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隠れ家――アンフェールとグレン1
アンフェールとお土産
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グレンを屋内に招くと、彼は手持ちの荷物から本を出してきた。それを机に置いてくれる。
アンフェールは何だろう、と興味津々でそれを覗き込んだ。
「お土産を買ってきた」
「これは……」
「以前、この国の歴史の本が部屋にあったろう? よく分からないと言っていたし、分かるものを、と思ったのだ」
珍しく荷物を持っていると思っていた。視察先で物色したお土産らしい。
それはゴツい装丁の歴史書と違って、まあるい机に似合った可愛い絵本だった。表紙には『ヴィシュニアの王さま』という、タイトルが書かれている。
子供向けに王家の成り立ちを説明する内容らしい。
「あの本の事、覚えていてくれたの?」
「忘れない。アンフェールと会えない日も、共に過ごした時間を思い返している」
グレンの言葉は友人に対して使うには、すこし重いものだった。恋人に向かって言うような言葉だ。グレンは王子だし、何でも話せる友人を気軽に持てないのかもしれない。
かわいい子孫は友達思いなのだ。
そこに他意は無いというのに、少し照れてしまった。
寂しいと思う日が続いたせいで、愛情表現に敏感になってしまっている。
今、胸が熱くなったのもグレンの言葉選びが良くなかったせいだ。
友情は十分伝わってくるから、もっと軽めの表現にしてくれないものか。
アンフェールは絵本を手に取った。
「読んでいい?」
「ああ。分からない所があったら教えよう」
アンフェールがそう聞くと、グレンはクッションに腰かけ、脚を開いてこちらを手招きをした。アンフェールは示されるまま、その間にちょこんと座った。
こういった姿勢で絵本を読んでもらうのは久しぶりだった。教会にいた頃は寮長エドワードがいつもそうして読み聞かせをしてくれていた。
アンフェールは赤子の頃から文字は分かっていたけれど、温かい時間が欲しくて、エドワードに『読んで』と強請っていた。
絵本を捲ると最初の方のページに、見慣れた顔があった。
「これは……」
「この国の歴史的な画家が残した絵を『転写』したものだよ」
アンフェールはグレンの手にあった絵本を掴んで引き寄せ、凝視する。
この国の本は魔道具によって印刷されている。原版を印刷機で『転写』して本を量産しているのだ。量産された本は庶民でも楽しめる程安価だ。
油彩画を絵本のサイズに縮小転写して原版を作り、さらに印刷を掛けたものなのだろう。
縮小が掛かっている分、描かれた人物はそこにいるかのように精緻だ。
「これが国母であるマイアサウラ様。これがその弟君のスキピオニクス様。これが守護竜グレングリーズ様。三人が生きていた時代の絵師が残したものだから、似ていると思うよ」
グレンが指をさしながら説明してくれる。
マイアサウラはアンフェールに、スキピオニクスはグレングリーズによく似ていた。
描かれているグレングリーズは記憶の中の彼とほぼ一緒だ。写実の上手い絵師なのだろう。という事は会うことの出来なかった子供たちは、この顔なのだ。
自分の死後も彼らはちゃんと生きたのだ。――その事実に何とも言い難い思いが胸を満たし、アンフェールの瞳からポロリと零れた。
「ああ……」
手元の絵本に、大粒の涙がいくつも落ちた。紙が水分を吸って涙の跡が丸いスタンプのようになった。
アンフェールは幼体の感覚を今、リアルに体験している。母代わりであった寮長エドワードに会いたいと、強く思いに駆られることも多い。
子供たちはそれと同じように、死んだアンフェールを思う日があったろうか。
何もしてやれなかった母を、どう思っていたのだろう。
幼体であるにもかかわらず母性と、幼体であるが故の母に対する思慕の念が、アンフェールの心を搔き乱した。
(グレングリーズ……今お前に無性に会いたい。この子らを腕に抱きたかった……)
「アンフェール?」
様子のおかしいアンフェールに、グレンが心配そうに声を掛けてくる。
「……ごめん、なんでもないよ」
「アンフェールは三人を知っているのか? 精霊であれば見た目より長生きなんだろうか」
何でもない、と言ってもグレンはそう思ってくれなかったみたいだ。知り合いだと思われている。
