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第十二章 弥生(三月)
368. 三月三十日 薄暮 大人たる者
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崖から降りて行った八早月たちが無事に戻ってきたのを見て、ようやくひと息つけた高岳の中年兄弟だ。御神子やお役目のこと自体はわかっていたつもりでも、その力の一端を直接見たことで考えを新たにしたことがある。
それは神通力を持つ者たちは人非ざる者だと言うことだ。そんな者たちを理解をするとか出来るとか、わかったように考えること自体が烏滸がましくずうずうしいことだとたった今理解したのだった。
そんな大人の気持ちを知らずに戻ってきた少女たちは、もう一人の中年男性を取り囲んで何やらキャーキャーとはしゃいでいる。
「ではやはり板倉さんは山本小鈴さんとお付き合いしているのですね?
それはどういう切っ掛けで、いやそうではなく、どうなったらそうなるのですか?」
「ちょいとお待ちください、そうならどうでそうなのかでは全く分かりません。
もう少しわかりやすく、そうですねえ、何を聞きたいのかをまずお願いしやす」
「いけない、思わず興奮してしまったわ。ええと、夢路さん変わってくれる?
私では上手く説明できそうにないし、聞いたところで理解できそうにないもの」
「ええっ、ここで私なの? 気まずいなあ…… 小鈴ちゃんのことですけどね。
付き合ってるのはわかりました。でも付き合ってるとはどんな状態なのか。
みんなで話してたんですけど誰も定義がわからないから教えてほしいんです」
「なるほど、それは確かに難題ですねえ。さてどう説明すべきなのか……」
板倉はそう呟いてから飛雄と零愛へ交互に目をやった。それが何を意味しているのかピンとこない飛雄と、明らかに動揺し目を反らす零愛である。すると板倉は再びなるほどと呟く。
「例を上げるなら、どちらから誘っても断らない、断りたくない状況でしょう。
それくらい気の許せる仲になれば付き合っていると言えると思いますぜ?
でもそれじゃ友達とどう違うのか、と言う話になるでしょう?
確かに親友と恋人は似ている。ですが私の場合には大きな違いがありやす」
零愛の鼓動が早まり手汗が滲み出てくる。だが今は、八早月の周辺人物の中で明らかに常識人であると思われる板倉を信じるほかはない。先ほど一瞥されたことも自分の考えすぎかもしれない、きっとそうだ、などと自分へ言い聞かせた。
「もう板倉さん、勿体付けないでその大きな違いと言うのを教えてくださいな。
私は今か今かと待ちわびているのですからね?」
「ちょっと八早月ちゃんってばバトンタッチって言っといて結局最前列なの!?
なんか私より恋バナ好きになってない? しかも相手いるのにさあ」
名を出さずに名指しされた飛雄は思わず背筋を伸ばしたが、ようやく理解できた先ほどのアイコンタクトの意味を考えると気が気ではなかった。それでなくとも最近の八早月はやけに大人びて来ており、以前よりは大分女性のようになってきているのだ。
ここで女性らしく、と思い浮かべられないところが飛雄の残念なところ、すなわち姉や母にこっぴどく責められる要因の一つだった。そしてこれは幼少の頃、初めて晴れ着を着た姉へ向かって吐いた台詞でもある。
寄りに選って七五三で着飾ってご機嫌な零愛に向かって『女みたいだな』と言い放ってしまったのだ。もちろん大喧嘩になり着付けは崩れ、零愛は二度と着物を着ることはなかった。そう、あの日まで、だ。
かと言って今も良くわかってはいないのだが、指摘されれば気付く程度の知能は身についた。だからこそ思ったことをすぐにそのまま口に出さないように一応は心がけているのだ。それでも事故は起こる。つい先ほどのように。
だがきっと板倉ほどの人物なら余計なことを言って事故ることはないだろう。いつの間にかすっかり兄貴分のように慕い、信頼している飛雄である。板倉にとっては息子のような感覚ではあるのだが、どちらにせよ慕われていることは認識しており迷惑だとは思っていない。
そんな板倉が次に何を言うのかに皆がじっと注目していると、防災無線からカラスが流れ始めた。つまり今の放送で十六時が告げられ、そろそろ儀式を始めても良さそうな時間と言うことである。
「おっと急ぎませんとお嬢に蹴飛ばされちまいますね。
その大きな違いと言うのはですね、友人なら皆で集まりたいでしょう?
でも特別な相手とは二人だけの時間を過ごしたくなるものだと思いますぜ?
