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After Story
ルリとおもちゃ
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ルリが卵から孵って1週間ほど経った。世間は社交シーズン真っ只中で、お城でも数日後には舞踏会がある。僕も参加します。ルリはどうしようかなってまだ考え中です。言葉が話せたらルリがどうしたいか具体的に聞きたいんだけども……まぁ当日までに決めればいいかな。
「ルリー、おいで」
神様クオリティのふかふかクッションにじゃれついて遊んでいたルリを呼ぶと、いい子なルリはすぐにとてとてとこっちへ向かってきた。生まれた頃よりひと回りほど大きくなったかな? まだ肉食獣感は少ないから猫っぽくて可愛いけども。
来てくれたルリをもふもふと撫でるとルリは嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしてペロペロと僕の手を舐めてきた。ネコ科の肉食獣に見えるルリだけど、やっぱり完全にはそうじゃないのか舌はザラザラしてなくて、舐められてもチクチク感はありません。唾液でべちゃべちゃにはなるけど。あとちょっとくすぐったいです。
おっと、ルリが可愛すぎて本題を忘れるところでした。今日はとある公爵家が主催するパーティーがあるから、そっちへ行く人が多くてお城に出入りする人が少ないのです。だから人目につかずにお散歩することができるので、ルリをお散歩させようかなぁって。あまり外に出してあげれてないから、今日は絶対外せないのです。あ、僕はパーティーは参加しないよ。親しくない貴族だからというかそもそも親しい貴族がいないからねぇ……
「ルリ、今日はお庭をお散歩しよっか。僕から離れないって約束してくれる?」
「ナァウ!」
「いいお返事だね。ん~ルリはいい子だね」
いい子のルリに頬を擦り寄せればもふもふふわふわの毛並みが……うちの子は可愛いだけでなく、毛並みも最高なのです……親バカでもいいのです……!
「じゃあ行こっか! ん? 歩くの? 遠くへ行っちゃダメだからね」
「ナゥ」
おりたがったルリをおろして、ゾロゾロと庭へ。ダグは今日は僕の護衛のお仕事です。だからリディアも今日はちゃんといるよ。僕とダグのいちゃいちゃを見せつけられる心配がないからね!
今日来たのは沢山植物が植えられているところではなくて、綺麗に芝生が整えられただけのところ。ルリを広いところで走らせてあげたかったのです。
ルリは着いた途端飛んでいた蝶を追いかけてあっちへこっちへ……僕達は夢中になったルリが遠くへ行っちゃわないように見守りです。
しばらくしたら蝶が高く飛んでしまったことで追いかけられなくなって飽きたのか、ちょっと拗ねたように戻ってきたのに笑いながら、このために用意してきたおもちゃを出した。
既製品ではルリの力に耐えられるかっていう不安があって、とりあえず一度買ってみたらすぐ壊れちゃったからどうしようかなって思ってたら次の日に枕元に一式置いてあったのです。神様がくれたプレゼントだと思います。どれも強度もクオリティも素晴らしいのです。
まず定番は猫じゃらしだよね……!
