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第十章 睦月(一月)
265.一月十九日 夕方 らしからぬ
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無事に帰宅した少女たちと黒一点の飛雄、つい先ほどまでは移動中で板倉がいたのだが、今は完全に男独りきりである。そして当然のように風呂の用意を命じられすごすごと裏庭へ向かい釜戸の前に薪を積み上げていった。
「姉ちゃん、やれって言うならやるけどさ、オレ薪で風呂沸かしたことねえぞ?
本当に大丈夫なのか? 壊れやしないだろうな?」
「ダイジョブダイジョブ、八早月曰くとにかく燃せばいいんだってさ。
それともうすぐ房枝さんが戻ってくるからさ、ぐちぐち情けないなあ」
「一言余計だっつーの、まったく人使いは荒いし恥はかかせるし……―― うわっ!」
「ああ、驚かせてしまってすまんね、君がうちの婿養子に来る高岳飛雄君だろ?
私は一応八早月の父で道八と言うんだ、始めましてだな、よろしく」
「ああ、八早月の、あ、八早月さんの父上殿でしたか、挨拶が遅れました。
初めまして、高岳飛雄と申します、この度は大変な名誉に預かり、えっと」
「そんなかしこまらないでくれ、私は隠居と言うか死んだとされてる身だし。
詳しくは追々話すことになるだろうが、まあ下男くらいに思えばいいさ。
どれ、風呂焚きは私がやろう、そこで見て覚えても良いがね。
火の扱いは鍛冶にも通ずるから覚えて損は無いし、あの子もできることだよ」
「はあ、なんか出来ることとできないことのバランスが悪いですよね。
そう言うところが面白いし可愛くて好きなんですよ、あ、好きって言うのはですね……」
「いいねえ、若さは素晴らしい、私は父として何もできなかったからなあ。
君のようなしっかり者が八早月の面倒を見てくれるのは嬉しいよ。
手繰さんからもすごくいい子だって聞いてるからね」
「俺なんかより八早月のほうがしっかりしてるかもしれませんけどね。
それでも出来るだけ支えていきますよ、もちろん鍛冶も頑張ります!
ネットで調べて簡単そうじゃないのはわかりましたけどあとは根性で!」
「まあプロ野球選手になるよりは鍛冶師になる方が簡単だと思うよ。
とにかくまずは今しかできない、やりたいことを頑張るといいだろう」
飛雄は、この謎の存在である八早月の父が、彼女と同じことを言っているのが面白く、ありがたくもあった。そして義父が最後にそっと手渡して来た物がある。
「これは私が現役の時に鍛った物なのだが変わっているだろう?
持ってみるとわかるが刀身がなく柄だけなのが特徴なんだ。
今の私は力を失っているからまるでおもちゃの刀にしかならないがね。
だが君が修練を積めば使いこなせるかもしれない、ゆっくりと試してみなさい。
柄を握ってから内部にある茎へ神通力を流すよう意識するんだ。
うまく行けば自分の力なりの刀身が現れるはず、助力になるかわからんが。
ちなみにあの子は何もないところから刀を産み出しているはずだよ」
「一体どういう仕組みなのかわかりませんが、毎日少しでも練習してみます。
こんな貴重なもの頂いてありがとうございます、絶対に八早月を幸せにしますから!」
「まあ気負わずに自然体で頑張んなさい、その刀はあの子に見つからないように頼むよ、気分を損ねると怖いからね」
そんな話をしているうちに湯が沸いてきたようだ。二人は釜戸の前に座り込み火力の調整や保温のための焚べ方などについて話を続けた。パチパチと爆ぜる薪の音を聞いているとなんだか眠くなってきてしまい、飛雄はついうとうとしてしまう。
夢現の中で一瞬真宵の姿が見えたような気がしたのだが、それこそ夢でも見ていたのだろうか。それから間もなく屋内から大声で呼ぶ声が聞こえてきた。
「飛雄さん、そろそろ戻ってきてくださいな。
先にお湯を浴びてしまって下さい、後ろが閊えていますからね」
「えっ!? オレに沸かせと言っておいて一番風呂なの? わからん……」
それを一緒に聞いていた道八は飛雄の肩を叩き、行きなさいと呟いた。その顔はとても嬉しそうな笑顔だったのだが飛雄にはその理由がわからず戸惑うばかりである。だが手際よく済ませないと八早月も零愛も何を言い出すかわからない。飛雄は道八へ頭を下げてから裏口へと向かった。
『八早月様は相変わらず天邪鬼です、たまには正直に向き合えばよろしいのに。
お父上はともかく飛雄殿には伝わらぬと上申いたします』
『そこで真宵さんが察しなくてもいいのですよ? 私の自己満足ですからね。
第一将来はお、おと、お父さまに鍛冶を教わるのでしょうから仕方ありません』
悔しそうに父と呼ぶ八早月だが、それでも飛雄と道八が早めに馴染めることを願っているのだ。だが言葉とは裏腹に真宵の右手は小太刀の柄へとかかり始めており、父を呼ぶだけで斬りつけたくなる衝動は未だ消えていない。八岐大蛇にもっと周囲に優しくしろと言われたにもかかわらず、だ。
風呂場の前では飛雄が本当に一番風呂でいいのかと未だ疑っている。姉に嵌められているのではないかと疑り深いのは、普段どれだけ何をされているのか窺い知れると言うものである。
「いいからさっさと入れって言ってんの! 一番風呂は肌に悪いんだからさ!
