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After Story
空も飛べるはず
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暫くそうしてまったりしていた僕達は、僕のお腹が盛大に空腹を訴えたことでお昼にすることに。……相変わらず僕のお腹は正直者です。サダン君に相変わらず食い意地張ってるなって笑われちゃったよ。
ダグが出してくれた大きなバスケット3つを開いてお皿をそれぞれ配ります。もちろんもう1人の護衛の騎士さんにもね。ちょっと離れたところに座ろうとした騎士さんを無理矢理輪の中にねじ込みました。
え? カップルに挟まれたくない? ご、ごめんね……恋人連れてくる? ……独り身なの? ……ほんとにごめんなさい……お、美味しいご飯食べて元気出して! きっといい人見つかるよ!
今日のご飯はピクニックにピッタリなサンドイッチです。ポテトサラダとかウインナーとかつまみやすいちょっとしたおかずとかもあるよ。あと温かいスープも。スープだけは片手で持てるくらいのカップに注いでそれぞれ渡したらあとはもうご自由に! 取り皿とフォークも自分で取ってね!
「ん、これでいいか?」
「ありがと!」
流石ダグ、僕の好みわかってるね! スープを配ってるうちに僕の好きなハニーマスタードチキンのサンドイッチをとっておいてくれました! ありがたく受け取ってパクリ。
「美味いか?」
「ん!」
今日もいいバランスのハニーマスタードソースですよ! ムチっとした鶏肉にソースがよく絡んで大変美味しゅうございます!
「ユキはうまそうに食べるよなぁ」
「ご飯大好きだもん」
美味しいもの食べたら幸せになれるよね! 行儀は良くないから公の場では出来ないけど、口いっぱいに頬張ってムグムグしながら食べるのが1番好きな食べ方です。口いっぱいに美味しいものがあるって幸せじゃない? 僕だけ?
「その割に少食なんだけどなぁ」
「僕がダグみたいな量食べる方がおかしいでしょ?」
「風邪をひいたあとは俺に近い量を食べるけどな」
まぁうん……あれは失った体力を戻そうとするのかなんなのかわかんないけどものすごくお腹すいちゃうから……その時にいくら食べても体重が増えることはないからいいのです……!
「……どこにそんな量が入るんだ?」
「胃」
「そういうことじゃねぇ」
だって他に入るところないもん。ちゃんと胃に入ってるはずだよ。見たことないから知らないけど。いや、僕もこのサイズの身体の胃にどうやったらそんな量が入るのかっていう意味で言われてることはわかってるよ? でも僕だってなんでそんなに入るのかわかんないもん。
「俺としては食べないより安心できるからなんでもいい」
そう言ったダグはそのまま僕をグイッと抱き寄せて膝の上に。頭にキスもされましたよ! ん~僕が元気ならいいっていうスタンスのダグ大好き! 体調崩したらいつもものすごく心配してくれるもん。今年もまた風邪引くだろうけど、早く治せるように少しでも変だなって思ったらすぐ休むことにします。
そのままイチャイチャしだした僕とダグを見てラギアスもサダン君に構い出し始めたことで、一気に虚無の顔に変わった騎士さんの表情は忘れられません。
ご飯を食べ終わったらまったりタイムです。前回ほどとは言わないけど食べすぎた僕はおやつを食べられるように軽く身体を動かしたくて、僕でもできることはないかなぁとぼんやり考えてます。ちなみにダグの膝の上でお腹をゆっくり撫でられてますよ。
んー、動きたいけど……僕の運動神経じゃただ動くのだと怪我をしかねないから魔法を使って身を守りつつ出来ること……
なんて考えながらぼんやり空を見上げるとパタパタと鳥が飛んでいて、それを見て飛んでみたいなぁ、と感じてしまいました。
でも翼を生やして、なんていうのは現実的じゃない。いや、魔法を使う時点で現実的も何もないけどさ。たしか人間が飛ぶとなると少なく見積もっても片翼10mはいるんだよね。つまり両翼広げて20m以上。もしも生やせられてさらに飛べたとしてもどれだけ邪魔なのその翼……絶対重いし飛ぶ時にもの凄い風を生み出しそうだね。
というわけで翼を生やすのは無理。そもそもどうやって生やすのかも思いつかないしね。んじゃあ……風魔法で気流を作って浮かぶ? これなら邪魔にもならなさそうだかど……なんか下手したら身体が削れそうだから嫌だなぁ。風魔法は攻撃力高いから危ないよね。
風魔法といえば防音結界は便利だよねぇ。今では欠かせない魔法……結界? ……結界で足場を作ってその上を歩けたら取り敢えず空中には浮かべる……?
