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31.好きという感情
しおりを挟むこれまでそんな感情を抱いたことなど一度もなかった。好きという恋愛感情を今までに抱いたこともなければ、考えたことすらもなかった。昔まだ惑星G7にいた頃、近所に住んでいた女の人が同じキャンプ場内にいる男の人を好きになったとか、そのような話は何度か耳にしたことはあった。けれども、そんな話よりもG7にいた頃は毎日食べ物を探すことに命がけだった。リンのこれまで育ってきた環境の中で、そのような話を友人同士で話しをしたりするということもまずなかった。リンは分らなかった。兄であるザクトに対して、レノを好きだと言った自分自身の言葉に、恐怖のような感情さえ芽生えさせていた。
「リン! まだここにいたのかよ。もう少しで島に着く時間だ、クリス達の所に行こう」
ザクトはリンのもとから立ち去った、だけどここは船上だ。探せば兄の姿を見つけることはできるだろう。けれどもリンは探すことはしなかった。それよりも、リンは自分の言ってしまった言葉に動揺し、この先もう一生会えなくなってしまうかもしれない兄を探すことよりも、レノのことで頭がいっぱいになっていた。
いつの間にか班のリーダーの打ち合せを終えたテスは、まだ同じ場所でずっと海を見つめているリンを見つけると、呆れたような声を出しながらもリンの手を掴み、フェリーの船尾側にいるクリス達の元へと連れて行った。
「リン、どこにいたんだよ。あんまり来ないから探しに行こうと思ってたんだぞ」
「ごめん、上で考え事してた」
「まだ冬なんだから、ずっと甲板にでてたら風邪ひくだろ。それでなくてもリンは身体強くないんだからさ」
フェリー内の談話室のようなところで、座りながらバートとおしゃべりをしていたクリスが、まるで子供を叱る母親のような口ぶりでリンに言った。
「もう少しで到着だけど、これ飲みなよ。あったまるから、まだ口つけてないから汚くないよ」
「ありがとう」
バートから入れたてのまだ口をつけていないココアのカップを手渡される。持った瞬間、ココアの温かさが手に染み込み、リンは自分の身体が結構冷えていたんだなと実感した。バートの隣に座り、その横をテスが座った。四、五人程が座れる円形の丸い座席の真ん中には丸いテーブルがあり、その上にはたくさんのお菓子がどれも食べかけの状態で無造作に置かれている。それらのお菓子を何度も口に運びながらテスはみんなに向って話し始めた。
「俺たちの班は到着したらまず二階から見学するんだ。…んぐ、それでそこは三十分で見学を終了させて、それから一階にあるシアタールームで歴史の映像を見る。時間じゃ大体四十五分位ってとこかな。それが終わったら昼飯まで自由行動だ。あそこの博物館の地下には昔のボートとかも展示してあるから、そこに行こう」
班のリーダーであるテスは博物館の地下にあるボートが目当てらしく、リン達の意見を聞かずに勝手に自由時間の行動を決めてきた。
「おい、俺達の意見は聞かないのかよ? もし俺が嫌だっていったら、どうすんだ?」
あまり人に指図されることを好まないクリスが仏頂面で文句を言った。
「え? だって他にある展示物は、どれもつまらなさそうなものばかりだよ? お前、歴史上の人物の写真とか、でっかいモニターに映し出される年表の細かい字を見たいわけ?」
「そんなもんは見たかないけど、それでも勝手に決めるなよ。なぁ、リン? お前はボートとかそんな興味ないじゃん? どっか見たいとこないのか?」
クリスは特に見たいとこがなかったのか、テスへの返答に困るとリンに話を振った。リンは突然話を振られて、ココアを飲むのをやめた。
「えっと、僕はボートでいいよ? みんなほど興味はないかもしれないけど、ボートみるの好きだし。それと…」
「それと?」
クリスが聞き返す。
「みんな、好きな人とかって…いたりするの?」
突然のリンの発言に、バートは食べていたお菓子を噴出しそうになった。テスも顔を真っ赤にしながらリンを見つめ、クリスはテス以上に顔を赤らめて、隣にいたバートから思い切り身体を離した。