だいたい女子は後で男に入られる方が嫌なんだ! デリカシーの無い男だな!」
こちらも素直になれないだけで弟想いの姉かと思ったが、会話の内容からはそうでもないような気もしてくる。ようやく飛雄が風呂へ入ると八早月の部屋でアレコレと話を始める五人だ。
いつものように巳女に術を掛けてもらうと、その場にいる八咫烏と真宵の姿が全員に明らかとなった。だがどうも八咫烏は真宵を避けている様子が有り零愛の背中へ回りこむように隠れている。それを見て真宵は苦笑するしかなかった。
ここからは、いつもなら零愛に流行りのファッションや都会で流行っているスイーツ、雑誌読者モデルのメイク等を聞きたがる美晴だが、今日はそれどころではないらしい。もちろん夢路も同様で、なんなら綾乃も零愛も八早月へとがぶり寄っている。
「ちょっとちょっと? 皆いくらなんでも近すぎるわよ、私もわからないのよ?
まあ確かにずっとここにあって気にはなっていると思うし私も気になるわ。
でも今日のところはもう無いものとして放っておきましょうよ。
今日は疲れているのだし、感傷に浸りたい気分でもあるのだから勘弁して?」
「なんでせっかく飛雄君が来てるのに感傷に浸ることがあるのよ。
そんな思いするようなことがあったんだっけ?」
「夢路さんにはわからないかもしれないけれどね? やはり寂しいものなのよ。
短い間の付き合いではあったのだけれどずっと一緒にいたわけだし。
でもきっと藻さんも新しい祠で楽しく過ごしてくれるはずよ」
「左様ですね、私も少し寂しいとは感じておったのです、主様と想いが同じとは嬉しゅうございます」
「まあそれはそうでしょうね、一時的とはいえ主従関係だったのだか―― !?
ちょっと藻さん!? なぜここに戻ってきているのですか? しかも絆も切れていませんよ?」
「絶っておりませんから当然でございましょう? なぜそう思うのか不思議です。
八早月様ともあろうお方がよもや思い込んでしまわれるとは驚きました」
「しかし私は祠へ入って行く魂を確認したのです、それは間違いありません。
だいたいつい今の今まで気配もなかったではありませんか!
「確かに魂は入れておきましたよ、我が遣いの狐を大盤振る舞いで二匹も。
その後は先ほどの騒動について気になったのでしばらく留まっていたのです。
しかし特に追加の某が現れると言うことはございませんでしたのでご安心を」
「なっ! それでは私はすっかり騙された、いえ言葉が悪いでしょう。
つい思い込んでしまったのですね、まったく初めから祀られる気がないとは。
ならば祠も不要だったのでは無いですか、綾乃さんの手間が増えるだけですよ」
「我が巫女は優秀ですから、それに祠で力を蓄えることは綾乃にも有効なはず。
先ほど見ていた二刻程度の間に十数人は訪れておりまして期待膨らみますぞ?」
「ですが必ずしもそれが好ましいとは思いません。
力を付けた綾乃さんが自ら危険に飛び込む可能性もありますからね。
藻孤の教育をしっかりお願いしますよ?」
勝手に騙されたと感じている八早月だが、自分の中に刻まれている藻との繋がりを確認していなかったらしくない行動を恥じていた。それだけに当たり所がなく藻に屁理屈を打ちつけるのが精一杯だった。
「姉ちゃん、やれって言うならやるけどさ、オレ薪で風呂沸かしたことねえぞ?
