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隠れ家――アンフェールとグレン2
アンフェールと手紙とドラゴンアリウム
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「おかえり、タンジェント。ありがとう!」
「クピィ」
アンフェールはタンジェントの脚の手紙筒を開く。今回は二枚の手紙が入っていた。
寮長エドワードだけでなく年嵩の青年ロビンの手紙も入っていた。
エドワードはロビンと同じ職場に進むと言っていた。だからロビンも手紙のやり取りの話を聞いたのかもしれない。便乗して書いてくれたのかもしれないけれど、嬉しかった。
「お父さんと、お母さんからの手紙みたい!」
返事はロビンにも書こうと、アンフェールはウキウキした気持ちになった。
ロビンの手紙は仕事に関する事と、最近嬉しかったことが書いてあった。
ロビンは子供の世話をしているらしい。城勤めとは聞いたけれど仕事って子供の世話なのか? とアンフェールは首をひねる。
内容は明確に書いていないけれど、教会の寮のように一杯の子供の世話をする訳でなく、一対一で世話をしている感じが読み取れた。
子供の世話が仕事なら、子供好きのエドワードも楽しい職場なのかもしれない。
「最近嬉しかったことは、お世話を始めて三年半、ようやく彼が目を合わせて『ありがとう』と、お礼を言ってくれました――ねぇ。……ううん?」
ロビンの世話をしている子供は礼もロクに言えないクソガキなんだろうか。
城にいる子供だと平民を下に見ている可能性もある。仕事とはいえそんなガキの面倒を見るなんて大変だ。アンフェールはロビンに同情してしまった。
ロビンへのお返事はたくさん彼を労わるものにしようと思った。
エドワードの手紙は見習い修行も大分慣れて来たという話だった。
最初はロビンが大きくて中々受け入れられなかったエドワードも、今ではスムーズに受け入れられるようになってきたそうだ。
大きくて――やはり仕事の先達は大きい存在に感じる、という事だろうか。
最初の頃の手紙では、慣れない見習い修行が大変だとかで、ロビンに対して愚痴も多かった。だから仲の良かったロビンに対しても、受け入れられない事があったんだと思う。多分。
二人の勉強は毎日とても楽しく、ロビンは色々教えてくれるし、男らしくリードしてくれて優しいと書いてあった。
優しいエピソードがいくつか書いてあった。激しく動き過ぎて腰を痛めたエドワードを朝ゆっくり寝かせる為に、エドワードのするべき事をロビンが代わってくれたりするんだそうだ。
腰を痛めるという事は力仕事か何かをしたんだろうか。見習い修行だとそういう事もするのかもしれない。
腰痛は大変だし、シップの調合レシピを書いて送ろうと思う。古代竜は薬学にも精通しているのだ。
「好き嫌いせず何でも食べてください。アリウムを残さないように――だって。もう、相変わらず寮長はお母さんだなぁ」
「クピィ!」
「二人とも楽しそう。いいなぁ。ふふ。お返事、何書こうかなぁ」
アンフェールは最近あった事を思い返す。
話しても問題ない事をちょっとずつオブラートにくるみながら文章にしていった。
アンフェールは知らない。
ロビンとエドワードも、城勤めゆえオブラートにくるみながら文章を書いている事を。
エドワードがオブラートにくるむのが下手くそな事を。
エドワードはほぼそのまま書いているのに、アンフェール自身ちっとも読み取れていない事を。
◇◇◇
今日もグレンは高台で瞑想してから、アンフェールの隠れ家に遊びに来てくれた。
瞑想、と言う扱いは何だけれど。でも誰もいない離宮をじっと眺めて、まだ見ぬ弟に思いを馳せる姿は、傍から見るとそうとしか言いようがなかった。
この辺には縄張りを張っているので、アンフェールはグレンの様子を時々確認している。
「こんにちは、アンフェール。はい、おみやげ」
「え、うぐっ……」
グレンから差し出されたのは花束だった。それは『ドラゴンアリウム』という花だ。竜種が最も嫌う植物だった。
慌てて鼻をつまむ。目にぴゃっとまあるい涙が浮いた。
「ぐれん、ぽいしへ……そのにおひ、だめなんら……」
鼻をつまみながら話すので、伝えにくい。
それでもグレンは理解してくれたらしい。「分かった」といって遠くへ持って行ってくれた。摘んでしまったので城にお土産として持ち帰るようだ。
竜種はアリウムの匂いが嫌いだ。
特にドラゴンアリウムの匂いは大嫌いだ。
まだ、竜種が多かった時代、人間社会では竜の巣から『竜石』を採取する仕事があった。
竜石は竜の排泄物だ。竜は人間の便と違い、魔力含有量の少ない魔石のようなものを排泄する。匂いも無ければ色も無い、つるりと丸い透明な石で、水晶玉によく似ている。
竜石の採取方法はこうだ。
竜石の溜まった巣の周囲に、ドラゴンアリウムを大量に仕掛け、それに酸性の液体――大体酢を使っていた――をたっぷり掛ける。これだけ。そうすると竜の嫌う匂いが強く発生するのだ。
臭い上に、匂いも長期間消えない。竜種は巣を引っ越しせざるをえない。
人間はそういった罠で空になった巣から竜石を採取していた。
酢をかけなければ、ただの臭い花だ。
グレンが遠くへやってくれたおかげで、もう大丈夫。アンフェールはへふへふと普通の空気を取り込んだ。
ちなみにアンフェールは、自然にしていれば竜石を排泄する。
隠れ家に来てからは竜石をポコポコ出している。一応見えない場所に窪地を作り、そこへ捨てるようにはしている。竜種としての自然な排泄サイクルはとても気持ちいいのだ。
竜石は排泄物と竜の魔力が交じり合った結晶だ。なので魔力を混ざらないように流れを変えれば、人間のように便の形態になる。
教会にいた時は人間として振舞うためにそうしていたけれど、竜種として自然でないのでどうしても不快感が残った。
だから竜石を排泄できる今は、毎日スッキリなのだ。
「すまない……精霊に苦手な花があるとは……」
「いいよ。わざとじゃないもんね」
「珍しい花なんだ。自生しているのを見かけて思わず摘んできてしまった。アンフェールに似合う、可愛らしい花だと思ったんだ」
グレンはシュンとしていた。
ドラゴンアリウムは可愛らしい形をしている。妖精のステッキのような形状はメルヘン力が高い。確かに、アンフェールの自室の家具のデザインには似合いの形状かもしれないと思った。
アンフェールはグレンが『似合う』と思って、わざわざ摘んできてくれた気持ちが嬉しいと思った。
それを伝えるために、グレンにギュッと抱き付く。
「ありがとう。ぼくの事考えてくれたんだもんね。『似合う』って思ってくれたの嬉しいな」
「お詫びに今度、別のお土産を持ってくるよ。何がいい? 苦手なものがあったら教えて欲しい」
「ううん」
アンフェールはグレンから腕を放し、顎に手を当てうむむと考え込む。欲しいものを考えるも、物欲的に欲しいものがあまりない。
というのも趣味の館と思われる『離宮』には割と何でもあった。
絵具もかなりの量があった。そんなに古くない絵具なので、アンフェールが来る少し前に絵師が滞在した事があるのかもしれない。
「特に思いつかないや。ええと、いつもより早い時間に来てもらうとか?」
「早い時間?」
「ぼく、グレンがいない時寂しいから。ちょっとでも長く会えたら嬉しいな、って」
アンフェールは思わず素直な気持ちを口にしてしまった。離宮に来て半年以上が経つ。騒がしかった教会での日々と比べ、静かな離宮はどこか孤独感が付きまとうのだ。
アンフェールの言葉に、グレンはキュッと眉を寄せて苦しそうな顔をしてしまった。
この顔は、忙しいから無理な注文だという事かもしれない。グレンは王子なのだし。ちゃんと物で要求した方がグレンにとっては良かったろうか、と思いめぐらす。
グレンは急にしゃがんだ。そして、アンフェールは彼にがばりと抱きしめられた。
「グレン?」
「わかった」
「わかったって?」
「泊まれるかどうか聞いてくる……!」
アンフェールは困った。
そこまでの長時間は求めていない。
隠れ家は秘密の場所なのだ。グレンは王子だし、居場所を隠した上での無断外泊は出来ない。
今だって、『離宮の森で遠乗りする』という名目で出てきていると言っていた。そのソロでの遠乗りすら、よく城の人間が許しているな、と思う位なのに。森には害獣もいるのだ。
「閨係の者に『魔力循環』を教えてくれた友人がいると伝えている。精霊だとは教えていない。あくまで友人だと……。彼に外泊を相談しようと思うのだ」
少し身体を離したグレンは、アンフェールの肩を掴み、強い眼差しでこちらを見ている。
どう考えても無理じゃないだろうか。閨係は教会の出身の平民だ。何の権限もないだろう。