一度考えてしまったらムクムクと探究心が刺激されてしまう僕は居心地の良いダグの膝から降りて立ち上がり、そのままとりあえず低めの位置に足場になるような結界をイメージして作ってみる。
……これに乗れたら、まだまだ上にもいけるってことですよ!
ゴクリと息を飲んでから恐る恐る足をかけると強度は問題なさそうで。そのままグッと体重をかけてみると……
「おお! 乗れた!」
やったー! と喜ぶ僕を側にダグたちは呆然とするのみ。なんだかこうやって空中には留まってることが信じられないようです。
「……ラギアス、ユキが浮いているように見えるのは俺だけか?」
「俺にもそう見えます」
首をひねるダグ達にニンマリと笑いながらそのまま新たな結界を作って乗り移ると同時に前のを消して、と繰り返してゆっくり歩いて1人楽しんでいるとグイッとダグに腕を引っ張られました。
「とりあえず説明しろ」
「……はぁい」
引き寄せてくるダグに身を任せるとそのまま抱き上げられたので結界も消しました。
「さっきのはどういうことだ?」
「えっと……鳥を見てたら飛んでみたいなぁって思って?」
「……試したらできた、と?」
「厳密には違うけどねぇ」
飛んでないもん。結界に乗って歩いただけだもん。取り敢えず首をひねるダグ達に原理を説明するとみんなもやってみたくなったらしく、みんな立ち上がってそれぞれ集中して足元に結界を作り始めました。
それぞれが強度を確認しつつ恐る恐る乗ってみるとみんな成功して、その場にいる全員が空中に浮いているように見えるというなんとも不思議な光景が出来あがりました。何も知らない人が見たら錯覚かポルターガイスト的な何かかと思われそうだね。
「……ふむ、これを魔獣との戦闘で使えたらと思ったが、なかなかに魔力を必要とするな。短時間ならまだしも長時間は難しいだろう。そもそもこれを維持しながら攻撃まで出来るかもわからんな。だが、これはいいな。難なく使えるようにしておけばいざと言う時に役に立ちそうだ」
たしかに逃げた犯人を追いかけるのに先回りしたりもできるし、逆に誰かに狙われたときは見晴らしのいいところへ移動したり逃げられるもんね。でも……
「悪い人達にこれを使って攻め込まれたら凄く厄介なことになりそうだから、あまりこの方法は漏らさないほうがいいかも」
上空からお城に侵入されることだってあり得るわけだもん。上からいきなり囲まれたら結界で防げても逃げようがなくなったり……うん、やっぱり危険だね。
「たしかにその心配もあるな。ならば取り敢えずは他言無用だ。後で団長や陛下に判断を仰ごう」
「そうだね、そうしよっか。でもこれ便利だなぁ。僕でも高いところの物取れそう!」
「……ユキのことだからバランスを崩して落ちそうだから1人の時に使うのは禁止だ」
「……はぁい」
ないとは言い切れないのが辛いです。まぁいいや、ダグもリディアも取ってくれるし、なんなら僕がよく使うものはあまり高いところに置かないようにしてくれるし。あんまり必要ではないね。
というわけで取り敢えずこの魔法の使い方は一旦封印することにしてまたちゃんと地上でまったりすることに。ちなみにみんなはそれぞれ結界を解除して地面に着地したけど僕だけはダグに抱き寄せられて下されました。着地の瞬間に足を捻りそうだったからだそうです。
ダグが出してくれた大きなバスケット3つを開いてお皿をそれぞれ配ります。もちろんもう1人の護衛の騎士さんにもね。ちょっと離れたところに座ろうとした騎士さんを無理矢理輪の中にねじ込みました。
え? カップルに挟まれたくない? ご、ごめんね……恋人連れてくる? ……独り身なの? ……ほんとにごめんなさい……お、美味しいご飯食べて元気出して! きっといい人見つかるよ!
