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冒険者イクスの実力
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街を出てしばらくもしないうちに、敵感知のスキルが反応した。
初めて使うスキルだったからどうなるのかわからなかったが、頭の中に敵の近づいてくる方角と距離がぼんやり浮かんでくる。
スキルレベルが上がればもっとはっきりわかるそうだが、今の俺ならこんなものか。
不意打ちされないだけで十分だ。
かなり高速で、しかも空を飛んでいる。
やがて耳を裂くような鋭い声が響き渡った。
「ギエエエエエエエエエエッ!!」
この辺りでは最も一般的で、最も被害の多いモンスター、ワイバーンだ。
鋭い声が響き渡ると、エリーがギュッと俺の服の裾をつかんだ。
あのエリーがワイバーン如きを恐れるなんて、以前なら絶対あり得なかっただろう。
そのとき、俺の中に力が湧いてくるのが感じられた。
背中に守るべき人がいると力が湧いてくると、昔からお伽話などではよく聞いていた。
これまではその意味がわからなかったが、今ならその意味がよくわかる。
今の俺なら何にも負ける気がしない。ドラゴンだって倒せそうだ。
やがて敵感知ほ反応があった方角の空に、小さな影が見えてくる。
それがワイバーンだと認識したときには、まっすぐ俺に向かって急降下してきた!
──ギィン!!
構えた俺の剣と、ワイバーンの爪が火花を散らす。
今までなら力負けするので後ろに受け流していたのだが、ワイバーンの一撃を俺は剣で受け止めることができた。
明らかに今まで以上の力があふれている。
受け止めたことでワイバーンが空に飛び上がった。
俺を強敵と認め、一旦距離を取るようだ。
ワイバーンは炎のブレスこそ吐かないが、代わりに体内の胃酸を吐きかけてくる。鉄も簡単に溶かす強力な酸だ。
空に逃げられるとかなり厄介になる。
俺は剣を握る手に力を込め、空に向かって振るうと同時にスキルを発動させた。
「<飛剣>!」
斬撃が空を切り裂き、空中へ逃げたワイバーンを攻撃する。
鋭い悲鳴を上げてワイバーンが墜落した。
「やっぱり威力が上がってるな」
以前の俺なら一撃では倒せなかったんだがな。
それが今では一撃だった。
その様子を見ていたエリーがボソッとつぶやく。
「……イクスって強かったのね」
「なんだ。惚れ直したか」
「そんなわけないでしょ」
つれない答えが返ってくる。
その後に、小さく付け加えられた。
「……もともと好きなんだから」
このあとめちゃくちゃ抱きしめたらすっごい嫌そうな顔をされてしまった。
◇
墜落したワイバーンのところに行くと、まだ息があるようだった。
胸のあたりに大きな切り傷があるが、すでに半分くらい治り始めている。
相変わらずドラゴン系はすごい生命力だな。
「さっさとトドメを刺しましょ」
エリーが剣を構えて倒れているワイバーンに近づく。
いくら死にかけとはいえまだ生きているワイバーンに億せず近づいていくその度胸はさすがだなと感心してしまう。
反撃されるかもしれないとか考えないのだろうか。
「エリー、ちょっと待ってくれ」
俺は近づこうとするエリーを止める。
「なによ」
ちょっとだけ不機嫌そうな顔が振り返る。
それから少し顔を赤らめた。
「……もしかして心配してくれてるの?」
「それもあるが……、試したいことがあるんだ」
そういうと、エリーの横を抜けてワイバーンの元に近づく。
治りかけとはいえ、斬られたばかりでまだ赤く血走っている目が俺をとらえる。