時には友人との約束を反故にしてもね」
思い当たることのある美晴がビクッと反応してから夢路のほうを見る。夢路はすぐに察したのだが指を口の前に持ってきて黙っていろとサインを返す。余計なことは言わなくていいと言う夢路の親心ならぬ友心だった。
それにしてもさすが年の功、上手く言語化しながら説得力もあるし納得感も持てる。これなら小鈴を任せてもきっと大丈夫だろう、などと、夢路はまるで仲人のように二人の行く末を想像し満足げである。
この板倉の説明を聞いて納得しつつも自分に当てはめて何とも言えない表情をしているのが八早月と綾乃であった。そして八早月の表情を見てだと思うが、飛雄は完全に落ち込んでいるように見えた。
その八早月が感じたことは、別に飛雄と二人きりで特別な時間を過ごしたいとは思わない、と言うことだった。もちろん理由は明らかで、友人たちと共に過ごす方が楽しいからである。その中に飛雄がいるのももちろん歓迎だが、二人きりだとか優先したいだとか、そんな特別な気持ちはさらさらなかった。
さすがに現在の感情イコール好きではない、とまでは思わないが、優先順位が高くないことは間違いない。つまりはその程度の相手、その程度の仲と言い換えても良い。こうして考え込んだ八早月の表情から自分の序列を察してしまったため、飛雄は落胆するに至ったのである。
だがそれも致し方ない。今の八早月はまだまだ子供、跡取りや婿養子という観点を除いてしまうと、男女の差をきちんと認識できているのかすら怪しいのだから。
そうは言ってもやはり特別感は持っている。顔を見ればうれしいし、別れるときには愛おしさを感じる。ただそれを自分で認識できていないだけとも言えた。なんせ周囲から見れば帰宅時に別れる際には、見ている方が馬鹿らしくなるくらいに恋人同士の装いなのだ。
問題なのは綾乃だった。板倉の説明を聞いてなるほどと頷くくらいには素直に受け入れることは出来た。それを自分へ当てはめると言うのも納得できる。しかしあてはめてみると明らかにおかしい点がある。
用もないのについメールしてしまったり、妹の秋菜を出汁にして頻繁にビデオ通話をしたり、卒業式には寂しくなって人知れず涙を流してしまった。これではまるで直臣に恋をしているみたいではないか。
二人の関係は偽装的な許嫁で有り恋人同士ではない。その証拠に直臣が綾乃に対し特別感を持っているような態度をとることはないのだ。だが綾乃は違った。どうにも意識してしまっているだけでなく、実際に行動を起こしている。
予習をしていて聞きたいことができただとか、可愛らしい小物を見つけたから秋菜へプレゼントするだとかは全部言い訳じみていると自分でもわかってはいた。それが直臣への想いだと言うことも薄々は感づいているのだがそれでも認めたくない。
なぜなら片思いは悔しくて許せないという単純な理由だった。色々な状況に流されて外堀を固められ近づいた間柄、それなのに自分が一方的に好きになったなどと認めたくないのである。やはりお互いがお互いを意識して恋に落ちる、そんな恋の結実を夢見るくらいには恋愛経験のない理想論者なのだ。
そして板倉は、少女たちにはまだ早いであろう大人な話をせずにこのピンチを乗り切れたと安堵し、この場では少しだけ大人に近い高岳姉弟の動悸はようやく収まりを見せていた。
それは神通力を持つ者たちは人非ざる者だと言うことだ。そんな者たちを理解をするとか出来るとか、わかったように考えること自体が烏滸がましくずうずうしいことだとたった今理解したのだった。
そんな大人の気持ちを知らずに戻ってきた少女たちは、もう一人の中年男性を取り囲んで何やらキャーキャーとはしゃいでいる。
「ではやはり板倉さんは山本小鈴さんとお付き合いしているのですね?
それはどういう切っ掛けで、いやそうではなく、どうなったらそうなるのですか?」
「ちょいとお待ちください、そうならどうでそうなのかでは全く分かりません。
もう少しわかりやすく、そうですねえ、何を聞きたいのかをまずお願いしやす」
「いけない、思わず興奮してしまったわ。ええと、夢路さん変わってくれる?
私では上手く説明できそうにないし、聞いたところで理解できそうにないもの」
「ええっ、ここで私なの? 気まずいなあ…… 小鈴ちゃんのことですけどね。
付き合ってるのはわかりました。でも付き合ってるとはどんな状態なのか。
みんなで話してたんですけど誰も定義がわからないから教えてほしいんです」
「なるほど、それは確かに難題ですねえ。さてどう説明すべきなのか……」
板倉はそう呟いてから飛雄と零愛へ交互に目をやった。それが何を意味しているのかピンとこない飛雄と、明らかに動揺し目を反らす零愛である。すると板倉は再びなるほどと呟く。
「例を上げるなら、どちらから誘っても断らない、断りたくない状況でしょう。
それくらい気の許せる仲になれば付き合っていると言えると思いますぜ?
でもそれじゃ友達とどう違うのか、と言う話になるでしょう?
確かに親友と恋人は似ている。ですが私の場合には大きな違いがありやす」
零愛の鼓動が早まり手汗が滲み出てくる。だが今は、八早月の周辺人物の中で明らかに常識人であると思われる板倉を信じるほかはない。先ほど一瞥されたことも自分の考えすぎかもしれない、きっとそうだ、などと自分へ言い聞かせた。
「もう板倉さん、勿体付けないでその大きな違いと言うのを教えてくださいな。
私は今か今かと待ちわびているのですからね?」
「ちょっと八早月ちゃんってばバトンタッチって言っといて結局最前列なの!?
