10 / 47
エドガーはアレクの出現に戸惑っている
九話
しおりを挟む
「はぁ……」
小さな失敗ながら、あまりに失敗したエドガーは、アルタイル始め酒場の仕事仲間達から。
「エドガー、休んだ方がいい」
「エドガーさん、あまり無理をしないで」
「健康が第一だからな、ゆっくり体を休めなよ」
等と心配され、まだ夕暮れまで余裕があるにも関わらず、早めの帰路をトボトボと悔しそうな表情を浮かべ進んでいく。
人が行き交う大通りを歩き、やや湿気が残る狭い路地へ。
そして、右へ左へ迷路の様な路地を歩きながら、ミーナの待つ自宅へと入る。
「おかえり、エドガー君!」
「あ、ただいま~……」
元気のないエドガーと違い、ミーナはにこやかである。
そんなミーナは、早速エドガーに向け、自信満々にこう告げた。
「エドガー君、何を悩んでいるか分かりませんが、貴方の悩みを絶対解決してくれる方を紹介したいと思います!」
「えっ……?」
「それは隣に住むリアナなのです! だからエドガー君、話はつけてあるから行ってみなよ、リアナの所に!」
それは曇り気味だったエドガーの心に小さな光が刺したかの様な一言だった。
だが、仕事の失敗等で全体的にネガティブになりつつあったエドガーは。
(無理だと思うけどな……)
と考えてしまう。
しかし、ミーナの折角の親切を無下にする気にもなれなかったエドガーは結局。
「分かった、行ってみるよ」
作り笑顔、ネガティブ混じる声でそう告げ、リアナの住む隣の家にその足を運ぶのであった。
…………
《疫病神お断り》
リアナの家の扉に貼られたその掛け札を見た時、エドガーは一体どう言う事なのか考える訳だが、気が重いエドガーは結局答えは出なかった。
だから扉の前でしばらく立ち止まった後、扉を叩いたのである。
「あっ、すみません。 妻から話を聞いていると思いますが……」
「…………」
開いた扉の向こうには、実に不愉快そうな表情を浮かべたリアナの姿があった為、どんどん小さくなったエドガーの言葉は、遂に聞こえなくなってしまった。
しかし、気が重そうなエドガーの顔を見て、流石に追い返す気のが気の毒に思ったリアナは。
「はぁ……。 話は聞いている、中に入れ」
仕方なく自宅の中に招き入れ、相談に乗る事にしたのであった。
「そこのテーブルに座れ」
「は、はぁ……」
扉がバタンと閉まると共に告げられた言葉に従い、入口側の席に座ったエドガーは、目の前に座ったリアナから早速こう告げられた。
「お前、エドガルドだろ?」
「ギクッ!?」
その瞬間、エドガーの顔はまるで何か悪いモノを食べたかの様に青ざめ、体から大量の汗がブワッと一気に流れ出し。
(何故だ、どうしてバレた!? 一体何故!? それよりもどうする、どうする……!?)
エドガーの冷静さは完全に破壊された。
しかしながら、そうなる可能性を読んでいたリアナは、腕を組み冷静にこう続ける。
「安心しろ、この事実は誰にも話していないし、話すつもりもない。 相談は、アレクセイの事だろう?」
「えっ? た、確かに相談の内容は、アレクセイに見つからない様にするにはどうしたら良いか?ですが……」
(なるほど、そんな内容か……)
その時までリアナは、エドガーの悩みを具体的には理解してなかったが、その内容の簡単さに小さく笑みが溢れた。
「ふふっ、ならば簡単ではないか? アレクセイにどうすれば出会わなくて済むか落ち着いて考えば答えが出るだろう?」
「…………」
リアナのそんな言葉を聞き、エドガーは顎に右手を当てて考え出し、深刻な顔を浮かべる。
そして出た答えは、実に物騒なモノであった。
「……つまり、アレクセイを消せと?」
「……お前の頭、本当に大丈夫か?」
それは、エドガーが冷静さを欠いている為出てしまった答えだったが、それに対しリアナはつい呆れてそう口にしてしまう。
(まぁ冷静さを欠いているのだろうな……。 なら、どうするべきかはっきり伝える方が正解か……)
だが、リアナはそんな部分も理解はしていた。
その為、リアナは一つ呼吸を置いて、こう告げるのである。
