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23.心の膿
しおりを挟む「帰っ……たの?」
ヘラルド達が帰った後、レノはリンのところへと向うため階段に足を掛けたときだった。リンは怯えたような目つきで階段を降りてくると、同じ視線の高さにいるレノに恐る恐る問いかけてきた。声は明らかに緊張の色を帯びている。
「あぁ、帰った。私に私用で会いにきていただけだ、もう心配ない。少し遅くなってしまったが、今日の夕食は外で食べる約束だったな。これから用意して出掛けようか」
ヘラルド達がやってきた本当の理由は伏せたまま、努めてレノは明るい口調で何事もなかったかのように言った。
「……あまり、おなか空いてない」
リンはその場で立ち尽くしたままの状態で顔を背けると、壁に手をかけながらレノとの約束をはぐらかした。一ヶ月ほど前、この田舎町には珍しく新しいレストランができた。人口の少ないこの町で新たな店というものはあまり客足を期待できない。それでもこの町の自然を気に入ったある有名店のシェフが移住してきて、この町に小さなレストランを開いたのだった。その話はすぐに広まり、リンもその噂をすぐに学校でその話を聞いていた。これまで一度も外食というものをしたことがなかったリンは、その店に興味を持ち自分からレノに食べに行こうとお願いした約束であった。今日、レノと一緒に食事に行くことをリンはとても楽しみにしていた。けれども惑星ゼムリアから突然訪れた訪問者達によって、リンの心境は一変してしまっていた。
「……そうか。それなら今日は家で簡単に食事をすまして、レストランへはまた今度行くことにしよう。今日の夕食は私が準備をするから、リンはゆっくりしているといい」
いつもと変わらぬやさしい顔つきで、レノは何事もなかったかのように話した。それに対してリンは返事をせずに顔を背けたままレノの横を素通りすると、もう誰もいなくなったキッチンに足を踏み入れた。そしてその場から玄関のほうを見つめる。
聞きたくてしょうがないことがあった。いや、本当は聞きたくない事である。この先、永遠に問いかけたくない言葉がすぐそこまで出掛かっていた。けれどヘラルドがリンに言った言葉が心に焼き付いて、それはどんどん広がっているようであった。それにレノはあの人達とどのような話しをしたのだろうか。
「あの人達は……どうして、ここに来たの? もう用事は済んだの?」
レノとヘラルド達の会話の内容はどのようなものだったのかと考えた途端、リンは自身では聞きたくない問いをレノに投げかけていた。
「用事は済んだ。だから、リンが気にする必要はない」
端的に返事をし、詳しい内容を何も話そうとしないレノに対して、リンは感情を昂ぶらせた。
「あの人が言ってた事件で、僕に聞きたい事ってなに? 僕がゼムリアにいた時に関係あった事だよね?」
言った途端に心臓の鼓動が早くなっていくのをリンは感じていた。そしてリンの後を追うように、キッチンへと来ていたレノを睨みつけた。まるでレノを身代わりにそのずっと遠くにいる人物、癒えることのない恐怖と痛みを植え付けた人物を憎悪するかのように。
「リン、その話しは少し時間を置いてからにしよう、心配しなくても大丈夫だ。現在、私とリンは惑星リースのスレア国の国民であり、ゼムリアとはもう一切関係がないのだから。それに今回来たあの人達は私達を連れ戻しにきたのではない。もし仮にそうであったとしても、そんな事は私がさせない」
レノは感情が昂ぶっているリンを落ち着かせるように言うと、微かに口元を震わせているリンの黒髪を撫でた。
「司法省のバジョって人が関わってる事件って……イヴァン・メレラの事だよね」
リンから発せられた言葉でレノの手が止まった。数秒間、レノとリンの視線がぶつかる。先に視線を逸らしたのはレノのほうだった。話を逸らしても逸らしきれるものではないと悟った。レノはそれまでの優しげな表情から険しい顔つきになっていく。そしてダイニングテーブルに置かれている透明な名刺ほどの大きさのカードを手に持つと、そのカードを見つめながら先ほどの男達がやってきた理由を話し出した。
