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第2部
第2部 23話 お茶会は踊る 前編
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離宮の中には、お茶会に利用できる部屋がいくつもあります。
その一室で、マリーアンヌ・イオリリス侯爵令嬢のお茶会が開催されました。
室内に案内されてすぐ、主催のマリーアンヌ・イオリリス侯爵令嬢にお迎えされます。
「プランティエ伯爵閣下。おこし頂けて嬉しゅうございます。
この度は、私の我儘にお付き合いさせてしまい申し訳ございません」
艶やかな紺色の髪、明るい青い瞳。優しい印象の美しい女性です。
ドレスは青から紺へと変わるグラデーションで、フリルがアクセントになっています。青緑色の宝石のパリュールと相まって、上品かつ華やかで愛らしい。
所作も爪先までお美しい。流石は、派閥関係なく令嬢たちから敬われているという『イオリリス侯爵家の宝玉』ですね。
ただし、別の評価もあります。
『なまじ優秀なせいで傲慢で軽率な面がある。
また、爵位や派閥関係なく友誼を結ぶことは良いが節度に欠けている』
という評価です。夜会や茶会で耳にしました。
昨日、お義母様に確認すると頷きました。
『王妃陛下がイオリリス侯爵令嬢にホストを任じたのは、精神的な成長を促すためでしょう。
貴女は、格上の淑女として忽然とした対応をなさい』
『本当に厄介なことになりました……』
『何を今さら。大人になるということは子供の面倒をみるということ。変更に応じたのだからしゃんとなさい!』
こんなやり取りがあったのでした。
さて、イオリリス侯爵令嬢の表情は好意的ですが……内心はわかりません。
今回。14歳から22歳までの未婚の令嬢が三十人ほど派閥関係なく招待されています。
三十人ほどの参加者の約半分が、パーレス・グルナローズ辺境伯令息と関わりのある方ですもの。
イオリリス侯爵令嬢も令息と面識があるそうです。ただし、どの程度親しいのかまではわかりませんでした。
室内には他に、侍女が五人と護衛騎士が三人います。彼女たちはイオリリス侯爵家から派遣された方々です。彼女たちについても警戒が必要でしょう。
疑いを顔に出すことはしません。
私もまた、淑女の笑みを浮かべてご挨拶しました。
「この度はお招き頂きありがとうございます。
交流のなかったイオリリス侯爵令嬢から、突然お申し出頂いて驚きました。年若い方々と上手く交流できるか不安ですが、ラピスラズリ侯爵閣下のお口添えもあるので参加させて頂きます。イオリリス侯爵令嬢、楽しませて頂きますわね」
内心ドキドキです。
お義母様いわく『いきなり参加するお茶会を変更させるなんて失礼ね。貴女だからではなく、貴女の叔母のラピスラズリ侯爵の顔を立てるために参加してあげるわ。小娘のお手並みをみせてごらんなさい』という意味になるそうです。
私とイオリリス侯爵令嬢は同じ16歳。年齢は同じですが、爵位は私の方が圧倒的に上なので許されるそうです。
と言いますか、これくらい言わないと舐められるとか。
お茶会はホストだけでなく、招待される側も様々な事前準備をします。ホストと参加者の情報や場に相応しい話題を用意したり、場に相応しい衣装を用意したり、規模によっては手土産も用意します。
事実、サフィリス公爵夫人のお茶会に合わせた準備は無駄になり、慌てて情報収集と準備をし直しました。
イオリリス侯爵令嬢は、格上の貴族である私にそのような手間をかけさせました。この程度の嫌味は甘んじて受けるべきだそうです。
お義母様曰く「その程度のことも出来ない子供なら、相手にする価値はないわ。さっさと席を立って退室しなさい』とのことです。その瞬間、イオリリス侯爵令嬢の評価は地に落ちるとも。
り、理屈はわかりますが貴族社会怖いですわ!ミゼール領に帰りたい!
「まあ……」「なんてこと……」
明らかな挑発に、周りは眉をひそめたり扇子の下で囁き合います。怯えた様子で固まる方も。
あああ!侍女と護衛騎士様方の眼差しが怖い!
