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522冒険者としての剣
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「すまん。また俺が足を引っ張ってしまった。」
レオが拓とガラに謝る。
「いや、今日の戦いは十分な成果を出せたんじゃないか。」
「そう思う。最後の方は俺はサポートより自分の訓練に費やしていた感じでOZとしての動きではなかったし。」
「しかし・・・」
「今回の件で課題点もハッキリしたな。俺とレオはいざという時、気を使い過ぎる。
もっと必要最小限に留めないと、長時間戦い抜く事は出来ない。
そして拓。力を使いこなすまでもう少しって所か。」
ガラがまとめた所でオリバー隊長が来て明日、バラン将軍達との試合をする事が決まった。
「試合をする事にしたけど、将軍3人を相手にするって本気なのか?」
「何処までやれるのか試す良い機会だ。」
「死ぬ気でやってやる。」
拓は自分は魔導士なんだが・・・と思いながらガラとレオが怪我をしていないか確認を行う。
残念ながらルーカスとハックが一緒に居るため、一切の悪戯は出来なかった。
未だ訓練が続いているので、2人を連れて兵士達の訓練を見に行くことに・・・
拓は丁度良いので、探索魔法を使って力や気の流れを感じる訓練を行う事にした。
ルーカスもハックも先程まで興奮していたが、拓の様子を見て黙って訓練を見ていた。
「ルーカス殿。良ければ一緒に訓練をしてみませんか?」
「宜しいのですか?是非お願いします。」
オリバー隊長に声を掛けられると、ルーカスは2つ返事で参加する事にした。
オリバー隊長自らハックの相手を行う。
拓が目を掛けている2人の少年の1人ということで、興味を持っていた。
そして、実際に相手をしてみると、正直驚いた。
手加減をしているとはいえ、こちらの動きに十分に付いて来れている。
拓に鍛えられているだけあり、部下と同じ位の察知する力を持っている。
何処まで出来るのか試していると、威圧をかまし、2連撃だが大連斬の武技まで使って来た。
「なかなか筋が良いですね。スピードを上げていきますよ。」
ルーカスの限界までスピードを上げて暫く打ち合っていた後、オリバー隊長が足払いを仕掛けたのだが後ろへ飛びのく。
「まさか、この状態で防がれるとは思いませんでした。」
「ガラさんとレオさんには冒険者としての剣を教わっていますから。」
そこからのオリバー隊長は変則的な攻撃を入れ、ルーカスを限界まで扱いていた。
「今日はこの辺にしておきましょう。」
「ありがとうございました。」
ルーカスは何とか立っていたが、拓達の元へと戻ると倒れる様に座り込んでいた。
「凄い打ち合いだったね。怪我をしていないか確認するよ。」
直ぐにハックがルーカスの鎧と服を脱がせると治癒魔法で打身を治す。
逞しくなっていく友達の身体に心トキめき、その友達も相手の事を意識してしまう。
「拓さん、ルーカスの事が気になるんです。治療で彼の身体に触るとモヤモヤして集中できなくて。」
「拓さん、俺、ハックの事を考えると胸がドキドキしてしまって。変なのかな?」
2人から相談され、思春期には良くあることだと話をしながら・・・
と、拓はゲスな想像を掻き立てていたが、直ぐにガラに頭を叩かれ現実に戻されてしまった。
「で、どうだ拓。探索魔法の使い方には少しは慣れたか?」
「それなりに使えそうな感じになって来たよ。ただ、何処まで通用するかは、試してみないと分からない。
試合まで2,3日猶予が欲しいけど、出来る限りの事はやってみる。」
スケベ心が入って来なければ、こうなった時の拓の集中力は凄い。
ガラードが見てきて、拓の魔法技術はこの集中力と豊富な魔力によるものだと考えている。
上級魔導士数十人分の魔力は拓の集中力が続く限り使い続けることが出来る。
ガラードはルーカスとハックを拓から離れた所へ連れて行くと、今戦っている兵士達の動きの説明をする事にした。