「つまり、お前はしばらく隠れていれば良い。 お前が見当たらなければお前がこの国にいないと思うだろう? お前がいないと思えば、お前の弟はこの国を去るだろう? だから病気のフリしてしばらく休んでいれば良いだろう?」
「確かに……。 確かにそうですね! よし、僕は今日、体調が悪い事にしよう! リアナさん、感謝します!」
先程までの深刻な顔から希望めいた表情へとエドガーは変化し、家から飛び出していった。
しかし、そんなエドガーの背中を見ながら、リアナは得体の知れぬ不安を感じていた。
(……しかし、わざわざこんな国までアレクセイはやってきている訳だが、果たして『見つからないから』と言う理由だけで諦めるだろうか……。 それに、何だか嫌な予感がするな。 アイツが見つかって、私に面倒事が運ばれてくる事にならなければ良いが……)
それはここ最近、リアナにとって好ましくない展開が続いているからこそ感じる思いであったが。
「危なかった……!? まさかアレクがこの辺りをまだうろついているとは……」
「私の家は緊急避難所じゃないぞ……」
また家の中へ戻ってきたエドガーの姿を見るに、その不安はギリギリの所で回避できたのかもしれない。
…………。
「うぅ……」
「おかえりなさい、エドガー君……って大丈夫ですか!? 何だが調子が悪そうですよ!」
「ミーナさん、どうやら疲れが溜まって体調が悪かっただけみたいだよ……。 だからゆっくり休めとリアナさんが……」
「そ、そうだったのですか!?」
扉を開け、家へ帰ってきたエドガーは体調が悪そうにしていた為、そう返したミーナだったが。
(あれ? でも仕事から戻ってきた時は普通の足取りでしたよね? 今みたいにフラついてませんでしたよね?)
と疑問を浮かべ首を傾ける。
しかし、ふと考えてみると。
(でもこれって、夫婦二人っきりの時間をしばらく堂々と過ごせますよね!?)
と疑問は小さな喜びに。
そして、それを更に考えてみると。
(はっ、分かりました! きっとエドガー君は、私と一緒の時間を過ごす為に病気のフリをしているのかもしれません! ……ふふふっ、もしかしたらエドガー君はメルシス教に目覚めつつあるのでしょうか……?)
小さな喜びは大きな喜びに。
だからミーナの表情はついに満面の笑みへと変化していた。
(あれ、ミーナさん何だか嬉しそうだな? ……そうか、そう言えばミーナさんってメルシス教徒だから、お世話出来るのが嬉しいのかもしれないな……)
そんなミーナの姿にエドガーも体調が悪そうな表情を浮かべつつもニッコリ。
しかしその反面。
(……でも、騙している様で申し訳ないな)
自分の行動にそう感じたエドガーは、どこか曇った表情へと変わっていくのである。
「エドガー君、とりあえずベッドに行きましょう」
「そうだね……」
「肩を貸しましょうか?」
「だ、大丈夫だよミーナさん……」
「……私、肩を貸したいですよ、エドガー君?」
「ミーナさん、ありがとう……」
さて、微笑ましいそんなやり取りをした後、ミーナに支えられてエドガーは二階への階段を登り、そしてベッドに座り、遂には寝転がった。
「ふふっ、私美味しいご飯を作ってきますね!」
「ありがとう、ミーナさん……」
そんなエドガーの姿を確認したミーナは、ウキウキした足取りで一階へ向かう。
「さてと……」
階段の下は食品棚になっており、扉を開くと魔石のひんやりした煙が床を張って流れていく。
そんな食品棚から米や野菜等を取り出したミーナは、吊り鍋に蛇口の水を少し入れ、それを魔石の火を起こる釜戸の上にぶら下がる鎖にかけ、温め始める。
そう、彼女が今作り出したのは野菜入りのお粥。
だがそれは、お粥にしては白く、そしてクリーミーな味がする、まるでクリームシチューの様なお粥であった。
ただそんな美味しそうな料理の匂いは。
「良い匂いがするよ、おかーさん!」
「レイチェルの言う通りだよ、おかーさん!」
「きっと、エドガーお兄ちゃんの家の方からだよ!」
「うん、きっとそうだよ!」
目の前に住むネルブ家の育ち盛りの子供達の食欲を誘う訳で……。
