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After Story
許さん
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ラギアスはお茶を少し飲んでから深呼吸を1つし、ゆっくりと口を開いた。
「今月に入ってすぐの頃、部屋が荒らされました。ありとあらゆるものがひっくり返されていました。それくらいなら、別に悩むことはなかったのですが……1つだけ、部屋からなくなっていることに気付きました」
部屋が荒らされたのも結構なことだと思うけれど……それが軽く思えるくらいになくなっていたものが大事だったのかな……? ものすごく悔しそうな顔をしてるし……
「何がなくなっていたの?」
「……申し訳ありません、ユキ様」
僕にそれはそれは深く頭を下げたラギアスにギョッとしてしまう。なくなってたものの正体は言えないとか? プライベートなことだったらそれは言えなくても全然いいんだけど……
「どうして謝るの?」
「……なくなっていたのは、ユキ様がくださったキャンドルホルダーなのです」
なるほど……それで“申し訳ありません”か……
「ラギアス、ありがとうね。それほど思い詰めるくらいにキャンドルホルダーを大事にしてくれて。僕はそれだけで嬉しいよ」
ペシャリと耳が垂れきってしまったラギアスの頭を撫でながら、僕は怒ってないということを伝えると、ラギアスはくしゃりと顔を歪めて涙を零した。
「……俺にとって、あれはなによりも大切なものでした……初めて身内以外から贈られたもので、しかも俺のためにとユキ様が選んでくださった……今までもらった何よりも嬉しくて、本当に、大切で……っ……」
「ラギアス……」
そんなに大事に思っててくれてたのか……すっごく嬉しいけど、こんなに悲しませてしまって申し訳ない気もする……
「もちろん、探しました……部屋中探したし、匂いを追えばと思って駆けずり回りました。ですが、どうやら臭い消しを使われているようで……手がかり1つ見つからなくて……」
もしかして魔法収納に入れていたかもしれないと、その中身を全部出して何度も何度も確かめたらしい。それでもやっぱりなくて何日も何日も空き時間を使って犯人を探し続けていたんだって。こんなに弱り切ったラギアスは初めて見た。どれだけ1人で探し回ったのだろう。
「部屋に誰かが入ったのを見た人とかはいなかった?」
「……わかりません。ユキ様の周りは別ですが、基本的に人間は獣人に話しかけられることを嫌がるので……見た奴がいる可能性もありますが、それを俺に教える人間はいないんです」
……だめだ、僕ブチ切れそう。
「俺達獣人の一般的な扱いなんてそんなもんです。でも、そんなことを忘れてしまうくらいユキ様の周りはとても暖かい。それに慣れてしまったことへの罰なのでしょうか……俺は、あのキャンドルホルダーを見ているだけでとても幸せでした。俺達獣人は幸せを感じてはいけないのでしょうか……」
ラギアスは獣人であることに誇りを持っていた。そんなラギアスがこんな弱気なことを言うなんて……普通じゃ考えられない。
「……ダグ、ごめんね。多分見たことない僕を見ることになると思うけど嫌わないでね」
「どんなユキでも俺が嫌うことなど万に1つとしてない」
ありがとう。では遠慮なく……
「誰だラギアスにこんなに悲しいことを言わせた奴は!!! 許さない!! ぜっっったい引き摺り出してやる……!!」
もうブチ切れた!! 盗んだ犯人もそうだけど獣人だからって差別するのも許せない!!!
「ユ、ユキ様……?」
「ラギアス! ラギアスは幸せになっていいの! 獣人と人間の扱いに差があること自体がおかしいの!! でかい顔をした人間をつけあがらせちゃだめ! これからはちゃんと言い返すこと!!」
「で、ですが……」
「生命の大きさは、獣人も人間も差なんてない。生命ある者として、ラギアスにだって幸せになる権利がある。自分の誇りを守る権利がある。理由なく虐げられるのを黙って受け止める必要なんてどこにもないんだよ」
これ以上ラギアスがマイナスなことを言わないようにギュムっと顔を挟んでじっと目を見つめて言い聞かせる。下も向かせないよ。ゆっくりと、ラギアスに染み込むように言葉を放つ。
「ラギアスは僕の誇りある騎士だ。誇りある行動をしなさい」
「っ……は、い……はい、ユキ様……!」
よし、ラギアスの目に力が戻った。力なく下を向くラギアスなんてらしくない。ラギアスは強い眼差しでしっかりと前を見てなくちゃ!
