258 / 376
第十章 睦月(一月)
254.一月十一日 夕方 寝返り者の処遇
しおりを挟む
八畑村にまたもやって来た青い目の異邦人は意外にすんなり馴染んでいた。五日市家から三神家へと引き渡されてからは、特に監視もつけられず自由に行動している。それは八畑村の範囲内にいれば藻がいつでも検知できるから問題ないとの理由からだ。
もし範囲外へと逃げようものなら捕らえられるまで追いかけられ、再び痛い目にあわされるのは明白、なにせ相手は見えない上に空を飛び、人が走るよりも高速で移動可能な存在なのだから追われることの恐怖は計り知れないだろう。
そんなこともあって、逃げる気など微塵も起きないキーマ・ターリーである。
「うーむ、殺気のコントロールは出来ているが、そのまま移動できぬのか?
老いてしまったワシでも容易だと言うのに情けない奴だ、いいか、こうだ」
「そう言われても殺気を消すこと自体が出来ているか自分でわかりませんヨ?
対象を見つけたら気構えが変わってしまうので仕方ないのではありませんかネ」
「なるほど、殺気を察することがまずできないものなのだな? ならば良い。
次は足音を消したまま山道を走る訓練と参ろう、落ち葉や枝を踏まぬようにな」
耕太郎の指導でキーマが出来ること出来ないことが明らかにされていく。キーマはキーマで自然の中で行う訓練が神通力を得る一つの手段だと言われ真面目に取り組んでいた。どうやら元々スピリチュアルな方面に興味があったらしく、八家の特殊な力に魅かれると共に、摩訶不思議な事象にも抵抗がないようだ。
「そう言えば、アノ怪しい団体の者たちがやろうとしていた悪魔の召喚ネ?
あの程度の者たちでもアヤカシを見ることが出来るのは悔しいのですヨ」
「いやいやおそらくヤツラのほとんどは何も見えないと思われる。
呪いを垂れ流しにして何かを呼び出す程度の認識だろうて。
中には本物の呪術師や神の遣いに値する者もいたかもしれんがな」
「そんなヤツラでも術が成立出来てしまうのだから困りものデスネ。
それを繰り返したら本物の力を得られる可能性もあったりしませんノカ?」
「まあ近道として気になるのはわからんでもない、しかしそれは無理なことよ。
以前、術を行使したものを保護した際には術式に囚われ昏睡状態だった。
先日のような集団儀式であれば被害者は少人数に収まるかもしれんがな。
当然影響の無かった者に力が降りるわけもない、わかるな?」
「もちろん! 自我を失ってしまうなら何の意味もありませんデスネー
やはり近道はないと入れただけで十分、きっと夢叶う日は来ないのでしょうネ」
「当たり前だ、後天的に力を持つ者などごくごくまれだからな。
しかもそれだって元々素養が眠っていただけなのだ、貴様にあれば覚醒するやもしれん」
「オッオー、望みがゼロでないならやる価値は十分になるというものデス。
サーがんばりますヨー」『パキッ』
『甘ーい! 枝を踏むんじゃない!』
音を立てずに走る訓練でミスをしたので耕太郎の呼士である組折から容赦ない一撃が飛んだ。しかし当然どこから誰にされたのか見えないキーマはキョロキョロするだけである。それを見ていた耕太郎はニヤニヤしながらも容赦なく走り続けた。
◇◇◇
そして夕方になり八早月が学校から帰ってくると、久し振りに当主会合が開かれることとなった。議題はもちろんキーマの処遇と、彼からもたらされた情報の取扱い等々についてである。
「ドロシーはもう少しかかるようなので先に情報の取り扱いについて考えます。
現在のところお役所への連絡はしておらず、金井小の出来事も伏せたまま。
ここで事を荒だてると前回のように解散や摘発となるでしょう。
私としては、地下に潜られるよりも所在が分かっているうちに息の根を止めたいところです」
「僕もその意見に賛成です、前回は先走りなのか意図的なのかわからず仕舞い。
おかげで調査した情報が全て無価値になりましたからなあ」
「ワシも筆頭と宿殿に賛成だ。例のキーマが所在と連絡先を知っている。
その情報が生きているうちにやってしまおうではないか」
「耕太郎さん? 念のため言っておきますが、あくまで能力のあるものだけを捕らえるのですからね?」
「も、もちろん承知しておりますぞ? まさか無差別にやりこめようとは考えておりませぬ」
「私も異論有りません、時間を無駄に掛けるよりも先手を打つべきでしょうな。
第一いつまでこの地域が標的かもわかりません、結局逃げられたでは一銭にもならぬ」
「中殿の言う通りだ、私もとっとと懲らしめて解決すべきと考えます。
なんせ予備校代が想像よりも高く物入りなもので……」
「聡明さんは私情が入りすぎですよ? 聖も今年こそは受かるのでは?