「な、なに言ってんだよ!? なんで見学どこにするか聞いてるだけなのに、そ、そんな話してくるんだよ!」
「あ、ごめん」
クリスは真っ赤になりながらも、怒ったような口調でリンに聞いてきた。
「いや、なんか人を好きになるとかってよく分らないから。みんななら知ってるかと思って」
「し、知らないよ。そんなの、なんなんだよ全く。リン、お前昨日から変だ」
「うん、自分でも変だって分ってる。好きになるって、どういう感じ? その人とずっと一緒にいたいっていう気持ち?」
「そ、そうじゃねぇの? 俺もよく知らないけど、好きな奴とはいつも一緒にいたくて、離れてたらすぐに会いたいとか…そんなんじゃねぇのか?」
最後は消え入りそうな声でクリスは言った。リンは至ってまじめな口調で質問してくるせいか、クリスは居たたまれない気持ちになっているようだった。
「リン、なんかあったわけ?」
テスはリンの兄と今聞いてきた内容が関係あるのかと思い、慎重な口調で訪ねた。
「ううん、別になんでもないけど。ただ、一緒にいたいとか、離れてるとその人の事を考えるとかって…それは家族とか兄弟とか友達でもそう思うんじゃないかなって」
「うーん、それとは違うよ。家族愛や友情とはまた別でさ、好きな人にはもっと別な特別な感情を抱いたりするんだ」
バートが真面目な声で話した。
「特別な感情? どんな感情?」
「それは…」
言いかけてバートが手でもっと顔を近づけるよう促すと、リンの耳元で囁いた。
「例えばキスしたいとか…強く抱きしめたいとか、相手と深く繋がりたいとか。そういう感情だよ」
「え!?」
バートの言葉を聞いて、顔を一気に紅潮させたリンは勢いよくバートから離れた。
「でも、家族や兄弟とかでもキスするけど……その…」
「キスは頬とか口に軽くだろ? 好きな人へのキスは深く舌を入れたりするだろ。それにセッ…」
「お、お前。恥ずかしすぎる、もうやめろって」
真顔で説明するバートに耐えられなくなったクリスは、耳まで真っ赤にしながらバートの頭をどついた。
「リンも、もう変な話をするなっ。好きなやつってのはそいつが傍にいるだけでドキドキしたり、そんなもんだ! ほら、もう着くぞ!」
クリスは立ち上がると、まだ座っているリン達を無視してさっさと言ってしまった。クリスとバートの言った言葉で、なんとなくではあるが理解したリンはそれを自分とレノに照らし合わせようとした。それまで恋愛だとか、そういったものにあまりにも無縁な生き方だった為か、リンは実年齢よりもそういった類のことにかなり奥手であった。
「ほら、リン! 行こう!」
けれども考え始める前にテスに連れられてフェリーを降りてからは、博物館という初めて訪れる場所で、レノのことや兄のザクトのことは頭から離れていってしまった。ただ、博物館にいる間、一緒にフェリーに乗ってきたのだからザクトも同じ建物内にいるかもしれないとリンは思い、途中で何度か辺りをキョロキョロと見回しながらも見学を続けた。
◇
社会見学の最後の日の夜、同じホテルに戻ったリン達は夕食を済ませた後、リンとテスは部屋に戻ってきていた。リンは端末を使ってレノにこちらでの様子を簡単に説明し、何気ない会話をした。それは普段と全く変わらない感じであったが、リンの心の中はザクトに伝えた言葉が渦巻いていた。
「もういいのか?」
「うん、だって明日には帰るんだし。それに今まで端末についている電話の機能ってほとんど使った事なかったから、緊張しちゃって」
リンは苦笑しながらそう言うと、寝そべって雑誌を読んでいるテスの傍に行った。ベッドの上に置かれている数冊の雑誌の中から一冊手にとると、リンは自分のベッドに上がり、テスを同じように寝そべった。
「今日さ、フェリーの中でまた兄さんに会った…」
リンの言葉にガバッと起き上がったテスは真剣な眼差しで言った。
「それで? 兄さんと話できたのか?」
「うん、兄さんから話しかけてきた。すごく驚いた、まさかフェリーに乗ってるなんて思いもしなかったから。それに……昨日は逃げたのに、今日は自分から話しかけてきたんだ。……兄さん、僕に一緒についてこいってさ」