「リンの言う通り彼らはイヴァン・メレラの事件の事でゼムリアから遠く離れた惑星リースまでやって来た。あの時、……私とリンが惑星ゼムリアを離れた直後……」
途中で言いよどんだレノは眉を寄せると、リンの表情を伺う。できることなら言いたくない。リンの様子に恐怖や動揺が見てとれた場合はすぐに話をやめようと思っていた。けれども表情からリンの決意は変わっていないと判断すると、レノは再び重い口を開いた。
「私達が惑星リースに向った後に、それまで様々な犯罪を犯していたあの男は逮捕された。けれどもこれまでの間、裁判は行われずにただ拘束されているだけの状態だったのだが……、つい最近になって彼の裁判がやっと行われる事となったんだ。どうして今になって裁判することになったのかは真意は不明だが。そして、……唯一の生存者であるリンに証人となってもらう為に彼らはここまでやってきたのだ。そして、私はこの事をリンに伝えるよう頼まれた。だけど安心して欲しい、私はリンの気持ちを尊重する。それに証人は強制ではない」
ゼムリアで起きた出来事を思い出させ、再びリンを苦しめるような事は避けたかった。けれども、リンの口からイヴァン・メレラの名が出た以上、避けられないと考えたレノは事実を端的に説明した。言い終えた瞬間、それまでレノを睨みつけていた強い表情が一変し、リンは動揺を覚えたように一歩足を踏み出した。
「僕は……、唯一の生存者なの? 僕と一緒に来た子供達はみんな……死んだの?」
「惑星G7から連れてこられた他の子供達は無事だ、その子達のことではなく……」
途中まで話してレノは急に口を閉じた。
「なに? レノ、言ってよ。その子達じゃなくて、誰?」
「ホスティアスに連れてこられた子供達の事だ。地下都市にあったホスティアスには、リン以外の子供達も大勢連れてこられていた。だがリン以外は皆亡くなっている、そしてその子達はゼムリアの国民ではなかったためイヴァン・メレラを子供達に対する殺人、虐待、暴行などの罪に問うことはできない。その為にリンに証言台に立ってもらい、それらの罪も付け加えたいのだろう」
「どうして!? ゼムリアの国民でなかったとしても同じ人間なのに?」
レノのゼムリアの国民ではない、という言葉に反応したリンは声を荒げて言った。
「国民ではなく、正確には人間とみなされていないからなんだ」
「人間じゃないって……僕は人間だよ! 他の人達もみんな人間だっ!」
「ゼムリア連邦の法律ではゼムリア国民以外は皆、全て人間と見なされないんだ。だけど、リンはゼムリアの仮ではあるが国民番号を取得していた。それを盾に争うつもりなのだろう、けれどもリンは証言に立つ必要などない。あの国は首相の独裁政治と言ってもいい国なんだ。証言によってイヴァン・メレラに殺人などの罪が加わって判決がでたとしても……、首相の権限で釈放されるだろう。それに釈放されたとしても、もうイヴァンに以前のような権限を与える事はないと思う。だから、リンは何も心配しなくていい。イヴァンがここに来ることもありえないのだから」
「……」
レノの言葉に何も言えなくなってしまったリンは、その場で俯くと悲しげな目で自分の足元を見つめた。だんだんと暗くなってきた部屋の中、二人はまるで金縛りにあったかのように動かずただジッとしていた。人間と見なされていない、それは物や動物と同じであり、ホスティアスに連れてこられた子供達は、そんな玩具のような存在なのであったと無意識に感じていた事をレノの言葉ではっきりと自覚させられていた。
「リン、この話はもうやめよう。今から私は食事の用意をするので上で休んでいなさい」
「……人間じゃなければ、何をしてもいいの? 傷つけたりしていいの? 殺してもいいの?」
リンはどこに向けていいのか分らない感情を、レノに向けるように問いかけてきた。