今度でもう三回目、これでダメなら素質がないとされかねません。
大学受験がどれ程難しいのか知りませんが、そう何度も受けるものではないのでしょう?」
そう言って八早月は座っている者たちを見回したが、現当主の中で大学へ進学したことがあるものはまだ来ていないドロシーのみ。当然誰も事情が分からず首をかしげるのみだった。
次の世代であれば現在浪人中の聖、六田家の楓に双宗家の美葉音、そしておそらく四宮直臣も大学進学を希望するだろう。今時と言ってもすでに現当主たちの世代あたりの大多数は大学まで行く時代である。
進学など全く考えていない八早月や、中卒で鍛冶師の世界に入った三神太一郎のほうが今となっては少数派だ。そう言えば綾乃がすでに大学進学を考えていたことを思い出す。勉強はともかく目標を持っていることは見習うべきだろう。
だが今は聖や大学のことは後回しだ。
「臣人さんと櫻さんはどうですか? なにか意見があれば聞かせてください。
異論なければなんたら結社の件はこのまま秘密裏に遂行とします。
―――― 承知しました。それでは満場一致と言うことでいいですね。
責任者は耕太郎さん、せっかくですから補佐は聡明さんにお願いしましょう。
あのキーマという人の監視を怠らないよう間違いなく頼みますよ?」
「もちろんです、それであの男に何か枷を付けておきますか?
今は筆頭の力で居場所がわかりますが、範囲が広くなった場合が心配です。
ヤツは今のところ従う素振りはありますが、信用し過ぎは良くないですからね」
「まずは場所を聞いてからにしましょう、郡内程度の範囲であれば可能ですから。
ようは十久野郡から出られないようにすればいいだけでしょう?」
「はっ、左様でございます。ですがあの程度の者に逆式結界を使うのですか?
筆頭の力が無駄遣いされもったいない気もしますが……」
「今は力の量が増えすぎてうっかり漏れてしまうこともあるのですよ。
先日もドロシーに力を貸そうとしたら周辺にばらまいてしまって大ごとでした」
自分の失敗で飛雄が気絶してしまったことは恥ずかしいので伏せておき、あくまで力が漏れたと言うことにする八早月である。こういう時に限って頭がよく回るのは自分でも不思議だった。
もし範囲外へと逃げようものなら捕らえられるまで追いかけられ、再び痛い目にあわされるのは明白、なにせ相手は見えない上に空を飛び、人が走るよりも高速で移動可能な存在なのだから追われることの恐怖は計り知れないだろう。
そんなこともあって、逃げる気など微塵も起きないキーマ・ターリーである。
「うーむ、殺気のコントロールは出来ているが、そのまま移動できぬのか?
老いてしまったワシでも容易だと言うのに情けない奴だ、いいか、こうだ」
「そう言われても殺気を消すこと自体が出来ているか自分でわかりませんヨ?
対象を見つけたら気構えが変わってしまうので仕方ないのではありませんかネ」
「なるほど、殺気を察することがまずできないものなのだな? ならば良い。
次は足音を消したまま山道を走る訓練と参ろう、落ち葉や枝を踏まぬようにな」
耕太郎の指導でキーマが出来ること出来ないことが明らかにされていく。キーマはキーマで自然の中で行う訓練が神通力を得る一つの手段だと言われ真面目に取り組んでいた。どうやら元々スピリチュアルな方面に興味があったらしく、八家の特殊な力に魅かれると共に、摩訶不思議な事象にも抵抗がないようだ。
「そう言えば、アノ怪しい団体の者たちがやろうとしていた悪魔の召喚ネ?
あの程度の者たちでもアヤカシを見ることが出来るのは悔しいのですヨ」
「いやいやおそらくヤツラのほとんどは何も見えないと思われる。
呪いを垂れ流しにして何かを呼び出す程度の認識だろうて。
中には本物の呪術師や神の遣いに値する者もいたかもしれんがな」
「そんなヤツラでも術が成立出来てしまうのだから困りものデスネ。
それを繰り返したら本物の力を得られる可能性もあったりしませんノカ?」
「まあ近道として気になるのはわからんでもない、しかしそれは無理なことよ。
以前、術を行使したものを保護した際には術式に囚われ昏睡状態だった。
先日のような集団儀式であれば被害者は少人数に収まるかもしれんがな。
当然影響の無かった者に力が降りるわけもない、わかるな?」
「もちろん! 自我を失ってしまうなら何の意味もありませんデスネー
やはり近道はないと入れただけで十分、きっと夢叶う日は来ないのでしょうネ」
「当たり前だ、後天的に力を持つ者などごくごくまれだからな。
しかもそれだって元々素養が眠っていただけなのだ、貴様にあれば覚醒するやもしれん」
「オッオー、望みがゼロでないならやる価値は十分になるというものデス。
サーがんばりますヨー」『パキッ』
『甘ーい! 枝を踏むんじゃない!』
音を立てずに走る訓練でミスをしたので耕太郎の呼士である組折から容赦ない一撃が飛んだ。しかし当然どこから誰にされたのか見えないキーマはキョロキョロするだけである。それを見ていた耕太郎はニヤニヤしながらも容赦なく走り続けた。
◇◇◇
そして夕方になり八早月が学校から帰ってくると、久し振りに当主会合が開かれることとなった。議題はもちろんキーマの処遇と、彼からもたらされた情報の取扱い等々についてである。
「ドロシーはもう少しかかるようなので先に情報の取り扱いについて考えます。
現在のところお役所への連絡はしておらず、金井小の出来事も伏せたまま。
ここで事を荒だてると前回のように解散や摘発となるでしょう。
私としては、地下に潜られるよりも所在が分かっているうちに息の根を止めたいところです」
「僕もその意見に賛成です、前回は先走りなのか意図的なのかわからず仕舞い。
おかげで調査した情報が全て無価値になりましたからなあ」
「ワシも筆頭と宿殿に賛成だ。例のキーマが所在と連絡先を知っている。
その情報が生きているうちにやってしまおうではないか」
「耕太郎さん? 念のため言っておきますが、あくまで能力のあるものだけを捕らえるのですからね?」
「も、もちろん承知しておりますぞ? まさか無差別にやりこめようとは考えておりませぬ」
「私も異論有りません、時間を無駄に掛けるよりも先手を打つべきでしょうな。
第一いつまでこの地域が標的かもわかりません、結局逃げられたでは一銭にもならぬ」
「中殿の言う通りだ、私もとっとと懲らしめて解決すべきと考えます。
なんせ予備校代が想像よりも高く物入りなもので……」
「聡明さんは私情が入りすぎですよ? 聖も今年こそは受かるのでは?
