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第八章 霜月(十一月)
192.十一月十五日 朝食時 押し問答
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隣県の浪内西郡から帰ってきて早五日、本日木曜日の朝食も魚料理が用意されていた。分家全てにおすそ分けをしたとは言っても等分したわけではないのでかなりの量が手元に残っていたのである。
「お嬢様、干物はこれで最後でございますからね? よおく味わって食べなされ。
貝や岩海苔のの佃煮はまだごぜえますけんど、それが無くなったら終いだあ」
「あら残念、でも随分と楽しませて頂けて感謝しなければなりませんね。
こちらでは珍しい魚もあったし、房枝さんたちも久しぶりに味わったのでしょう?」
「ええそりゃもう、おいしく頂いちゃりました。移動販売だと決まったもんしかねえですから、お嬢様たちにはご不便おかけしてホンにすまんです」
「そんなの誰のせいでもないわ。販売に来てくれるだけでもありがたいもの。
でも今後は帰りに何か買ってくることも考えて良いかもしれませんね」
村には金井町や久野町と言った近隣から移動販売車がやってくる。帰りには八畑村で採れた山の幸を仕入れて行くので持ちつ持たれつと言えなくもない。とは言え流通量は大したことがないので採算が取れているかは怪しいらしい。
そんなこともあって町へ出る機会が増えた今も、日常的に消費するものはなるべく移動販売から購入するようにと、八早月は母から教えられていた。共存と言うものはどちらか一方が多く得をしようと思うとそこからほころび崩れていくと手繰はよく言っている。
そもそも助けてくれるものは大切にすべきと言う意識が村では一般的だ。過去に長く周囲と断絶していたことで不便な生活を強いられてきた歴史が、そのような考え方を育み受け継いできたのだろう。
それでもたまには目先を変えたものが食卓に並んでほしいと言うのが正直なところ、給食や友人宅で様々なものを食すようになった多感な中学生には、地の淡水魚以外が塩鮭の切り身か鯵の干物、たまに畳み鰯だけでは寂しすぎるだろう。
「社会科で日本の食文化を支えてきたのは海産物だと習っても疑心暗鬼でした。
しかし実際に目の当たりにするとそれはもう凄い物でしたね。
こーんな大きな網にいっぱいの魚が溢れんばかりに入っているのですから」
「それは貴重な体験をさせて頂けて良かったわね、ママも見たかったわぁ。
そう言えば旅行なんていつからしていないでしょう。
ねえ八早月ちゃん? たまにはお出かけしても構わないかしら?」
「そうですね、私ばかり遊び歩いていても申し訳ありませんし、ぜひお母様も。
ですが一人旅と言うのは危険ですからね、荷物運びを連れていくといいでしょう」
「当主さまありがとう、それではお言葉に甘えてどこかへ行ってくるわね。
そうだ、寄時君に相談して旅券や宿泊の手配をしてもらいましょう」
手繰は年甲斐もなくウキウキ気分ではしゃぎ始めた。親が何をしようが八早月としては反対する立場ではないが、父である道八を同行させるしかないことだけは悔しかった。
だが母は父と一緒に行くつもりで話を持ち出してきたのだし、八早月はきっと二人で行けと言うに違いないと踏んでいただろう。その期待には応えなければならない。
初めから結果のわかっているやり取りであり駆け引きなどそこには無かったが、それでも手繰は八早月へ礼を述べた。これは変にこじらせず素直に応じてくれたこともそうだが、他にもう一つ理由がある。
「お母様、いつも申し上げている通り今回も領収書などいりませんからね。
よろしいですか? 私は純粋に楽しんでいただくだけで十分なのです。
毎度毎度同じことを申し上げたくはないのですが、いらぬ心遣いは結構です!」
「でもね? 会社としてはきちんと経費を計上して申告しないといけないのよ?
確かに八早月ちゃんには直接関係ないかもしれないけどただ出してもらうのもねえ」
「いいえ、ただ出すだけで満足です!
数字が沢山並んでいるのを見るのは数学の時間だけで充分なのですから!
どうせ表には出せないお金ですし帳面付けできるはずもありません。
気にせず存分にお使いください、そんなこと私が言わずともおと―― ……」
「ん? なあに、八早月ちゃん? どうしたの?
