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第5章 誤解と打算
3.元通りに戻るには
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「ごめん、経費の領収書、出すの忘れてた。
これ、どうにかならないかな」
朝から井村さんに拝み倒された。
井村さんはほかの女性社員とは違い、常識派だと私は思っている。
もう結婚して、子供もいるからなのかな。
とにかくそういう人に頼まれると、どうにかしてあげたいなってなる。
「大丈夫ですよ、まだ締め日を二日過ぎただけですから」
「ほんと!?
ありがとう!
次から気をつけるから!」
ぱっと井村さんが顔を輝かせた。
こういう人のためならほんと、力になりたい。
一週間も過ぎて平気で押しつけてくる人とは違って。
「おー、珍しく井村がなんかミスか」
自分の机に戻っていく井村さんを目で追いながら池松さんはいつものように、隣の椅子に後ろ向きに座った。
「経費の領収書、出すの忘れていたそうです。
仕方ないですよね、井村さんは子育てとの両立で忙しいんですし」
もし私が結婚したとして。
そして子供が産まれたとして。
井村さんのように働けるだろうか。
派遣に育休がないのは不利だが、時間は社員に比べて融通が利く。
そういう面ではできそうな気がしたが、それ以前に既婚男性を好きになるという不毛な恋をしている私には、結婚なんて縁がない。
そんなことを考えて、ちょっと虚しくなってきた。
「そーだよなー。
旦那の理解もないと大変だよな」
池松さんの声がどこか他人事なのは気のせいかな。
「池松さんのところはどうなんですか?
奥様も働いてますよね」
「あー、うちは……」
池松さんの視線がどこでもない宙を見る。
なにかまずいことでも聞いちゃった?
「互いに好きなことしてるからな。
メシはほとんど別々だし、掃除や洗濯は気が向いた方が、というかほとんど俺がしてる。
もっとも妻と俺は生活時間がほとんど合わないから」
はははっ、力なく池松さんは笑った。
前に池松さんの奥さんは美容師で、土日はもちろん仕事だし、夜も遅くまで働いていると聞いていた。
やっぱりすれ違いの生活は淋しいのかな。
――なんてこのときは思っていた。
「話は変わるけど、羽坂に頼みがあって」
言いづらそうな池松さんに背筋が伸びる。
池松さんの頼みなら、どんな無理だってききたい。
「……俺も経費の領収書、出すの忘れてて。
悪い」
ばつが悪そうに池松さんは胸ポケットから一枚の領収書を出して、私の前に滑らせた。
「……池松さんもですか」
思わず、あきれたように小さくはぁっとため息が出る。
「ほんとにすまん!
このあいだひさしぶりにスーツ着たときに、ジャケットのポケットに入れたまま忘れてた!
すまん、このとおり!」
拝まれると嫌だとは言えなくなるし、それに悪い気もしない。
「いいですよ、これくらい」
私が笑って領収書を受け取り、池松さんはぱぁーっと顔を輝かせた。
「やっぱり羽坂は優しいな。
今度、お礼に昼メシに……。
あ、いや」
言い掛けて池松さんは慌ててやめた。
彼氏持ちの女の子を食事に誘うなんて非常識なことはできないと思ったのかな。
「今度、お礼にお昼ごはん連れて行ってください。
ほら、あのハンバーグ、食べたいです」
「……いいのか?」
やめた言葉を私が言うと、池松さんは眼鏡の奥からうかがってきた。
「はい。
大丈夫ですから」
「そうか」
私が笑うと池松さんも笑ってくれて、……やはり私はこの人が好きだ。
翌日は池松さんにお昼を誘われているから、お弁当は持って行かなかった。
「詩乃」
お昼、池松さんが私のところにくるよりも早く、宗正さんがきた。
「楽しんでおいで」
宗正さんはこそっと私に耳打ちしてにこっと笑うから、なんだかデートにでも行くような気分になって、顔が一気に熱くなる。
昨日、宗正さんには池松さんとランチに行くようになったって、話していた。
「おう。
宗正も一緒に行くか」
見ていられないとでもいうのか、明後日の方角を見て池松さんはぽりぽりと頬を掻いていた。
「えー、池松係長のおごりですかー?」
「莫迦いえ、君の分までおごるわけないだろ」
「じゃあ行かないですー。
それにオレ、さっさと終わらせないといけない仕事があるんで。
じゃ」
宗正さんは私に向かって意味深にウィンクしてきて、気を使ってくれたのが嬉しかった。
池松さんはちゃんと、このあいだの喫茶店に連れて行ってくれた。
「ハンバーグでいいのか」
