20 / 47
エピローグ
十九話
しおりを挟む
その瞬間、エドガーの脳内には絶望の文字が刻まれ、頭を抱えるのだが、そんな様子を眺めるミーナは。
(貴族であって下さい、貴族であって下さい、貴族であって下さい!)
眉間にシワを寄せ、目をギュッとつぶり、期待を込めてそう念じていた。
それはエドガーが貴族であれば、自分が王族とバレても許してくれるかもしれない。
エドガーが貴族であれば、もし国に連れ戻されても、親が結婚に納得してくれるかもしれない。
そう期待したからである。
「あの、兄上は兄上でありますけど、ホントの兄上で無いのでありますが……」
「えっ!?」
だが、申し訳なさそうなアレクの言葉により、エドガーの耳はピクリと動き、ミーナの希望はぶち壊されてしまう。
アレクがこう言ったのには理由があった。
それは、ミーナから「貴族だったのですか!?」と言われた時、エドガーは「僕は貴族とかではないんだぁぁぁぁ」と叫んだからである。
だからアレクは、その時のエドガーの表情から。
(もしや、兄上は王族であるとバレたくないのでは!?)
と推理し、この様な発言をしたのである。
ただし、そう発言したアレクの内心は今。
(だ、大好きな兄上を兄上でないと否定するなんて、血を吐いて死にそうであります……。 で、ですが、上手くいけば兄上がきっとなでなでしてくれるであります! ふへへ……なんだが絶望の中で焦らされているみたいで興奮するでありますな……)
希望と苦痛が入り交じる状態から、新たな感覚を覚え始めているのだが……。
「エドガー兄上は小さい頃、自分の家に住んでいたのであります。 そんな兄上は自分を大変可愛がってくれて……。 だから自分はもう一人の兄として慕っているのでありますよ」
「そうなんだミーナさん! 僕が貴族だなんて誤解なんだ! 僕は正直に答えているんだ! 嘘じゃないんだ、本当なんだ! だから問題解決なんだ! そうなんだ、そうなんだ!」
「兄上、とりあえず自分の肩をパンパン叩かないで欲しいであります……」
そして、焦った様子のエドガーは素早くアレクの後ろに移動すると、アレクの肩に何度も手を乗せながら、早口でうなづく。
「エドガー、何でアンタ、故障したゴーレムが話すみたいに早くてカタコトなんだい?」
「気のせいですよネルブさん! 僕は故障したゴーレムじゃないですよ、ネルブさん!」
「いや、今もそうだからね、アンタ……」
だがしかし、流石にその様子をネルブが不信に思わない訳もなく、そう突っ込まれてしまう。
だがネルブはそう告げながらも、別に気になる点を見つけていた。
「……それとミーナ、何でアンタ、エドガーが『貴族でない』と言った事に、残念そうな顔をしているんだい?」
「へっ? き、気のせいですよ~ネルブさん!?」
「何でアンタ、目を逸らすんだい? もしやアンタ、貴族だったりして……」
「あ、あの~、その~……」
「だから何で、目を逸らすんだい……」
それは悪手であったかもしれない。
そんなミーナの下手くそな誤魔化し方は、ネルブをこの複雑な難問に対する興味を大きくしたのだから。
(どういう事だい? 何でエドガーはここまで冷静さを失っているんだい? そしてミーナは貴族関連の秘密でもあるのかい? ちょっと気になるねぇ……)
ネルブは口を隠す様に、軽く握りしめた右拳の親指を口につけ、考え始める。
真剣な表情を浮かべ、視線を右拳に向けながら……。
そんな様子は、ミーナにプレッシャーを与えたが。
(ま、まずいです……。 ネルブさん、私が貴族と怪しんでいるみたいです……。 で、ですが、エドガー君にそう思われるわけにはいきません! エドガー君との幸せな日々を送る為に!)
そのピンチはミーナにそう強く意識させた。
その結果。
《自身が王族である事を悟られたくない意思》
《自身の兄の為に嘘をつく意思》
《不審な二人の謎を解き明かしたい意思》
と言うそれぞれの意思を達成する為の心理戦の火蓋が切って落とされたのである。
「ね、ネルブさん!」
「ん? 何だいミーナ?」
「あ、あの、私、子供ってどうやって作るのか分かりません! だから教えてくれませんか!?」
「い、いきなり何言ってんだい!?」
「教えて下さい、ネルブさん!」
「えっ、えぇぇぇぇ!?」
先手を打ったのはミーナであった。
テーブルをバンと叩き、ネルブを見つめて叫んだそれは、(何か話して誤魔化さなきゃ!)と思い考えた末に出た発言である。
だが、咄嗟に出たこの言葉は実に効果的で。
(あ、アタシはどうすれば良いんだい!? ホントどうすれば良いんだい!?)