そしてレオは兵士達の動きを見て、自分ならどう対応するかのシミュレーションを行っていた。
レオが拓とガラに謝る。
「いや、今日の戦いは十分な成果を出せたんじゃないか。」
「そう思う。最後の方は俺はサポートより自分の訓練に費やしていた感じでOZとしての動きではなかったし。」
「しかし・・・」
「今回の件で課題点もハッキリしたな。俺とレオはいざという時、気を使い過ぎる。
もっと必要最小限に留めないと、長時間戦い抜く事は出来ない。
そして拓。力を使いこなすまでもう少しって所か。」
ガラがまとめた所でオリバー隊長が来て明日、バラン将軍達との試合をする事が決まった。
「試合をする事にしたけど、将軍3人を相手にするって本気なのか?」
「何処までやれるのか試す良い機会だ。」
「死ぬ気でやってやる。」
拓は自分は魔導士なんだが・・・と思いながらガラとレオが怪我をしていないか確認を行う。
残念ながらルーカスとハックが一緒に居るため、一切の悪戯は出来なかった。
未だ訓練が続いているので、2人を連れて兵士達の訓練を見に行くことに・・・
拓は丁度良いので、探索魔法を使って力や気の流れを感じる訓練を行う事にした。
ルーカスもハックも先程まで興奮していたが、拓の様子を見て黙って訓練を見ていた。
「ルーカス殿。良ければ一緒に訓練をしてみませんか?」
「宜しいのですか?是非お願いします。」
オリバー隊長に声を掛けられると、ルーカスは2つ返事で参加する事にした。
オリバー隊長自らハックの相手を行う。
拓が目を掛けている2人の少年の1人ということで、興味を持っていた。
そして、実際に相手をしてみると、正直驚いた。
手加減をしているとはいえ、こちらの動きに十分に付いて来れている。
拓に鍛えられているだけあり、部下と同じ位の察知する力を持っている。
何処まで出来るのか試していると、威圧をかまし、2連撃だが大連斬の武技まで使って来た。
「なかなか筋が良いですね。スピードを上げていきますよ。」
ルーカスの限界までスピードを上げて暫く打ち合っていた後、オリバー隊長が足払いを仕掛けたのだが後ろへ飛びのく。
「まさか、この状態で防がれるとは思いませんでした。」
「ガラさんとレオさんには冒険者としての剣を教わっていますから。」
そこからのオリバー隊長は変則的な攻撃を入れ、ルーカスを限界まで扱いていた。
「今日はこの辺にしておきましょう。」
「ありがとうございました。」
ルーカスは何とか立っていたが、拓達の元へと戻ると倒れる様に座り込んでいた。
「凄い打ち合いだったね。怪我をしていないか確認するよ。」
直ぐにハックがルーカスの鎧と服を脱がせると治癒魔法で打身を治す。
逞しくなっていく友達の身体に心トキめき、その友達も相手の事を意識してしまう。
「拓さん、ルーカスの事が気になるんです。治療で彼の身体に触るとモヤモヤして集中できなくて。」
「拓さん、俺、ハックの事を考えると胸がドキドキしてしまって。変なのかな?」
2人から相談され、思春期には良くあることだと話をしながら・・・
と、拓はゲスな想像を掻き立てていたが、直ぐにガラに頭を叩かれ現実に戻されてしまった。
「で、どうだ拓。探索魔法の使い方には少しは慣れたか?」
「それなりに使えそうな感じになって来たよ。ただ、何処まで通用するかは、試してみないと分からない。
試合まで2,3日猶予が欲しいけど、出来る限りの事はやってみる。」
スケベ心が入って来なければ、こうなった時の拓の集中力は凄い。
ガラードが見てきて、拓の魔法技術はこの集中力と豊富な魔力によるものだと考えている。
上級魔導士数十人分の魔力は拓の集中力が続く限り使い続けることが出来る。
ガラードはルーカスとハックを拓から離れた所へ連れて行くと、今戦っている兵士達の動きの説明をする事にした。
そしてレオは兵士達の動きを見て、自分ならどう対応するかのシミュレーションを行っていた。
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