残響迷夢

絶望や恐怖など強い心的外傷を受けた際、『その時点で成長が止まってしまった自分』が内に誕生する。

人はその『成長が止まってしまった自分』を胎児のように内に抱えながら生きている。

《胎児》は悪夢…………つまり、その時感じた絶望や恐怖を繰り返し見続けている。

《胎児の夢》を繰り返し見ることが苦痛である《胎児》は、自身の存在に気づいて欲しいと願い、《母体》に自分の見続けている悪夢を追体験させる。

この時に起きる怪異を、《胎児の夢》を自らの著書に織り込んだ夢野久作氏の著作から《ドグラマグラ》と呼ぶ。

《母体》が《ドグラマグラ》と呼ばれる怪異に触れることで、《母体》の中で眠る《胎児》が顕在化して自我を持ち、《母体》に自身が見続けている“悪夢”を見せる。

《ドグラマグラ》に触れ、《胎児の夢》を見せ続けられた《母体》が発狂すると《胎児》は《母体》を乗っ取り、次の《ドグラマグラ》を引き起こす……。


「暁市連続失踪事件」を追う刑事、松岸壱弥(まつぎし いちや)。
友人が失踪したと警察を訪れた青年、雁野結丹(かりの ゆに)。
海外から帰国したら恋人が失踪していた弓戸彰巳(ゆみど あきみ)。
暁市で美容室を経営する男、柚希颯志(ゆずき そうし)。
《ドグラマグラ》を研究する医師、宝条燎吾(ほうじょう りょうご)。

5人の男が、暁市で起こった怪異に立ち向かう。



元々は「インセイン」というTRPGのシナリオとして考えていたものをノベライズ化したものです。

残酷描写、グロテスクな描写があります。
また、メインキャラクターが全員男性なのもあり、BLを思い起こさせる表現があります。
BLが苦手な方はご注意ください。

※エブリスタ様にも投稿しています。
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