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第2章 セレブ一家と私
4.殺人料理を食べた旦那様の感想は?
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朝、目が覚めて目に入ってきたのは、知らない天井だった。
「そっか。
引っ越ししたんだった……」
大あくびで部屋に付いている簡易洗面所で顔を洗う。
昨日は緊張でなかなか寝付けなくて、うとうとしはじめたのは明け方近かった。
「お、おはよう、ございます……」
「おはよう、涼鳴」
こわごわ行ったリビングでは、雨山さん――清人さんがタブレットを見ていた。
「お腹空いてない?
大丈夫そうなら出掛けて、ブランチ取ろうと思うけどどうかな?」
時刻はすでに、十時をとっくに過ぎている。
もし私が起きてくるのを待っていてくれたのだとしたら、大変申し訳ない。
「そ、その。
わ、私が、作り、……ます、ので」
昨日からずっと、雨山さんに頼りっぱなしで私はなにひとつできていない。
これじゃ、情けなさすぎてさらに落ち込みそうだ。
「涼鳴が?
ほんとに?
大丈夫?」
清人さんは酷く心配そうだけど……もしかして、父から私の家事能力を聞いているのだろうか。
「だ、大丈夫、です、から」
「そう?
じゃあ任せるけど、無理はしないでね」
「は、はい」
清人さんはなおも心配そうだけど、かまわずにキッチンへ行く。
ベーコン焼いて玉子を焼いて、レタスをちぎってのせて、パンを焼くだけなら私でもできる……はず。
――私でもできるはず。
確かに、そう思ったはずだった。
でも、このお皿の上の物体はいったい、なんなんだろう?
「お、美味しそうだね」
褒めながらも清人さんの笑顔が硬い。
それもそうだろう、ベーコンはカリカリを通り越して干からびているし、玉子の白身はクレーターでぼこぼこ、黄身も潰れてぐちゃぐちゃ。
パンはといえば炭化している。
「む、無理、しないで、ください。
こ、こんの、食べられ……」
「大丈夫、大丈夫。
涼鳴が作ってくれたのなら、なんでも美味しいから」
微妙なことを言いながら、清人さんが玉子をぱくり。
ゴクンと飲み込んだかと思ったら、みるみるうちに彼の顔が真っ青になっていく。
――バタン。
ついにはそのまま、テーブルの上へ倒れてしまった……。
「ごめんねー、いや、未知の食感で美味しかったんだけどさー」
どうにか支えて清人さんをソファーに寝かせ、冷たい水を汲んでくる。
「わ、私が、作る料理は、さ、殺人兵器、だって、は、温人……弟も、言って、いる、ので」
清人さんは一気にごくごくと水を飲み干し、ぷはーっと息を吐き出した。
「殺人兵器だなんて酷いな。
ちょーっと未知の味すぎて、僕の身体がびっくりしちゃっただけだって」
慰められれば慰められるほど、惨めになってくるからやめてほしい。
「大丈夫、大丈夫。
僕は涼鳴が料理できなくたって、好きだから」
あれ? とか思っているうちに清人さんの顔が近づいてきて、ちゅっと唇が重なる。
「ぴぎっ!?」
瞬間、全機能停止させた私を、清人さんは楽しそうに笑ってみていた――。
朝食作りは食材を無駄にするだけで終わり、最初の清人さんの計画通り、外でブランチすることになった。
今日はブルーメタリックのハイブリッドカーでお出掛け。
その日の気分と用途で使い分けているらしい。
「涼鳴が苦手なものってなに?」
「え、えっと……」
メニューを手に清人さんは訊いてくるけれど。
カフェでブランチ、というか時間的に朝食を兼ねたランチを取ろうっていうのは聞いた。
でもそれがなんで、カジュアルフレンチでしかも個室になるんだろう……?
「と、特には……」
曖昧に笑って答えたら、はぁっと小さくため息をついて清人さんがぱたんとメニューを閉じた。
「涼鳴」
「は、はい!」
少しだけ怒っている声に背筋が伸びる。
でもなんで、怒っているのか私にはわからない。
「こういう大事なことを、適当にしちゃダメだよ。
もしそれで、苦手なものが出てきたらどうするの?
苦手だけならまだいいけど、アレルギーで食べられないものだったら困るでしょ」
「は、はい」
彼の言うことは正しい。
ダメな自分が嫌になる。
「改めて訊くよ。
苦手なものってなに?」
じっと黒縁眼鏡の奥から清人さんが私を見つめている。
逸らしそうになるけれど、勇気を出して見つめ返して口を開く。
「な、生魚が、に、苦手、です。
し、白身とかだと、なんとか。
レバーも、ダメ、です。
チ、チーズを使った料理は、だ、大丈夫、ですが、チーズそのものは、ダメ、です。
あ、あとは、いま思いつかないけど、アレルギーは、ない、です」
「うん、わかった」
満足げに清人さんが頷き、眼鏡の下で目が緩いアーチを描く。
そのまま、店員を呼んで注文をはじめた。
お任せで私がいま言ったものを避けるようにと。
「涼鳴はいまのままでもとーっても可愛いけど。
でも、こういう悪い癖を直したらもーっと可愛くなるよ。
だから、ちょっとずつ直していこ?」
小首を傾げて清人さんがそんなことを言ってくるが、可愛いのは彼の方だ。
私のどこが可愛いのか、理解できない。
まもなくして料理が出てきはじめる。
「食事が終わったら行きたいところがあるんだけどいいかな?」
「は、はい」
「うん、楽しみにしててね」
うっとりと眼鏡の奥の目を細めて清人さんが笑う。
このときはどういう意味かわかっていなかったのだけど――。
「そっか。
引っ越ししたんだった……」
大あくびで部屋に付いている簡易洗面所で顔を洗う。
昨日は緊張でなかなか寝付けなくて、うとうとしはじめたのは明け方近かった。
「お、おはよう、ございます……」
「おはよう、涼鳴」
こわごわ行ったリビングでは、雨山さん――清人さんがタブレットを見ていた。
「お腹空いてない?
大丈夫そうなら出掛けて、ブランチ取ろうと思うけどどうかな?」
時刻はすでに、十時をとっくに過ぎている。
もし私が起きてくるのを待っていてくれたのだとしたら、大変申し訳ない。
「そ、その。
わ、私が、作り、……ます、ので」
昨日からずっと、雨山さんに頼りっぱなしで私はなにひとつできていない。
これじゃ、情けなさすぎてさらに落ち込みそうだ。
「涼鳴が?
ほんとに?
大丈夫?」
清人さんは酷く心配そうだけど……もしかして、父から私の家事能力を聞いているのだろうか。
「だ、大丈夫、です、から」
「そう?
じゃあ任せるけど、無理はしないでね」
「は、はい」
清人さんはなおも心配そうだけど、かまわずにキッチンへ行く。
ベーコン焼いて玉子を焼いて、レタスをちぎってのせて、パンを焼くだけなら私でもできる……はず。
――私でもできるはず。
確かに、そう思ったはずだった。
でも、このお皿の上の物体はいったい、なんなんだろう?
「お、美味しそうだね」
褒めながらも清人さんの笑顔が硬い。
それもそうだろう、ベーコンはカリカリを通り越して干からびているし、玉子の白身はクレーターでぼこぼこ、黄身も潰れてぐちゃぐちゃ。
パンはといえば炭化している。
「む、無理、しないで、ください。
こ、こんの、食べられ……」
「大丈夫、大丈夫。
涼鳴が作ってくれたのなら、なんでも美味しいから」
微妙なことを言いながら、清人さんが玉子をぱくり。
ゴクンと飲み込んだかと思ったら、みるみるうちに彼の顔が真っ青になっていく。
――バタン。
ついにはそのまま、テーブルの上へ倒れてしまった……。
「ごめんねー、いや、未知の食感で美味しかったんだけどさー」
どうにか支えて清人さんをソファーに寝かせ、冷たい水を汲んでくる。
「わ、私が、作る料理は、さ、殺人兵器、だって、は、温人……弟も、言って、いる、ので」
清人さんは一気にごくごくと水を飲み干し、ぷはーっと息を吐き出した。
「殺人兵器だなんて酷いな。
ちょーっと未知の味すぎて、僕の身体がびっくりしちゃっただけだって」
慰められれば慰められるほど、惨めになってくるからやめてほしい。
「大丈夫、大丈夫。
僕は涼鳴が料理できなくたって、好きだから」
あれ? とか思っているうちに清人さんの顔が近づいてきて、ちゅっと唇が重なる。
「ぴぎっ!?」
瞬間、全機能停止させた私を、清人さんは楽しそうに笑ってみていた――。
朝食作りは食材を無駄にするだけで終わり、最初の清人さんの計画通り、外でブランチすることになった。
今日はブルーメタリックのハイブリッドカーでお出掛け。
その日の気分と用途で使い分けているらしい。
「涼鳴が苦手なものってなに?」
「え、えっと……」
メニューを手に清人さんは訊いてくるけれど。
カフェでブランチ、というか時間的に朝食を兼ねたランチを取ろうっていうのは聞いた。
でもそれがなんで、カジュアルフレンチでしかも個室になるんだろう……?
「と、特には……」
曖昧に笑って答えたら、はぁっと小さくため息をついて清人さんがぱたんとメニューを閉じた。
「涼鳴」
「は、はい!」
少しだけ怒っている声に背筋が伸びる。
でもなんで、怒っているのか私にはわからない。
「こういう大事なことを、適当にしちゃダメだよ。
もしそれで、苦手なものが出てきたらどうするの?
苦手だけならまだいいけど、アレルギーで食べられないものだったら困るでしょ」
「は、はい」
彼の言うことは正しい。
ダメな自分が嫌になる。
「改めて訊くよ。
苦手なものってなに?」
じっと黒縁眼鏡の奥から清人さんが私を見つめている。
逸らしそうになるけれど、勇気を出して見つめ返して口を開く。
「な、生魚が、に、苦手、です。
し、白身とかだと、なんとか。
レバーも、ダメ、です。
チ、チーズを使った料理は、だ、大丈夫、ですが、チーズそのものは、ダメ、です。
あ、あとは、いま思いつかないけど、アレルギーは、ない、です」
「うん、わかった」
満足げに清人さんが頷き、眼鏡の下で目が緩いアーチを描く。
そのまま、店員を呼んで注文をはじめた。
お任せで私がいま言ったものを避けるようにと。
「涼鳴はいまのままでもとーっても可愛いけど。
でも、こういう悪い癖を直したらもーっと可愛くなるよ。
だから、ちょっとずつ直していこ?」
小首を傾げて清人さんがそんなことを言ってくるが、可愛いのは彼の方だ。
私のどこが可愛いのか、理解できない。
まもなくして料理が出てきはじめる。
「食事が終わったら行きたいところがあるんだけどいいかな?」
「は、はい」
「うん、楽しみにしててね」
うっとりと眼鏡の奥の目を細めて清人さんが笑う。
このときはどういう意味かわかっていなかったのだけど――。
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