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5章 もふもふいっぱい?
186.もちふわほっぺの魅力
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シェルさんやアイリーンと別れた後は、第三の街に急行。
いろいろとしたいことがあるから大忙しだ。でも、テイマーになるのは今の最優先事項。というわけで――。
「モンちゃーん! こーんにーちはー!」
テイマーの師匠であるモンちゃんの家の玄関から、大声で中に呼びかける。
すぐさま「うるっせぇな!?」という返事と、たくさんの人が爆笑する声が聞こえてきた。
「師匠、っ、いつから、モンちゃん、ブファッ」「やだ、師匠、かわいー、あははっ」という感じなので、たぶんお弟子さんたちが来てたんだと思う。
威厳台無しだね? 正直、ちょっぴりごめんなさいという気持ちです。
「……はぁー。よく来たな、バカ弟子」
玄関まで出てきたモンちゃんは、しょんぼりと上目遣いで窺う僕を見て、もごもごと口を動かした後に、大きなため息をついた。文句を飲み込んでくれたみたい。
「バカじゃないよ。親愛の情を示しただけで」
「やり方がバカなんだよ、ボケ」
「バカかボケ、どっちかにしてほしい……」
ものすごくポンコツみたいじゃないかー! と訴えてみるけど、モンちゃんは「ふん」と鼻で笑うだけだった。
でも、親愛の情を否定されなかったし、わかってくれてはいるんだよね。
テイマーたちへの授業は終わったところだったそうで、前回通りの部屋に通されて、お茶とお菓子を出してもらった。
あられに緑茶、最高にほっこりする組み合わせだね!
「それで、なんの用で来たんだ」
ポリポリとあられを食べる僕に、モンちゃんもかりんとうを食べながら聞いてくる。かりんとうも美味しそう……。
「おい?」
「はっ! かりんとうに目を奪われたわけじゃないよ! なにから話すか、考えてただけだからね!」
ぶんぶんと首を振って取り繕ってみたけど、モンちゃんは呆れた顔をして「食えば?」とかりんとうが載った皿を差し出してきた。
くれるなら遠慮なくもらうよ。カリカリしてて、甘くてうまうま。
「そんで?」
モンちゃんが片膝に頬杖をつきながら言う。どんどん行儀悪くなってない?
「モンスター五体以上テイムして、サブリングをゲットした報告に来たんだよ」
テーブルの上にサブリングが入ったケースを置く。
モンちゃんは驚いた感じで「へぇ?」と呟き、ケースの中身を確認した。
「マジだ。お前、早すぎねぇか?」
「がんばった! 褒めて!」
「おーよちよち、よくがんばりまちたねー」
「ペット扱いされてる? それとも赤ちゃん?」
もしゃもしゃと両手で頭を撫でられて、憮然とする。毛がボサボサになったんだけどー!?
乱された毛を毛繕いスキルで整え、ジトッとモンちゃんを見上げた。
「いや、マジで褒めてる。スゲェよ。俺の弟子らの中で、一番優秀だ。もちろん、ちょうどいいタイミングでシーズンモンスターが現れたからこその早さとはいえ、な。そういう幸運も含めて、実力だ」
「……そんな直球で褒められると照れるー!」
「褒めろって言っといて、それかよ」
両手で顔を覆ってうずくまったら、モンちゃんがククッと笑ってる声が聞こえてきた。
「――お前はなにをテイムしたんだ? スライムと桃色毛玉をテイムしてたのは知ってるが」
「ホワイトスライムと湖狸、岩砕熊、銀雪狐だよ」
「……はあ!?」
ポカンと口を開けるモンちゃんを、ニコニコと見つめる。
驚いてもらえて嬉しい! その表情を見たいがために、ここに来た感じもある。いや、もちろん、サブリングの使い方を知るっていうのが一番の目的ではあるけど。
「――お前が狂化モンスターを浄化した冒険者かよ……」
モンちゃんはしばらく考え込んだ後、呻くように呟いてテーブルに突っ伏した。
冒険者ギルドのギルド長から聞いてるのかな。僕がんばったんだよー。
胸を張っても全然モンちゃんが見てくれないので、つまらなくなって、目の前に見えたつむじをツンツンとつついた。
ここのツボを刺激すると下痢になるっていう迷信があるけど、モンちゃんには効くかな?