「え!? リン、ここからいなくなるのか?」
とても悲しそうな声でテスはリンに問いかけた。
「行かない、どこにも行かない。僕はここにいる。兄さんにもそう言った。テス、実は僕スレアの生まれじゃないんだ。惑星G7で生まれた難民だったんだ、イオの町の人達には秘密にしてあるんだけどね。兄さんは、生まれてすぐに捨てられた僕を拾って、育ててくれた人なんだよ。血は繋がってないけど、小さい頃から兄さんは僕の兄さんで、僕の大事な家族だった」
リンは雑誌を捲りながらそこまで言うと起き上がって、驚いた様子でこちらを見つめてくるテスの方を向いた。
「兄さんに一緒に来いって言われてたけど、僕は行けない、一緒にはついて行けないって答えた…。だって僕はこの町が好きだから。テスやクリスにバート、ロルト先生達と離れるのは嫌だったし、それに学校はこれからも通いたい。それに………レノと一緒にいたいから」
「…そ、か。よかった、俺てっきりリンが兄さんと一緒にどこかへ行ってしまうんじゃないかと恐くなったじゃないか! もう、驚かせるなよっ。それにしてもリンはG7の生まれなんだな。珍しい黒髪だし、肌も少しみんなと違うし、だから初めて見た時はこういう子もスレアにいるんだなって思ったけど。そっかぁ、そういうことだったのか。あ、大丈夫だよ、誰にも言わないから。俺、口は堅いからな」
本当に安心したのか、テスは力が抜けたようにベッドに突っ伏すると、顔だけリンに向けて言った。
「そしたら、G7からリースに引っ越してみたいな感じ?」
「去年、G7からゼムリアに連れて行かれて、それでちょっといろいろあって…テスは知ってるよね。話せなくなって、だから病気を治すためにイオにやってきた」
「初めて会った時は話せない状態だったよな。もうそんなことすっかり忘れてたよ! リンと学校に通うようになってからさ、リンの元気な姿しか見てなかったから。でもそしたら、兄さんがいなくなって一人になった後にファレンズさんが保護者になってくれたってこと?」
「うん、まぁ、そんな感じかな」
G7で生まれた事、難民であったこと、兄はリンを拾って育てくれたこと、ゼムリアに連れて行かれた事は話したが、レノの秘密とリンがゼムリアで受けたあの出来事は言わなかった。
「俺、嬉しいよ。リンが自分の事を話してくれたってことは、俺が親友だからって証拠だよな」
「うん……ごめん、テス。まだ君に言えてないこともある。だけど、まだ言えない。ごめん」
テスの言葉に、まるで彼を裏切ってしまったかのような気持ちになったリンは、テスの顔を見ていられず思わず顔を背けた。
「いいよ、気にするなって。今言ってくれたことだけでもリンにとってはすごいことなんだろう? 言いたくなった時に言えばいいんだし、言えないってことはまだ言う状況じゃないんだよ。それに言わないから親友じゃないってわけではないしさ」
「ありがとう、話聞いてくれて」
「お礼なんていいよ、証拠なんかなくっても俺たちは親友なんだしさっ」
リンは笑顔で頷くと、テスも笑顔でリンに答えた。
「なぁ、バート達のとこに行かないか? 突然行って驚かせてやろうぜ」
「いいよ、行こう」
その後、リンとテスはバート達の部屋を訪れて、他愛もない話をしたりクリスが持ってきていたゲームで一緒に遊んだ。消灯時間が迫り、ロルト先生に部屋に戻るよう言われたリン達は自分達の部屋に戻るとすぐにベッドに入った。
暗い部屋の中、テスの寝息が静かに聞こえてきた。リンは中々眠れずベッドの中で何度も寝返りをうち、兄のことを思い出していた。結局フェリーで会話をしたきり、その後兄は姿を現さなかった。明日、イオの町に戻ったらもう一生会えないかも知れない。今更になって恐怖を感じ始める。もう会えない、そう考えると今からでもホテルを抜け出して、兄を追いかけたいという気持ちがでてきた。けれども、できなかった。レノの事を思うとそれはできなかった。兄に言った言葉を思い出す。
"レノが…好きなんだ"
