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517張り切って行こう!
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次の日の朝早くエチゴは出発し、他の商人は残った魔獣の解体の続きを行う。
そして勇者3人と冒険者達は特訓を開始した。
冒険者達と魔獣との戦いが始まった。
「3人とも行くよ。魔法の威力を抑えて、少し後方の魔獣に攻撃を。」
拓の指示で勇者3人の魔法攻撃が始まった。
問題無い事が確認できると、徐々に手前の魔獣に対して攻撃を加えていく。
「もっと狙いを正確に。急所を狙え。」
拓の指示が徐々に細かくなり、勇者の3人は何とかくらい付いて行く。
「集中力が切れ始めている。もっとしっかり狙わないと仲間を傷つけるよ。」
「浩司、火の玉をもっと圧縮。」「由美ちゃんは魔力を抑えすぎ。」「里香ちゃんは逆に強すぎて、冒険者の攻撃の邪魔になる。」
勇者3人の気力が切れた所で、一休みする事にした。
勇者の3人はその場に座り込んでしまったが、最後の方はそれなりに強力なサポートを行う事が出来る様になっていた。
自分達の上達を感じる事が出来て喜んでいたが、拓の指導が入る。
「こんな所で倒れてどうする。魔獣が居るような場所で気を抜いたら危険では済まないよ。
ほら、冒険者を見なよ。同じ様に戦い続けているのに座り込む様な人は居ない。
倒した魔獣を回収したら一度戻って昼食、午後も張り切っていくぞ。」
冒険者達はそれぞれの指導に付いた者達に徹底的に鍛えられ、疲れ切っていたが気力で立っていた。
魔獣を回収している間位はその場に座ろうと考えていたのだが、拓の言葉でそれも出来ずに立ち続けるしかなかった。
「これって、勇者様の特訓なんだよな。」
「以前行った特訓並みにきついぞ。」
「拓殿はこんな特訓を行っているのかよ。信じられねぇな。」
戻る間冒険者達は小声で話していた。
拠点に戻ると第3騎士団のメンバーが居なくなり、商人達の面子が代わっていた。
解体作業を終えた分を王都へと運び、次の商人と入れ替わっている。
ただ予定以上に魔獣の数が多く、解体を行う人の数を増やしていた。3交代で24時間体制を取るらしい。
拓が回収してきた魔獣を取り出すと、直ぐに作業に取り掛かっていた。
「俺達も、負けない様に魔獣討伐を行いますよ。午後からも張り切って行きましょう!」
「「「おう。」」」
張り切る拓に対し、勇者3人と冒険者の声は朝の時より小さくなっていた。
「拓、同じ勢いで退治を行うと最後まで持たない。」
「限界が来たら、今度は俺とOZ、クリーム、ゴルゴさん、サブで討伐を行うのでそれを見て参考にしてもらいます。」
「俺も参加しても良いか?」
「ワンガさんもですか。是非お願いします。」
場所を変え討伐を始めたが、途中で勇者の3人も冒険者達も限界になっていた。
そこで、OZ、クリーム、ゴルゴ、サブ、ワンガさらにオリバー隊長も加わったメンバーで対応する。
その様子を見ていた勇者3人や冒険者達は声が出せなかった。
動きが違い過ぎた。
無駄なく的確に急所を攻撃し、拓のサポートも前衛の攻撃を邪魔せず的確に行われている。
全員の動きが速くなっても拓は安定してサポートを続け、この人数で午前中以上の成果を上げていた。
拓が魔獣を回収し拠点に戻るまで、冒険者達は全員無言だった。
特訓を受け自分達が上達したと思っていた。
その後も訓練を怠った事はない。全員で切磋琢磨しあい上を目指している。
しかし上達したからこそ、自分達との差がハッキリと理解していた。
歩きながら拓とワンガの話を黙って聞いていた。
「拓の魔法は凄いな。好きな様に動いてもサポートが出来るだけでなく、信じられない程動きやすい。」
「それは良かったです。登城するたびに地獄を見て来た甲斐があったかな。」
「地獄?」
「騎士団の訓練に参加すると限界を超えて扱かれているので。
バラン将軍やオリバー隊長と組んで人間離れしたスピードのサポートをしたり、それぞれの騎士団の将軍と試合までするんですよ。
自分に強化魔法を使って何とか対応していますが、あれは地獄と言っていい状態です。
それに騎士団だけでなく、医師団も恐ろしい所ですしね。」
横で当のオリバー隊長が笑っている。
「全員がOZと試合をしたがっていますよ。
