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水色桔梗ラジオ:ゲスト 出演者全員
打ち上げパーティー/2
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笑いが止まらない光命。
颯茄 「そんなにおかしいとこありました?」
光命 「えぇ。……最後の戦闘シーンです」
蓮 「光は本気で笑っていた」
全員 「えぇっっ!?」
颯茄 「お芝居じゃなかったんですか?」
光命 「えぇ、芝居をしようとしたんですが、……うまくいきませんでした」
全員 「あははは!」
颯茄 「それは一番びっくりです。そろそろ光さんの笑いもおさまってきたところで、雨の中での撮影はどうでしたか?」
光命 「本当に降っているのかと思わせるような雨でしたね。大量の水を使ったのではありませんか?」
颯茄 「あれは撮影用で、一度撒いた水はすぐ回収して、使えるようになってるんです」
光命 「そのようなものがあるとは知りませんでした」
颯茄 「それでは次、国立 彰彦役の明引呼に聞いてみましょう。この作品、どうでしたか?」
明引呼「そうだな? 飛び道具使いたかったな」
颯茄 「相手は幽霊ですからね、拳銃では通じませんから、今回はなしです」
明引呼「っつうことは、次回はあるってか?」
颯茄 「次回作考えてるんですけど、なかなか案が出てこないんですよ。こう大所帯になってしまうと、収拾がつかないというか、何というか」
明引呼「増やしたの、てめえだろ。最初はもっとこじんまりしてただろ?」
颯茄 「あ、最初のボツにしたやつ読んだんですか?」
明引呼「ああ。あれはあれで面白かったけどよ、いまいちパッとしねえ作品だったな」
颯茄 「だから、大幅に変えたんです。困ったこととかありましたか?」
明引呼「俺も笑いそうになったところがあってよ」
颯茄 「どこですか!?」
明引呼「最後の方で、独健が孔明抱き抱えてくんだろ? 孔明の方が図体でけえのに、独健が運んでっから、絵がおかしくてよ」
独健 「あれは重かった。俺より、三十センチも身長あるんだぞ。しかも、坂道で木の根っことかあるし、あれは大変だった」
孔明 「ボクは楽ちんだった」
月命 「僕も運んでもらえたらよかったですね~」
颯茄 「誰にですか?」
月命 「もちろん、光に」
颯茄 「いやいや、光さんピアノの鍵盤より重いものは慣れてないんです!」
光命 「……」
月命の罠にまんまとハマり、光命がまたくすくす笑い出した。
颯茄 「話戻りますけど、明引呼がゴミを投げるシーンがあるじゃないですか? それでジャストで入る。あれ取り直し何回しました?」
明引呼「あれは一発でオーケーだったぜ」
颯茄 「それ、家の社長室でやってるわけじゃないですよね?」
明引呼「やってんぜ」
全員 「だから、一回で入ったのか~」
百叡 「ママ、おかわり」
颯茄 「ちょっと待ってね。携帯でピピっと、次は何がいいの?」
百叡 「ハンバーグ」
颯茄 「桔梗は?」
桔梗 「我はこれで足りる」
携帯をテーブルに置く音が響く。
颯茄 「次は、ラジュ役の月命さんに聞いてみましょう。演じてみてどうでしたか?」
月命 「少し物足りない感じでした」
颯茄 「それはどうしてですか?」
月命 「いつもとほとんど変わりませんでしたからね。飛んだり、消えたり、嘘をついたりと。ただひとつ楽しかったことがあります」
颯茄 「どんなことですか?」
月命 「桔梗とのやりとりが面白かったですね」
桔梗 「我はよく内容がわからんかった」
月命 「大人の話も混じってましたからね。子供と話せたのはよかったです」
全員 「さすが小学校の先生」
颯茄 「光さんとの関係性はどうでしたか? 人間と守護天使」
月命 「何だか、変わった感じでした。僕が光を守護するということが。日常生活にはないですからね。立場は対等ですから」
颯茄 「光さんと質問が被ってしまいますが、ダガーの扱いはどうでしたか?」
月命 「それは問題ありませんでした。チョーク投げしたりすることありますからね」
全員 「えぇ!? 小学校で?」
月命 「昔、今でいう高校で教えていた頃の話ですよ」
全員 「ニコニコしてるけど、怖い先生だったんだ」
月命 「うふふふっ」
颯茄 「それでは気を取り直して、というか、順番間違えてしまいまして、乙葉 涼介役の独健さんに聞いてみましょう? 光さんの次だった。どうでしたか?」
独健 「常に嘘をつき続けるところが厳しかったな」
颯茄 「たとえばどんなところですか?」
独健 「BLを好きじゃないとか。俺たちはみんなバイセクシャルだからな」
颯茄 「そうですね。厳しい役振ってしまって、申し訳ないです」
独健 「いや、面白いところもあった」
焉貴 「どんなとこ?」
独健 「料理ができるだろう?」
孔明 「あれ、自分で作ったの?」
独健 「いや、あれは本物のコックが作ったやつだったんだ。レシピのいい勉強になった」
颯茄 「そういうことでしたか」
独健 「子供が百叡ってところはやりやすかった」
颯茄 「本物の親子ですからね」
独健 「俺としては、ダーツ対決を、光と一緒にやりたいな」
颯茄 「あ、ダーツなら、とあるお店ありますよ」
孔明 「颯ちゃん、それ言っちゃダメ」