「ルリ~」
パタパタとルリの目の前で猫じゃらしを振ってみると……
「ナァウ!? ナゥ、ナン!」
ものすごい食いつきがいいです。猫じゃらしを追いかけてバタバタ動き回るルリ……完全に猫だぁ……可愛いなぁ……
パタパタ猫じゃらしを動かしているとそれをみていたリディアがぽつり。
「……神獣とおもちゃで遊ぶ神子……ものすごい光景を見ているはずなのに和むのはなぜでしょう」
……いや、うん。僕も神獣をおもちゃで遊ばせるのはどうかなって思ったんだよ? でもルリ可愛いし……それに放ったらかしにするのは違うじゃん……? だからこうやって……うん、ルリ可愛い。
そうしてしばらくおもちゃで遊んでいたのだけど……体力? なにそれおいしいの状態な僕に比べてまだ小さくとも神獣で体力無尽蔵なルリ。もちろん僕の方が先に疲れまして……
「る、ルリごめん休ませて……!」
ばたりと芝生に倒れこむとちょいちょいと脚で突いてくるルリ……僕はもう限界です……
「ユキ様、こちらを」
「ありがと~」
リディアがくれた飲み物を飲んで休憩しているとルリが遊ばないのかとおもちゃを咥えてこっちを見てきた。おまけにコテリと首を傾げられて……! あまりの可愛さに遊んであげたくなったけれど僕の体力はすっからかん……
どうしようかと思っていたらダグがおもちゃを手にとって。
「ルリ、ユキは少し疲れたみたいだから俺と遊んでくれ」
「ナゥ!」
「ダグありがとう……!」
「大丈夫だ。少し休んだ方がいい」
本当にありがとう……! 優しい旦那様に甘えてゆっくり休みながら遊ぶ2人を眺めることにします。
まったりと2人を眺めていると、最初は普通に遊んでいるだけだったのにだんだんアクロバティックになっていって……
「なにその動き……!」
ルリが何かのショーに出られそうなくらいアクロバティックに動き回ってます。回転しながら跳んでは着地しつつくるっと方向転換して次の動きに備えてまた跳んで……時折ダグの身体すら踏み台にしてまるで何かの見世物のように動き回ってます。そうさせてるダグの猫じゃらし捌きがすごいのかルリが凄いのか……! どっちもかな……!?
そうやって遊んでいると流石のルリも疲れたのか、途中でトテトテとこっちに寄ってきて僕の膝の上によじ登ってそのまま甘えるように寝てしまった。相変わらずユキヒョウっぽく尻尾を咥えてます。可愛いなぁ……
「ダグ、ありがとね」
「いや、俺も楽しかった」
ダグがルリと遊んでくれてなかったらない体力を振り絞って本格的にぶっ倒れるまでルリと遊んでただろうなぁって……だってルリを悲しませたくないし……あんなにはしゃぐルリは初めてみたから僕も嬉しかったし……まぁでもそんなことにはならなかったから良かったです。ダグに心配かけずに済みました。
スヤスヤと眠るルリを撫でながら、この後はどうしようかと考える。ルリの卵があった木のところへは、ルリが喋れるようになってから行こうと思っているのです。だからルリが眠ってしまった今、やることも行くところもないわけで。
なーんて考えていたら暖かい陽射しの中、気持ちよさそうに眠るふわふわのルリを撫でている僕まで眠くなってきて。
「ふぁ……ちょっとだけ寝ます……」
おやすみなさい、とルリを抱えつつ寝転べばふわりと毛布をかけてくれたので許しは得たとばかりにぐっすりと眠ると、結局起きたら部屋のカウチに寝かされていました。運ばれたの全然気付かなかった……ほんの少しだけ眠るつもりだったのになぁ……
ちなみにルリはすでに起きていて、一人でボールを追いかけて遊んでました。ルリまでコロコロ転がってて可愛いです。
「おはようございます、ユキ様」
「おはよう。僕思ったより寝ちゃってたんだね」
「お疲れだったのでしょう。今日は早めに休まれてください」
「うん、そうする」
さっきまで寝てたから今は疲れとかあんまり感じないけど、僕の体力のなさを侮ったら大変なことになるので、リディアの言う通り今日は早めに寝ることにします。熱を出して軟禁生活は嫌だからね。
のんびりとルリを眺めていると、僕が起きたことに気付いたルリがボールを咥えてこっちへ向かってきた。ルリは僕へボールを差し出して、キラキラと期待するような目で見てきたので軽く放ってあげると嬉しそうにそれを追いかけて走っていった。
数回それを繰り返すとルリは飽きたのかカウチに飛び乗って僕のそばで丸まってしまった。なんだかポツンと取り残されたボールが哀れです。
「お疲れかな? お休み、ルリ」
うとうとしだしたルリを撫でていると衝撃が走った。
「かぁ、さま……」
……い、今のルリの声……!? る、ルリが喋った……! かあ様!? 母様って言ったの!? それって僕のこと……!?
なんて大声をあげそうになったもののお眠なルリを起こすわけにもいかず。必死にこらえてルリが起きたらもう一度言ってくれることを祈って眠るルリを撫で続けたのでした。
────────────────
すみません、ついこの間事前告知なしでお休みしてしまったところ申し訳ないのですが……次回の更新をお休みさせていただきます……
少々ゴタゴタと忙しくなっておりまして……20日は通常通り更新出来るよう頑張ります。
「ルリー、おいで」
神様クオリティのふかふかクッションにじゃれついて遊んでいたルリを呼ぶと、いい子なルリはすぐにとてとてとこっちへ向かってきた。生まれた頃よりひと回りほど大きくなったかな? まだ肉食獣感は少ないから猫っぽくて可愛いけども。
来てくれたルリをもふもふと撫でるとルリは嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らしてペロペロと僕の手を舐めてきた。ネコ科の肉食獣に見えるルリだけど、やっぱり完全にはそうじゃないのか舌はザラザラしてなくて、舐められてもチクチク感はありません。唾液でべちゃべちゃにはなるけど。あとちょっとくすぐったいです。
おっと、ルリが可愛すぎて本題を忘れるところでした。今日はとある公爵家が主催するパーティーがあるから、そっちへ行く人が多くてお城に出入りする人が少ないのです。だから人目につかずにお散歩することができるので、ルリをお散歩させようかなぁって。あまり外に出してあげれてないから、今日は絶対外せないのです。あ、僕はパーティーは参加しないよ。親しくない貴族だからというかそもそも親しい貴族がいないからねぇ……
「ルリ、今日はお庭をお散歩しよっか。僕から離れないって約束してくれる?」
「ナァウ!」
「いいお返事だね。ん~ルリはいい子だね」
いい子のルリに頬を擦り寄せればもふもふふわふわの毛並みが……うちの子は可愛いだけでなく、毛並みも最高なのです……親バカでもいいのです……!
「じゃあ行こっか! ん? 歩くの? 遠くへ行っちゃダメだからね」
「ナゥ」
おりたがったルリをおろして、ゾロゾロと庭へ。ダグは今日は僕の護衛のお仕事です。だからリディアも今日はちゃんといるよ。僕とダグのいちゃいちゃを見せつけられる心配がないからね!
今日来たのは沢山植物が植えられているところではなくて、綺麗に芝生が整えられただけのところ。ルリを広いところで走らせてあげたかったのです。
ルリは着いた途端飛んでいた蝶を追いかけてあっちへこっちへ……僕達は夢中になったルリが遠くへ行っちゃわないように見守りです。
しばらくしたら蝶が高く飛んでしまったことで追いかけられなくなって飽きたのか、ちょっと拗ねたように戻ってきたのに笑いながら、このために用意してきたおもちゃを出した。
既製品ではルリの力に耐えられるかっていう不安があって、とりあえず一度買ってみたらすぐ壊れちゃったからどうしようかなって思ってたら次の日に枕元に一式置いてあったのです。神様がくれたプレゼントだと思います。どれも強度もクオリティも素晴らしいのです。
まず定番は猫じゃらしだよね……!