本当に大丈夫なのか? 壊れやしないだろうな?」
「ダイジョブダイジョブ、八早月曰くとにかく燃せばいいんだってさ。
それともうすぐ房枝さんが戻ってくるからさ、ぐちぐち情けないなあ」
「一言余計だっつーの、まったく人使いは荒いし恥はかかせるし……―― うわっ!」
「ああ、驚かせてしまってすまんね、君がうちの婿養子に来る高岳飛雄君だろ?
私は一応八早月の父で道八と言うんだ、始めましてだな、よろしく」
「ああ、八早月の、あ、八早月さんの父上殿でしたか、挨拶が遅れました。
初めまして、高岳飛雄と申します、この度は大変な名誉に預かり、えっと」
「そんなかしこまらないでくれ、私は隠居と言うか死んだとされてる身だし。
詳しくは追々話すことになるだろうが、まあ下男くらいに思えばいいさ。
どれ、風呂焚きは私がやろう、そこで見て覚えても良いがね。
火の扱いは鍛冶にも通ずるから覚えて損は無いし、あの子もできることだよ」
「はあ、なんか出来ることとできないことのバランスが悪いですよね。
そう言うところが面白いし可愛くて好きなんですよ、あ、好きって言うのはですね……」
「いいねえ、若さは素晴らしい、私は父として何もできなかったからなあ。
君のようなしっかり者が八早月の面倒を見てくれるのは嬉しいよ。
手繰さんからもすごくいい子だって聞いてるからね」
「俺なんかより八早月のほうがしっかりしてるかもしれませんけどね。
それでも出来るだけ支えていきますよ、もちろん鍛冶も頑張ります!
ネットで調べて簡単そうじゃないのはわかりましたけどあとは根性で!」
「まあプロ野球選手になるよりは鍛冶師になる方が簡単だと思うよ。
とにかくまずは今しかできない、やりたいことを頑張るといいだろう」
飛雄は、この謎の存在である八早月の父が、彼女と同じことを言っているのが面白く、ありがたくもあった。そして義父が最後にそっと手渡して来た物がある。
「これは私が現役の時に鍛った物なのだが変わっているだろう?
持ってみるとわかるが刀身がなく柄だけなのが特徴なんだ。
今の私は力を失っているからまるでおもちゃの刀にしかならないがね。
だが君が修練を積めば使いこなせるかもしれない、ゆっくりと試してみなさい。
柄を握ってから内部にある茎へ神通力を流すよう意識するんだ。
うまく行けば自分の力なりの刀身が現れるはず、助力になるかわからんが。
ちなみにあの子は何もないところから刀を産み出しているはずだよ」
「一体どういう仕組みなのかわかりませんが、毎日少しでも練習してみます。
こんな貴重なもの頂いてありがとうございます、絶対に八早月を幸せにしますから!」
「まあ気負わずに自然体で頑張んなさい、その刀はあの子に見つからないように頼むよ、気分を損ねると怖いからね」
そんな話をしているうちに湯が沸いてきたようだ。二人は釜戸の前に座り込み火力の調整や保温のための焚べ方などについて話を続けた。パチパチと爆ぜる薪の音を聞いているとなんだか眠くなってきてしまい、飛雄はついうとうとしてしまう。
夢現の中で一瞬真宵の姿が見えたような気がしたのだが、それこそ夢でも見ていたのだろうか。それから間もなく屋内から大声で呼ぶ声が聞こえてきた。
「飛雄さん、そろそろ戻ってきてくださいな。
先にお湯を浴びてしまって下さい、後ろが閊えていますからね」
「えっ!? オレに沸かせと言っておいて一番風呂なの? わからん……」
それを一緒に聞いていた道八は飛雄の肩を叩き、行きなさいと呟いた。その顔はとても嬉しそうな笑顔だったのだが飛雄にはその理由がわからず戸惑うばかりである。だが手際よく済ませないと八早月も零愛も何を言い出すかわからない。飛雄は道八へ頭を下げてから裏口へと向かった。
『八早月様は相変わらず天邪鬼です、たまには正直に向き合えばよろしいのに。
お父上はともかく飛雄殿には伝わらぬと上申いたします』
『そこで真宵さんが察しなくてもいいのですよ? 私の自己満足ですからね。
第一将来はお、おと、お父さまに鍛冶を教わるのでしょうから仕方ありません』
悔しそうに父と呼ぶ八早月だが、それでも飛雄と道八が早めに馴染めることを願っているのだ。だが言葉とは裏腹に真宵の右手は小太刀の柄へとかかり始めており、父を呼ぶだけで斬りつけたくなる衝動は未だ消えていない。八岐大蛇にもっと周囲に優しくしろと言われたにもかかわらず、だ。
風呂場の前では飛雄が本当に一番風呂でいいのかと未だ疑っている。姉に嵌められているのではないかと疑り深いのは、普段どれだけ何をされているのか窺い知れると言うものである。
「いいからさっさと入れって言ってんの! 一番風呂は肌に悪いんだからさ!