すぐに、鬱陶しそうに「腹壊しそうだからやめろ」と半眼で言われて、振り払われる。モンちゃん、迷信まで知ってるんだね。
顔を上げたモンちゃんは、ため息をついた後に、真剣な表情で呟く。
「つーか、よくテイムできたな? チョコレート系フードで友好度を上げやすい岩砕熊はともかく、湖狸はバトルして実力を示さないと友好度が上がりにくいし、銀雪狐に至っては仲良くなる方法が分からねぇってのに」
「そうなんだ?」
言われてみれば、湖狸のペタとは、結構しっかりと戦ってからテイムしたなぁ。偶然そうなっただけだけど、正当なテイムの方法だったわけか。
銀雪狐のオギンは……僕の子狐仮装が効果的だったのかな? 天兎と仲が良いっていう前提も影響してる気がする。
――そんなことを説明してみたら、「天兎ずりぃ……」と言われた。
ズルいと言われても、こういう種族なんだから仕方ないでしょ。
「子狐仮装は人間でもできると思うよ。銀雪狐をテイムしたいなら試してみて!」
サムズアップして勧めてみたら、モンちゃんがげっそりとした顔で俯く。
「おじさんの子狐仮装に需要あるのか?」
「銀雪狐は好きなのかもよ?」
「それなら趣味悪ぃな」
「……まぁ、好みは人それぞれだし」
銀雪狐は人じゃないけども。
モンちゃんの言葉を否定しきれなくて、そっと目を逸らす。なぜかほっぺをモニモニと揉まれた。
「やーめーれー」
「お前の頬、ふわふわの餅みてぇだな」
「感心されても嬉しくないー!」
ルトに加えて、モンちゃんまで僕のほっぺで遊ぶとは。たまーに僕の方が悪い時はあるけど、遊び過ぎはよくないよ!
……え、たまにじゃない? そんなことないよ?
いろいろとしたいことがあるから大忙しだ。でも、テイマーになるのは今の最優先事項。というわけで――。
「モンちゃーん! こーんにーちはー!」
テイマーの師匠であるモンちゃんの家の玄関から、大声で中に呼びかける。
すぐさま「うるっせぇな!?」という返事と、たくさんの人が爆笑する声が聞こえてきた。
「師匠、っ、いつから、モンちゃん、ブファッ」「やだ、師匠、かわいー、あははっ」という感じなので、たぶんお弟子さんたちが来てたんだと思う。
威厳台無しだね? 正直、ちょっぴりごめんなさいという気持ちです。
「……はぁー。よく来たな、バカ弟子」
玄関まで出てきたモンちゃんは、しょんぼりと上目遣いで窺う僕を見て、もごもごと口を動かした後に、大きなため息をついた。文句を飲み込んでくれたみたい。
「バカじゃないよ。親愛の情を示しただけで」
「やり方がバカなんだよ、ボケ」
「バカかボケ、どっちかにしてほしい……」
ものすごくポンコツみたいじゃないかー! と訴えてみるけど、モンちゃんは「ふん」と鼻で笑うだけだった。
でも、親愛の情を否定されなかったし、わかってくれてはいるんだよね。
テイマーたちへの授業は終わったところだったそうで、前回通りの部屋に通されて、お茶とお菓子を出してもらった。
あられに緑茶、最高にほっこりする組み合わせだね!
「それで、なんの用で来たんだ」
ポリポリとあられを食べる僕に、モンちゃんもかりんとうを食べながら聞いてくる。かりんとうも美味しそう……。
「おい?」
「はっ! かりんとうに目を奪われたわけじゃないよ! なにから話すか、考えてただけだからね!」
ぶんぶんと首を振って取り繕ってみたけど、モンちゃんは呆れた顔をして「食えば?」とかりんとうが載った皿を差し出してきた。
くれるなら遠慮なくもらうよ。カリカリしてて、甘くてうまうま。
「そんで?」
モンちゃんが片膝に頬杖をつきながら言う。どんどん行儀悪くなってない?