ネルブの冷静さを失わせるには十分だった。
しかし、それは思わぬ反応も生んだ。
(え……? その、もしや僕は、ミーナさんから遠回しに、夜のお誘いをされているのですか……!? いや、その、えーっと……)
エドガーはミーナの発言からその様に想像し赤面してしまい、夜の誘いに乗るか考えてしまうが、結局そうする気持ちにはなれなかった。
勿論、エドガーは大好きなミーナとその様な行為をしたい気持ちは大いに持っている。
だが、あと一歩の所でシャイな部分を持ち、何よりミーナを大切に思っているのだ。
だからエドガーが、ミーナの言葉に『そう感じたから』と言うだけで、その様な事が出来るはずもなく、結果ムラムラした気持ちが残る生き殺しの様な感覚に包まれるのである。
「ネルブさん、自分も聞きたいであります!」
「あ、アンタバカじゃないのかい!?」
「お願いであります、教えて欲しいであります!」
「そ、その、だねぇ……」
さて、アレクは動揺したネルブの姿を見て、ミーナの言葉に乗ってその様に発言し、ネルブの動揺を大きくする。
勿論それは兄の為であったのだが、その兄はと言うと、そんな言葉に反応してしまい、ややいかがわしい妄想をしてしまう。
(み、ミーナさんと子作りの勉強……。 お、落ち着くんだ僕!? アレクはきっと僕の気持ちを察し、そう言っているだけで……。 立ち去れ、いやらしい心!? そして落ち着け、僕!?)
その妄想は一瞬のモノ。
それでもその妄想は、更にムラムラした気分にさせ、頬を熱くし、目線をテーブルの上に逃がしてしまう程の刺激があった。
「エドガー!」
「は、はいっ! な、なんですか!?」
「ちょっと来な!」
そんな様子をネルブは見逃さなかった。
ネルブはそう言ってエドガーを自分の前へ呼び寄せると、エドガーの肩に手を回し、玄関前までつれていくのであった。
「……エドガー、アンタ分かってるね?」
「……な、何がです?」
「……子作りのやり方」
「……分かります」
そして、赤面した二人はヒソヒソと話し出す二人だが、ここでも小さな戦いが発生する。
「エドガー、アンタが説明してくれないかい……?」
「い、嫌ですよ恥ずかしい……」
「そりゃアタシもだよ……」
それは、子作りのやり方を相手に説明してもらおうとする戦い。
だが、この戦いはあっさり終焉を迎えるのである。
「エドガー、ならば二人で説明するかい?」
「そ、それなら……」
そして二人は小さくうなづき覚悟した。
子作りとは何か、説明する事を……。
(貴族であって下さい、貴族であって下さい、貴族であって下さい!)
眉間にシワを寄せ、目をギュッとつぶり、期待を込めてそう念じていた。
それはエドガーが貴族であれば、自分が王族とバレても許してくれるかもしれない。
エドガーが貴族であれば、もし国に連れ戻されても、親が結婚に納得してくれるかもしれない。
そう期待したからである。
「あの、兄上は兄上でありますけど、ホントの兄上で無いのでありますが……」
「えっ!?」
だが、申し訳なさそうなアレクの言葉により、エドガーの耳はピクリと動き、ミーナの希望はぶち壊されてしまう。
アレクがこう言ったのには理由があった。
それは、ミーナから「貴族だったのですか!?」と言われた時、エドガーは「僕は貴族とかではないんだぁぁぁぁ」と叫んだからである。
だからアレクは、その時のエドガーの表情から。
(もしや、兄上は王族であるとバレたくないのでは!?)
と推理し、この様な発言をしたのである。
ただし、そう発言したアレクの内心は今。
(だ、大好きな兄上を兄上でないと否定するなんて、血を吐いて死にそうであります……。 で、ですが、上手くいけば兄上がきっとなでなでしてくれるであります! ふへへ……なんだが絶望の中で焦らされているみたいで興奮するでありますな……)
希望と苦痛が入り交じる状態から、新たな感覚を覚え始めているのだが……。
「エドガー兄上は小さい頃、自分の家に住んでいたのであります。 そんな兄上は自分を大変可愛がってくれて……。 だから自分はもう一人の兄として慕っているのでありますよ」
「そうなんだミーナさん! 僕が貴族だなんて誤解なんだ! 僕は正直に答えているんだ! 嘘じゃないんだ、本当なんだ! だから問題解決なんだ! そうなんだ、そうなんだ!」
「兄上、とりあえず自分の肩をパンパン叩かないで欲しいであります……」
そして、焦った様子のエドガーは素早くアレクの後ろに移動すると、アレクの肩に何度も手を乗せながら、早口でうなづく。
「エドガー、何でアンタ、故障したゴーレムが話すみたいに早くてカタコトなんだい?」
「気のせいですよネルブさん! 僕は故障したゴーレムじゃないですよ、ネルブさん!」
「いや、今もそうだからね、アンタ……」
だがしかし、流石にその様子をネルブが不信に思わない訳もなく、そう突っ込まれてしまう。
だがネルブはそう告げながらも、別に気になる点を見つけていた。
「……それとミーナ、何でアンタ、エドガーが『貴族でない』と言った事に、残念そうな顔をしているんだい?」
「へっ? き、気のせいですよ~ネルブさん!?」
「何でアンタ、目を逸らすんだい? もしやアンタ、貴族だったりして……」
「あ、あの~、その~……」
「だから何で、目を逸らすんだい……」
それは悪手であったかもしれない。
そんなミーナの下手くそな誤魔化し方は、ネルブをこの複雑な難問に対する興味を大きくしたのだから。
(どういう事だい? 何でエドガーはここまで冷静さを失っているんだい? そしてミーナは貴族関連の秘密でもあるのかい? ちょっと気になるねぇ……)
ネルブは口を隠す様に、軽く握りしめた右拳の親指を口につけ、考え始める。
真剣な表情を浮かべ、視線を右拳に向けながら……。
そんな様子は、ミーナにプレッシャーを与えたが。
(ま、まずいです……。 ネルブさん、私が貴族と怪しんでいるみたいです……。 で、ですが、エドガー君にそう思われるわけにはいきません! エドガー君との幸せな日々を送る為に!)
