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0歳!異世界ライフ始まるよ!
マーマは怖し!!(回想)1
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「リーンちゃんったら、今日も可愛いわねー。
フローラが赤ちゃんだった頃に似ているから、きっと美人さんになるわー!!」
「んーぅ?」
お母さんもとっても美人ですわよー。
ふんわりしたミルクティー色の髪は上の方でお団子に纏められて、宝石かというキラキラした碧色の瞳は長い睫毛に縁取られたぱっちり二重です。
ぽってりした唇は血色の良いローズピンクだなんて、口紅要らずで羨ましいなー。
なんて、抱き上げているお母さんに手を伸ばして頬をふにふにしながら見つめていると、
───トントンッ───
と部屋の扉が叩かれ、
「奥様。
また、ギルドマスターが訪ねて来られました。」
と、リアンナさんが眉間に皺を寄せながら部屋に入って来ました。
ギルドマスターは確か...私が産まれた時にも、お父さんが任務で居ないのにも関わらず我が家に入ろうとしていたチビデブですよね?
父親がまだ会えていないのに、産まれたばかりの赤ん坊を親戚でもない人間に会わせる訳無いのにねー。
あぁ、ギルドマスターをチビデブって言ってたのはマグ兄様です。
愛情表現の激しいマグ兄様の無表情にはとてもびびりました。
なにその落差!!って感じです。
「..........また?昨日も追い返したのに?」
「はい。またです。
リーンお嬢様がお産まれになってまだ3ヶ月しか...しかも、旦那様もまだお会いになられていないのにも関わらず...奥様とリーンお嬢様に会わせろと......何様よ!」
あらあら...あのチビデブって相当な馬鹿なのかしら?
確か、お父さんの緊急任務はチビデブの要請でしたよね?
もうすぐ子供が産まれるっていうのにチビデブが、
『ソレイル村の村民を助けてやれるのはお前だけなんだぞ?もしや、見殺しにするのか!!』
なんてギルドの受付で喚いたから受けざる終えなかったんだって、フローラ姉様が氷点下並みに冷たい目をしてギルドを見つめていたし...?
ちなみに、お母さんは産休に入っていたので、詳細については同僚の受付嬢さんからの垂れ込みで知りました。
「ハァー。仕方ないわねー。
一応、警備隊に連絡してもらえるかしら?
ギルドマスターは玄関にいるの?」
「警備隊にはアニスちゃんが連絡に走りましたわ。
直ぐに駆け付けて下さるでしょう。
あのギルドマスターを玄関などに入れる筈がありません。
敷地には一歩たりとて踏み入れさせないようにと旦那様より頼まれておりますもの。
柵の前でみっともなく喚きながら待っておられますわ。」
「まぁ、それはとんだご近所迷惑ですわね。
早くお引き取りいただかないと...。
リーンちゃん?今からママ、ちょっと頭の可笑しなお馬鹿さんを追い返してきますからね?」
「あぁぃ!!」
「はい。奥様も会いたく無いでしょうが、お願いします。
なんでも、私では話にならないとかで、喚きながら盛大に唾を飛ばされて...ぶん殴りたくなりました。うふふふっ!!」
お母さん、行ってらっしゃいませー!!
そして、リアンナさーん!!可愛らしい素敵な笑顔ですけど、言ってることはヤバめですよー。
赤ん坊もドン引きですよー。
「奥様、行ってらっしゃいませ。
リーンお嬢様は、フローラお嬢様のお部屋にお連れしますね。」
「そうね、ここに居ては聞こえてしまうわね。
リアンナさん、お願いします。」
*
フローラが赤ちゃんだった頃に似ているから、きっと美人さんになるわー!!」
「んーぅ?」
お母さんもとっても美人ですわよー。
ふんわりしたミルクティー色の髪は上の方でお団子に纏められて、宝石かというキラキラした碧色の瞳は長い睫毛に縁取られたぱっちり二重です。
ぽってりした唇は血色の良いローズピンクだなんて、口紅要らずで羨ましいなー。
なんて、抱き上げているお母さんに手を伸ばして頬をふにふにしながら見つめていると、
───トントンッ───
と部屋の扉が叩かれ、
「奥様。
また、ギルドマスターが訪ねて来られました。」
と、リアンナさんが眉間に皺を寄せながら部屋に入って来ました。
ギルドマスターは確か...私が産まれた時にも、お父さんが任務で居ないのにも関わらず我が家に入ろうとしていたチビデブですよね?
父親がまだ会えていないのに、産まれたばかりの赤ん坊を親戚でもない人間に会わせる訳無いのにねー。
あぁ、ギルドマスターをチビデブって言ってたのはマグ兄様です。
愛情表現の激しいマグ兄様の無表情にはとてもびびりました。
なにその落差!!って感じです。
「..........また?昨日も追い返したのに?」
「はい。またです。
リーンお嬢様がお産まれになってまだ3ヶ月しか...しかも、旦那様もまだお会いになられていないのにも関わらず...奥様とリーンお嬢様に会わせろと......何様よ!」
あらあら...あのチビデブって相当な馬鹿なのかしら?
確か、お父さんの緊急任務はチビデブの要請でしたよね?
もうすぐ子供が産まれるっていうのにチビデブが、
『ソレイル村の村民を助けてやれるのはお前だけなんだぞ?もしや、見殺しにするのか!!』
なんてギルドの受付で喚いたから受けざる終えなかったんだって、フローラ姉様が氷点下並みに冷たい目をしてギルドを見つめていたし...?
ちなみに、お母さんは産休に入っていたので、詳細については同僚の受付嬢さんからの垂れ込みで知りました。
「ハァー。仕方ないわねー。
一応、警備隊に連絡してもらえるかしら?
ギルドマスターは玄関にいるの?」
「警備隊にはアニスちゃんが連絡に走りましたわ。
直ぐに駆け付けて下さるでしょう。
あのギルドマスターを玄関などに入れる筈がありません。
敷地には一歩たりとて踏み入れさせないようにと旦那様より頼まれておりますもの。
柵の前でみっともなく喚きながら待っておられますわ。」
「まぁ、それはとんだご近所迷惑ですわね。
早くお引き取りいただかないと...。
リーンちゃん?今からママ、ちょっと頭の可笑しなお馬鹿さんを追い返してきますからね?」
「あぁぃ!!」
「はい。奥様も会いたく無いでしょうが、お願いします。
なんでも、私では話にならないとかで、喚きながら盛大に唾を飛ばされて...ぶん殴りたくなりました。うふふふっ!!」
お母さん、行ってらっしゃいませー!!
そして、リアンナさーん!!可愛らしい素敵な笑顔ですけど、言ってることはヤバめですよー。
赤ん坊もドン引きですよー。
「奥様、行ってらっしゃいませ。
リーンお嬢様は、フローラお嬢様のお部屋にお連れしますね。」
「そうね、ここに居ては聞こえてしまうわね。
リアンナさん、お願いします。」
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