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0歳!異世界ライフ始まるよ!
遊べなかった...4
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フローラ姉様に促されて、渋々のマグ兄様と心配そうな顔をしたお母さんが部屋を出ていきました。
あれ?そういえば、お父さんとフェンちゃんとミーちゃんがいないね?......あぁ、今日は疲れてるだろうから、寝てるのかも。
フェンちゃんとミーちゃんの寝床って、どこに決まったんだろ?
後で教えてもらおー。
「...ポークチョ、ナイフ持ってくれば良かったかな.............お口に入る?」
「んーん?」
いやー、無理です。
この辺で流通しているポークチョは、一番小さい物でも、太さが私の拳を越えてます。
赤ん坊にはでかすぎでしょう?
いつもは食卓にナイフが常備されてるから、皆に切り分けてもらうんだけど、今レイ兄様の持っているスプーンでは、小さく出来ません。
さて、どうしましょう?
「...頑張る。」
レイ兄様がスプーンで格闘し始めました。
私は、ハラハラとしながら見守ります。
ミスしたら、スープが撒き散らされそうですね。
食べ始めよりも少しは冷めたけど、スープはまだまだ熱いのです。
そして、私の貴重な御飯なのです。心配です。
「...お。リーン、あーん。」
「んぁー。」
「...難しいな。」
あらら、大体何でもそつなくこなしているのに、レイ兄様が苦戦してるのって珍しいなぁ。
そして、ちょっと可愛い...。
「...?あーん。」
「あーん...。おーいー!」
「...美味しいね。」
「あぃ!」
和やかに食べ進めていると、何やら廊下の方から気配がします。
うーん?誰だろ?あっ、カリカリと引っ掻くような音がし始めたので、ミーちゃんとかフェンちゃんでしょうか?
レイ兄様ー、どうする?
「...?ルーフェンとミタラシかな?
リーン、ちょっと待っててね。」
「わぅ!わぉう!
[兄者!リーン、起きてるだろ!]」
「にゃお?にゃん?
[リーン?ご飯中?]」
お膝の私を肩車して、扉を開けに行くレイ兄様。
ん...いや別に、椅子に置いていっても良いのよ?
私1人で座れるし、少しくらいなら大人しく待ってるからさ?
まぁ、いつもの抱っこよりも高い視点が楽しいので、満喫してますけど。
それにしてもこの高さは、扉の前にいた2匹が、レイ兄様の足にじゃれついてるのが良く見えますね。
レイ兄様の頭をギュウッと苦しくない程度に抱き締めて、2匹を見下ろしていると、ミーちゃんがこちらを上目使いに見ながら首を傾げます。
可愛い...。凄ーく可愛い。
ご飯食べたら、少し腹ごなしに戯れても良いかな?
お昼の後、全然遊べなかったから良いよね?
「あぃ!あーおぉうにぇ!
[ご飯だよ!後で遊ぼうね!]」
「あぅ!わぅ。
[うむ!待ってるぞ。]」
「にゃあぉーうん!
[僕も待ってるー!]」
「...ん。」
さて、レイ兄様のお膝に戻ってポークチョと向き直ります。
あと半分くらい...レイ兄様!頑張って!
私のお口の中は、ばっちりスタンバイOKですよ!
*
あれ?そういえば、お父さんとフェンちゃんとミーちゃんがいないね?......あぁ、今日は疲れてるだろうから、寝てるのかも。
フェンちゃんとミーちゃんの寝床って、どこに決まったんだろ?
後で教えてもらおー。
「...ポークチョ、ナイフ持ってくれば良かったかな.............お口に入る?」
「んーん?」
いやー、無理です。
この辺で流通しているポークチョは、一番小さい物でも、太さが私の拳を越えてます。
赤ん坊にはでかすぎでしょう?
いつもは食卓にナイフが常備されてるから、皆に切り分けてもらうんだけど、今レイ兄様の持っているスプーンでは、小さく出来ません。
さて、どうしましょう?
「...頑張る。」
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食べ始めよりも少しは冷めたけど、スープはまだまだ熱いのです。
そして、私の貴重な御飯なのです。心配です。
「...お。リーン、あーん。」
「んぁー。」
「...難しいな。」
あらら、大体何でもそつなくこなしているのに、レイ兄様が苦戦してるのって珍しいなぁ。
そして、ちょっと可愛い...。
「...?あーん。」
「あーん...。おーいー!」
「...美味しいね。」
「あぃ!」
和やかに食べ進めていると、何やら廊下の方から気配がします。
うーん?誰だろ?あっ、カリカリと引っ掻くような音がし始めたので、ミーちゃんとかフェンちゃんでしょうか?
レイ兄様ー、どうする?
「...?ルーフェンとミタラシかな?
リーン、ちょっと待っててね。」
「わぅ!わぉう!
[兄者!リーン、起きてるだろ!]」
「にゃお?にゃん?
[リーン?ご飯中?]」
お膝の私を肩車して、扉を開けに行くレイ兄様。
ん...いや別に、椅子に置いていっても良いのよ?
私1人で座れるし、少しくらいなら大人しく待ってるからさ?
まぁ、いつもの抱っこよりも高い視点が楽しいので、満喫してますけど。
それにしてもこの高さは、扉の前にいた2匹が、レイ兄様の足にじゃれついてるのが良く見えますね。
レイ兄様の頭をギュウッと苦しくない程度に抱き締めて、2匹を見下ろしていると、ミーちゃんがこちらを上目使いに見ながら首を傾げます。
可愛い...。凄ーく可愛い。
ご飯食べたら、少し腹ごなしに戯れても良いかな?
お昼の後、全然遊べなかったから良いよね?
「あぃ!あーおぉうにぇ!
[ご飯だよ!後で遊ぼうね!]」
「あぅ!わぅ。
[うむ!待ってるぞ。]」
「にゃあぉーうん!
[僕も待ってるー!]」
「...ん。」
さて、レイ兄様のお膝に戻ってポークチョと向き直ります。
あと半分くらい...レイ兄様!頑張って!
私のお口の中は、ばっちりスタンバイOKですよ!
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