私ではなく誰がわかっているのかなぁ?」
「もう! とにかく私はお母さまに楽しんで来てもらいたいのです!
房枝さん! おかわりお願いします!」
「まあまあ、朝からそんなに食べちゃって、眠くなってしまいますよ?
でも頂いたお魚がおいしいから仕方ありませんよね、そうですよねえ」
こうして稼ぐだけ稼いで大して使い道のない八早月の銀行口座から、二人分の旅費もろもろが引き出されることが確定した。これもいつも同じやり取りで様式美のようなものである。
そのそも八早月は自分で通帳と言うものを見たことがなく、自分がいくらくらい持っているのか把握していなかった。学校帰りに買い物をすることがあっても小遣いを預かっている板倉が払っていて値段すら見ていない。普段持ち歩いているのは飲み物を買う時に使う小銭が入っているだけのへび口だけだ。
ただ、一族は金持ちの部類であるとは聞いており、細かな物価や基準はわからないまでもむやみな散財やひけらかしはしないよう教えられてはいる。それでも思いつきで板倉に好きなオートバイを選ばせたり、八幡神社の宮司に一番上等のマッサージチェアを贈ったりする程度には衝動買いをしがちである。
そして次は、例の牛塚がある三角地を購入しようとしているのは言うまでもない。そのことに誰も反対せず金が足りないとも言われていないので、それくらいは持っていて常識的な使い方の範囲だと八早月は思い込んでいた。
今回の旅行にどれくらいかかるのかは手繰任せ、と言うより叔父の寄時任せなのだが、出費に無頓着な八早月にとって金額はどうでもいいことだ。それなのに行く先々から手繰が持ちかえってくる領収書が悩みの種だった。
手繰は自分がしっかり者だと信じており、その証にはいくら使ったのかを出費者へ申告すべきだと考えているのだ。この辺りは昔取った杵柄ということで、帳簿を初めとする金勘定が得意だった手繰らしいところである。しかしそれは八早月には受け継がれず、数字は英語の次に嫌いなので余計なお世話だった。
こうして朝食をとりながら始まった八早月と手繰の押し問答は、終いには板倉が時間ぎりぎりだと声をかけるまで続いた。
「お嬢様、干物はこれで最後でございますからね? よおく味わって食べなされ。
貝や岩海苔のの佃煮はまだごぜえますけんど、それが無くなったら終いだあ」
「あら残念、でも随分と楽しませて頂けて感謝しなければなりませんね。
こちらでは珍しい魚もあったし、房枝さんたちも久しぶりに味わったのでしょう?」
「ええそりゃもう、おいしく頂いちゃりました。移動販売だと決まったもんしかねえですから、お嬢様たちにはご不便おかけしてホンにすまんです」
「そんなの誰のせいでもないわ。販売に来てくれるだけでもありがたいもの。
でも今後は帰りに何か買ってくることも考えて良いかもしれませんね」
村には金井町や久野町と言った近隣から移動販売車がやってくる。帰りには八畑村で採れた山の幸を仕入れて行くので持ちつ持たれつと言えなくもない。とは言え流通量は大したことがないので採算が取れているかは怪しいらしい。
そんなこともあって町へ出る機会が増えた今も、日常的に消費するものはなるべく移動販売から購入するようにと、八早月は母から教えられていた。共存と言うものはどちらか一方が多く得をしようと思うとそこからほころび崩れていくと手繰はよく言っている。
そもそも助けてくれるものは大切にすべきと言う意識が村では一般的だ。過去に長く周囲と断絶していたことで不便な生活を強いられてきた歴史が、そのような考え方を育み受け継いできたのだろう。
それでもたまには目先を変えたものが食卓に並んでほしいと言うのが正直なところ、給食や友人宅で様々なものを食すようになった多感な中学生には、地の淡水魚以外が塩鮭の切り身か鯵の干物、たまに畳み鰯だけでは寂しすぎるだろう。
「社会科で日本の食文化を支えてきたのは海産物だと習っても疑心暗鬼でした。
しかし実際に目の当たりにするとそれはもう凄い物でしたね。
こーんな大きな網にいっぱいの魚が溢れんばかりに入っているのですから」
「それは貴重な体験をさせて頂けて良かったわね、ママも見たかったわぁ。