「さて、じゃあ犯人探しだね。本当に、どうしてくれようね……」
絶対に見つけ出す……見つかるまで何日でも何ヶ月でも追いかけるぞ……
「ラギアス、キャンドルホルダーのことを誰かに話したか?」
「いいえ、誰にも。独り占めしてましたので」
「ならばこの部屋に入ったことのある者は?」
「ユキ様とダグラスさんくらいです」
「ふむ……ならなぜそれだけを盗んだかがわからないな。なぜ犯人がラギアスがそれを大事にしているかを知っていたのか……」
たしかに。ここにいる3人しか知らなかったならなぜそれだけが盗まれたのかがわからない。僕達だってわざわざ誰に何をあげた、なんて言ったりしないし。
「あのキャンドルホルダーは使った後は必ず冷ましてから柔らかい布に包んで鍵付きの箱に入れていたんです。かなりしっかりとした箱なので俺が大事にしているとわかったのでしょう」
「なるほどな。箱の強度はどれくらいだ?」
「一般騎士なら壊すことは不可能なくらいです。解除方法は魔力認証です」
えっ、と……それは本当にキャンドルホルダーを入れる箱なのかな……? 僕には金庫にしか思えないんだけど……
「ならばキャンドルホルダーが箱から出されたり割られたり、ということはなさそうだな。箱ごと取り返すことも可能だろう」
あ、それは良かった。無事に戻ってくるのは僕も嬉しい。
「じゃあとにかく犯人を探さなくちゃね。匂いが無理なら魔力か指紋か……」
「指紋?」
あれ? 指紋を使う捜査ってもしかしてこの世界にないの? ダグもラギアスも何それって顔してるからないのかも。
「指紋って人それぞれ形が違うからね。僕のいた世界じゃ現場に残ってる指紋を使って犯人を特定したりしてたよ」
「そんなことが出来るのか。しかし今からその方法を、と思ってもな……指紋が残っているかもわからないしやり方が分からん」
んー……たしかに。今後の為に研究しておくのはいいかもしれないけど、今回のことには使えなさそう。また時間のあるときに考えてみよう。
「この世界はどうやって捜査するの?」
科学捜査よりも格段に解決が早い気がするんだけど。
「基本的に現場や証拠品に残る魔力や思念から専門の者が過去を遡る。だが……時間が経てば経つほどそれは難しくなる。魔力も思念も時間とともに薄れていくからな」
「なるほど……魔力かぁ……」
1回目を閉じて深呼吸をし、部屋に残る魔力を探ってみる。ごくごく少量の魔力も逃さないように細かく。イメージは潜水艦のレーダー。まず目立つのはもちろん僕とダグとラギアスそれぞれがもつ魔力。それとは別に残る小さな魔力は……殆どがラギアスの魔力だけど────
「────見つけた。1人じゃないね。4人分ある。魔力の形は覚えたからこれを元に探してそれぞれにじっくりとお話を聞かせてもらおうか」
魔力の形は十人十色。僕の記憶力を舐めないでよ。たとえ消えかかった魔力でも捉えられたら形を覚えるくらい簡単なこと。
「探れたのか! よし、ならば犯人を特定するのは早いな。ユキには負担をかけるが魔力の持ち主探しをしてくれ。尋問は俺に任せてくれたらいい」
「うん。騎士さんが1番集まるのは食堂? 今は夜ご飯の時間は過ぎてるから……明日のお昼にでも行こう。見つかるまで何度でも通うよ。今日のところはロビーを確認するくらいかな?」
「そうだな、それがいいだろう。それでも駄目ならばまた考えよう。ユキが魔力を記憶した以上逃げ道はないのだしな」
「うん。絶対に引き摺り出すよ」
ラギアスを泣かせた罪は重いぞ……! そもそも人の部屋を勝手に荒らして盗みを働くような人は騎士としてどうかと思う。そんな人にこの国を守れるとは思えない。犯人がわかったなら少々これからのことを考えさせてもらわないとね……?