「ルリ~」
パタパタとルリの目の前で猫じゃらしを振ってみると……
「ナァウ!? ナゥ、ナン!」
ものすごい食いつきがいいです。猫じゃらしを追いかけてバタバタ動き回るルリ……完全に猫だぁ……可愛いなぁ……
パタパタ猫じゃらしを動かしているとそれをみていたリディアがぽつり。
「……神獣とおもちゃで遊ぶ神子……ものすごい光景を見ているはずなのに和むのはなぜでしょう」
……いや、うん。僕も神獣をおもちゃで遊ばせるのはどうかなって思ったんだよ? でもルリ可愛いし……それに放ったらかしにするのは違うじゃん……? だからこうやって……うん、ルリ可愛い。
そうしてしばらくおもちゃで遊んでいたのだけど……体力? なにそれおいしいの状態な僕に比べてまだ小さくとも神獣で体力無尽蔵なルリ。もちろん僕の方が先に疲れまして……
「る、ルリごめん休ませて……!」
ばたりと芝生に倒れこむとちょいちょいと脚で突いてくるルリ……僕はもう限界です……
「ユキ様、こちらを」
「ありがと~」
リディアがくれた飲み物を飲んで休憩しているとルリが遊ばないのかとおもちゃを咥えてこっちを見てきた。おまけにコテリと首を傾げられて……! あまりの可愛さに遊んであげたくなったけれど僕の体力はすっからかん……
どうしようかと思っていたらダグがおもちゃを手にとって。
「ルリ、ユキは少し疲れたみたいだから俺と遊んでくれ」
「ナゥ!」
「ダグありがとう……!」
「大丈夫だ。少し休んだ方がいい」
本当にありがとう……! 優しい旦那様に甘えてゆっくり休みながら遊ぶ2人を眺めることにします。
まったりと2人を眺めていると、最初は普通に遊んでいるだけだったのにだんだんアクロバティックになっていって……
「なにその動き……!」
ルリが何かのショーに出られそうなくらいアクロバティックに動き回ってます。回転しながら跳んでは着地しつつくるっと方向転換して次の動きに備えてまた跳んで……時折ダグの身体すら踏み台にしてまるで何かの見世物のように動き回ってます。そうさせてるダグの猫じゃらし捌きがすごいのかルリが凄いのか……! どっちもかな……!?
そうやって遊んでいると流石のルリも疲れたのか、途中でトテトテとこっちに寄ってきて僕の膝の上によじ登ってそのまま甘えるように寝てしまった。相変わらずユキヒョウっぽく尻尾を咥えてます。可愛いなぁ……
「ダグ、ありがとね」
「いや、俺も楽しかった」
ダグがルリと遊んでくれてなかったらない体力を振り絞って本格的にぶっ倒れるまでルリと遊んでただろうなぁって……だってルリを悲しませたくないし……あんなにはしゃぐルリは初めてみたから僕も嬉しかったし……まぁでもそんなことにはならなかったから良かったです。ダグに心配かけずに済みました。
スヤスヤと眠るルリを撫でながら、この後はどうしようかと考える。ルリの卵があった木のところへは、ルリが喋れるようになってから行こうと思っているのです。だからルリが眠ってしまった今、やることも行くところもないわけで。
なーんて考えていたら暖かい陽射しの中、気持ちよさそうに眠るふわふわのルリを撫でている僕まで眠くなってきて。
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おやすみなさい、とルリを抱えつつ寝転べばふわりと毛布をかけてくれたので許しは得たとばかりにぐっすりと眠ると、結局起きたら部屋のカウチに寝かされていました。運ばれたの全然気付かなかった……ほんの少しだけ眠るつもりだったのになぁ……
ちなみにルリはすでに起きていて、一人でボールを追いかけて遊んでました。ルリまでコロコロ転がってて可愛いです。
「おはようございます、ユキ様」
「おはよう。僕思ったより寝ちゃってたんだね」
「お疲れだったのでしょう。今日は早めに休まれてください」
「うん、そうする」
さっきまで寝てたから今は疲れとかあんまり感じないけど、僕の体力のなさを侮ったら大変なことになるので、リディアの言う通り今日は早めに寝ることにします。熱を出して軟禁生活は嫌だからね。
のんびりとルリを眺めていると、僕が起きたことに気付いたルリがボールを咥えてこっちへ向かってきた。ルリは僕へボールを差し出して、キラキラと期待するような目で見てきたので軽く放ってあげると嬉しそうにそれを追いかけて走っていった。
数回それを繰り返すとルリは飽きたのかカウチに飛び乗って僕のそばで丸まってしまった。なんだかポツンと取り残されたボールが哀れです。
「お疲れかな? お休み、ルリ」
うとうとしだしたルリを撫でていると衝撃が走った。
「かぁ、さま……」
……い、今のルリの声……!? る、ルリが喋った……! かあ様!? 母様って言ったの!? それって僕のこと……!?
なんて大声をあげそうになったもののお眠なルリを起こすわけにもいかず。必死にこらえてルリが起きたらもう一度言ってくれることを祈って眠るルリを撫で続けたのでした。
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