今日のご飯はピクニックにピッタリなサンドイッチです。ポテトサラダとかウインナーとかつまみやすいちょっとしたおかずとかもあるよ。あと温かいスープも。スープだけは片手で持てるくらいのカップに注いでそれぞれ渡したらあとはもうご自由に! 取り皿とフォークも自分で取ってね!
「ん、これでいいか?」
「ありがと!」
流石ダグ、僕の好みわかってるね! スープを配ってるうちに僕の好きなハニーマスタードチキンのサンドイッチをとっておいてくれました! ありがたく受け取ってパクリ。
「美味いか?」
「ん!」
今日もいいバランスのハニーマスタードソースですよ! ムチっとした鶏肉にソースがよく絡んで大変美味しゅうございます!
「ユキはうまそうに食べるよなぁ」
「ご飯大好きだもん」
美味しいもの食べたら幸せになれるよね! 行儀は良くないから公の場では出来ないけど、口いっぱいに頬張ってムグムグしながら食べるのが1番好きな食べ方です。口いっぱいに美味しいものがあるって幸せじゃない? 僕だけ?
「その割に少食なんだけどなぁ」
「僕がダグみたいな量食べる方がおかしいでしょ?」
「風邪をひいたあとは俺に近い量を食べるけどな」
まぁうん……あれは失った体力を戻そうとするのかなんなのかわかんないけどものすごくお腹すいちゃうから……その時にいくら食べても体重が増えることはないからいいのです……!
「……どこにそんな量が入るんだ?」
「胃」
「そういうことじゃねぇ」
だって他に入るところないもん。ちゃんと胃に入ってるはずだよ。見たことないから知らないけど。いや、僕もこのサイズの身体の胃にどうやったらそんな量が入るのかっていう意味で言われてることはわかってるよ? でも僕だってなんでそんなに入るのかわかんないもん。
「俺としては食べないより安心できるからなんでもいい」
そう言ったダグはそのまま僕をグイッと抱き寄せて膝の上に。頭にキスもされましたよ! ん~僕が元気ならいいっていうスタンスのダグ大好き! 体調崩したらいつもものすごく心配してくれるもん。今年もまた風邪引くだろうけど、早く治せるように少しでも変だなって思ったらすぐ休むことにします。
そのままイチャイチャしだした僕とダグを見てラギアスもサダン君に構い出し始めたことで、一気に虚無の顔に変わった騎士さんの表情は忘れられません。
ご飯を食べ終わったらまったりタイムです。前回ほどとは言わないけど食べすぎた僕はおやつを食べられるように軽く身体を動かしたくて、僕でもできることはないかなぁとぼんやり考えてます。ちなみにダグの膝の上でお腹をゆっくり撫でられてますよ。
んー、動きたいけど……僕の運動神経じゃただ動くのだと怪我をしかねないから魔法を使って身を守りつつ出来ること……
なんて考えながらぼんやり空を見上げるとパタパタと鳥が飛んでいて、それを見て飛んでみたいなぁ、と感じてしまいました。
でも翼を生やして、なんていうのは現実的じゃない。いや、魔法を使う時点で現実的も何もないけどさ。たしか人間が飛ぶとなると少なく見積もっても片翼10mはいるんだよね。つまり両翼広げて20m以上。もしも生やせられてさらに飛べたとしてもどれだけ邪魔なのその翼……絶対重いし飛ぶ時にもの凄い風を生み出しそうだね。
というわけで翼を生やすのは無理。そもそもどうやって生やすのかも思いつかないしね。んじゃあ……風魔法で気流を作って浮かぶ? これなら邪魔にもならなさそうだかど……なんか下手したら身体が削れそうだから嫌だなぁ。風魔法は攻撃力高いから危ないよね。
風魔法といえば防音結界は便利だよねぇ。今では欠かせない魔法……結界? ……結界で足場を作ってその上を歩けたら取り敢えず空中には浮かべる……?
一度考えてしまったらムクムクと探究心が刺激されてしまう僕は居心地の良いダグの膝から降りて立ち上がり、そのままとりあえず低めの位置に足場になるような結界をイメージして作ってみる。
……これに乗れたら、まだまだ上にもいけるってことですよ!
ゴクリと息を飲んでから恐る恐る足をかけると強度は問題なさそうで。そのままグッと体重をかけてみると……
「おお! 乗れた!」
やったー! と喜ぶ僕を側にダグたちは呆然とするのみ。なんだかこうやって空中には留まってることが信じられないようです。
「……ラギアス、ユキが浮いているように見えるのは俺だけか?」
「俺にもそう見えます」
首をひねるダグ達にニンマリと笑いながらそのまま新たな結界を作って乗り移ると同時に前のを消して、と繰り返してゆっくり歩いて1人楽しんでいるとグイッとダグに腕を引っ張られました。
「とりあえず説明しろ」
「……はぁい」
引き寄せてくるダグに身を任せるとそのまま抱き上げられたので結界も消しました。
「さっきのはどういうことだ?」
「えっと……鳥を見てたら飛んでみたいなぁって思って?」
「……試したらできた、と?」
「厳密には違うけどねぇ」
飛んでないもん。結界に乗って歩いただけだもん。取り敢えず首をひねるダグ達に原理を説明するとみんなもやってみたくなったらしく、みんな立ち上がってそれぞれ集中して足元に結界を作り始めました。
それぞれが強度を確認しつつ恐る恐る乗ってみるとみんな成功して、その場にいる全員が空中に浮いているように見えるというなんとも不思議な光景が出来あがりました。何も知らない人が見たら錯覚かポルターガイスト的な何かかと思われそうだね。
「……ふむ、これを魔獣との戦闘で使えたらと思ったが、なかなかに魔力を必要とするな。短時間ならまだしも長時間は難しいだろう。そもそもこれを維持しながら攻撃まで出来るかもわからんな。だが、これはいいな。難なく使えるようにしておけばいざと言う時に役に立ちそうだ」
たしかに逃げた犯人を追いかけるのに先回りしたりもできるし、逆に誰かに狙われたときは見晴らしのいいところへ移動したり逃げられるもんね。でも……
「悪い人達にこれを使って攻め込まれたら凄く厄介なことになりそうだから、あまりこの方法は漏らさないほうがいいかも」
上空からお城に侵入されることだってあり得るわけだもん。上からいきなり囲まれたら結界で防げても逃げようがなくなったり……うん、やっぱり危険だね。
「たしかにその心配もあるな。ならば取り敢えずは他言無用だ。後で団長や陛下に判断を仰ごう」
「そうだね、そうしよっか。でもこれ便利だなぁ。僕でも高いところの物取れそう!」
「……ユキのことだからバランスを崩して落ちそうだから1人の時に使うのは禁止だ」
「……はぁい」
ないとは言い切れないのが辛いです。まぁいいや、ダグもリディアも取ってくれるし、なんなら僕がよく使うものはあまり高いところに置かないようにしてくれるし。あんまり必要ではないね。
というわけで取り敢えずこの魔法の使い方は一旦封印することにしてまたちゃんと地上でまったりすることに。ちなみにみんなはそれぞれ結界を解除して地面に着地したけど僕だけはダグに抱き寄せられて下されました。着地の瞬間に足を捻りそうだったからだそうです。
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