自然について出た言葉、それは今までリンがレノに対して抱いていた"大事な友達"というものよりも、その言葉のほうがしっくりと当てはまるように思えた。そして考えた、いつからだったのだろうかと。レノに対して好きという感情を抱いていたのはどこが始まりだったのか。けれども、それに対する明確な答えは得られなかった。
「レノが…好き」
リンはシーツに潜り込むと、とても小さな声で呟いた。言った途端、顔が紅潮するのがはっきりと分った。どうしよう、明日どんな顔をしてレノに会えばいいのだろう。毎日一緒に暮らしているのだ、こんなにもはっきりとレノにたいして好きという感情を自覚した今、リンはこれからの毎日をどうすればいいのか一人ベッドの中で次第にまどろんできた思考の中で考えながら眠りについた。
「集合ー!」
テス達の担任であるフランク・ゲルネ先生の声がホテルのロビー内に響いた。その声にザワザワしていた生徒達はみな一斉に静かになると、綺麗に列を作って並びだした。
「それではこれからバスに乗ってイオに戻ります。今回の社会見学は二泊三日と短いものでしたが、内容はとても濃い内容になっていたと思います。学校に戻ったら各自、今回見学したことをレポートにまとめて来週の金曜日までに提出してください」
フランク・ゲルネ先生の言葉に、生徒達は一様に嫌そうな声を上げた。
「レポートを出す必要はないからな」
「え?」
リンのすぐ近くにいたロルト先生が、小声で話しかけてきた。
「リンは今回特別に参加したんだ。だからレポートはいらないぞ」
「嫌です、僕もみんなと同じように書きます」
予想していたといえば予想していたが、こうもきっぱりとリンの口からレポートを書くと聞いたロルトは、嬉しそうな笑みを浮かべると「よし、よし」と独り言のように言った。生徒達が全員いるか教師達はは改めて確認し終えると、既にホテルの前に到着していたバスに生徒達が乗り始めた。リン達の班は後方で、バスに乗り込む順番を待っていると、黒のジャケットを着た茶髪の男がこちらに近づいてきた。
「…兄さん」
すぐに兄が来たことに気がついたリンはザクトを凝視したまま、その場で立ち尽くした。テスとロルトもまたこの場に兄がいることに、リンの様子で気がつくと警戒するような目つきでだんだん近づいてくるザクトを見つめていた。
「リン、どうしてもここに残るのか?」
「…僕はここに残る。どこにも行かない、たとえ兄さんでも」
リンは毅然とした態度で兄に伝えると、ザクトは少しだけ困ったような悲しいような表情をした。そしてそれ以上何も話さずに、ズボンのポケットから古いシルバーのロケットペンダントを取り出すと、それをリンの手のひらの上に置いた。
「これは、兄さんがずっとつけてたペンダント…」
「あぁ、そうだ。それをリンに持っていてほしい。ペンダントの中に俺の連絡先を入れておいた。何かあったときは俺に連絡しろ。なにがあってもその時はリンの元へ行く」
手の平にのった古いペンダントを見つめながら、リンは悲しそうな目で兄を見上げた。
「これは、兄さんの大事な形見でしょう? そんな大事なもの、もらえないよ」
「いいんだ。これはリンの形見なんだ、本当は。それじゃあ元気でな、リン」
「あ! ちょっと待って!」
リンの制止する声に振り返ることなく、ザクトはリンにペンダントを渡すと近くに停めてあった一人乗り用のマシンに乗り込んだ。そして兄はリンの前から離れていってしまった。
「兄さん…」
リンの手の中にあるペンダントが重く感じられた。兄に拾われてから十年余り、兄がいなければ路上に放置されたまま、そのままリンは当の昔に死んでいただろう。兄がいるからこそ、今日まで生きることができた。リンにとって兄であるザクトは親のような存在だった。父であり、母であり、そして頼りになる兄だった。ある日、忽然と姿を消してしまった時も、なにか理由があると思っていた。多分、自分も知らない何かがあったのだろう。リンはペンダントを強く握り締めると、遠ざかる兄の姿を黙ったまま見つめていた。
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