今度でもう三回目、これでダメなら素質がないとされかねません。
大学受験がどれ程難しいのか知りませんが、そう何度も受けるものではないのでしょう?」
そう言って八早月は座っている者たちを見回したが、現当主の中で大学へ進学したことがあるものはまだ来ていないドロシーのみ。当然誰も事情が分からず首をかしげるのみだった。
次の世代であれば現在浪人中の聖、六田家の楓に双宗家の美葉音、そしておそらく四宮直臣も大学進学を希望するだろう。今時と言ってもすでに現当主たちの世代あたりの大多数は大学まで行く時代である。
進学など全く考えていない八早月や、中卒で鍛冶師の世界に入った三神太一郎のほうが今となっては少数派だ。そう言えば綾乃がすでに大学進学を考えていたことを思い出す。勉強はともかく目標を持っていることは見習うべきだろう。
だが今は聖や大学のことは後回しだ。
「臣人さんと櫻さんはどうですか? なにか意見があれば聞かせてください。
異論なければなんたら結社の件はこのまま秘密裏に遂行とします。
―――― 承知しました。それでは満場一致と言うことでいいですね。
責任者は耕太郎さん、せっかくですから補佐は聡明さんにお願いしましょう。
あのキーマという人の監視を怠らないよう間違いなく頼みますよ?」
「もちろんです、それであの男に何か枷を付けておきますか?
今は筆頭の力で居場所がわかりますが、範囲が広くなった場合が心配です。
ヤツは今のところ従う素振りはありますが、信用し過ぎは良くないですからね」
「まずは場所を聞いてからにしましょう、郡内程度の範囲であれば可能ですから。
ようは十久野郡から出られないようにすればいいだけでしょう?」
「はっ、左様でございます。ですがあの程度の者に逆式結界を使うのですか?
筆頭の力が無駄遣いされもったいない気もしますが……」
「今は力の量が増えすぎてうっかり漏れてしまうこともあるのですよ。
先日もドロシーに力を貸そうとしたら周辺にばらまいてしまって大ごとでした」
自分の失敗で飛雄が気絶してしまったことは恥ずかしいので伏せておき、あくまで力が漏れたと言うことにする八早月である。こういう時に限って頭がよく回るのは自分でも不思議だった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
訳あって学年の三大美少女達とメイドカフェで働くことになったら懐かれたようです。クラスメイトに言えない「秘密」も知ってしまいました。
亜瑠真白
青春
「このことは2人だけの秘密だよ?」彼女達は俺にそう言った―――
高校2年の鳥屋野亮太は従姉に「とあるバイト」を持ちかけられた。
従姉はメイドカフェを開店することになったらしい。
彼女は言った。
「亮太には美少女をスカウトしてきてほしいんだ。一人につき一万でどうだ?」
亮太は学年の三大美少女の一人である「一ノ瀬深恋」に思い切って声をかけた。2人で話している最中、明るくて社交的でクラスの人気者の彼女は、あることをきっかけに様子を変える。
赤くなった顔。ハの字になった眉。そして上目遣いで見上げる潤んだ瞳。
「ほ、本当の私を、か、かかか、可愛いって……!?」
彼女をスカウトしたことをきっかけに、なぜか「あざと系美少女」や「正体不明のクール系美少女」もメイドカフェで働くことに。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
学校一の美人から恋人にならないと迷惑系Vtuberになると脅された。俺を切り捨てた幼馴染を確実に見返せるけど……迷惑系Vtuberて何それ?
宇多田真紀
青春
学校一の美人、姫川菜乃。
栗色でゆるふわな髪に整った目鼻立ち、声質は少し強いのに優し気な雰囲気の女子だ。
その彼女に脅された。
「恋人にならないと、迷惑系Vtuberになるわよ?」
今日は、大好きな幼馴染みから彼氏ができたと知らされて、心底落ち込んでいた。
でもこれで、確実に幼馴染みを見返すことができる!
しかしだ。迷惑系Vtuberってなんだ??
訳が分からない……。それ、俺困るの?
負けヒロインに花束を!
遊馬友仁
キャラ文芸
クラス内で空気的存在を自負する立花宗重(たちばなむねしげ)は、行きつけの喫茶店で、クラス委員の上坂部葉月(かみさかべはづき)が、同じくクラス委員ので彼女の幼なじみでもある久々知大成(くくちたいせい)にフラれている場面を目撃する。
葉月の打ち明け話を聞いた宗重は、後日、彼女と大成、その交際相手である名和立夏(めいわりっか)とのカラオケに参加することになってしまう。
その場で、立夏の思惑を知ってしまった宗重は、葉月に彼女の想いを諦めるな、と助言して、大成との仲を取りもとうと行動しはじめるが・・・。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる