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第27話「偽聖女ならば、抹消」
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アラステア国の聖女が、病に倒れたことはおそらく想定外。よって世界に何らかの歪が生まれ、ライアール国に聖女が二人誕生したのではないかと、アシュレイは考えられなくはないとローレンに告げる。
「手違いでライアール国に聖女が二人か……」
「ならば、アリアを我が国に迎え入れても問題ないはずだ」
「だが、もしもその仮説が間違っていたらどうする?」
本当はアリアがライアール国の聖女だったとしたら、我が国はレイリーンを迎え入れるべきかもしれないだろうと、ローレンが迫るが、アシュレイは怪訝な表情を見せた。
「俺が言うべきことではないが、あの女性からはあまりよい印象を受けなかった」
両国に聖女が存在すれば何も問題は起きないと、ローレンは言うが、アシュレイはレイリーンは受け入れがたいと顔を曇らせた。
アシュレイは誰かの耳に入るとまずいと、ローレンを近くに寄せ、耳打ちするように声を潜めた。
「レイリーンという聖女からは、何か妙な違和感を覚えた」
「違和感?」
「治癒魔法に優れているとは聞いたが、王妃とは異なる雰囲気があった」
ランデリックにアリアとの面会を願い出た後、レイリーンにも会わせてもらったが、現聖女である母上に感じたような聖なる感じを受けなかったと正直に話した。
「しかし、治癒魔法を使いこなすと聞いたが」
「ああ、治癒魔法を扱えるのは誠のことだが、聖女としてのオーラを受けなかったのに、違和感が残っている」
聖女が母親というのもあるかもしれないが、柔らかで温かい雰囲気やオーラを纏う者が聖女なのだと、勝手に思い込んでいるせいか、レイリーンからは欠片も受けなかったと、逆に強い力だけを受けた気がすると、アシュレイは奇妙な違和感の正体は不明だとした。
「強い力を受けたならば、やはり聖女だろう」
アシュレイが強い力を受けたというなら、やはり聖女ではないのか? と、ローレンが問うが、「あれは、聖なる力だったのか」と、呟く。魔力は高いとは感じたが、本当にそれだけで、特別な感じは何も受けなかったと、思い出す。
「ならば、アリアはどうなんだ」
「可愛らしい一面を持っていると……」
「そうじゃなくてだな、聖女としてだ」
「ああ、そちらか。いまだ魔力値は不明だが、攻撃魔法も治癒魔法も使用できるとなれば、高位の魔術師に値するかもしれない」
聖女としてのオーラは感じないが、高魔力を持ち合わせている可能性は否定できないと、アシュレイは真面目に答える。それに、少しだが惹かれている自分がいることに驚きも隠せそうもなかった。
言い寄ってくる令嬢とは明らかに違うアリア。王太子殿下である自分に平気で嘘をつき、申し出をことごとく断る。それに、欲もなければ、王太子の魅力にもまったく靡かない。
抱き上げたときでさえ、「痛いのは嫌だ」と、それだけの理由でしがみついてきただけ。アシュレイに触れたいとか、抱きつきたいとか、色欲ゼロだったのだ。
「……面白い」
ふと漏れた言葉に、ローレンの眉間に皺が寄る。
「聖女探しは、国の存亡に関わる事態だぞ」
「当然だ。だからこそアリアを迎え入れると言った」
聖女はアリアで間違いないと断言するアシュレイだったが、ローレンはそれに賛同できないとした。攻撃魔法を得意とする聖女など見たことも聞いたこともないと、何かの間違いだろうと、険しい表情を浮かべた。
「アレが聖女ではなかった場合、結婚など言語道断だ」
アシュレイと結婚となれば、いずれ王妃の座につくことになる。アリアが聖女であったなら、問題など起きないが、もしもただの平民だとしたら、国民に示しがつかないと、ローレンは強く迫る。それに真の聖女が現れたとき、アシュレイはアリアを捨てることになるだろうと、それこそ国民になんと説明するつもりなんだと、声を強めた。
「ローレン、落ち着け。俺もヴァレンスも彼女が聖女であると決定している」
「明確な根拠もないのにかっ」
「俺はあの女の子が話してくれた、高度な治癒魔法を放ったのはアリアだと確信している」
証拠など何もないことは十分承知の上で、アシュレイはアリアが正真正銘の聖女だと言い切った。当然、ローレンは証拠がない話に耳を貸す気はない。
「見誤るな。国の存亡がかかっていて、焦っているのは分かるが、冷静に……」
「アリアに触れたとき、光があった」
怒りを露にするローレンに、アシュレイは静かにそれを告げる。それは馬車の中でアリアの手を掴んだ時だった。瞬きするよりも短かったため、勘違いかと思ったが、確かに光が舞ったような気がした。
「光が舞う?」
意味が読み取れず、ローレンは再度問い返す。すると、アシュレイは少し困った表情を浮かべながら、なんと説明したらいいかと悩みだす。
「言葉で表現するのは難しいが、光が弾けた気がした」
「なんだそれは?」
「分からない。だから確かめたい」
「確かめる?」
「ああ、現聖女である母上に引き合わせることで、何か分かるかもしれない」
だから、母上に会ってほしいと願い出たのだと、アシュレイは引き合わせたい理由をローレンに伝えた。
聖女様なら、次期聖女である者に出会えば、何か感じ取れるものがあるのではないかと、考えた末の登城なのだと説明をすれば、ローレンは少し考え込んでから、ゆっくりと口を開く。
「偽者であった場合、消す。……それでも構わないと」
アシュレイに近づきすぎた、それに内情を知り過ぎた。よって国を守るためにアリアを消すと口にした。これは師団長としての決断だと話す。
「ローレン……」
「全てはアラステア国のため。価値がなければ消えてもらう」
当然の決断だとローレンに言われ、アシュレイもまたそれに反論などできはしなかった。ローレンの言い分や行動は正しい。隣国とは言え、アリアは罪人として追放された。それに本当に平民だったのならば、深入りし過ぎた。聖女が病に倒れたことや、結界が弱いことを知り得てしまった。
アリアが結界を強化したとは話したが、祈りを捧げずに本当にそんなことが可能なのか? 疑い始めたら全てが嘘になりそうで怖くなる。
「アリアは本物だ」
自分でもなぜそんなことが言い切れたのかは分からないが、出てきた言葉はそれだった。
「では証明して見せろ」
ローレンは目に見えるものしか信じないと、鋭利に目を細め、アシュレイにそれを求める。
「王妃に会えば、証明できるだろう」
「了解した。ただし、先ほどの言葉忘れるなよ」
「……承諾しよう」
偽者であったときは、アリアを抹消することをアシュレイは認めた。それは、王太子殿下としての決断でもあった。
「手違いでライアール国に聖女が二人か……」
「ならば、アリアを我が国に迎え入れても問題ないはずだ」
「だが、もしもその仮説が間違っていたらどうする?」
本当はアリアがライアール国の聖女だったとしたら、我が国はレイリーンを迎え入れるべきかもしれないだろうと、ローレンが迫るが、アシュレイは怪訝な表情を見せた。
「俺が言うべきことではないが、あの女性からはあまりよい印象を受けなかった」
両国に聖女が存在すれば何も問題は起きないと、ローレンは言うが、アシュレイはレイリーンは受け入れがたいと顔を曇らせた。
アシュレイは誰かの耳に入るとまずいと、ローレンを近くに寄せ、耳打ちするように声を潜めた。
「レイリーンという聖女からは、何か妙な違和感を覚えた」
「違和感?」
「治癒魔法に優れているとは聞いたが、王妃とは異なる雰囲気があった」
ランデリックにアリアとの面会を願い出た後、レイリーンにも会わせてもらったが、現聖女である母上に感じたような聖なる感じを受けなかったと正直に話した。
「しかし、治癒魔法を使いこなすと聞いたが」
「ああ、治癒魔法を扱えるのは誠のことだが、聖女としてのオーラを受けなかったのに、違和感が残っている」
聖女が母親というのもあるかもしれないが、柔らかで温かい雰囲気やオーラを纏う者が聖女なのだと、勝手に思い込んでいるせいか、レイリーンからは欠片も受けなかったと、逆に強い力だけを受けた気がすると、アシュレイは奇妙な違和感の正体は不明だとした。
「強い力を受けたならば、やはり聖女だろう」
アシュレイが強い力を受けたというなら、やはり聖女ではないのか? と、ローレンが問うが、「あれは、聖なる力だったのか」と、呟く。魔力は高いとは感じたが、本当にそれだけで、特別な感じは何も受けなかったと、思い出す。
「ならば、アリアはどうなんだ」
「可愛らしい一面を持っていると……」
「そうじゃなくてだな、聖女としてだ」
「ああ、そちらか。いまだ魔力値は不明だが、攻撃魔法も治癒魔法も使用できるとなれば、高位の魔術師に値するかもしれない」
聖女としてのオーラは感じないが、高魔力を持ち合わせている可能性は否定できないと、アシュレイは真面目に答える。それに、少しだが惹かれている自分がいることに驚きも隠せそうもなかった。
言い寄ってくる令嬢とは明らかに違うアリア。王太子殿下である自分に平気で嘘をつき、申し出をことごとく断る。それに、欲もなければ、王太子の魅力にもまったく靡かない。
抱き上げたときでさえ、「痛いのは嫌だ」と、それだけの理由でしがみついてきただけ。アシュレイに触れたいとか、抱きつきたいとか、色欲ゼロだったのだ。
「……面白い」
ふと漏れた言葉に、ローレンの眉間に皺が寄る。
「聖女探しは、国の存亡に関わる事態だぞ」
「当然だ。だからこそアリアを迎え入れると言った」
聖女はアリアで間違いないと断言するアシュレイだったが、ローレンはそれに賛同できないとした。攻撃魔法を得意とする聖女など見たことも聞いたこともないと、何かの間違いだろうと、険しい表情を浮かべた。
「アレが聖女ではなかった場合、結婚など言語道断だ」
アシュレイと結婚となれば、いずれ王妃の座につくことになる。アリアが聖女であったなら、問題など起きないが、もしもただの平民だとしたら、国民に示しがつかないと、ローレンは強く迫る。それに真の聖女が現れたとき、アシュレイはアリアを捨てることになるだろうと、それこそ国民になんと説明するつもりなんだと、声を強めた。
「ローレン、落ち着け。俺もヴァレンスも彼女が聖女であると決定している」
「明確な根拠もないのにかっ」
「俺はあの女の子が話してくれた、高度な治癒魔法を放ったのはアリアだと確信している」
証拠など何もないことは十分承知の上で、アシュレイはアリアが正真正銘の聖女だと言い切った。当然、ローレンは証拠がない話に耳を貸す気はない。
「見誤るな。国の存亡がかかっていて、焦っているのは分かるが、冷静に……」
「アリアに触れたとき、光があった」
怒りを露にするローレンに、アシュレイは静かにそれを告げる。それは馬車の中でアリアの手を掴んだ時だった。瞬きするよりも短かったため、勘違いかと思ったが、確かに光が舞ったような気がした。
「光が舞う?」
意味が読み取れず、ローレンは再度問い返す。すると、アシュレイは少し困った表情を浮かべながら、なんと説明したらいいかと悩みだす。
「言葉で表現するのは難しいが、光が弾けた気がした」
「なんだそれは?」
「分からない。だから確かめたい」
「確かめる?」
「ああ、現聖女である母上に引き合わせることで、何か分かるかもしれない」
だから、母上に会ってほしいと願い出たのだと、アシュレイは引き合わせたい理由をローレンに伝えた。
聖女様なら、次期聖女である者に出会えば、何か感じ取れるものがあるのではないかと、考えた末の登城なのだと説明をすれば、ローレンは少し考え込んでから、ゆっくりと口を開く。
「偽者であった場合、消す。……それでも構わないと」
アシュレイに近づきすぎた、それに内情を知り過ぎた。よって国を守るためにアリアを消すと口にした。これは師団長としての決断だと話す。
「ローレン……」
「全てはアラステア国のため。価値がなければ消えてもらう」
当然の決断だとローレンに言われ、アシュレイもまたそれに反論などできはしなかった。ローレンの言い分や行動は正しい。隣国とは言え、アリアは罪人として追放された。それに本当に平民だったのならば、深入りし過ぎた。聖女が病に倒れたことや、結界が弱いことを知り得てしまった。
アリアが結界を強化したとは話したが、祈りを捧げずに本当にそんなことが可能なのか? 疑い始めたら全てが嘘になりそうで怖くなる。
「アリアは本物だ」
自分でもなぜそんなことが言い切れたのかは分からないが、出てきた言葉はそれだった。
「では証明して見せろ」
ローレンは目に見えるものしか信じないと、鋭利に目を細め、アシュレイにそれを求める。
「王妃に会えば、証明できるだろう」
「了解した。ただし、先ほどの言葉忘れるなよ」
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