ」

「だして…精子びゅーびゅーしてぇ」

「はぁ…かわいすぎ」

ん…っ。

世界で一番好きな人の中で俺は果てた。びゅくびゅくとペニスが痙攣して大量の精液が注がれる。
気持ちいい。ヒビキの中に出してる…。

一回では満足できず、何度も何度も彼の中に白濁液をはきだした。
孕めばいいのに。そうすれば彼は一生俺なしでは生きていけなくなるのに。

「ヒビキ、好き…大好き」

「ノエル僕も好き」

なぜか涙が頬を伝った。罪悪感と虚しさとそれを上回る幸福感で一杯になる。
でも腰は止まらない。

ペニスを引き抜くと穴からごぽっと液が溢れ出した。

「はぁ…はぁ…はあ」

「ノエル好き…大好き。もっといっぱいえっちしよ」

彼の言葉が偽りであっても、その言葉を聞けるだけで俺は最大の幸福感で満たされた。








俺はもう彼の前で髪を金髪に染めることも青い瞳に変えることもやめた。
一生魔法を解いてあげない。仕事もやめさせてこの部屋に閉じ込める。
一生俺だけを見て、俺だけに笑いかけて、俺だけと関わればいい。

他のやつに取られるぐらいならそのほうがいい。




あなたは魔法によって望むものすべてが叶うとしたら何を願うのだろうか。

お金持ちになる？王様になる？容姿を変える？














俺は、世界で一番好きな人の心を支配する。


end