実際、この本に描かれている時代の三人は知らない。子供達は卵だったし、アンフェールの死後のグレングリーズは知らないのだ。
「ううん。三人はこの森の神狼フェンリルのお友達なんだ。だからぼくは会ったことはないんだよ。泣いたのは、神狼から聞いたお話を思い出しちゃったから。感動だよ、感動」
だから、アンフェールはこの三人を知っているフェンリルに丸投げする事にした。先日会った旧友、神狼フェンリルはアンフェールの子供たちの話をしてくれた。
その時は、旧友と子供たちの交流を微笑ましく思っただけだった。それなのに顔を見ただけで、こんなに母性がおかしいことになるとは。
『寂しい』気持ちで心が弱っているのかもしれない。
グレンは、アンフェールの涙を指で拭ってくれた。それから慰めるように頭を撫でてくれる。そして、後ろからギュッと抱きしめてくれた。
絵本は手から離れ、床の上でパタリと閉じた。
聞かれたくない話だと友人として察したのかもしれない。グレンはこの話題を深追いしないでくれた。
「フェンリルか。……凄いな。姿だけでも拝見したいものだ」
「グレンはフェンリルに興味があるの?」
「物語に出てくるフェンリルはカッコいいからね。子供の頃、憧れていたんだよ」
後ろから聞こえるグレンの声はいつも通りだ。何事も無かったようにしてくれている。
アンフェールはそんなグレンの気持ちが嬉しかった。
しかし、カッコいいフェンリルか、と旧友の姿を思い出す。アンフェールは微妙な気持ちになった。
物語に出てくるフェンリルがアンフェールの知っているフェンリルと同一神狼かどうかは分からないけれど、アンフェールの知っているフェンリルはあんまりカッコ良くないのだ。
人見知りだし、気弱だし、甘いもの好きが高じて果樹園をつくる程、甘党だし。果樹を育てる彼は人型を取る際、頬っ被りにもんぺスタイルだ。神狼故の逞しい肉体を持つ農家の人だ。
あまり森の王っぽい雰囲気ではない。
子孫の夢を壊さないために、アンフェールはフェンリルの真実をグレンに伝えない事に決めた。
グレンに『魔力循環』の為に先に寝室に行ってくれと促す。
扉が閉まる音がした後、アンフェールはもう一度絵本を開いた。ページを捲る手は『マイアサウラ』のページで止まる。その肖像画を凝視する。
アンフェールに似すぎるぐらい似ている顔だ。
(本当に私に似ている。人間嫌いのグレングリーズが、心配してこの国に留まったのも頷けるな)
――アンフェールは成長していくにつれ、自分の姿を不思議に思うようになった。
驚く程前世のアンフェールに似ているからだ。
どのように『造られた』のか考えた事は何度もある。
死後、 古代竜だったアンフェールの遺骸はどうなったのか。この国に留まったグレングリーズは、子供たちはどうなったのか。
以前読んだ『ヴィシュニア王国史』には、皆寿命で亡くなったとしか書かれていない。
(現在の私の肉体は、恐らく前世の肉体に近い要素で造られたものだ。ここまで似ていれば材料なんて『私の遺骸』か『子供たち』としか考えられない。研究者どもめ。本当に胸糞悪い……!)
研究に関わった者は殺した。研究資料は全て燃やした。
それでもアンフェールの不安は消えない。この肉体を形作った『元』になる何かが、今もどこかに残っている気がするからだ。
◇◇◇
半月でどれだけ閨係と親交を深められたか気になって、アンフェールはグレンに戦果を聞いた。
現状維持だそうだ。
でも、肌をくっつける事には慣れてきたんだ、とグレンは笑う。どれだけ信用できるか分からない笑みだけど、毎日手技は受けているそうだ。
なのでアンフェールは今日の『魔力循環』も、乳首を重点的に攻めてみた。
というか、乳首しか可愛がっていない。上にぺったり乗っかって可愛がりやすい位置に乳首はついている。
二度、乳首による吐精を促すと、グレンの可愛い乳首は赤みを帯びてぽってりと腫れぼったくなってしまった。
可愛い。
早く閨係にここを強請る様にならないかな、とアンフェールは愛らしく首を傾げて笑う。
アンフェールは閨係に乳首をおねだりする、可愛い子孫の姿が見たいのだ。祖先として。
お返しにと、アンフェールはまた喉を撫でられ、いかされてしまった。
グレンの膝枕で喉をなでなでされるのは、ペットにでもなった感覚だった。
