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2:女のバトルと男のバトル
代官邸です。9
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「うん、ザイル、駄目だよ?
母さんはそれだと分からないし、メイド達も分からないでしょう?」
「...ぇ?」
-母さん、分かってないの?
いつも、分かってそうな反応してたよ?-
「あらまぁ...ザイルちゃん?
私は、貴方達の独特の会話に関しては聞こえていないわ。
ただね?貴方をよーく見てから貴方の言いたいことを想像して判断してただけなのよ?
私、貴方達のお母さんですもの!」
「...母さん、ごめん。」
母様、流石です。
母って、異世界でも強い愛に溢れてるんだね。
ワタシの母は違ったみたい?だけども!
「ウフフ、良いのよ。
理由を教えてくれなかったのは寂しいけれど、こうして知ることが出来たのだもの。
リンダール君、決して、貴方達が悪い訳では無いわ。
討伐任務の最中に何かしら起きてしまったのですもの、自分の責任だと感じて...さぞ言い出しにくかったことでしょう。
でもね?そんなに心配しなくても大丈夫なのよ?
ザイルが貴方達とパーティを組んで冒険者になると決めたときに、何かしら起きてしまうだろうことは覚悟しておりましたもの。」
「そうそう。冒険者とは、危険と隣合わせな職業だからね。」
申し訳なさそうにしていたパーティの皆さんに、慈愛に満ちた微笑みを見せる母様。
えっと.....今、ワタシを抱く必要はあったのかな?
え、どこに運ぼうとしてるの?
「ウフフ、ザイルちゃんは、クリスちゃんのことに関してはお話し出来るみたいだから、クリスちゃんをお膝に乗せておいてみる?」
「.....ん。喉、楽。」
ん?ワタシが、ザイルさんの喉を癒してるのか?
もしもそうなら、ワタシもなんだか気持ち良いし遠慮なくここにいようかな。
母様、よく分からないけどナイスです!
うむうむ、折角だし、喉の辺りを見てみようかな?
何も分からないだろうけどね!
「うーむ、ここのあたりが、よくみるとなんかこう...モヤッとしとるな!
エンガチョ!エンガチョ!エーンガッチョ!!
お、なんかでてきた!」
かなり喉に近付くから気付けたんだと思うんだけど、喉じゃなくってアゴの辺りがモヤッとしてるかも?
うーん、この良くなさそうなものとの縁を断ち切れたら良いのかな?
そうだ!出来るか分からんけども、エンガチョしてみる?
っていう軽い気持ちで始めてみたんだけど、本当に出てくるなんて驚いたわー。
イモムシに似た形でモニョモニョ動いてて、気持ち悪かったー。
「てぇいっ!エンガチョ!エンガチョッ!
おい、でてけっていってんだろ?
さっさとでてけよ!」
「...クリス?それ何?気持ち悪いんだけど?」
「ん?しらんけど?
エンガチョしたらでてきた。」
「エンガチョって何?」
「えんをきるの。」
「えん?えっと、人と人との縁とかのこと?」
リーダーさん、困惑しまくりですね。
エンガチョって説明しにくいなー、エンガチョはエンガチョなのよー。
手首のスナップを効かせてチョップするのがコツです。
「うーん、たぶんそれ。
エンガチョしたらイモムシでてきた。
かなりキモい。」
[キモクナイデス]
「キモいぞ?」
[ボ..ボク、キ...キモイノ?]
「くろいモヤモヤがウゴウゴしててキモい。」
あれ?イモムシが喋ってるよね。
へぇー、イモムシって喋れるんだ!新発見!
*
母さんはそれだと分からないし、メイド達も分からないでしょう?」
「...ぇ?」
-母さん、分かってないの?
いつも、分かってそうな反応してたよ?-
「あらまぁ...ザイルちゃん?
私は、貴方達の独特の会話に関しては聞こえていないわ。
ただね?貴方をよーく見てから貴方の言いたいことを想像して判断してただけなのよ?
私、貴方達のお母さんですもの!」
「...母さん、ごめん。」
母様、流石です。
母って、異世界でも強い愛に溢れてるんだね。
ワタシの母は違ったみたい?だけども!
「ウフフ、良いのよ。
理由を教えてくれなかったのは寂しいけれど、こうして知ることが出来たのだもの。
リンダール君、決して、貴方達が悪い訳では無いわ。
討伐任務の最中に何かしら起きてしまったのですもの、自分の責任だと感じて...さぞ言い出しにくかったことでしょう。
でもね?そんなに心配しなくても大丈夫なのよ?
ザイルが貴方達とパーティを組んで冒険者になると決めたときに、何かしら起きてしまうだろうことは覚悟しておりましたもの。」
「そうそう。冒険者とは、危険と隣合わせな職業だからね。」
申し訳なさそうにしていたパーティの皆さんに、慈愛に満ちた微笑みを見せる母様。
えっと.....今、ワタシを抱く必要はあったのかな?
え、どこに運ぼうとしてるの?
「ウフフ、ザイルちゃんは、クリスちゃんのことに関してはお話し出来るみたいだから、クリスちゃんをお膝に乗せておいてみる?」
「.....ん。喉、楽。」
ん?ワタシが、ザイルさんの喉を癒してるのか?
もしもそうなら、ワタシもなんだか気持ち良いし遠慮なくここにいようかな。
母様、よく分からないけどナイスです!
うむうむ、折角だし、喉の辺りを見てみようかな?
何も分からないだろうけどね!
「うーむ、ここのあたりが、よくみるとなんかこう...モヤッとしとるな!
エンガチョ!エンガチョ!エーンガッチョ!!
お、なんかでてきた!」
かなり喉に近付くから気付けたんだと思うんだけど、喉じゃなくってアゴの辺りがモヤッとしてるかも?
うーん、この良くなさそうなものとの縁を断ち切れたら良いのかな?
そうだ!出来るか分からんけども、エンガチョしてみる?
っていう軽い気持ちで始めてみたんだけど、本当に出てくるなんて驚いたわー。
イモムシに似た形でモニョモニョ動いてて、気持ち悪かったー。
「てぇいっ!エンガチョ!エンガチョッ!
おい、でてけっていってんだろ?
さっさとでてけよ!」
「...クリス?それ何?気持ち悪いんだけど?」
「ん?しらんけど?
エンガチョしたらでてきた。」
「エンガチョって何?」
「えんをきるの。」
「えん?えっと、人と人との縁とかのこと?」
リーダーさん、困惑しまくりですね。
エンガチョって説明しにくいなー、エンガチョはエンガチョなのよー。
手首のスナップを効かせてチョップするのがコツです。
「うーん、たぶんそれ。
エンガチョしたらイモムシでてきた。
かなりキモい。」
[キモクナイデス]
「キモいぞ?」
[ボ..ボク、キ...キモイノ?]
「くろいモヤモヤがウゴウゴしててキモい。」
あれ?イモムシが喋ってるよね。
へぇー、イモムシって喋れるんだ!新発見!
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