そのピンチはミーナにそう強く意識させた。
その結果。
《自身が王族である事を悟られたくない意思》
《自身の兄の為に嘘をつく意思》
《不審な二人の謎を解き明かしたい意思》
と言うそれぞれの意思を達成する為の心理戦の火蓋が切って落とされたのである。
「ね、ネルブさん!」
「ん? 何だいミーナ?」
「あ、あの、私、子供ってどうやって作るのか分かりません! だから教えてくれませんか!?」
「い、いきなり何言ってんだい!?」
「教えて下さい、ネルブさん!」
「えっ、えぇぇぇぇ!?」
先手を打ったのはミーナであった。
テーブルをバンと叩き、ネルブを見つめて叫んだそれは、(何か話して誤魔化さなきゃ!)と思い考えた末に出た発言である。
だが、咄嗟に出たこの言葉は実に効果的で。
(あ、アタシはどうすれば良いんだい!? ホントどうすれば良いんだい!?)
ネルブの冷静さを失わせるには十分だった。
しかし、それは思わぬ反応も生んだ。
(え……? その、もしや僕は、ミーナさんから遠回しに、夜のお誘いをされているのですか……!? いや、その、えーっと……)
エドガーはミーナの発言からその様に想像し赤面してしまい、夜の誘いに乗るか考えてしまうが、結局そうする気持ちにはなれなかった。
勿論、エドガーは大好きなミーナとその様な行為をしたい気持ちは大いに持っている。
だが、あと一歩の所でシャイな部分を持ち、何よりミーナを大切に思っているのだ。
だからエドガーが、ミーナの言葉に『そう感じたから』と言うだけで、その様な事が出来るはずもなく、結果ムラムラした気持ちが残る生き殺しの様な感覚に包まれるのである。
「ネルブさん、自分も聞きたいであります!」
「あ、アンタバカじゃないのかい!?」
「お願いであります、教えて欲しいであります!」
「そ、その、だねぇ……」
さて、アレクは動揺したネルブの姿を見て、ミーナの言葉に乗ってその様に発言し、ネルブの動揺を大きくする。
勿論それは兄の為であったのだが、その兄はと言うと、そんな言葉に反応してしまい、ややいかがわしい妄想をしてしまう。
(み、ミーナさんと子作りの勉強……。 お、落ち着くんだ僕!? アレクはきっと僕の気持ちを察し、そう言っているだけで……。 立ち去れ、いやらしい心!? そして落ち着け、僕!?)
その妄想は一瞬のモノ。
それでもその妄想は、更にムラムラした気分にさせ、頬を熱くし、目線をテーブルの上に逃がしてしまう程の刺激があった。
「エドガー!」
「は、はいっ! な、なんですか!?」
「ちょっと来な!」
そんな様子をネルブは見逃さなかった。
ネルブはそう言ってエドガーを自分の前へ呼び寄せると、エドガーの肩に手を回し、玄関前までつれていくのであった。
「……エドガー、アンタ分かってるね?」
「……な、何がです?」
「……子作りのやり方」
「……分かります」
そして、赤面した二人はヒソヒソと話し出す二人だが、ここでも小さな戦いが発生する。
「エドガー、アンタが説明してくれないかい……?」
「い、嫌ですよ恥ずかしい……」
「そりゃアタシもだよ……」
それは、子作りのやり方を相手に説明してもらおうとする戦い。
だが、この戦いはあっさり終焉を迎えるのである。
「エドガー、ならば二人で説明するかい?」
「そ、それなら……」
そして二人は小さくうなづき覚悟した。
子作りとは何か、説明する事を……。
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる