淡き河、流るるままに

糸冬

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(十四)

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 安濃津城を攻め落とした上方勢は、続いて安濃津城から南に四里ほどの位置にある松坂城を攻めた。
 松坂城の城主は古田重勝。すでに安濃津城が落城し、後詰も期待できないとあって、上方勢が刈田働きをして城下を焼き払うと警告を受けた古田重勝は、ほどなくして開城交渉に応じた。
 続いて上方勢は北に転じ、尾張国との国境にある長島城へと兵馬を進めた。
 城主の名を聞き、源兵衛は表情を曇らせた。
 長島城を守るのは、福島正則の実弟・福島高晴であるからだ。
「これは、そろそろ潮時やも知れぬな」
 福島高晴は兄である福島正則とは別家を立てた独立した大名であるとはいえ、やはり兄の意向と無関係ではいられないだろう。
 正則の元に身を寄せたい源兵衛にしてみれば、その実弟が籠る城攻めに加担しては向後に障りがあると考えざるを得ない。
 幸いというべきか、長島城は木曽川と長良川の間の中州に築かれており、さらにその西側には揖斐川が流れている。かつて一向一揆勢が立て籠もり、信長の大軍勢を相手に頑強に抵抗したことで知られる要害である。
 上方勢は揖斐川の西側に布陣したものの、川に阻まれて包囲すら困難であるのは明白であった。力攻めによる攻略で兵を損するだけの価値があるかも微妙である。
 例によって次郎たちは長宗我部の陣の片隅で根小屋を作る。すっかり慣れた作業となった。

 既に岐阜城が陥落しており、大垣城が上方勢の最前線となっているとの風聞は、長宗我部の陣中にも流れていた。
 八月二十三日には長良川の合渡の渡にて、上方勢を主導する石田三成の手勢が徳川勢の黒田長政、藤堂高虎、田中吉政らの手勢と交戦し、石田勢が敗退している。
 この際、石田勢は島津勢を放置する形で先に陣を下げたため、遺恨が残ったという。
 このような噂は、驚くほどの速さで陣中に広がる。
「このようなところで時を過ごしている場合ではなかろうにのう」
 絵図を持ち出した源兵衛も首をひねっている。
 清須にいた筈の福島正則が岐阜城まで北上してしまったので、うまく上方勢の陣を抜けて福島勢に合流できるか、気が気でないのだ。
 既に福島勢が竹が鼻城攻めと岐阜城攻めで武功を挙げていることも、於寿らの働きで伝え聞いている。
 合流が遅れればそれだけ手柄を挙げる機会が減り、召し抱えが叶わぬ可能性が高まってしまう。
 源兵衛の焦りが伝染するように別所一党の間に落ち着かない空気が流れる中、於寿が最新の報せを携えて姿を見せた。
「次郎様。去る二十四日に、福島様をはじめとする徳川勢は岐阜城を出立し、赤坂の地に布陣いたしました」
 あくまでも於寿は次郎に対して報告する。次郎は絵図で赤坂の場所を確かめる。上方勢の重要拠点である大垣城の東側に、その名を見つける。
「ここから福島様の陣まで、距離はいかほどか」
 傍らの源兵衛の問いに於寿は即答せず、許可を求めるように次郎に視線を送る。
 直答を許す合図として次郎が頷き返すのを見てから、於寿は源兵衛に向き直った。
「御下問にお答えいたしまする。ここ長島から美濃赤坂までの距離はおよそ、八里程度かと存じまする」
「ううむ。ならば、一日あればなんとか辿りつけるか」
 源兵衛は呟きを漏らす。
 この時代、健脚の成人男性であれば一日におよそ十里移動できる。軍勢であれば当然遅くなるが、別所一党の規模から考えて、一日の行程と考えておかしくはない。
「いよいよ、時至れり」
 呟いた源兵衛が表情を引き締める。
「して、どのようにして陣を抜けますか」
 次郎は小声で尋ねる。
「ここに至り、さほど思案は必要とも思えぬが」
 源兵衛は、逆に怪訝そうな顔で問い返し、存念を口にする。
「幸い、これまでの同陣で、淡河の陣借衆は長宗我部にそれなりに信頼されておるようじゃ。今、この場で陣を抜けるなどとは思うておるまい」
 夜陰に乗じて三々五々離れれば、朝を迎える頃には長宗我部の手が届かないところまで逃げおおせることが出来よう、と続けた。
 むしろ、徳川方の陣に近づいた際に、上方勢と誤認されて襲撃されることを懸念している様子であった。
 
 例によって別所一党が陣取るのは長宗我部勢の端であるから、かえって見咎められることなく姿を消すことが出来ると思われた。
 もっとも、六十人全員が一度に動いては、気配を悟られる。何気ない風を装いつつ、少人数が間をおいて移動する必要があった。
 集合場所として、一里ほど離れた場所の廃寺を、於寿が確保していた。道中は甲之進と乙蔵が道案内の役目を果たす。
 夜を迎えて早々、陣抜けを始める。
 最初に離脱するのは、源兵衛と近習である。
「殿。最後に仕掛けを施したく存じますゆえ、それがしは最後に参りまする」
「仕掛けとな」
「たいしたことではありませぬ。ご放念くだされ」
「あまり無理はするなよ。我等の望みを果たすためには、これからこそが大事なのじゃからな。その方の力が必要じゃ」
「ありがたきお言葉」
 そう応じつつ、次郎は一つの覚悟を固めていた。
 別所ではなく淡河と名乗りを偽って陣を借りていたけじめをつけねばならない。
 別所の名を汚さないためのやむを得ない策ではあったが、露見すれば淡河の名が傷つくこととなる。
 しかし、このまま黙って陣を離れることは、父の武名を辱めることとなる。
(いくらやむを得ぬ策とはいえ、それだけは自分で自分が許せぬ)
「先に行っていてくれ」
 次郎は鉄入斎に頭を下げた。
「引き留めても、無駄なのでしょうな」
 既に決心を密かに打ち明けられていた鉄入斎は泣き笑いの表情を見せる。
 もちろん、次郎がこのような場で命の危険にさらされることなど望んではいない。
 しかし一方で、父の名を貶めることだけは避けたいとの次郎の言葉を拒絶できなかった。
「死にに行くつもりはない。最初から、決めていたことだ」
「さりながら、なんの益もない振る舞いかと存じます」
「兵法では、敵をあざむくににはまず味方から、と申すそうな。されど、己自身はあざむけぬ。違うか」
「まこと、仰せの通りにござります。されど、損な性分だとは思われませぬか」
「確かにな。されど、武士でもない男が、武士になろうと企てておるのだ。武士以上に武士らしい振る舞いをせずして、なんとする]
 次郎の言葉に、鉄入斎は目じりに涙を浮かべて立ち尽くす。
「これもまた戦さということでしょうか」
「うむ。武運を祈っていてくれ。と申して、わたしの帰りを待ってはならぬ。必ず皆と一緒に行くのじゃぞ」
 次郎はそう言い残し、鉄入斎に手鑓を預けると、単身で長宗我部の本陣に向かった。



「おや、御曹司。このような夜更けにいかがなされた」
 寝ぼけ眼で陣中の見回りをしていた中内惣右衛門が次郎の姿を見咎めた。
「これはありがたい。亡き父の引き合わせかな。相すみませぬが、本陣までそれがしをお連れいただけませぬか」
 次郎は殊更に調子のよい口ぶりを作って惣右衛門に来やすく頼み込む。
「殿は、いま重臣を集めて評定の最中であるが」
 惣右衛門は困惑げに白いものが混じる顎鬚を撫でる。
 迷惑に感じながらも、頼りにされると断り切れない性分なのだろう。
 思いつめた表情の次郎の様子に何かを察したのか、結局は「ついて参られよ」と先に立って本陣へと案内してくれた。

「評定の最中、申し訳ございませぬ。陣借り衆の淡河民部殿が、殿に至急申し上げたき儀があるとのことでお連れ致しております。如何いたしましょうか」
 惣右衛門の声に、ややあって陣幕が開かれ、中にいた取次の武者が顔をみせる。
「入られよ。要件は手短にな」
「申し訳ございませぬ」
 次郎が陣幕に入ると、上座で床几に腰かける盛親の、どこか疲れた表情が目に入った。
 居並ぶ将の間にも、だれた空気が漂っている。
 徳川家康の軍勢が会津攻めを中断して反転し、その一部がすでに美濃に侵攻しているいるのは既に周知の事実である。
 それを知りながら、悠長に長島城を包囲しているだけで良いのか、実のない議論が繰り返されたのだろうと想像がついた。
「長宗我部様にお伝えいたしたき儀、これあり」
「なんじゃ」
「手前共の調者が、徳川内府の軍勢が美濃に達したとの報せを持ち込みましてございます」
 次郎の言葉に、諸将の間から失笑が漏れた。
「陣借の牢人衆風情が調者まで用いておるとはのう。さりながら、その程度のこと、我等が知らぬと思うてか。岐阜城に達したことまで、とっくに我が耳に達しておる」
「であれば、徳川勢の中に福島勢がいることも存じておられましょう」
「無論。何を申したい」
「元々、我等は血縁を頼みに、福島勢の陣を借りる算段でございました。長宗我部勢の陣をお借りするのも、元々は徳川勢と合流するまでの間のつもりでした」
 福島正則の養子が別所の血を引くこと、淡河弾正が別所から嫁を迎えていたことまで、仔細は語らない。
 次郎の言葉に、盛親は不快げに顔をゆがめた。徳川に加担したかったのは他ならぬ彼自身なのだ。上方勢に与している現状を非難されたように感じたとしても不思議ではない。
「前置きは良い。存念を申せ」
「大変申し訳なきことながら、我等はこれより福島勢の元に向かいまする」
「なにっ」
 盛親が床几を倒して立ち上がる。
 次郎は怯む心を奮い立たせて言葉を継ぐ。
「正しく申せば、既に、それがし以外の者は陣を離れておりまする」
「陣抜けとな。では、その方はなにゆえにのこのこと我が元までまかり越した」
「我等が畿内にあって進退に難渋していた折に陣をお貸しいただいた恩がございますれば、黙って姿を消すことはあまりに不義理。そう思うたまでのことにございます」
「言いたいことはそれだけか」
「お許しを得ようとは思いませぬ」
「聞いたことを抜かしおって。武士がましい潔さをみせれば、却って命を取られずに済むと算段したか。あざとい奴め」
 盛親の怒声が頭上から降り注ぐのを、平伏する次郎は歯を食いしばって耐えた。
 白刃が振り落とされて己の首が宙を舞う光景が脳裏をよぎる。
 どれだけの時間が過ぎたか。
「いつまで、そこでなにをしておる」
 盛親の不機嫌そうな声に、次郎は思わず顔を上げた。
 見れば、盛親は手ずから倒れた床几を戻して座りなおし、次郎を見据えている。
「お主のような者が居残っておってもものの役に立たぬ。早々に立ち去れぃ」
「ありがたきお言葉。この御恩は忘れませぬ。それでは御免」
 次郎は地面に頭をこすりつけ、そのままそそくさと本陣を立ち去った。