「そんなことはない、ホスティアスにいた子供達は皆人間だった。ただゼムリア連邦の法律では人間とされていないんだ」
「じゃあ、僕も人間じゃない。僕はG7の生まれだから、あの難民キャンプ場で育ったから。それじゃあ、ここ惑星リースの人間も人間じゃない!?」
「落ち着くんだ、リン。G7にいる者も惑星リースにいる者も皆人間だ。ただ、ゼムリア連邦からすると、自身の支配下にない者達は人間とされていないんだ」
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「リン、そんなに興奮するな。あまり感情を昂ぶらせると身体に良くない。明日、もう一度彼らと会うつもりだ。その時にもうリンの前には現れないよう言っておく。証人の件も再度断る、だからリン落ち着いてくれ」
「レノは、レノは人間じゃないから、そんな冷静に言えるんだ。それにレノはゼムリア連邦の軍人だった、僕達のことなんて分るはずない!」
「……リン」
言った直後、リンの心の中で何かがのた打ち回った。けれでも、リンはレノの悲しげな表情から顔を逸らすと、逃げるように二階の自室へと戻っていった。一人残されたレノは、すっかり暗くなってしまった部屋の中でただ立ち尽くしていた。
◇
深夜、イオの町から北東にかなり離れた所に、スレア政府が所有している広大な空き地があった。特に柵などは設けられておらず、誰でも入ろうと思えば自由に入ることが出来て、看板らしきものも何一つないただの草原に数人の人影が見えた。明かりといえばここを訪れた者達の乗る二台の車の前照灯のみであった。
「やぁ、まさかこんな夜中に呼び出されるとは思わなかったよ。以外と私は体力がなくてね、それにこんな吹きさらしの場所に呼び出されるとすぐに風邪を引いてしまいそうだ。話は手短に頼むよ」
レノの家を出た後、飛行場近くのホテルに宿泊していたヘラルド達はベッドに入ろうとしたところで突然レノからの呼び出しを受けた。ヘラルドは長旅の疲れと、慣れない環境ですぐにでも眠りにつきたかったが、レノからの連絡を無視することもできず、少しばかり機嫌悪そうにしていた。
「こんな夜中に呼び出してどうしようと言うんだ? まさかとは思うがよからぬ事を考えているわけじゃないだろうな」
ヘラルドのすぐ隣に立っていたキリアが冷たい口調で向かいにいるレノに言った。
「そちらの出方次第だ。それと、私はバジョ次官補一人だけで来るようお願いしたのだが、なぜキリアもここに来ているんだ」
以前、レノの部下であり同じアンドロイドであるキリアに対して強い口調で言うと、足場を確認するかのように風にそよぐ黒い草を僅かに踏みしめた。
「まさか、夜中に呼び出されて一人で出向く馬鹿はいないだろう。本当なら影で様子を伺う所だが、お前が相手じゃすぐばれるからな、堂々と一緒についてきた。安心しろ、他の者達は置いてきている。それと、これは忠告だがここでゼムリアの人間を殺せばお前はすぐに処分されるだろう。リースでゼムリア連邦のお偉いさんが殺されたとなれば、スレア政府は全力を上げてお前もリンも追う。逃げ場はないぞ?」
レノが暴発しないようにキリアは先手を打ってきた。だが、レノはそんなキリアの忠告など意に介する様子もなく、微笑を浮かべると静かに話し始めた。
「夜が明けてからでも良かったのだが、話は早いほうがいいと思ったのだ。お休みのところすまなかったな」
レノとキリアのやり取りを見つめながら、ヘラルドは寒さのせいで両肩を上げて黒のロングコートのポケットに手を突っ込むとレノのすぐ目の前までやって来た。
「リン君には話してくれたのかな?」
「一応、話した。けれどもそちらの要望通りにはならなかった。初めから分っていたことだがな。だからさっさとゼムリアに帰った方がいい」
「ちゃんと話してくれたのかい? 夕方の君の様子では、リン君にこの事自体を黙ってるんじゃないかと疑ったけどね。まぁ、いいや。もう一度説明させてもらうけど、彼が証言してくれることで裁判がこちら側に有利に働くという事、彼の証言でホスティアスで亡くなった子供達も浮かばれるんだよ?」