囁くような声で、孔明が急に割って入ってきた。
颯茄 「そんなにおかしいとこありました?」
光命 「えぇ。……最後の戦闘シーンです」
蓮 「光は本気で笑っていた」
全員 「えぇっっ!?」
颯茄 「お芝居じゃなかったんですか?」
光命 「えぇ、芝居をしようとしたんですが、……うまくいきませんでした」
全員 「あははは!」
颯茄 「それは一番びっくりです。そろそろ光さんの笑いもおさまってきたところで、雨の中での撮影はどうでしたか?」
光命 「本当に降っているのかと思わせるような雨でしたね。大量の水を使ったのではありませんか?」
颯茄 「あれは撮影用で、一度撒いた水はすぐ回収して、使えるようになってるんです」
光命 「そのようなものがあるとは知りませんでした」
颯茄 「それでは次、国立 彰彦役の明引呼に聞いてみましょう。この作品、どうでしたか?」
明引呼「そうだな? 飛び道具使いたかったな」
颯茄 「相手は幽霊ですからね、拳銃では通じませんから、今回はなしです」
明引呼「っつうことは、次回はあるってか?」
颯茄 「次回作考えてるんですけど、なかなか案が出てこないんですよ。こう大所帯になってしまうと、収拾がつかないというか、何というか」
明引呼「増やしたの、てめえだろ。最初はもっとこじんまりしてただろ?」
颯茄 「あ、最初のボツにしたやつ読んだんですか?」
明引呼「ああ。あれはあれで面白かったけどよ、いまいちパッとしねえ作品だったな」
颯茄 「だから、大幅に変えたんです。困ったこととかありましたか?」
明引呼「俺も笑いそうになったところがあってよ」
颯茄 「どこですか!?」
明引呼「最後の方で、独健が孔明抱き抱えてくんだろ? 孔明の方が図体でけえのに、独健が運んでっから、絵がおかしくてよ」
独健 「あれは重かった。俺より、三十センチも身長あるんだぞ。しかも、坂道で木の根っことかあるし、あれは大変だった」
孔明 「ボクは楽ちんだった」
月命 「僕も運んでもらえたらよかったですね~」
颯茄 「誰にですか?」
月命 「もちろん、光に」
颯茄 「いやいや、光さんピアノの鍵盤より重いものは慣れてないんです!」
光命 「……」
月命の罠にまんまとハマり、光命がまたくすくす笑い出した。
颯茄 「話戻りますけど、明引呼がゴミを投げるシーンがあるじゃないですか? それでジャストで入る。あれ取り直し何回しました?」
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颯茄 「それ、家の社長室でやってるわけじゃないですよね?」
明引呼「やってんぜ」
全員 「だから、一回で入ったのか~」
百叡 「ママ、おかわり」
颯茄 「ちょっと待ってね。携帯でピピっと、次は何がいいの?」
百叡 「ハンバーグ」
颯茄 「桔梗は?」
桔梗 「我はこれで足りる」
携帯をテーブルに置く音が響く。
颯茄 「次は、ラジュ役の月命さんに聞いてみましょう。演じてみてどうでしたか?」
月命 「少し物足りない感じでした」
颯茄 「それはどうしてですか?」
月命 「いつもとほとんど変わりませんでしたからね。飛んだり、消えたり、嘘をついたりと。ただひとつ楽しかったことがあります」
颯茄 「どんなことですか?」
月命 「桔梗とのやりとりが面白かったですね」
桔梗 「我はよく内容がわからんかった」
月命 「大人の話も混じってましたからね。子供と話せたのはよかったです」
全員 「さすが小学校の先生」
颯茄 「光さんとの関係性はどうでしたか? 人間と守護天使」
月命 「何だか、変わった感じでした。僕が光を守護するということが。日常生活にはないですからね。立場は対等ですから」
颯茄 「光さんと質問が被ってしまいますが、ダガーの扱いはどうでしたか?」
月命 「それは問題ありませんでした。チョーク投げしたりすることありますからね」
全員 「えぇ!? 小学校で?」
月命 「昔、今でいう高校で教えていた頃の話ですよ」
全員 「ニコニコしてるけど、怖い先生だったんだ」
月命 「うふふふっ」
颯茄 「それでは気を取り直して、というか、順番間違えてしまいまして、乙葉 涼介役の独健さんに聞いてみましょう? 光さんの次だった。どうでしたか?」
独健 「常に嘘をつき続けるところが厳しかったな」
颯茄 「たとえばどんなところですか?」
独健 「BLを好きじゃないとか。俺たちはみんなバイセクシャルだからな」
颯茄 「そうですね。厳しい役振ってしまって、申し訳ないです」
独健 「いや、面白いところもあった」
焉貴 「どんなとこ?」
独健 「料理ができるだろう?」
孔明 「あれ、自分で作ったの?」
独健 「いや、あれは本物のコックが作ったやつだったんだ。レシピのいい勉強になった」
颯茄 「そういうことでしたか」
独健 「子供が百叡ってところはやりやすかった」
颯茄 「本物の親子ですからね」
独健 「俺としては、ダーツ対決を、光と一緒にやりたいな」
颯茄 「あ、ダーツなら、とあるお店ありますよ」
孔明 「颯ちゃん、それ言っちゃダメ」
囁くような声で、孔明が急に割って入ってきた。
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