従者は知らない間に外堀を埋められていた

十

　月日は流れ私は14歳になった
　その間お泊まり会は年2回行われた
　但し風呂は一緒に入らないを条件に
　私の理性が持たないわ
　湯船が血の海になるからね
　大変なのよ気合で止めるの

　精神は2回目の14歳の春
　身長もそこそこ伸び160cmを超えた
　まだ低いけど、成長期まだかな？

　子供の成長は早いものだ
　悪役令息は170cmを超えた
　まだまだ成長中
　成長痛が痛いって
　チッ何かムカつく
　早くこいこい成長痛
　いつか見下ろしてやるんだから

　そんな私達ですがなんと！後1年もすれば貴族の子息子女は学園に強制収集され、親元から離れて寮に3年間住居を移すのだ
　私も例外なく学園行き
　勿論長い休みの時はお家に帰ってもよい
　ご飯は食堂があるので身の回りの事をしてもらう寮限定で従者又侍女は一人だけOッK～普通のお貴族様はお着替え1つ一人でしたことないからね
　親と離れてちょっと世間をその身で感じてみろって奴ですかね
　勿論私は一人で全部出来ますよ
　うちは余り裕福ではない（貧乏ではないよ）ので身支程度は自分でするよう教育されてます　
　
　アラモード家で誰をショコラ様の従者に付けるか？で何故か私に白羽の矢が立つ立った
　同い年で気心がしれた相手の方がいいだろからって公爵様直々にお願いされたのです
　お願いという名の強制ですけど
　だってね・・笑顔でしたが目が笑っていませんでした
　怖くて断れません
　でも母美マッチョは喜んでくれた
　
　継ぐ家のない三男な私は自分で将来を切り拓かないといけないからね　
　一時はいえ就職先が公爵家ならば最優良物件である
　後々の就職に有利に働くし
　でもね
　私文官になる予定なのよ
　人の世話する柄ではないから
　
　決まったものはしょうが無い
　4年後考えよう
　大体ショコラ様は次男だけど母方の侯爵家の跡継ぎだったりする
　大人の事情
　卒業後に侯爵家を継ぐのでその時は、私はお役目御免の予定
　
　1年後に専属従者を立派に勤める為に私は
1週間後アラモード公爵家で下僕ではなく従者見習いとして出向く
　将来の為に頑張って働こう
　
　「ミルフィ迎えに来たぞ」
　何故来た
　それも本人が
　大体お勤めは1週間後からのはず
　それまでは怠惰に生きたいんですけど
　「何だまだ用意してないのか」
　1週間後ですから
　「仕方がない奴め。オレが手伝ってやる」　
　小さな親切大きなお世話
　「リーフ子爵には了解をえている」
　お父様何してくれてるの
　
　あれよあれよと私がアワアワしてる間に用意されアラモード家に連れ去られた

　イヤだぁあぁあああ！！私はゴロゴロしたいのにぃぃい！！！
　心で泣いた
　床に転がって手足ばたつかせて抗議したかったけど、ちょっと精神年齢的に出来ませんでした
　こうなっては仕方がないので覚悟を決めた

　なのになぁのに最初の仕事がおはようのチューってなんなの
　可怪しくない？