寒そうにしながらも、ヘラルドは滑らかに口を動かした。
「有利? あなたの目的は裁判ではないだろう。リンが証言に立ったとして、事が有利に運んでも最後は首相の一声でその裁判は無意味なものになる。そんな裁判にリンを巻き込む必要は何一つないはずだ」
「私は裁判でリン君の証言が欲しくてここに来たんだよ。それ以外の目的なんてないさ。その為に研究所で眠っていたキリアを無理言って出してもらったんだ。キリアがいれば少しはあなたが私達に協力的になると思ってね」
そう言うと、ヘラルドは自分の後ろにいるキリアを横目で見た。すると、キリアはレノから一切目を離さぬまま歩み寄ってくると話し出した。
「レノ、裁判の後に首相がなんて言うのかなんて俺たちにはわからないはずだ。大方、実刑は受けさせないだろうがそれでも、リンが証言することで何かが変わるかもしれない。あんたはリンさえ良ければそれでいいのか? 他の子供達はどうでもいいって事なのか?」
「そんな事は言っていない。私はリンの傷口を再びこじ開けるような事はしたくないんだ。あれから一年近く経って、今は他の子供達と同じように元気に学校へ通い、事件の起る前の明るさを取り戻しているが、心の傷は未だに深く、治っていない。君達が帰った後、私は話さないつもりだった。だがリンは自分から尋ねてきたんだ。細心の注意を払って説明したつもりであったが、リンは感情を爆発させてしまった。今の精神状態では、絶対に法廷で証言するなど無理だ。もし、無理矢理にそこへ連れて行ってもパニックを起こし、まともな証言は取れないだろう。なので、貴方達は明日にでもゼムリアへ帰ったほうがいい。ここにいても時間の無駄だ」
暗い草原の中を冷たい突風が吹いて、レノの金色の髪が激しく揺れた。けれど、身体は全く動かず、その動かぬ身体と同じようにレノの言葉からは強固な意志を放ち、ヘラルドは少しばかり困ったように視線を下に向けながら、自身の長い髪を手で押さえた。
「参ったな、上司には必ずリンを連れて帰ると約束してしまったんだよ。強制はできないんだけど、私個人としては今回の裁判ではどうしても、メレラの犯してきた罪を全て白日の下にだしたいんだ。それにはどうしてもリン君の協力が欲しい。レノ・ファレンズさん、一度でいいのでリン君と二人きりで話をさせてくれないだろうか? 本人の口から直接、証人を拒否する言葉を聞けたら諦めるが、このままでは私も手ぶらで帰ることもできない」
ヘラルドとレノの視線が真っ直ぐにぶつかり合ったまま、奇妙な間が流れた。お互い一歩も譲れない状況の中さらに強い突風が三人の身体を突き抜けていく。どのくらいの時間が経ったのだろうか、誰も何も話さぬままただ立ち尽くし、お互いの出方を牽制しあっている。その時、町側の方向からひとつの白い光が三人の視界の隅に映りこんで来た。
「分った、もう一度だけリンに話してみる。それで駄目だったら諦めて帰ってもらうぞ、いいな」
「……分りましたよ、必ず確認して下さいね? いや、証人になるかならないかではなく、私と会ってくれるかとだけ伝えて欲しい。ほんの少しでいいんだ、こんな遠くの星までやってきて、直接本人とも話をできないまま帰るより、少しでも彼と話をした上で帰るほうがいいからね。レノ・ファレンズさん、リン君に私が会いたいと言っていたとそのままに伝えてください。いいですね?」
「……」
ヘラルドは顔にかかる長い髪をそのままに、にやりと笑いながらそう言った。白い光がだんだんと近づいてくる。それは車のライトだった。深夜、何もない草原で何者かがいることは運転する者には見られているであろう。だがレノとヘラルド、キリアは一切動じる様子もなく、それぞれの車に乗り込むと、何もない真っ暗な草原を後にした。
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