だいたい女子は後で男に入られる方が嫌なんだ! デリカシーの無い男だな!」
こちらも素直になれないだけで弟想いの姉かと思ったが、会話の内容からはそうでもないような気もしてくる。ようやく飛雄が風呂へ入ると八早月の部屋でアレコレと話を始める五人だ。
いつものように巳女に術を掛けてもらうと、その場にいる八咫烏と真宵の姿が全員に明らかとなった。だがどうも八咫烏は真宵を避けている様子が有り零愛の背中へ回りこむように隠れている。それを見て真宵は苦笑するしかなかった。
ここからは、いつもなら零愛に流行りのファッションや都会で流行っているスイーツ、雑誌読者モデルのメイク等を聞きたがる美晴だが、今日はそれどころではないらしい。もちろん夢路も同様で、なんなら綾乃も零愛も八早月へとがぶり寄っている。
「ちょっとちょっと? 皆いくらなんでも近すぎるわよ、私もわからないのよ?
まあ確かにずっとここにあって気にはなっていると思うし私も気になるわ。
でも今日のところはもう無いものとして放っておきましょうよ。
今日は疲れているのだし、感傷に浸りたい気分でもあるのだから勘弁して?」
「なんでせっかく飛雄君が来てるのに感傷に浸ることがあるのよ。
そんな思いするようなことがあったんだっけ?」
「夢路さんにはわからないかもしれないけれどね? やはり寂しいものなのよ。
短い間の付き合いではあったのだけれどずっと一緒にいたわけだし。
でもきっと藻さんも新しい祠で楽しく過ごしてくれるはずよ」
「左様ですね、私も少し寂しいとは感じておったのです、主様と想いが同じとは嬉しゅうございます」
「まあそれはそうでしょうね、一時的とはいえ主従関係だったのだか―― !?
ちょっと藻さん!? なぜここに戻ってきているのですか? しかも絆も切れていませんよ?」
「絶っておりませんから当然でございましょう? なぜそう思うのか不思議です。
八早月様ともあろうお方がよもや思い込んでしまわれるとは驚きました」
「しかし私は祠へ入って行く魂を確認したのです、それは間違いありません。
だいたいつい今の今まで気配もなかったではありませんか!
「確かに魂は入れておきましたよ、我が遣いの狐を大盤振る舞いで二匹も。
その後は先ほどの騒動について気になったのでしばらく留まっていたのです。
しかし特に追加の某が現れると言うことはございませんでしたのでご安心を」
「なっ! それでは私はすっかり騙された、いえ言葉が悪いでしょう。
つい思い込んでしまったのですね、まったく初めから祀られる気がないとは。
ならば祠も不要だったのでは無いですか、綾乃さんの手間が増えるだけですよ」
「我が巫女は優秀ですから、それに祠で力を蓄えることは綾乃にも有効なはず。
先ほど見ていた二刻程度の間に十数人は訪れておりまして期待膨らみますぞ?」
「ですが必ずしもそれが好ましいとは思いません。
力を付けた綾乃さんが自ら危険に飛び込む可能性もありますからね。
藻孤の教育をしっかりお願いしますよ?」
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