single tear drop

彩矢

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举行婚礼

举行婚礼

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「いちた、かずえさんがつくってくれたカレーがたべたい‼」
「ハルちゃんも‼」
「我が儘言うな。さっきのご馳走が残っているだろう」
「だってパパ、あした、おうちにかえるんでしょう?かずえさんがつくってくれるカレーもうたべれないんでしょう?」
「ハルちゃんもいやだ」
下唇をこれでもかと伸ばし駄々を捏ねる二人に彼、ほとほと困り果てていた。
そしたら、扉が勢いよく開いて。
「おぃ那和‼」
「だって、めちゃおっかない顔で睨まれたんだよ。俺に隠し事かって。バーバ助けてよ」
那和さんが駆け込んできた。
その後ろから追い掛けてきたのは鳥飼さんだった。
「何があったんだ?」
イライラし声を荒げる彼。
「僕は通訳しただけ。何も悪くないよ」
彼の背中な隠れてぶんぶんと首を横に振る那和さん。
もしかして、橘さんが言ってたことをそのまま通訳してフーさんに伝えたのかも知れない。だからフーさん機嫌がやたらと良かったんだ。そう考えたら納得がいく。
「ねぇ遥琉さん」
袖を指先で軽く掴みツンツンと引っ張った。
「ん?何だ?」
「あのね、さっきね」
鳥飼さんの視線が気になったけど、橘さんと鳥飼さんの会話の内容を正直に彼に話した。
「なるほどな」
はぁ~とため息をつく彼。
しばらく考えたのち、
「フーに心底惚れているんだろ?なら、腹くくってプライベートストリップショーをやってやれ」
「…………」
その瞬間鳥飼さんの表情が凍り付いた。
「鳥《ニャァォ》」
しかも間の悪いことにそのフーさんがぬっと姿を現したものだから、なんともいえない気まずい雰囲気になってしまった。
さっきまであれほど駄々を捏ねていた一太と遥香。何かを察したのかピタリと動きが止まった。




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みんなの感想(2件)

花雨
2021.08.11 花雨

お気に入り登録しときますね♪

2021.08.11 彩矢

花雨さん
登録ありがとうございます。

解除
gd19880818
2021.01.25 gd19880818

こんばんは(ᵔᴥᵔ)
別サイトで読んだことがありますが、また読みたくなって一気に読みました!
もう、何回読んでも初めから切なくて。。
未知がすごく不憫でたまらなかったのですが。。

可愛い一太、たくましすぎる遥琉さん、
周りのサポートと意外な出会い。
たくさんの温かい人達に想われてきたんだと知って、勝手ながら涙涙でした……
未知、良かったね( ◞‸◟ )

読み終わったこちらも幸せな気持ちでいっぱいになる作品でした!
また読めてよかったです!
そしてまたまた読みます♪笑

2021.01.26 彩矢

gd19880818様
コメントをお寄せいただきありがとうございます。
アルファポリスさんで両性具有の男の子のお話しが果たして受け入れてもらえるのか不安でいっぱいでしたが、gd19880818
様をはじめとするたくさんの読者様に読んでいただき、感謝しています。
仕事が落ち着き次第、続編を更新する予定ではいます。読んで癒されるようなお話しをお届けできるよう精一杯頑張りますのでこれからも宜しくお願いします。

解除

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