猫の子にでもなった様な扱いに『古代竜のプライドとは』と思わないでもないけれど、気持ちいいのだ。
気持ちいいは正義なのだ。
ああ、気持ちいい。
アンフェールは何だろう、と興味津々でそれを覗き込んだ。
「お土産を買ってきた」
「これは……」
「以前、この国の歴史の本が部屋にあったろう? よく分からないと言っていたし、分かるものを、と思ったのだ」
珍しく荷物を持っていると思っていた。視察先で物色したお土産らしい。
それはゴツい装丁の歴史書と違って、まあるい机に似合った可愛い絵本だった。表紙には『ヴィシュニアの王さま』という、タイトルが書かれている。
子供向けに王家の成り立ちを説明する内容らしい。
「あの本の事、覚えていてくれたの?」
「忘れない。アンフェールと会えない日も、共に過ごした時間を思い返している」
グレンの言葉は友人に対して使うには、すこし重いものだった。恋人に向かって言うような言葉だ。グレンは王子だし、何でも話せる友人を気軽に持てないのかもしれない。
かわいい子孫は友達思いなのだ。
そこに他意は無いというのに、少し照れてしまった。
寂しいと思う日が続いたせいで、愛情表現に敏感になってしまっている。
今、胸が熱くなったのもグレンの言葉選びが良くなかったせいだ。
友情は十分伝わってくるから、もっと軽めの表現にしてくれないものか。
アンフェールは絵本を手に取った。
「読んでいい?」
「ああ。分からない所があったら教えよう」
アンフェールがそう聞くと、グレンはクッションに腰かけ、脚を開いてこちらを手招きをした。アンフェールは示されるまま、その間にちょこんと座った。
こういった姿勢で絵本を読んでもらうのは久しぶりだった。教会にいた頃は寮長エドワードがいつもそうして読み聞かせをしてくれていた。
アンフェールは赤子の頃から文字は分かっていたけれど、温かい時間が欲しくて、エドワードに『読んで』と強請っていた。
絵本を捲ると最初の方のページに、見慣れた顔があった。
「これは……」
「この国の歴史的な画家が残した絵を『転写』したものだよ」
アンフェールはグレンの手にあった絵本を掴んで引き寄せ、凝視する。
この国の本は魔道具によって印刷されている。原版を印刷機で『転写』して本を量産しているのだ。量産された本は庶民でも楽しめる程安価だ。
油彩画を絵本のサイズに縮小転写して原版を作り、さらに印刷を掛けたものなのだろう。
縮小が掛かっている分、描かれた人物はそこにいるかのように精緻だ。
「これが国母であるマイアサウラ様。これがその弟君のスキピオニクス様。これが守護竜グレングリーズ様。三人が生きていた時代の絵師が残したものだから、似ていると思うよ」
グレンが指をさしながら説明してくれる。
マイアサウラはアンフェールに、スキピオニクスはグレングリーズによく似ていた。
描かれているグレングリーズは記憶の中の彼とほぼ一緒だ。写実の上手い絵師なのだろう。という事は会うことの出来なかった子供たちは、この顔なのだ。
自分の死後も彼らはちゃんと生きたのだ。――その事実に何とも言い難い思いが胸を満たし、アンフェールの瞳からポロリと零れた。
「ああ……」
手元の絵本に、大粒の涙がいくつも落ちた。紙が水分を吸って涙の跡が丸いスタンプのようになった。
アンフェールは幼体の感覚を今、リアルに体験している。母代わりであった寮長エドワードに会いたいと、強く思いに駆られることも多い。
子供たちはそれと同じように、死んだアンフェールを思う日があったろうか。
何もしてやれなかった母を、どう思っていたのだろう。
幼体であるにもかかわらず母性と、幼体であるが故の母に対する思慕の念が、アンフェールの心を搔き乱した。
(グレングリーズ……今お前に無性に会いたい。この子らを腕に抱きたかった……)
「アンフェール?」
様子のおかしいアンフェールに、グレンが心配そうに声を掛けてくる。
「……ごめん、なんでもないよ」
「アンフェールは三人を知っているのか? 精霊であれば見た目より長生きなんだろうか」
何でもない、と言ってもグレンはそう思ってくれなかったみたいだ。知り合いだと思われている。
実際、この本に描かれている時代の三人は知らない。子供達は卵だったし、アンフェールの死後のグレングリーズは知らないのだ。