「今月に入ってすぐの頃、部屋が荒らされました。ありとあらゆるものがひっくり返されていました。それくらいなら、別に悩むことはなかったのですが……1つだけ、部屋からなくなっていることに気付きました」
部屋が荒らされたのも結構なことだと思うけれど……それが軽く思えるくらいになくなっていたものが大事だったのかな……? ものすごく悔しそうな顔をしてるし……
「何がなくなっていたの?」
「……申し訳ありません、ユキ様」
僕にそれはそれは深く頭を下げたラギアスにギョッとしてしまう。なくなってたものの正体は言えないとか? プライベートなことだったらそれは言えなくても全然いいんだけど……
「どうして謝るの?」
「……なくなっていたのは、ユキ様がくださったキャンドルホルダーなのです」
なるほど……それで“申し訳ありません”か……
「ラギアス、ありがとうね。それほど思い詰めるくらいにキャンドルホルダーを大事にしてくれて。僕はそれだけで嬉しいよ」
ペシャリと耳が垂れきってしまったラギアスの頭を撫でながら、僕は怒ってないということを伝えると、ラギアスはくしゃりと顔を歪めて涙を零した。
「……俺にとって、あれはなによりも大切なものでした……初めて身内以外から贈られたもので、しかも俺のためにとユキ様が選んでくださった……今までもらった何よりも嬉しくて、本当に、大切で……っ……」
「ラギアス……」
そんなに大事に思っててくれてたのか……すっごく嬉しいけど、こんなに悲しませてしまって申し訳ない気もする……
「もちろん、探しました……部屋中探したし、匂いを追えばと思って駆けずり回りました。ですが、どうやら臭い消しを使われているようで……手がかり1つ見つからなくて……」
もしかして魔法収納に入れていたかもしれないと、その中身を全部出して何度も何度も確かめたらしい。それでもやっぱりなくて何日も何日も空き時間を使って犯人を探し続けていたんだって。こんなに弱り切ったラギアスは初めて見た。どれだけ1人で探し回ったのだろう。
「部屋に誰かが入ったのを見た人とかはいなかった?」
「……わかりません。ユキ様の周りは別ですが、基本的に人間は獣人に話しかけられることを嫌がるので……見た奴がいる可能性もありますが、それを俺に教える人間はいないんです」
……だめだ、僕ブチ切れそう。
「俺達獣人の一般的な扱いなんてそんなもんです。でも、そんなことを忘れてしまうくらいユキ様の周りはとても暖かい。それに慣れてしまったことへの罰なのでしょうか……俺は、あのキャンドルホルダーを見ているだけでとても幸せでした。俺達獣人は幸せを感じてはいけないのでしょうか……」
ラギアスは獣人であることに誇りを持っていた。そんなラギアスがこんな弱気なことを言うなんて……普通じゃ考えられない。
「……ダグ、ごめんね。多分見たことない僕を見ることになると思うけど嫌わないでね」
「どんなユキでも俺が嫌うことなど万に1つとしてない」
ありがとう。では遠慮なく……
「誰だラギアスにこんなに悲しいことを言わせた奴は!!! 許さない!! ぜっっったい引き摺り出してやる……!!」
もうブチ切れた!! 盗んだ犯人もそうだけど獣人だからって差別するのも許せない!!!
「ユ、ユキ様……?」
「ラギアス! ラギアスは幸せになっていいの! 獣人と人間の扱いに差があること自体がおかしいの!! でかい顔をした人間をつけあがらせちゃだめ! これからはちゃんと言い返すこと!!」
「で、ですが……」
「生命の大きさは、獣人も人間も差なんてない。生命ある者として、ラギアスにだって幸せになる権利がある。自分の誇りを守る権利がある。理由なく虐げられるのを黙って受け止める必要なんてどこにもないんだよ」
これ以上ラギアスがマイナスなことを言わないようにギュムっと顔を挟んでじっと目を見つめて言い聞かせる。下も向かせないよ。ゆっくりと、ラギアスに染み込むように言葉を放つ。
「ラギアスは僕の誇りある騎士だ。誇りある行動をしなさい」
「っ……は、い……はい、ユキ様……!」
よし、ラギアスの目に力が戻った。力なく下を向くラギアスなんてらしくない。ラギアスは強い眼差しでしっかりと前を見てなくちゃ!