死にかけた者の目ではない。敵対者に一矢報いてやろうとする戦士の目だった。
これ以上近づくと攻撃されそうだな。
足を止めると、その横にエリーも並んだ。
「試すって、何するつもりなの?」
「<奴隷化>のスキルを試したい」
スキル屋で聞いた話だと、屈服させた相手を支配下に置けるということだった。
でもそのやり方まではわからなかった。
<飛剣>のように使うのかとも思ったが、特にそういう感覚も俺の中には生まれてこない。
どうも違うようだ。
なら、相手が俺を主人と認めたときに自動的に発動するタイプなのかもしれない。
「ふーん。じゃあもっと痛めつける?」
エリーが再び剣を構えながらえげつないことをさらっと言う。
まあそれも方法のひとつではあるんだが……。
だが、かつてのこのスキルの所有者である奴隷王は、強制的に支配しているというよりは、多くの仲間に慕われていたという。
半ば伝説化している英雄だから、実際よりも美談に仕立て上げられている部分は多いだろう。
それを踏まえても、王として国民から慕われていた彼がそんな痛めつけるようなやり方をしていたとは思えない。
それにそういうやり方は俺も好きじゃないしな。
ワイバーンが威嚇してくる距離から、俺はポーションを取り出すとそれを地面に倒れるワイバーンに向けて振りかけた。
傷口にかけて使うタイプのポーションだから、これでも効果があるだろう。
治りかけだった胸の傷が、みるみるうちに閉じていく。
元々はエリーが持っていた最高級のポーションなんだが、すごい効果だな。
高位の神官くらいの力があるぞ。
「グルルルルルルル……」
ワイバーンが低い唸り声を上げる。
血走っていた目はすでに正常に戻り、澄んだ眼差しで俺を見つめていた。
どこか戸惑っているようにも感じるのは、これまで人間は敵だったからだろう。
俺だってワイバーンがいきなりヒールをかけてくれたりしたら、物凄い戸惑うだろうしな。
「ええっと、なんていうか……俺の仲間になってくれないか?」
手を差し伸べてそんなことを言ってみる。
ワイバーンに人間の言葉が通じるという話は聞いたことないが、他に方法も思いつかなかったんだ。
だけど。
「ゥゥゥ……キュアアア!!」
これまでとは違った甲高い声が響く。
同時に俺の中でこのワイバーンと繋がるのを感じた。
本能的に理解する。
どうやらワイバーンの<奴隷化>に成功したようだ。
初めて使うスキルだったからどうなるのかわからなかったが、頭の中に敵の近づいてくる方角と距離がぼんやり浮かんでくる。
スキルレベルが上がればもっとはっきりわかるそうだが、今の俺ならこんなものか。
不意打ちされないだけで十分だ。
かなり高速で、しかも空を飛んでいる。
やがて耳を裂くような鋭い声が響き渡った。
「ギエエエエエエエエエエッ!!」
この辺りでは最も一般的で、最も被害の多いモンスター、ワイバーンだ。
鋭い声が響き渡ると、エリーがギュッと俺の服の裾をつかんだ。
あのエリーがワイバーン如きを恐れるなんて、以前なら絶対あり得なかっただろう。
そのとき、俺の中に力が湧いてくるのが感じられた。
背中に守るべき人がいると力が湧いてくると、昔からお伽話などではよく聞いていた。
これまではその意味がわからなかったが、今ならその意味がよくわかる。
今の俺なら何にも負ける気がしない。ドラゴンだって倒せそうだ。
やがて敵感知ほ反応があった方角の空に、小さな影が見えてくる。
それがワイバーンだと認識したときには、まっすぐ俺に向かって急降下してきた!
──ギィン!!
