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元婚約者の登場で焼きもち妬きの彼、発動
焼きもちを妬いてばかりの彼
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目が眩むような快感に腰が甘く痺れ、熱が溢れだす感覚に全身から力が抜けきっていく。
荒い息をつきながら、チラッと遥香の方に目をやると、口をモグモグさせながらあどけない寝顔をみせてくれた。
「未知、大丈夫か?」
汗の浮いた額に張りついた髪をそっと撫で上げてくれた彼が、気遣うような柔らかな笑みを見せて、顔を覗き込んできた。
目が合い頷くと、額にチュッと軽く口付けをしてくれた。
「悪阻が酷いのに無理させてごめんな。安定期に入るまでは体調を優先させないといけないのに、大人気なかった」
【遥琉さん・・・】
彼の温もりと心地よさに触れて、じわりとまた涙が零れそうになった。
「今日はこのまま寝よう」
一太や遥香を起こさないように、そぉーと静かに隣にごそごそと潜り込んでくる彼。
【あ、あの・・・・】
自分から言い出すのが恥ずかしくて俯くと、
「穿く必要はない。だって・・・」
そこで言葉を止めると、大きな手で性器をすっぽりと包み込んだ。
「一晩中触っていられるだろ?」
【は、遥琉さん!】
顔色一つ変えずしれっとして答える彼に、顔から火が出そうになった。
『何だ、もう終わりか』
・・・・ん?
この声って確か・・・・。
『悪趣味ですよ、盗み聞きなんて』
『それは優璃の方だろ』
枕の下から聞こえてくる二人の声に気が付いた彼が、がばっと飛び起き、枕の下に手を入れて、何かを探しはじめた。
「切ったはずなのに、何で通話中のままなんだ・・・・」
スマホの画面に目を落とすなりがっくりと肩を落とし項垂れる彼。怒るにも怒れない状況にため息をついていた。
荒い息をつきながら、チラッと遥香の方に目をやると、口をモグモグさせながらあどけない寝顔をみせてくれた。
「未知、大丈夫か?」
汗の浮いた額に張りついた髪をそっと撫で上げてくれた彼が、気遣うような柔らかな笑みを見せて、顔を覗き込んできた。
目が合い頷くと、額にチュッと軽く口付けをしてくれた。
「悪阻が酷いのに無理させてごめんな。安定期に入るまでは体調を優先させないといけないのに、大人気なかった」
【遥琉さん・・・】
彼の温もりと心地よさに触れて、じわりとまた涙が零れそうになった。
「今日はこのまま寝よう」
一太や遥香を起こさないように、そぉーと静かに隣にごそごそと潜り込んでくる彼。
【あ、あの・・・・】
自分から言い出すのが恥ずかしくて俯くと、
「穿く必要はない。だって・・・」
そこで言葉を止めると、大きな手で性器をすっぽりと包み込んだ。
「一晩中触っていられるだろ?」
【は、遥琉さん!】
顔色一つ変えずしれっとして答える彼に、顔から火が出そうになった。
『何だ、もう終わりか』
・・・・ん?
この声って確か・・・・。
『悪趣味ですよ、盗み聞きなんて』
『それは優璃の方だろ』
枕の下から聞こえてくる二人の声に気が付いた彼が、がばっと飛び起き、枕の下に手を入れて、何かを探しはじめた。
「切ったはずなのに、何で通話中のままなんだ・・・・」
スマホの画面に目を落とすなりがっくりと肩を落とし項垂れる彼。怒るにも怒れない状況にため息をついていた。
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