そう言えば旅行なんていつからしていないでしょう。
ねえ八早月ちゃん? たまにはお出かけしても構わないかしら?」
「そうですね、私ばかり遊び歩いていても申し訳ありませんし、ぜひお母様も。
ですが一人旅と言うのは危険ですからね、荷物運びを連れていくといいでしょう」
「当主さまありがとう、それではお言葉に甘えてどこかへ行ってくるわね。
そうだ、寄時君に相談して旅券や宿泊の手配をしてもらいましょう」
手繰は年甲斐もなくウキウキ気分ではしゃぎ始めた。親が何をしようが八早月としては反対する立場ではないが、父である道八を同行させるしかないことだけは悔しかった。
だが母は父と一緒に行くつもりで話を持ち出してきたのだし、八早月はきっと二人で行けと言うに違いないと踏んでいただろう。その期待には応えなければならない。
初めから結果のわかっているやり取りであり駆け引きなどそこには無かったが、それでも手繰は八早月へ礼を述べた。これは変にこじらせず素直に応じてくれたこともそうだが、他にもう一つ理由がある。
「お母様、いつも申し上げている通り今回も領収書などいりませんからね。
よろしいですか? 私は純粋に楽しんでいただくだけで十分なのです。
毎度毎度同じことを申し上げたくはないのですが、いらぬ心遣いは結構です!」
「でもね? 会社としてはきちんと経費を計上して申告しないといけないのよ?
確かに八早月ちゃんには直接関係ないかもしれないけどただ出してもらうのもねえ」
「いいえ、ただ出すだけで満足です!
数字が沢山並んでいるのを見るのは数学の時間だけで充分なのですから!
どうせ表には出せないお金ですし帳面付けできるはずもありません。
気にせず存分にお使いください、そんなこと私が言わずともおと―― ……」
「ん? なあに、八早月ちゃん? どうしたの?
私ではなく誰がわかっているのかなぁ?」
「もう! とにかく私はお母さまに楽しんで来てもらいたいのです!
房枝さん! おかわりお願いします!」
「まあまあ、朝からそんなに食べちゃって、眠くなってしまいますよ?
でも頂いたお魚がおいしいから仕方ありませんよね、そうですよねえ」
こうして稼ぐだけ稼いで大して使い道のない八早月の銀行口座から、二人分の旅費もろもろが引き出されることが確定した。これもいつも同じやり取りで様式美のようなものである。
そのそも八早月は自分で通帳と言うものを見たことがなく、自分がいくらくらい持っているのか把握していなかった。学校帰りに買い物をすることがあっても小遣いを預かっている板倉が払っていて値段すら見ていない。普段持ち歩いているのは飲み物を買う時に使う小銭が入っているだけのへび口だけだ。
ただ、一族は金持ちの部類であるとは聞いており、細かな物価や基準はわからないまでもむやみな散財やひけらかしはしないよう教えられてはいる。それでも思いつきで板倉に好きなオートバイを選ばせたり、八幡神社の宮司に一番上等のマッサージチェアを贈ったりする程度には衝動買いをしがちである。
そして次は、例の牛塚がある三角地を購入しようとしているのは言うまでもない。そのことに誰も反対せず金が足りないとも言われていないので、それくらいは持っていて常識的な使い方の範囲だと八早月は思い込んでいた。
今回の旅行にどれくらいかかるのかは手繰任せ、と言うより叔父の寄時任せなのだが、出費に無頓着な八早月にとって金額はどうでもいいことだ。それなのに行く先々から手繰が持ちかえってくる領収書が悩みの種だった。
手繰は自分がしっかり者だと信じており、その証にはいくら使ったのかを出費者へ申告すべきだと考えているのだ。この辺りは昔取った杵柄ということで、帳簿を初めとする金勘定が得意だった手繰らしいところである。しかしそれは八早月には受け継がれず、数字は英語の次に嫌いなので余計なお世話だった。
こうして朝食をとりながら始まった八早月と手繰の押し問答は、終いには板倉が時間ぎりぎりだと声をかけるまで続いた。
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