なんか私より恋バナ好きになってない? しかも相手いるのにさあ」
名を出さずに名指しされた飛雄は思わず背筋を伸ばしたが、ようやく理解できた先ほどのアイコンタクトの意味を考えると気が気ではなかった。それでなくとも最近の八早月はやけに大人びて来ており、以前よりは大分女性のようになってきているのだ。
ここで女性らしく、と思い浮かべられないところが飛雄の残念なところ、すなわち姉や母にこっぴどく責められる要因の一つだった。そしてこれは幼少の頃、初めて晴れ着を着た姉へ向かって吐いた台詞でもある。
寄りに選って七五三で着飾ってご機嫌な零愛に向かって『女みたいだな』と言い放ってしまったのだ。もちろん大喧嘩になり着付けは崩れ、零愛は二度と着物を着ることはなかった。そう、あの日まで、だ。
かと言って今も良くわかってはいないのだが、指摘されれば気付く程度の知能は身についた。だからこそ思ったことをすぐにそのまま口に出さないように一応は心がけているのだ。それでも事故は起こる。つい先ほどのように。
だがきっと板倉ほどの人物なら余計なことを言って事故ることはないだろう。いつの間にかすっかり兄貴分のように慕い、信頼している飛雄である。板倉にとっては息子のような感覚ではあるのだが、どちらにせよ慕われていることは認識しており迷惑だとは思っていない。
そんな板倉が次に何を言うのかに皆がじっと注目していると、防災無線からカラスが流れ始めた。つまり今の放送で十六時が告げられ、そろそろ儀式を始めても良さそうな時間と言うことである。
「おっと急ぎませんとお嬢に蹴飛ばされちまいますね。
その大きな違いと言うのはですね、友人なら皆で集まりたいでしょう?
でも特別な相手とは二人だけの時間を過ごしたくなるものだと思いますぜ?
時には友人との約束を反故にしてもね」
思い当たることのある美晴がビクッと反応してから夢路のほうを見る。夢路はすぐに察したのだが指を口の前に持ってきて黙っていろとサインを返す。余計なことは言わなくていいと言う夢路の親心ならぬ友心だった。
それにしてもさすが年の功、上手く言語化しながら説得力もあるし納得感も持てる。これなら小鈴を任せてもきっと大丈夫だろう、などと、夢路はまるで仲人のように二人の行く末を想像し満足げである。
この板倉の説明を聞いて納得しつつも自分に当てはめて何とも言えない表情をしているのが八早月と綾乃であった。そして八早月の表情を見てだと思うが、飛雄は完全に落ち込んでいるように見えた。
その八早月が感じたことは、別に飛雄と二人きりで特別な時間を過ごしたいとは思わない、と言うことだった。もちろん理由は明らかで、友人たちと共に過ごす方が楽しいからである。その中に飛雄がいるのももちろん歓迎だが、二人きりだとか優先したいだとか、そんな特別な気持ちはさらさらなかった。
さすがに現在の感情イコール好きではない、とまでは思わないが、優先順位が高くないことは間違いない。つまりはその程度の相手、その程度の仲と言い換えても良い。こうして考え込んだ八早月の表情から自分の序列を察してしまったため、飛雄は落胆するに至ったのである。
だがそれも致し方ない。今の八早月はまだまだ子供、跡取りや婿養子という観点を除いてしまうと、男女の差をきちんと認識できているのかすら怪しいのだから。
そうは言ってもやはり特別感は持っている。顔を見ればうれしいし、別れるときには愛おしさを感じる。ただそれを自分で認識できていないだけとも言えた。なんせ周囲から見れば帰宅時に別れる際には、見ている方が馬鹿らしくなるくらいに恋人同士の装いなのだ。
問題なのは綾乃だった。板倉の説明を聞いてなるほどと頷くくらいには素直に受け入れることは出来た。それを自分へ当てはめると言うのも納得できる。しかしあてはめてみると明らかにおかしい点がある。
用もないのについメールしてしまったり、妹の秋菜を出汁にして頻繁にビデオ通話をしたり、卒業式には寂しくなって人知れず涙を流してしまった。これではまるで直臣に恋をしているみたいではないか。
二人の関係は偽装的な許嫁で有り恋人同士ではない。その証拠に直臣が綾乃に対し特別感を持っているような態度をとることはないのだ。だが綾乃は違った。どうにも意識してしまっているだけでなく、実際に行動を起こしている。
予習をしていて聞きたいことができただとか、可愛らしい小物を見つけたから秋菜へプレゼントするだとかは全部言い訳じみていると自分でもわかってはいた。それが直臣への想いだと言うことも薄々は感づいているのだがそれでも認めたくない。
なぜなら片思いは悔しくて許せないという単純な理由だった。色々な状況に流されて外堀を固められ近づいた間柄、それなのに自分が一方的に好きになったなどと認めたくないのである。やはりお互いがお互いを意識して恋に落ちる、そんな恋の結実を夢見るくらいには恋愛経験のない理想論者なのだ。
そして板倉は、少女たちにはまだ早いであろう大人な話をせずにこのピンチを乗り切れたと安堵し、この場では少しだけ大人に近い高岳姉弟の動悸はようやく収まりを見せていた。
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