(……まぁ、いいか。どうせ、駄目だと言われるのがオチだしな。城の連中に説得は投げるか)
アンフェールは、グレンに『隠れ家の位置』と『精霊の話』は秘密にするように、とお願いした。
「クピィ」
アンフェールはタンジェントの脚の手紙筒を開く。今回は二枚の手紙が入っていた。
寮長エドワードだけでなく年嵩の青年ロビンの手紙も入っていた。
エドワードはロビンと同じ職場に進むと言っていた。だからロビンも手紙のやり取りの話を聞いたのかもしれない。便乗して書いてくれたのかもしれないけれど、嬉しかった。
「お父さんと、お母さんからの手紙みたい!」
返事はロビンにも書こうと、アンフェールはウキウキした気持ちになった。
ロビンの手紙は仕事に関する事と、最近嬉しかったことが書いてあった。
ロビンは子供の世話をしているらしい。城勤めとは聞いたけれど仕事って子供の世話なのか? とアンフェールは首をひねる。
内容は明確に書いていないけれど、教会の寮のように一杯の子供の世話をする訳でなく、一対一で世話をしている感じが読み取れた。
子供の世話が仕事なら、子供好きのエドワードも楽しい職場なのかもしれない。
「最近嬉しかったことは、お世話を始めて三年半、ようやく彼が目を合わせて『ありがとう』と、お礼を言ってくれました――ねぇ。……ううん?」
ロビンの世話をしている子供は礼もロクに言えないクソガキなんだろうか。
城にいる子供だと平民を下に見ている可能性もある。仕事とはいえそんなガキの面倒を見るなんて大変だ。アンフェールはロビンに同情してしまった。
ロビンへのお返事はたくさん彼を労わるものにしようと思った。
エドワードの手紙は見習い修行も大分慣れて来たという話だった。
最初はロビンが大きくて中々受け入れられなかったエドワードも、今ではスムーズに受け入れられるようになってきたそうだ。
大きくて――やはり仕事の先達は大きい存在に感じる、という事だろうか。
最初の頃の手紙では、慣れない見習い修行が大変だとかで、ロビンに対して愚痴も多かった。だから仲の良かったロビンに対しても、受け入れられない事があったんだと思う。多分。
二人の勉強は毎日とても楽しく、ロビンは色々教えてくれるし、男らしくリードしてくれて優しいと書いてあった。
優しいエピソードがいくつか書いてあった。激しく動き過ぎて腰を痛めたエドワードを朝ゆっくり寝かせる為に、エドワードのするべき事をロビンが代わってくれたりするんだそうだ。
腰を痛めるという事は力仕事か何かをしたんだろうか。見習い修行だとそういう事もするのかもしれない。
腰痛は大変だし、シップの調合レシピを書いて送ろうと思う。古代竜は薬学にも精通しているのだ。
「好き嫌いせず何でも食べてください。アリウムを残さないように――だって。もう、相変わらず寮長はお母さんだなぁ」
「クピィ!」
「二人とも楽しそう。いいなぁ。ふふ。お返事、何書こうかなぁ」
アンフェールは最近あった事を思い返す。
話しても問題ない事をちょっとずつオブラートにくるみながら文章にしていった。
アンフェールは知らない。
ロビンとエドワードも、城勤めゆえオブラートにくるみながら文章を書いている事を。
エドワードがオブラートにくるむのが下手くそな事を。
エドワードはほぼそのまま書いているのに、アンフェール自身ちっとも読み取れていない事を。
◇◇◇
今日もグレンは高台で瞑想してから、アンフェールの隠れ家に遊びに来てくれた。
瞑想、と言う扱いは何だけれど。でも誰もいない離宮をじっと眺めて、まだ見ぬ弟に思いを馳せる姿は、傍から見るとそうとしか言いようがなかった。
この辺には縄張りを張っているので、アンフェールはグレンの様子を時々確認している。
「こんにちは、アンフェール。はい、おみやげ」
「え、うぐっ……」
グレンから差し出されたのは花束だった。それは『ドラゴンアリウム』という花だ。竜種が最も嫌う植物だった。
慌てて鼻をつまむ。目にぴゃっとまあるい涙が浮いた。
「ぐれん、ぽいしへ……そのにおひ、だめなんら……」
鼻をつまみながら話すので、伝えにくい。
それでもグレンは理解してくれたらしい。「分かった」といって遠くへ持って行ってくれた。摘んでしまったので城にお土産として持ち帰るようだ。
竜種はアリウムの匂いが嫌いだ。
特にドラゴンアリウムの匂いは大嫌いだ。
まだ、竜種が多かった時代、人間社会では竜の巣から『竜石』を採取する仕事があった。
竜石は竜の排泄物だ。竜は人間の便と違い、魔力含有量の少ない魔石のようなものを排泄する。匂いも無ければ色も無い、つるりと丸い透明な石で、水晶玉によく似ている。
竜石の採取方法はこうだ。
竜石の溜まった巣の周囲に、ドラゴンアリウムを大量に仕掛け、それに酸性の液体――大体酢を使っていた――をたっぷり掛ける。これだけ。そうすると竜の嫌う匂いが強く発生するのだ。
臭い上に、匂いも長期間消えない。竜種は巣を引っ越しせざるをえない。
人間はそういった罠で空になった巣から竜石を採取していた。
酢をかけなければ、ただの臭い花だ。
グレンが遠くへやってくれたおかげで、もう大丈夫。アンフェールはへふへふと普通の空気を取り込んだ。
ちなみにアンフェールは、自然にしていれば竜石を排泄する。
隠れ家に来てからは竜石をポコポコ出している。一応見えない場所に窪地を作り、そこへ捨てるようにはしている。竜種としての自然な排泄サイクルはとても気持ちいいのだ。
竜石は排泄物と竜の魔力が交じり合った結晶だ。なので魔力を混ざらないように流れを変えれば、人間のように便の形態になる。
教会にいた時は人間として振舞うためにそうしていたけれど、竜種として自然でないのでどうしても不快感が残った。
だから竜石を排泄できる今は、毎日スッキリなのだ。
「すまない……精霊に苦手な花があるとは……」
「いいよ。わざとじゃないもんね」
「珍しい花なんだ。自生しているのを見かけて思わず摘んできてしまった。アンフェールに似合う、可愛らしい花だと思ったんだ」
グレンはシュンとしていた。
ドラゴンアリウムは可愛らしい形をしている。妖精のステッキのような形状はメルヘン力が高い。確かに、アンフェールの自室の家具のデザインには似合いの形状かもしれないと思った。
アンフェールはグレンが『似合う』と思って、わざわざ摘んできてくれた気持ちが嬉しいと思った。
それを伝えるために、グレンにギュッと抱き付く。
「ありがとう。ぼくの事考えてくれたんだもんね。『似合う』って思ってくれたの嬉しいな」
「お詫びに今度、別のお土産を持ってくるよ。何がいい? 苦手なものがあったら教えて欲しい」
「ううん」
アンフェールはグレンから腕を放し、顎に手を当てうむむと考え込む。欲しいものを考えるも、物欲的に欲しいものがあまりない。
というのも趣味の館と思われる『離宮』には割と何でもあった。
絵具もかなりの量があった。そんなに古くない絵具なので、アンフェールが来る少し前に絵師が滞在した事があるのかもしれない。
「特に思いつかないや。ええと、いつもより早い時間に来てもらうとか?」
「早い時間?」
「ぼく、グレンがいない時寂しいから。ちょっとでも長く会えたら嬉しいな、って」
アンフェールは思わず素直な気持ちを口にしてしまった。離宮に来て半年以上が経つ。騒がしかった教会での日々と比べ、静かな離宮はどこか孤独感が付きまとうのだ。
アンフェールの言葉に、グレンはキュッと眉を寄せて苦しそうな顔をしてしまった。
この顔は、忙しいから無理な注文だという事かもしれない。グレンは王子なのだし。ちゃんと物で要求した方がグレンにとっては良かったろうか、と思いめぐらす。
グレンは急にしゃがんだ。そして、アンフェールは彼にがばりと抱きしめられた。
「グレン?」
「わかった」
「わかったって?」
「泊まれるかどうか聞いてくる……!」
アンフェールは困った。
そこまでの長時間は求めていない。
隠れ家は秘密の場所なのだ。グレンは王子だし、居場所を隠した上での無断外泊は出来ない。
今だって、『離宮の森で遠乗りする』という名目で出てきていると言っていた。そのソロでの遠乗りすら、よく城の人間が許しているな、と思う位なのに。森には害獣もいるのだ。
「閨係の者に『魔力循環』を教えてくれた友人がいると伝えている。精霊だとは教えていない。あくまで友人だと……。彼に外泊を相談しようと思うのだ」
少し身体を離したグレンは、アンフェールの肩を掴み、強い眼差しでこちらを見ている。
どう考えても無理じゃないだろうか。閨係は教会の出身の平民だ。何の権限もないだろう。
(……まぁ、いいか。どうせ、駄目だと言われるのがオチだしな。城の連中に説得は投げるか)
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