しかしイオリリス侯爵令嬢は笑みを浮かべたままです。
「プランティエ伯爵閣下の寛容なお心に、改めて感謝申し上げます。若輩の身ではございますが、精一杯おもてなしいたします。本日はどうぞ、ごゆっくりご歓談下さい」
その後、シアンのご挨拶を受けて席に案内してくれました。
ちなみにシアンは『アメティスト子爵家に縁が深い令嬢であり子爵家の名代である。中央との顔繋ぎをかねて、ルルティーナの付添人として参加させる』ということになっています。
「流石は名家のご令嬢ですね。動じていません」
囁くシアンに頷き、隣り合って座ります。
こうして不穏なお茶会が始まりました。
内心緊張していると、お茶とお菓子が給仕されました。侍女は先ほどの剣呑さはなく、とても洗練された動きです。
ホッとして、豊かな香りの紅茶と色とりどりのマカロン、宝石細工のようなプチガトーに目を向けます。繊細な食べる芸術品たちに心が躍りますね。
ちなみに茶菓子の手配は王妃陛下の領分です。
このお菓子も、離宮に派遣された王城のパティシエたちが作ったそうです。
イオリリス侯爵令嬢が茶菓子を勧めました。
「お菓子の風味をより感じて頂く為、紅茶は濃く淹れさせています。お好みでミルクをお入れ下さい」
最上級の茶葉を惜しげもなく使った紅茶は、濃厚な甘さのお菓子たちに良く合います。
ちょっと渋くて刺激的ですが……。
「……これは。ルルティーナ様、大丈夫ですか?」
「ええ。私はミルクも砂糖も要らないわ。貴女は?」
「私も必要ありません」
シアンと小声で会話してから皆様の会話に加わります。
流行の茶菓子やファッション、王都で最近話題の劇の話などです。
「オペル座の新作はご覧になって?」
「ええ!私、感動して泣いてしまいましたわ!」
「うらやましいですわ。私はチケットが手に入らなくて……プランティエ伯爵閣下はご覧になりましたか?」
「残念ながらまだです。身分違いの恋人たちが幸せになるお話ですわよね。粗筋はうかがっています」
流行に敏感なお義姉様のお陰で話についていけてます!ありがとうお義姉様!
さきほどは嫌味な事を言ってしまいましたが、少しは印象が良くなったかしら?
内心でビクビクする私。そんな私をねっとり見つめる方が一人。
「ルルティーナ様は王都の流行にもお詳しいのですね。田舎者とは思えませんわ。さぞや努力されたのでしょう」
あら?この場でもルルティーナ呼びですか。しかもミゼール領を貶めようとは。
流石にたしなめようとすると、シアンが硬い声を出しました。
「デルフィーヌ・アザレ伯爵令嬢。不敬ですよ。プランティエ伯爵閣下とお呼びなさい」
「まったくです。私は貴女に名前で呼ぶことを許しておりません。それ以上に、北の辺境伯領たるミゼール領への誹謗は許しがたい。
今すぐ謝罪して訂正なさい」
アザレ伯爵令嬢は挑発するように眉を上げました。
「まあ!つれないこと。いずれ同じ尊きお方に侍るのですから良いではありませんか。それに田舎を田舎と言って何が……」
「仰っている意味がわかりませんね」
扇子をゆっくり広げて口元を隠し、冷たく見つめます。アザレ伯爵令嬢は少し気圧された様子です。
「ですから、ルルティーナ様はパーレス様と……」
「お話になりませんね。もう結構」
パシン!音を立てて扇子を閉じ、にっこり微笑みます。
もうこの方と会話する気はありません。穢らわしい妄言も聞きたくない。
先ほどまで周囲にどう思われるか怖くて仕方なかったけど!どうでもいいわ!
「なっ。偉そうに……!」
怒るアザレ伯爵令嬢を無視し、イオリリス侯爵令嬢に話しかけます。
「そういえば、私に聞きたいことがあるとお手紙にはありましたが?」
周囲は怒りに顔を赤くしたり怯えて青くしていますが、流石は名家のご令嬢。
美しい笑みを保っています。
「ええ。ぜひ、翡翠蘭ハーブティーについてお話をお聞きしたく存じます」
「まあ!ご興味頂けたのですね。嬉しいです。何からお話しましょうか……」
「ちょっと!私を無視しないでよ!」
立ち上がって怒鳴るアザレ伯爵令嬢。シアンがすかさず毒舌を発揮します。
「あら、はしたない。ここは淑女の集まりと聞きましたが違っていたようですね。お行儀から学び直されたらいかが?」
「なんですって!?子爵の名代如きが生意気な!」
イオリリス侯爵令嬢の表情がようやく変わりました。眉をひそめ、アザレ伯爵令嬢をたしなめます。
「アザレ伯爵令嬢。シアン様の仰る通りよ。それに、先程からずいぶんと失礼な発言ばかり。
彼の方からどうしてもとお願いされたのでご招待しましたが、そうすべきではありませんでしたね」
「なっ!?」
イオリリス侯爵令嬢は、絶句するアザレ伯爵令嬢から目を逸らし、表情を元に戻しました。
「わ、私はマリーアンヌ様の友人として参加を……」
「およしになって。両陛下の覚えもめでたく、功績も多大なプランティエ伯爵閣下に無礼を働くような友人はいないわ。
これ以上騒ぐならお帰り頂くしかないけれど、いかが?」
あら?この様子では、お二人は親しい仲ではないのかしら?
その一室で、マリーアンヌ・イオリリス侯爵令嬢のお茶会が開催されました。
室内に案内されてすぐ、主催のマリーアンヌ・イオリリス侯爵令嬢にお迎えされます。
「プランティエ伯爵閣下。おこし頂けて嬉しゅうございます。
この度は、私の我儘にお付き合いさせてしまい申し訳ございません」
艶やかな紺色の髪、明るい青い瞳。優しい印象の美しい女性です。
ドレスは青から紺へと変わるグラデーションで、フリルがアクセントになっています。青緑色の宝石のパリュールと相まって、上品かつ華やかで愛らしい。
所作も爪先までお美しい。流石は、派閥関係なく令嬢たちから敬われているという『イオリリス侯爵家の宝玉』ですね。
ただし、別の評価もあります。
『なまじ優秀なせいで傲慢で軽率な面がある。
また、爵位や派閥関係なく友誼を結ぶことは良いが節度に欠けている』
という評価です。夜会や茶会で耳にしました。
昨日、お義母様に確認すると頷きました。
『王妃陛下がイオリリス侯爵令嬢にホストを任じたのは、精神的な成長を促すためでしょう。
貴女は、格上の淑女として忽然とした対応をなさい』
『本当に厄介なことになりました……』
『何を今さら。大人になるということは子供の面倒をみるということ。変更に応じたのだからしゃんとなさい!』
こんなやり取りがあったのでした。
さて、イオリリス侯爵令嬢の表情は好意的ですが……内心はわかりません。
今回。14歳から22歳までの未婚の令嬢が三十人ほど派閥関係なく招待されています。
三十人ほどの参加者の約半分が、パーレス・グルナローズ辺境伯令息と関わりのある方ですもの。
イオリリス侯爵令嬢も令息と面識があるそうです。ただし、どの程度親しいのかまではわかりませんでした。
室内には他に、侍女が五人と護衛騎士が三人います。彼女たちはイオリリス侯爵家から派遣された方々です。彼女たちについても警戒が必要でしょう。
疑いを顔に出すことはしません。
私もまた、淑女の笑みを浮かべてご挨拶しました。
「この度はお招き頂きありがとうございます。
交流のなかったイオリリス侯爵令嬢から、突然お申し出頂いて驚きました。年若い方々と上手く交流できるか不安ですが、ラピスラズリ侯爵閣下のお口添えもあるので参加させて頂きます。イオリリス侯爵令嬢、楽しませて頂きますわね」
内心ドキドキです。
お義母様いわく『いきなり参加するお茶会を変更させるなんて失礼ね。貴女だからではなく、貴女の叔母のラピスラズリ侯爵の顔を立てるために参加してあげるわ。小娘のお手並みをみせてごらんなさい』という意味になるそうです。
私とイオリリス侯爵令嬢は同じ16歳。年齢は同じですが、爵位は私の方が圧倒的に上なので許されるそうです。
と言いますか、これくらい言わないと舐められるとか。
お茶会はホストだけでなく、招待される側も様々な事前準備をします。ホストと参加者の情報や場に相応しい話題を用意したり、場に相応しい衣装を用意したり、規模によっては手土産も用意します。
事実、サフィリス公爵夫人のお茶会に合わせた準備は無駄になり、慌てて情報収集と準備をし直しました。
イオリリス侯爵令嬢は、格上の貴族である私にそのような手間をかけさせました。この程度の嫌味は甘んじて受けるべきだそうです。
お義母様曰く「その程度のことも出来ない子供なら、相手にする価値はないわ。さっさと席を立って退室しなさい』とのことです。その瞬間、イオリリス侯爵令嬢の評価は地に落ちるとも。
り、理屈はわかりますが貴族社会怖いですわ!ミゼール領に帰りたい!
「まあ……」「なんてこと……」
明らかな挑発に、周りは眉をひそめたり扇子の下で囁き合います。怯えた様子で固まる方も。
あああ!侍女と護衛騎士様方の眼差しが怖い!
しかしイオリリス侯爵令嬢は笑みを浮かべたままです。
「プランティエ伯爵閣下の寛容なお心に、改めて感謝申し上げます。若輩の身ではございますが、精一杯おもてなしいたします。本日はどうぞ、ごゆっくりご歓談下さい」
その後、シアンのご挨拶を受けて席に案内してくれました。
ちなみにシアンは『アメティスト子爵家に縁が深い令嬢であり子爵家の名代である。中央との顔繋ぎをかねて、ルルティーナの付添人として参加させる』ということになっています。
「流石は名家のご令嬢ですね。動じていません」
囁くシアンに頷き、隣り合って座ります。
こうして不穏なお茶会が始まりました。
内心緊張していると、お茶とお菓子が給仕されました。侍女は先ほどの剣呑さはなく、とても洗練された動きです。
ホッとして、豊かな香りの紅茶と色とりどりのマカロン、宝石細工のようなプチガトーに目を向けます。繊細な食べる芸術品たちに心が躍りますね。
ちなみに茶菓子の手配は王妃陛下の領分です。
このお菓子も、離宮に派遣された王城のパティシエたちが作ったそうです。
イオリリス侯爵令嬢が茶菓子を勧めました。
「お菓子の風味をより感じて頂く為、紅茶は濃く淹れさせています。お好みでミルクをお入れ下さい」
最上級の茶葉を惜しげもなく使った紅茶は、濃厚な甘さのお菓子たちに良く合います。
ちょっと渋くて刺激的ですが……。
「……これは。ルルティーナ様、大丈夫ですか?」
「ええ。私はミルクも砂糖も要らないわ。貴女は?」
「私も必要ありません」
シアンと小声で会話してから皆様の会話に加わります。
流行の茶菓子やファッション、王都で最近話題の劇の話などです。
「オペル座の新作はご覧になって?」
「ええ!私、感動して泣いてしまいましたわ!」
「うらやましいですわ。私はチケットが手に入らなくて……プランティエ伯爵閣下はご覧になりましたか?」
「残念ながらまだです。身分違いの恋人たちが幸せになるお話ですわよね。粗筋はうかがっています」
流行に敏感なお義姉様のお陰で話についていけてます!ありがとうお義姉様!
さきほどは嫌味な事を言ってしまいましたが、少しは印象が良くなったかしら?
内心でビクビクする私。そんな私をねっとり見つめる方が一人。
「ルルティーナ様は王都の流行にもお詳しいのですね。田舎者とは思えませんわ。さぞや努力されたのでしょう」
あら?この場でもルルティーナ呼びですか。しかもミゼール領を貶めようとは。
流石にたしなめようとすると、シアンが硬い声を出しました。
「デルフィーヌ・アザレ伯爵令嬢。不敬ですよ。プランティエ伯爵閣下とお呼びなさい」
「まったくです。私は貴女に名前で呼ぶことを許しておりません。それ以上に、北の辺境伯領たるミゼール領への誹謗は許しがたい。
今すぐ謝罪して訂正なさい」
アザレ伯爵令嬢は挑発するように眉を上げました。
「まあ!つれないこと。いずれ同じ尊きお方に侍るのですから良いではありませんか。それに田舎を田舎と言って何が……」
「仰っている意味がわかりませんね」
扇子をゆっくり広げて口元を隠し、冷たく見つめます。アザレ伯爵令嬢は少し気圧された様子です。
「ですから、ルルティーナ様はパーレス様と……」
「お話になりませんね。もう結構」
パシン!音を立てて扇子を閉じ、にっこり微笑みます。
もうこの方と会話する気はありません。穢らわしい妄言も聞きたくない。
先ほどまで周囲にどう思われるか怖くて仕方なかったけど!どうでもいいわ!
「なっ。偉そうに……!」
怒るアザレ伯爵令嬢を無視し、イオリリス侯爵令嬢に話しかけます。
「そういえば、私に聞きたいことがあるとお手紙にはありましたが?」
周囲は怒りに顔を赤くしたり怯えて青くしていますが、流石は名家のご令嬢。
美しい笑みを保っています。
「ええ。ぜひ、翡翠蘭ハーブティーについてお話をお聞きしたく存じます」
「まあ!ご興味頂けたのですね。嬉しいです。何からお話しましょうか……」
「ちょっと!私を無視しないでよ!」
立ち上がって怒鳴るアザレ伯爵令嬢。シアンがすかさず毒舌を発揮します。
「あら、はしたない。ここは淑女の集まりと聞きましたが違っていたようですね。お行儀から学び直されたらいかが?」
「なんですって!?子爵の名代如きが生意気な!」
イオリリス侯爵令嬢の表情がようやく変わりました。眉をひそめ、アザレ伯爵令嬢をたしなめます。
「アザレ伯爵令嬢。シアン様の仰る通りよ。それに、先程からずいぶんと失礼な発言ばかり。
彼の方からどうしてもとお願いされたのでご招待しましたが、そうすべきではありませんでしたね」
「なっ!?」
イオリリス侯爵令嬢は、絶句するアザレ伯爵令嬢から目を逸らし、表情を元に戻しました。
「わ、私はマリーアンヌ様の友人として参加を……」
「およしになって。両陛下の覚えもめでたく、功績も多大なプランティエ伯爵閣下に無礼を働くような友人はいないわ。
これ以上騒ぐならお帰り頂くしかないけれど、いかが?」
あら?この様子では、お二人は親しい仲ではないのかしら?
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