「さて、じゃあ犯人探しだね。本当に、どうしてくれようね……」
絶対に見つけ出す……見つかるまで何日でも何ヶ月でも追いかけるぞ……
「ラギアス、キャンドルホルダーのことを誰かに話したか?」
「いいえ、誰にも。独り占めしてましたので」
「ならばこの部屋に入ったことのある者は?」
「ユキ様とダグラスさんくらいです」
「ふむ……ならなぜそれだけを盗んだかがわからないな。なぜ犯人がラギアスがそれを大事にしているかを知っていたのか……」
たしかに。ここにいる3人しか知らなかったならなぜそれだけが盗まれたのかがわからない。僕達だってわざわざ誰に何をあげた、なんて言ったりしないし。
「あのキャンドルホルダーは使った後は必ず冷ましてから柔らかい布に包んで鍵付きの箱に入れていたんです。かなりしっかりとした箱なので俺が大事にしているとわかったのでしょう」
「なるほどな。箱の強度はどれくらいだ?」
「一般騎士なら壊すことは不可能なくらいです。解除方法は魔力認証です」
えっ、と……それは本当にキャンドルホルダーを入れる箱なのかな……? 僕には金庫にしか思えないんだけど……
「ならばキャンドルホルダーが箱から出されたり割られたり、ということはなさそうだな。箱ごと取り返すことも可能だろう」
あ、それは良かった。無事に戻ってくるのは僕も嬉しい。
「じゃあとにかく犯人を探さなくちゃね。匂いが無理なら魔力か指紋か……」
「指紋?」
あれ? 指紋を使う捜査ってもしかしてこの世界にないの? ダグもラギアスも何それって顔してるからないのかも。
「指紋って人それぞれ形が違うからね。僕のいた世界じゃ現場に残ってる指紋を使って犯人を特定したりしてたよ」
「そんなことが出来るのか。しかし今からその方法を、と思ってもな……指紋が残っているかもわからないしやり方が分からん」
んー……たしかに。今後の為に研究しておくのはいいかもしれないけど、今回のことには使えなさそう。また時間のあるときに考えてみよう。
「この世界はどうやって捜査するの?」
科学捜査よりも格段に解決が早い気がするんだけど。
「基本的に現場や証拠品に残る魔力や思念から専門の者が過去を遡る。だが……時間が経てば経つほどそれは難しくなる。魔力も思念も時間とともに薄れていくからな」
「なるほど……魔力かぁ……」
1回目を閉じて深呼吸をし、部屋に残る魔力を探ってみる。ごくごく少量の魔力も逃さないように細かく。イメージは潜水艦のレーダー。まず目立つのはもちろん僕とダグとラギアスそれぞれがもつ魔力。それとは別に残る小さな魔力は……殆どがラギアスの魔力だけど────
「────見つけた。1人じゃないね。4人分ある。魔力の形は覚えたからこれを元に探してそれぞれにじっくりとお話を聞かせてもらおうか」
魔力の形は十人十色。僕の記憶力を舐めないでよ。たとえ消えかかった魔力でも捉えられたら形を覚えるくらい簡単なこと。
「探れたのか! よし、ならば犯人を特定するのは早いな。ユキには負担をかけるが魔力の持ち主探しをしてくれ。尋問は俺に任せてくれたらいい」
「うん。騎士さんが1番集まるのは食堂? 今は夜ご飯の時間は過ぎてるから……明日のお昼にでも行こう。見つかるまで何度でも通うよ。今日のところはロビーを確認するくらいかな?」
「そうだな、それがいいだろう。それでも駄目ならばまた考えよう。ユキが魔力を記憶した以上逃げ道はないのだしな」
「うん。絶対に引き摺り出すよ」
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