小さな失敗ながら、あまりに失敗したエドガーは、アルタイル始め酒場の仕事仲間達から。
「エドガー、休んだ方がいい」
「エドガーさん、あまり無理をしないで」
「健康が第一だからな、ゆっくり体を休めなよ」
等と心配され、まだ夕暮れまで余裕があるにも関わらず、早めの帰路をトボトボと悔しそうな表情を浮かべ進んでいく。
人が行き交う大通りを歩き、やや湿気が残る狭い路地へ。
そして、右へ左へ迷路の様な路地を歩きながら、ミーナの待つ自宅へと入る。
「おかえり、エドガー君!」
「あ、ただいま~……」
元気のないエドガーと違い、ミーナはにこやかである。
そんなミーナは、早速エドガーに向け、自信満々にこう告げた。
「エドガー君、何を悩んでいるか分かりませんが、貴方の悩みを絶対解決してくれる方を紹介したいと思います!」
「えっ……?」
「それは隣に住むリアナなのです! だからエドガー君、話はつけてあるから行ってみなよ、リアナの所に!」
それは曇り気味だったエドガーの心に小さな光が刺したかの様な一言だった。
だが、仕事の失敗等で全体的にネガティブになりつつあったエドガーは。
(無理だと思うけどな……)
と考えてしまう。
しかし、ミーナの折角の親切を無下にする気にもなれなかったエドガーは結局。
「分かった、行ってみるよ」
作り笑顔、ネガティブ混じる声でそう告げ、リアナの住む隣の家にその足を運ぶのであった。
…………
《疫病神お断り》
リアナの家の扉に貼られたその掛け札を見た時、エドガーは一体どう言う事なのか考える訳だが、気が重いエドガーは結局答えは出なかった。
だから扉の前でしばらく立ち止まった後、扉を叩いたのである。
「あっ、すみません。 妻から話を聞いていると思いますが……」
「…………」
開いた扉の向こうには、実に不愉快そうな表情を浮かべたリアナの姿があった為、どんどん小さくなったエドガーの言葉は、遂に聞こえなくなってしまった。
しかし、気が重そうなエドガーの顔を見て、流石に追い返す気のが気の毒に思ったリアナは。
「はぁ……。 話は聞いている、中に入れ」
仕方なく自宅の中に招き入れ、相談に乗る事にしたのであった。
「そこのテーブルに座れ」
「は、はぁ……」
扉がバタンと閉まると共に告げられた言葉に従い、入口側の席に座ったエドガーは、目の前に座ったリアナから早速こう告げられた。
「お前、エドガルドだろ?」
「ギクッ!?」
その瞬間、エドガーの顔はまるで何か悪いモノを食べたかの様に青ざめ、体から大量の汗がブワッと一気に流れ出し。
(何故だ、どうしてバレた!? 一体何故!? それよりもどうする、どうする……!?)
エドガーの冷静さは完全に破壊された。
しかしながら、そうなる可能性を読んでいたリアナは、腕を組み冷静にこう続ける。
「安心しろ、この事実は誰にも話していないし、話すつもりもない。 相談は、アレクセイの事だろう?」
「えっ? た、確かに相談の内容は、アレクセイに見つからない様にするにはどうしたら良いか?ですが……」
(なるほど、そんな内容か……)
その時までリアナは、エドガーの悩みを具体的には理解してなかったが、その内容の簡単さに小さく笑みが溢れた。
「ふふっ、ならば簡単ではないか? アレクセイにどうすれば出会わなくて済むか落ち着いて考えば答えが出るだろう?」
「…………」
リアナのそんな言葉を聞き、エドガーは顎に右手を当てて考え出し、深刻な顔を浮かべる。
そして出た答えは、実に物騒なモノであった。
「……つまり、アレクセイを消せと?」
「……お前の頭、本当に大丈夫か?」
それは、エドガーが冷静さを欠いている為出てしまった答えだったが、それに対しリアナはつい呆れてそう口にしてしまう。
(まぁ冷静さを欠いているのだろうな……。 なら、どうするべきかはっきり伝える方が正解か……)
だが、リアナはそんな部分も理解はしていた。
その為、リアナは一つ呼吸を置いて、こう告げるのである。
「つまり、お前はしばらく隠れていれば良い。 お前が見当たらなければお前がこの国にいないと思うだろう? お前がいないと思えば、お前の弟はこの国を去るだろう? だから病気のフリしてしばらく休んでいれば良いだろう?」