「モンスター五体以上テイムして、サブリングをゲットした報告に来たんだよ」
テーブルの上にサブリングが入ったケースを置く。
モンちゃんは驚いた感じで「へぇ?」と呟き、ケースの中身を確認した。
「マジだ。お前、早すぎねぇか?」
「がんばった! 褒めて!」
「おーよちよち、よくがんばりまちたねー」
「ペット扱いされてる? それとも赤ちゃん?」
もしゃもしゃと両手で頭を撫でられて、憮然とする。毛がボサボサになったんだけどー!?
乱された毛を毛繕いスキルで整え、ジトッとモンちゃんを見上げた。
「いや、マジで褒めてる。スゲェよ。俺の弟子らの中で、一番優秀だ。もちろん、ちょうどいいタイミングでシーズンモンスターが現れたからこその早さとはいえ、な。そういう幸運も含めて、実力だ」
「……そんな直球で褒められると照れるー!」
「褒めろって言っといて、それかよ」
両手で顔を覆ってうずくまったら、モンちゃんがククッと笑ってる声が聞こえてきた。
「――お前はなにをテイムしたんだ? スライムと桃色毛玉をテイムしてたのは知ってるが」
「ホワイトスライムと湖狸、岩砕熊、銀雪狐だよ」
「……はあ!?」
ポカンと口を開けるモンちゃんを、ニコニコと見つめる。
驚いてもらえて嬉しい! その表情を見たいがために、ここに来た感じもある。いや、もちろん、サブリングの使い方を知るっていうのが一番の目的ではあるけど。
「――お前が狂化モンスターを浄化した冒険者かよ……」
モンちゃんはしばらく考え込んだ後、呻くように呟いてテーブルに突っ伏した。
冒険者ギルドのギルド長から聞いてるのかな。僕がんばったんだよー。
胸を張っても全然モンちゃんが見てくれないので、つまらなくなって、目の前に見えたつむじをツンツンとつついた。
ここのツボを刺激すると下痢になるっていう迷信があるけど、モンちゃんには効くかな?
すぐに、鬱陶しそうに「腹壊しそうだからやめろ」と半眼で言われて、振り払われる。モンちゃん、迷信まで知ってるんだね。
顔を上げたモンちゃんは、ため息をついた後に、真剣な表情で呟く。
「つーか、よくテイムできたな? チョコレート系フードで友好度を上げやすい岩砕熊はともかく、湖狸はバトルして実力を示さないと友好度が上がりにくいし、銀雪狐に至っては仲良くなる方法が分からねぇってのに」
「そうなんだ?」
言われてみれば、湖狸のペタとは、結構しっかりと戦ってからテイムしたなぁ。偶然そうなっただけだけど、正当なテイムの方法だったわけか。
銀雪狐のオギンは……僕の子狐仮装が効果的だったのかな? 天兎と仲が良いっていう前提も影響してる気がする。
――そんなことを説明してみたら、「天兎ずりぃ……」と言われた。
ズルいと言われても、こういう種族なんだから仕方ないでしょ。
「子狐仮装は人間でもできると思うよ。銀雪狐をテイムしたいなら試してみて!」
サムズアップして勧めてみたら、モンちゃんがげっそりとした顔で俯く。
「おじさんの子狐仮装に需要あるのか?」
「銀雪狐は好きなのかもよ?」
「それなら趣味悪ぃな」
「……まぁ、好みは人それぞれだし」
銀雪狐は人じゃないけども。
モンちゃんの言葉を否定しきれなくて、そっと目を逸らす。なぜかほっぺをモニモニと揉まれた。
「やーめーれー」
「お前の頬、ふわふわの餅みてぇだな」
「感心されても嬉しくないー!」
ルトに加えて、モンちゃんまで僕のほっぺで遊ぶとは。たまーに僕の方が悪い時はあるけど、遊び過ぎはよくないよ!
……え、たまにじゃない? そんなことないよ?
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