モブが最高!!!なのに...

学園までの僕です。

先生との対面は前途多難。4

僕って...結構なチートだったんですね。属性は殆ど使えてるし、妖精とか見えて会話も出来るし...あの神様、今度会ったら羽根毟り取ってやろうかなぁ...。
まあ、今の家族はとても優しくて居心地良いから...皆に会えたことは感謝してるけど。

｢うーん......学園に入ったら僕の魔法力について、簡単にバレてしまいますよね？｣

そうです。国内外問わず、周りにバレると非常に困ります。僕の将来(モブ公爵になる夢)の為にも、このチートを隠し通さねばなりません。

｢大丈夫ですよ？学園に通われる際には、魔力量を制限する魔法具を身に付けていただきますので、普段は中級までしか使えない程度になります。
ちなみに、あの魔法具を付けていると、上級は２･３発くらいしか打てませんから注意してくださいね。いつでも身に付けられるように、アクセサリータイプの物を王宮の魔法具技師が独占的に製作しています。
先日、アレスティア公爵様がノアール様用の制御魔法具を、注文していましたからもうすぐ届くと思いますよ。｣

｢アクセサリータイプの魔法具ですか...警備兵や騎士の方々が捕縛時に使っている物よりも高くなりますよね？王宮の魔法具技師にしか製作出来ない上に価格が高いとなると、魔力量が多くて制御出来ない一般の子供達は買えませんよね。その場合はどうするのですか？｣

｢協会での測定時に、魔力量の多かった貴族以外の子供達には、無料で配られるのですよ。
ただ、魔力を制御出来るようになるまでは、学園に通わなければなりません。魔力の暴発を防ぐには、本人が制御出来るようになることが一番ですからね。
制御することが出来るようになれば、配られていた魔法具は回収されて、耐用年数を越えていなければ、次の子に引き続き使ってもらいます。稀に壊れてしまったり、使用中に耐用年数を越えてしまう場合がありますが、その場合はまた別の魔法具が渡されます。｣

｢成る程、...そうですか。ありがとうございます。｣

なんとも便利な魔法具があるのですね！！流石はファンタジーな世界です。そして、常々感じていたけど、この国の法律は本当に素晴らしいです。
魔力の暴発事故は凄惨です。暴発させた人のみならず、周りにいただけの人をも巻き込んだ...前世でいうところの、爆破テロです。
それを未然に防ぐには、制御方法を魔力量の多い国民全てが知っていなければなりません。教えたからと言って、一朝一夕に出来るようになるわけがありません。魔力量の多い人が学園に通うことを義務とすることで、暴発事故を防いでいるのですね。
ちなみに、魔力量の多い人は授業料が無料になります。貴族である僕も無料ですが、父様曰く...学園に通う間は授業料に少しプラスした額を寄付するそうです。ノブレスオブリージュだったっけ？貴族の義務というやつです。

｢ノアール様は、全ての国民に心を砕ける...とても優しい方なのですね。あぁ...やはり貴方様は神の愛し子様なのですね！！数多の妖精や精霊により、祝福を授けられたその心の清らかさ！！生きている間にお会い出来たこと、とても光栄です！！｣










*