第3騎士団だけでなく、第1も第2騎士団も楽しみにしているそうです。
私とバラン将軍もまた行いたいと考えています。」
「・・・」
こんなに素敵な笑顔なのに、地獄の特訓に引きずり込む。
拓がガラとレオの方を見るが、視線を外されてしまう。
拓は次に登城する時に、絶対に2人を連れて行こうと考えていた。
そして勇者3人と冒険者達は特訓を開始した。
冒険者達と魔獣との戦いが始まった。
「3人とも行くよ。魔法の威力を抑えて、少し後方の魔獣に攻撃を。」
拓の指示で勇者3人の魔法攻撃が始まった。
問題無い事が確認できると、徐々に手前の魔獣に対して攻撃を加えていく。
「もっと狙いを正確に。急所を狙え。」
拓の指示が徐々に細かくなり、勇者の3人は何とかくらい付いて行く。
「集中力が切れ始めている。もっとしっかり狙わないと仲間を傷つけるよ。」
「浩司、火の玉をもっと圧縮。」「由美ちゃんは魔力を抑えすぎ。」「里香ちゃんは逆に強すぎて、冒険者の攻撃の邪魔になる。」
勇者3人の気力が切れた所で、一休みする事にした。
勇者の3人はその場に座り込んでしまったが、最後の方はそれなりに強力なサポートを行う事が出来る様になっていた。
自分達の上達を感じる事が出来て喜んでいたが、拓の指導が入る。
「こんな所で倒れてどうする。魔獣が居るような場所で気を抜いたら危険では済まないよ。
ほら、冒険者を見なよ。同じ様に戦い続けているのに座り込む様な人は居ない。
倒した魔獣を回収したら一度戻って昼食、午後も張り切っていくぞ。」
冒険者達はそれぞれの指導に付いた者達に徹底的に鍛えられ、疲れ切っていたが気力で立っていた。
魔獣を回収している間位はその場に座ろうと考えていたのだが、拓の言葉でそれも出来ずに立ち続けるしかなかった。
「これって、勇者様の特訓なんだよな。」
「以前行った特訓並みにきついぞ。」
「拓殿はこんな特訓を行っているのかよ。信じられねぇな。」
戻る間冒険者達は小声で話していた。
拠点に戻ると第3騎士団のメンバーが居なくなり、商人達の面子が代わっていた。
解体作業を終えた分を王都へと運び、次の商人と入れ替わっている。
ただ予定以上に魔獣の数が多く、解体を行う人の数を増やしていた。3交代で24時間体制を取るらしい。
拓が回収してきた魔獣を取り出すと、直ぐに作業に取り掛かっていた。
「俺達も、負けない様に魔獣討伐を行いますよ。午後からも張り切って行きましょう!」
「「「おう。」」」
張り切る拓に対し、勇者3人と冒険者の声は朝の時より小さくなっていた。
「拓、同じ勢いで退治を行うと最後まで持たない。」
「限界が来たら、今度は俺とOZ、クリーム、ゴルゴさん、サブで討伐を行うのでそれを見て参考にしてもらいます。」
「俺も参加しても良いか?」
「ワンガさんもですか。是非お願いします。」
場所を変え討伐を始めたが、途中で勇者の3人も冒険者達も限界になっていた。
そこで、OZ、クリーム、ゴルゴ、サブ、ワンガさらにオリバー隊長も加わったメンバーで対応する。
その様子を見ていた勇者3人や冒険者達は声が出せなかった。
動きが違い過ぎた。
無駄なく的確に急所を攻撃し、拓のサポートも前衛の攻撃を邪魔せず的確に行われている。
全員の動きが速くなっても拓は安定してサポートを続け、この人数で午前中以上の成果を上げていた。
拓が魔獣を回収し拠点に戻るまで、冒険者達は全員無言だった。
特訓を受け自分達が上達したと思っていた。
その後も訓練を怠った事はない。全員で切磋琢磨しあい上を目指している。
しかし上達したからこそ、自分達との差がハッキリと理解していた。
歩きながら拓とワンガの話を黙って聞いていた。
「拓の魔法は凄いな。好きな様に動いてもサポートが出来るだけでなく、信じられない程動きやすい。」
「それは良かったです。登城するたびに地獄を見て来た甲斐があったかな。」
「地獄?」
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自分に強化魔法を使って何とか対応していますが、あれは地獄と言っていい状態です。
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「全員がOZと試合をしたがっていますよ。
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