 重い沈黙が落ちる本陣では、盛親は先ほどまで次郎が平伏していた場所をじっと見つめていた。
 その横では、陣借を安請け合いした惣右衛門が神妙な顔つきでうつむいている。
 だが、腹立ちまぎれに惣右衛門を処断するつもりなど毛頭ない。先に使者の任を全うできなかった十市新右衛門と町屋三郎左衛門すら不問に付している。
 それに比べれば、惣右衛門に落ち度があった訳ではない。
 それよりも盛親は、徳川勢に付きたいとの淡河次郎の願いを、事実上聞き届けてしまった理由を考えていた。
(うまうまと芝居に乗せられてしもうたわ。儂も甘いことじゃ)
 だが、芝居に乗せられた理由を考えると、盛親は気が重くなる。
 今ここで、長宗我部勢を率いて美濃まで走り、徳川勢と鞍替え出来たなら。叶わぬ本心を次郎に託してしまった。そう思わずにはいられないのだ。
 盛親は我知らず長嘆息を漏らした。
 そこで、周囲の視線を集めていることに気づき、慌てて咳払いする。
「いや、なに。あの了見では御家の再興など覚束ないであろうと思うと、他人事ながらなにやら気の毒になってな。一家の主たるもの、あのように簡単に己の命を危地にさらしてはならぬものじゃ」
 盛親は、自らの言い訳じみた言葉を、ほろ苦い笑いにごまかした。ただ、その言葉を聞いて肩の荷が下りたような表情をしている惣右衛門の姿は、少しだけ憎らしかった。



 東の夜空には、まだ月の輝きは現れていない。
 次郎は一人、星明りを頼りに、大垣城の東一里ほどに位置するという赤坂を目指して夜の道を北に向かう。
 足を進めながらも、常に脳裏に絵図を思い描き、現実の光景と照らし合わせる。
 自分が今辿っている道は、美濃街道である筈だ。
 右手に見える黒々とした流れは揖斐川の筈である。
 のんびりと歩いていては皆に追いつけない。
 加えて、盛親の気が変わり、長宗我部勢の追手が迫っているかも知れないと思えば、自然と次郎の足取りは早くなる。
 しかし、不案内な土地で、灯も持たずに夜道を歩いているのだ。むやみに駆けだす真似もできない。
 気ばかり急いて、息が荒くなる。
(このような折に、落ち武者狩りにでも遭えば一たまりもないやも知れぬ)
 腰に刀こそ帯びているが、鍛錬を積んだ手鑓は手元にない。心細いばかりである。
 それだけに、前方から人影がぬっと現れた時は飛び上がるほど驚いた。刀の柄に右手を掛け、左足を引いて低い姿勢で身構える。
「次郎様、お待ちしておりました」
 声の主は、於寿であった。みれば、いつの間にかその傍らには甲之進と乙蔵も控えている。
「迎えに来てくれたのか」
 安堵の思いにへたり込みそうになるところを、次郎は両膝に手をついてどうにか踏ん張った。
「次郎様はきっと危地を切り抜けて長宗我部の陣を脱けられると信じておりました。もうしばらく先の廃寺に皆様ご休息なされております」
 於寿の声も弾んでいた。
 次郎の手を取って引っ張っていこうかという勢いだったが、さすがにそこまでさせては男がすたる。
「よし、ならば行くか」
 夜中に無駄に声を響かせぬように注意して、次郎は自らを励ますように言った。
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