「ううん。三人はこの森の神狼フェンリルのお友達なんだ。だからぼくは会ったことはないんだよ。泣いたのは、神狼から聞いたお話を思い出しちゃったから。感動だよ、感動」
だから、アンフェールはこの三人を知っているフェンリルに丸投げする事にした。先日会った旧友、神狼フェンリルはアンフェールの子供たちの話をしてくれた。
その時は、旧友と子供たちの交流を微笑ましく思っただけだった。それなのに顔を見ただけで、こんなに母性がおかしいことになるとは。
『寂しい』気持ちで心が弱っているのかもしれない。
グレンは、アンフェールの涙を指で拭ってくれた。それから慰めるように頭を撫でてくれる。そして、後ろからギュッと抱きしめてくれた。
絵本は手から離れ、床の上でパタリと閉じた。
聞かれたくない話だと友人として察したのかもしれない。グレンはこの話題を深追いしないでくれた。
「フェンリルか。……凄いな。姿だけでも拝見したいものだ」
「グレンはフェンリルに興味があるの?」
「物語に出てくるフェンリルはカッコいいからね。子供の頃、憧れていたんだよ」
後ろから聞こえるグレンの声はいつも通りだ。何事も無かったようにしてくれている。
アンフェールはそんなグレンの気持ちが嬉しかった。
しかし、カッコいいフェンリルか、と旧友の姿を思い出す。アンフェールは微妙な気持ちになった。
物語に出てくるフェンリルがアンフェールの知っているフェンリルと同一神狼かどうかは分からないけれど、アンフェールの知っているフェンリルはあんまりカッコ良くないのだ。
人見知りだし、気弱だし、甘いもの好きが高じて果樹園をつくる程、甘党だし。果樹を育てる彼は人型を取る際、頬っ被りにもんぺスタイルだ。神狼故の逞しい肉体を持つ農家の人だ。
あまり森の王っぽい雰囲気ではない。
子孫の夢を壊さないために、アンフェールはフェンリルの真実をグレンに伝えない事に決めた。
グレンに『魔力循環』の為に先に寝室に行ってくれと促す。
扉が閉まる音がした後、アンフェールはもう一度絵本を開いた。ページを捲る手は『マイアサウラ』のページで止まる。その肖像画を凝視する。
アンフェールに似すぎるぐらい似ている顔だ。
(本当に私に似ている。人間嫌いのグレングリーズが、心配してこの国に留まったのも頷けるな)
――アンフェールは成長していくにつれ、自分の姿を不思議に思うようになった。
驚く程前世のアンフェールに似ているからだ。
どのように『造られた』のか考えた事は何度もある。
死後、 古代竜だったアンフェールの遺骸はどうなったのか。この国に留まったグレングリーズは、子供たちはどうなったのか。
以前読んだ『ヴィシュニア王国史』には、皆寿命で亡くなったとしか書かれていない。
(現在の私の肉体は、恐らく前世の肉体に近い要素で造られたものだ。ここまで似ていれば材料なんて『私の遺骸』か『子供たち』としか考えられない。研究者どもめ。本当に胸糞悪い……!)
研究に関わった者は殺した。研究資料は全て燃やした。
それでもアンフェールの不安は消えない。この肉体を形作った『元』になる何かが、今もどこかに残っている気がするからだ。
◇◇◇
半月でどれだけ閨係と親交を深められたか気になって、アンフェールはグレンに戦果を聞いた。
現状維持だそうだ。
でも、肌をくっつける事には慣れてきたんだ、とグレンは笑う。どれだけ信用できるか分からない笑みだけど、毎日手技は受けているそうだ。
なのでアンフェールは今日の『魔力循環』も、乳首を重点的に攻めてみた。
というか、乳首しか可愛がっていない。上にぺったり乗っかって可愛がりやすい位置に乳首はついている。
二度、乳首による吐精を促すと、グレンの可愛い乳首は赤みを帯びてぽってりと腫れぼったくなってしまった。
可愛い。
早く閨係にここを強請る様にならないかな、とアンフェールは愛らしく首を傾げて笑う。
アンフェールは閨係に乳首をおねだりする、可愛い子孫の姿が見たいのだ。祖先として。
お返しにと、アンフェールはまた喉を撫でられ、いかされてしまった。
グレンの膝枕で喉をなでなでされるのは、ペットにでもなった感覚だった。
猫の子にでもなった様な扱いに『古代竜のプライドとは』と思わないでもないけれど、気持ちいいのだ。
気持ちいいは正義なのだ。
ああ、気持ちいい。
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