「はい」
メニューは開いたけど、すぐに閉じた。
池松さんもメニューを閉じて店員を呼び、すぐに注文をはじめる。
「ハンバーグセットふたつ。
食後に本日のコーヒーで」
このあいだと全く同じ注文だけど、なんだかそれがいまは懐かしい。
関係が変わってしまったいまは。
「でもよかったのか、その、俺とふたりで食事とか」
水を飲みながら池松さんはちらちらと私をうかがってくる。
そういうのはちょっと、傷つくな。
「別にかまわないですよ。
浮気してるわけじゃないんですから」
私はもちろん浮気じゃないし、池松さんだってそういう気持ちはないだろう。
なら、問題なんてなにもない。
「ならいいけどな」
ぼそっと呟いて池松さんはまた、水を飲んだ。
適当に最近のことを話しながら食べる。
「宗正とはどうだ。
……ってこんなことを聞くのはセクハラか?」
「……セクハラですよ」
聞きながらもそんなことを気にしている池松さんがおかしい。
普段ならこういう話題は笑ってかわすけれど、池松さんからのこの話題は複雑な心境だ。
「私は宗正さんと……なんでもないです」
「どうかしたのか」
心配そうになった池松さんに曖昧に笑って誤魔化す。
「ほんとになんでもないです。
宗正さんは優しいので」
「よかったな」
私が笑うと池松さんはほっとした顔で笑った。
「最近はどうだ。
なんか困ることとかないか。
……まあ大変ちゃぁ、大変だろうけど」
苦笑いの池松さんに私も苦笑いで返す。
池松さんがいわんとしているのは、宗正さんがらみのことだろう。
「そうですね。
特に困ったことはないです」
「なんかあったらなんでも言えよ」
「そのときはよろしくお願いします」
変に予防線を張られずに、普通に話ができるのが嬉しい。
そのために……宗正さんを利用するのには心が痛むけれど。
気づいてしまったのだ、池松さんが私と宗正さんが付き合っているって誤解していれば、いままで通りに接してくれるんだって。
なら、誤解されたままでいい。
でもそれは宗正さんの気持ちを利用する、最低の行為だってわかっていた。
それでも……それでも私は、池松さんに笑いかけて欲しかったのだ。
これ、どうにかならないかな」
朝から井村さんに拝み倒された。
井村さんはほかの女性社員とは違い、常識派だと私は思っている。
もう結婚して、子供もいるからなのかな。
とにかくそういう人に頼まれると、どうにかしてあげたいなってなる。
「大丈夫ですよ、まだ締め日を二日過ぎただけですから」
「ほんと!?
ありがとう!
次から気をつけるから!」
ぱっと井村さんが顔を輝かせた。
こういう人のためならほんと、力になりたい。
一週間も過ぎて平気で押しつけてくる人とは違って。
「おー、珍しく井村がなんかミスか」
自分の机に戻っていく井村さんを目で追いながら池松さんはいつものように、隣の椅子に後ろ向きに座った。
「経費の領収書、出すの忘れていたそうです。
仕方ないですよね、井村さんは子育てとの両立で忙しいんですし」
もし私が結婚したとして。
そして子供が産まれたとして。
井村さんのように働けるだろうか。
派遣に育休がないのは不利だが、時間は社員に比べて融通が利く。
そういう面ではできそうな気がしたが、それ以前に既婚男性を好きになるという不毛な恋をしている私には、結婚なんて縁がない。
そんなことを考えて、ちょっと虚しくなってきた。
「そーだよなー。
旦那の理解もないと大変だよな」
池松さんの声がどこか他人事なのは気のせいかな。
「池松さんのところはどうなんですか?
奥様も働いてますよね」
「あー、うちは……」
池松さんの視線がどこでもない宙を見る。
なにかまずいことでも聞いちゃった?
「互いに好きなことしてるからな。
メシはほとんど別々だし、掃除や洗濯は気が向いた方が、というかほとんど俺がしてる。
もっとも妻と俺は生活時間がほとんど合わないから」
はははっ、力なく池松さんは笑った。
前に池松さんの奥さんは美容師で、土日はもちろん仕事だし、夜も遅くまで働いていると聞いていた。
やっぱりすれ違いの生活は淋しいのかな。
――なんてこのときは思っていた。
「話は変わるけど、羽坂に頼みがあって」
言いづらそうな池松さんに背筋が伸びる。
池松さんの頼みなら、どんな無理だってききたい。
「……俺も経費の領収書、出すの忘れてて。
悪い」
ばつが悪そうに池松さんは胸ポケットから一枚の領収書を出して、私の前に滑らせた。
「……池松さんもですか」
思わず、あきれたように小さくはぁっとため息が出る。
「ほんとにすまん!