「確かに……。 確かにそうですね! よし、僕は今日、体調が悪い事にしよう! リアナさん、感謝します!」
先程までの深刻な顔から希望めいた表情へとエドガーは変化し、家から飛び出していった。
しかし、そんなエドガーの背中を見ながら、リアナは得体の知れぬ不安を感じていた。
(……しかし、わざわざこんな国までアレクセイはやってきている訳だが、果たして『見つからないから』と言う理由だけで諦めるだろうか……。 それに、何だか嫌な予感がするな。 アイツが見つかって、私に面倒事が運ばれてくる事にならなければ良いが……)
それはここ最近、リアナにとって好ましくない展開が続いているからこそ感じる思いであったが。
「危なかった……!? まさかアレクがこの辺りをまだうろついているとは……」
「私の家は緊急避難所じゃないぞ……」
また家の中へ戻ってきたエドガーの姿を見るに、その不安はギリギリの所で回避できたのかもしれない。
…………。
「うぅ……」
「おかえりなさい、エドガー君……って大丈夫ですか!? 何だが調子が悪そうですよ!」
「ミーナさん、どうやら疲れが溜まって体調が悪かっただけみたいだよ……。 だからゆっくり休めとリアナさんが……」
「そ、そうだったのですか!?」
扉を開け、家へ帰ってきたエドガーは体調が悪そうにしていた為、そう返したミーナだったが。
(あれ? でも仕事から戻ってきた時は普通の足取りでしたよね? 今みたいにフラついてませんでしたよね?)
と疑問を浮かべ首を傾ける。
しかし、ふと考えてみると。
(でもこれって、夫婦二人っきりの時間をしばらく堂々と過ごせますよね!?)
と疑問は小さな喜びに。
そして、それを更に考えてみると。
(はっ、分かりました! きっとエドガー君は、私と一緒の時間を過ごす為に病気のフリをしているのかもしれません! ……ふふふっ、もしかしたらエドガー君はメルシス教に目覚めつつあるのでしょうか……?)
小さな喜びは大きな喜びに。
だからミーナの表情はついに満面の笑みへと変化していた。
(あれ、ミーナさん何だか嬉しそうだな? ……そうか、そう言えばミーナさんってメルシス教徒だから、お世話出来るのが嬉しいのかもしれないな……)
そんなミーナの姿にエドガーも体調が悪そうな表情を浮かべつつもニッコリ。
しかしその反面。
(……でも、騙している様で申し訳ないな)
自分の行動にそう感じたエドガーは、どこか曇った表情へと変わっていくのである。
「エドガー君、とりあえずベッドに行きましょう」
「そうだね……」
「肩を貸しましょうか?」
「だ、大丈夫だよミーナさん……」
「……私、肩を貸したいですよ、エドガー君?」
「ミーナさん、ありがとう……」
さて、微笑ましいそんなやり取りをした後、ミーナに支えられてエドガーは二階への階段を登り、そしてベッドに座り、遂には寝転がった。
「ふふっ、私美味しいご飯を作ってきますね!」
「ありがとう、ミーナさん……」
そんなエドガーの姿を確認したミーナは、ウキウキした足取りで一階へ向かう。
「さてと……」
階段の下は食品棚になっており、扉を開くと魔石のひんやりした煙が床を張って流れていく。
そんな食品棚から米や野菜等を取り出したミーナは、吊り鍋に蛇口の水を少し入れ、それを魔石の火を起こる釜戸の上にぶら下がる鎖にかけ、温め始める。
そう、彼女が今作り出したのは野菜入りのお粥。
だがそれは、お粥にしては白く、そしてクリーミーな味がする、まるでクリームシチューの様なお粥であった。
ただそんな美味しそうな料理の匂いは。
「良い匂いがするよ、おかーさん!」
「レイチェルの言う通りだよ、おかーさん!」
「きっと、エドガーお兄ちゃんの家の方からだよ!」
「うん、きっとそうだよ!」
目の前に住むネルブ家の育ち盛りの子供達の食欲を誘う訳で……。
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる