これがホントの第2の人生。

神谷 絵馬

文字の大きさ
66 / 182
0歳!異世界ライフ始まるよ!

叔母さん、ゲットしました!!8

しおりを挟む
「あら、アナは寝たのね。
お部屋はもう少しかかりそうだわ。」

ヴァイスをもふってもふってと戯れていたら、お母さんが戻ってきました。
指示を出し終えたのか、少し疲れて見えます。

「あ、奥様、祖母のベッドなのですが...もう解体してありましたので、玄関脇に束ねて置いてありますわ。
後は、お布団や敷くものを買わなければなりませんが、どうなさいますか?」

「そうね、諸々のお買い物は、アニスちゃんが帰ってきてからにしましょう。」

兄様達もそろそろ帰って来ませんかねぇ。
3人で一緒に帰って来るらしいから、まだかかるのかな?

「さて、ティア?まだまだやることはあるだろう?
ヴァイスとリーンを連れてお行き。
アナはアタシが見ているからね。」

「リーノお婆さん、ありがとう。
リーンの着ていた服を、使えるものと使えないものとに分けないといけないわね。
双子だもの、服が沢山必要になるわ。」

「わん。
[リーンを背中に乗せて。]」

「リーンのお部屋に着いたらね。」

「わぅん。
[了解した。]」

「あーぃ!」

「リーノお婆さん、どのお茶を淹れましょうか?」

「そうだねぇ、この薬草茶を淹れてくれるかい?
最近のお気に入りなんだよ。」

「かしこまりました。
少々お待ちくださいね。」

そっか、新生児用とか半年位の分は、私もう着れないからね。
産まれてくる双子の赤ちゃんが両方男の子だったとしても、淡い黄色やオレンジくらいなら着れるよね?
流石にピンクは無理かな?
願わくば、女の子でお願いします。
この世界の服って、結構高価なのだよ。
赤ちゃん用の古着は、大体がかなり汚しちゃうからかなかなか売れ無いから...皆さんご近所さんとかにあげちゃうんだよねー。
私の着てた服は、お母さんとリーノお婆さんの手作りでした。
手縫いって、慣れるまでが辛いんだよねー。

「はい、ヴァイス!ここからよろしくね。
リーン?落ちないようにちゃんと掴まってるのよ?」

「あーぃ!」

「わん!
[了解!]」

あら、お部屋に着いてたのね。
ヴァイスの背中に跨がって、もふっとした首に抱き付いてます。
そろりそろりと忍び足で、お母さんに着いていくヴァイスの気遣いがありがたいです。

「結構溜まってるのよね...レイの後、結構空いちゃったからなぁ。
作るの楽しかったし...リーノお婆さんも沢山作ってくれたしね。
女の子の双子なら、なんとか賄えるかな?」

「うー、おーぇ!」

「ん?これ?」

「わぅん!わん。
[男の子も着れる!とな。]」

「あら、そうねぇ。
なら、男の子でも着れそうなのと、女の子用ので分けましょうか。
まだリーンが着れるのはこっちに...で、男の子用?がこっち...で、女の子用のがこっちね。」

「あぃ!おぃーゆにょ!」

「わふ。
[伏せるぞ。]」

「あーとーねー!」

「わぉん!
[構わぬ!]」

さぁ、ヴァイスから降りてお手伝いです。ヴァイスもヤル気満々で...はありませんでした。
うん、私の背凭れになってくれるのね。
ありがとう。気合い入れて頑張るよ!!





*
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

兄がやらかしてくれました 何をやってくれてんの!?

志位斗 茂家波
ファンタジー
モッチ王国の第2王子であった僕は、将来の国王は兄になると思って、王弟となるための勉学に励んでいた。 そんなある日、兄の卒業式があり、祝うために家族の枠で出席したのだが‥‥‥婚約破棄? え、なにをやってんの兄よ!? …‥‥月に1度ぐらいでやりたくなる婚約破棄物。 今回は悪役令嬢でも、ヒロインでもない視点です。 ※ご指摘により、少々追加ですが、名前の呼び方などの決まりはゆるめです。そのあたりは稚拙な部分もあるので、どうかご理解いただけるようにお願いしマス。

白き魔女と黄金の林檎

みみぞう
ファンタジー
【カクヨム・エブリスタで特集していただきました。カクヨムで先行完結】 https://kakuyomu.jp/works/16816927860645480806 「”火の魔女”を一週間以内に駆逐せよ」 それが審問官見習いアルヴィンに下された、最初の使命だった。 人の世に災いをもたらす魔女と、駆逐する使命を帯びた審問官。 連続殺焼事件を解決できなきれば、破門である。 先輩審問官達が、半年かかって解決できなかった事件を、果たして駆け出しの彼が解決できるのか―― 悪しき魔女との戦いの中で、彼はやがて教会に蠢く闇と対峙する……! 不死をめぐる、ダークファンタジー! ※カクヨム・エブリスタ・なろうにも投稿しております。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

【第一章】狂気の王と永遠の愛(接吻)を

逢生ありす
ファンタジー
 女性向け異世界ファンタジー(逆ハーレム)です。ヤンデレ、ツンデレ、溺愛、嫉妬etc……。乙女ゲームのような恋物語をテーマに偉大な"五大国の王"や"人型聖獣"、"謎の美青年"たちと織り成す極甘長編ストーリー。ラストに待ち受ける物語の真実と彼女が選ぶ道は――? ――すべての女性に捧げる乙女ゲームのような恋物語―― 『狂気の王と永遠の愛(接吻)を』 五大国から成る異世界の王と たった一人の少女の織り成す恋愛ファンタジー ――この世界は強大な五大国と、各国に君臨する絶対的な『王』が存在している。彼らにはそれぞれを象徴する<力>と<神具>が授けられており、その生命も人間を遥かに凌駕するほど長いものだった。 この物語は悠久の王・キュリオの前に現れた幼い少女が主人公である。 ――世界が"何か"を望んだ時、必ずその力を持った人物が生み出され……すべてが大きく変わるだろう。そして…… その"世界"自体が一個人の"誰か"かもしれない―― 出会うはずのない者たちが出揃うとき……その先に待ち受けるものは? 最後に待つのは幸せか、残酷な運命か―― そして次第に明らかになる彼女の正体とは……?

ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。

☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。 前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。 ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。 「この家は、もうすぐ潰れます」 家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。 手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

処理中です...