構えた俺の剣と、ワイバーンの爪が火花を散らす。
今までなら力負けするので後ろに受け流していたのだが、ワイバーンの一撃を俺は剣で受け止めることができた。
明らかに今まで以上の力があふれている。
受け止めたことでワイバーンが空に飛び上がった。
俺を強敵と認め、一旦距離を取るようだ。
ワイバーンは炎のブレスこそ吐かないが、代わりに体内の胃酸を吐きかけてくる。鉄も簡単に溶かす強力な酸だ。
空に逃げられるとかなり厄介になる。
俺は剣を握る手に力を込め、空に向かって振るうと同時にスキルを発動させた。
「<飛剣>!」
斬撃が空を切り裂き、空中へ逃げたワイバーンを攻撃する。
鋭い悲鳴を上げてワイバーンが墜落した。
「やっぱり威力が上がってるな」
以前の俺なら一撃では倒せなかったんだがな。
それが今では一撃だった。
その様子を見ていたエリーがボソッとつぶやく。
「……イクスって強かったのね」
「なんだ。惚れ直したか」
「そんなわけないでしょ」
つれない答えが返ってくる。
その後に、小さく付け加えられた。
「……もともと好きなんだから」
このあとめちゃくちゃ抱きしめたらすっごい嫌そうな顔をされてしまった。
◇
墜落したワイバーンのところに行くと、まだ息があるようだった。
胸のあたりに大きな切り傷があるが、すでに半分くらい治り始めている。
相変わらずドラゴン系はすごい生命力だな。
「さっさとトドメを刺しましょ」
エリーが剣を構えて倒れているワイバーンに近づく。
いくら死にかけとはいえまだ生きているワイバーンに億せず近づいていくその度胸はさすがだなと感心してしまう。
反撃されるかもしれないとか考えないのだろうか。
「エリー、ちょっと待ってくれ」
俺は近づこうとするエリーを止める。
「なによ」
ちょっとだけ不機嫌そうな顔が振り返る。
それから少し顔を赤らめた。
「……もしかして心配してくれてるの?」
「それもあるが……、試したいことがあるんだ」
そういうと、エリーの横を抜けてワイバーンの元に近づく。
治りかけとはいえ、斬られたばかりでまだ赤く血走っている目が俺をとらえる。
死にかけた者の目ではない。敵対者に一矢報いてやろうとする戦士の目だった。
これ以上近づくと攻撃されそうだな。
足を止めると、その横にエリーも並んだ。
「試すって、何するつもりなの?」
「<奴隷化>のスキルを試したい」
スキル屋で聞いた話だと、屈服させた相手を支配下に置けるということだった。
でもそのやり方まではわからなかった。
<飛剣>のように使うのかとも思ったが、特にそういう感覚も俺の中には生まれてこない。
どうも違うようだ。
なら、相手が俺を主人と認めたときに自動的に発動するタイプなのかもしれない。
「ふーん。じゃあもっと痛めつける?」
エリーが再び剣を構えながらえげつないことをさらっと言う。
まあそれも方法のひとつではあるんだが……。
だが、かつてのこのスキルの所有者である奴隷王は、強制的に支配しているというよりは、多くの仲間に慕われていたという。
半ば伝説化している英雄だから、実際よりも美談に仕立て上げられている部分は多いだろう。
それを踏まえても、王として国民から慕われていた彼がそんな痛めつけるようなやり方をしていたとは思えない。
それにそういうやり方は俺も好きじゃないしな。
ワイバーンが威嚇してくる距離から、俺はポーションを取り出すとそれを地面に倒れるワイバーンに向けて振りかけた。
傷口にかけて使うタイプのポーションだから、これでも効果があるだろう。
治りかけだった胸の傷が、みるみるうちに閉じていく。
元々はエリーが持っていた最高級のポーションなんだが、すごい効果だな。
高位の神官くらいの力があるぞ。
「グルルルルルルル……」
ワイバーンが低い唸り声を上げる。
血走っていた目はすでに正常に戻り、澄んだ眼差しで俺を見つめていた。
どこか戸惑っているようにも感じるのは、これまで人間は敵だったからだろう。
俺だってワイバーンがいきなりヒールをかけてくれたりしたら、物凄い戸惑うだろうしな。
「ええっと、なんていうか……俺の仲間になってくれないか?」
手を差し伸べてそんなことを言ってみる。
ワイバーンに人間の言葉が通じるという話は聞いたことないが、他に方法も思いつかなかったんだ。
だけど。
「ゥゥゥ……キュアアア!!」
これまでとは違った甲高い声が響く。
同時に俺の中でこのワイバーンと繋がるのを感じた。
本能的に理解する。
どうやらワイバーンの<奴隷化>に成功したようだ。
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