このあいだひさしぶりにスーツ着たときに、ジャケットのポケットに入れたまま忘れてた!
すまん、このとおり!」
拝まれると嫌だとは言えなくなるし、それに悪い気もしない。
「いいですよ、これくらい」
私が笑って領収書を受け取り、池松さんはぱぁーっと顔を輝かせた。
「やっぱり羽坂は優しいな。
今度、お礼に昼メシに……。
あ、いや」
言い掛けて池松さんは慌ててやめた。
彼氏持ちの女の子を食事に誘うなんて非常識なことはできないと思ったのかな。
「今度、お礼にお昼ごはん連れて行ってください。
ほら、あのハンバーグ、食べたいです」
「……いいのか?」
やめた言葉を私が言うと、池松さんは眼鏡の奥からうかがってきた。
「はい。
大丈夫ですから」
「そうか」
私が笑うと池松さんも笑ってくれて、……やはり私はこの人が好きだ。
翌日は池松さんにお昼を誘われているから、お弁当は持って行かなかった。
「詩乃」
お昼、池松さんが私のところにくるよりも早く、宗正さんがきた。
「楽しんでおいで」
宗正さんはこそっと私に耳打ちしてにこっと笑うから、なんだかデートにでも行くような気分になって、顔が一気に熱くなる。
昨日、宗正さんには池松さんとランチに行くようになったって、話していた。
「おう。
宗正も一緒に行くか」
見ていられないとでもいうのか、明後日の方角を見て池松さんはぽりぽりと頬を掻いていた。
「えー、池松係長のおごりですかー?」
「莫迦いえ、君の分までおごるわけないだろ」
「じゃあ行かないですー。
それにオレ、さっさと終わらせないといけない仕事があるんで。
じゃ」
宗正さんは私に向かって意味深にウィンクしてきて、気を使ってくれたのが嬉しかった。
池松さんはちゃんと、このあいだの喫茶店に連れて行ってくれた。
「ハンバーグでいいのか」
「はい」
メニューは開いたけど、すぐに閉じた。
池松さんもメニューを閉じて店員を呼び、すぐに注文をはじめる。
「ハンバーグセットふたつ。
食後に本日のコーヒーで」
このあいだと全く同じ注文だけど、なんだかそれがいまは懐かしい。
関係が変わってしまったいまは。
「でもよかったのか、その、俺とふたりで食事とか」
水を飲みながら池松さんはちらちらと私をうかがってくる。
そういうのはちょっと、傷つくな。
「別にかまわないですよ。
浮気してるわけじゃないんですから」
私はもちろん浮気じゃないし、池松さんだってそういう気持ちはないだろう。
なら、問題なんてなにもない。
「ならいいけどな」
ぼそっと呟いて池松さんはまた、水を飲んだ。
適当に最近のことを話しながら食べる。
「宗正とはどうだ。
……ってこんなことを聞くのはセクハラか?」
「……セクハラですよ」
聞きながらもそんなことを気にしている池松さんがおかしい。
普段ならこういう話題は笑ってかわすけれど、池松さんからのこの話題は複雑な心境だ。
「私は宗正さんと……なんでもないです」
「どうかしたのか」
心配そうになった池松さんに曖昧に笑って誤魔化す。
「ほんとになんでもないです。
宗正さんは優しいので」
「よかったな」
私が笑うと池松さんはほっとした顔で笑った。
「最近はどうだ。
なんか困ることとかないか。
……まあ大変ちゃぁ、大変だろうけど」
苦笑いの池松さんに私も苦笑いで返す。
池松さんがいわんとしているのは、宗正さんがらみのことだろう。
「そうですね。
特に困ったことはないです」
「なんかあったらなんでも言えよ」
「そのときはよろしくお願いします」
変に予防線を張られずに、普通に話ができるのが嬉しい。
そのために……宗正さんを利用するのには心が痛むけれど。
気づいてしまったのだ、池松さんが私と宗正さんが付き合っているって誤解していれば、いままで通りに接してくれるんだって。
なら、誤解されたままでいい。
でもそれは宗正さんの気持ちを利用する、最低の行為だってわかっていた。
それでも……それでも私は、池松さんに笑いかけて欲しかったのだ。
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