継ぎ接ぎ人形の私

かぼす

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3.歩みの証

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外の世界は見たことがないものがたくさんだった。
私は目を輝かした。
どこに行けばいいかも分からず、当てもなく歩いた。
暑くてフラフラ。
足も痛くなってきた。
そして遂に私は灰色の地面に座り込んでしまった。

そんな時、男の人が話しかけてきた。
大丈夫かと。
彼は、首からタオル、全身緑色の服だった。
堅い表情だがぎこちない笑顔だった。
私が首を振ると、彼は私を起こした後、私の肩を支えて近くの日陰に案内してくれた。
そして私を座らして、少し離れた。
しばらくすると、彼は水とお米の食べ物を持ってきて私にくれた。
その時、彼の水滴が私に落ちた。
そして、その水滴が私の中に吸い込まれていった。

彼は炎天下の中、道を綺麗にしていた。
日が昇ってから沈むまで必死に働いた。
また、ただ働くだけではなく、周りの人を気にかけていた。
疲れている人がいたら、その人を休ませ、その分自分が働いてカバーしていた。
それに、周りの人が落ち込んでいたら、話を率先して聞いたり、はげましたりした。
そのため、彼の周りでは笑顔が耐えなかった。

私は彼にお礼を言って、水を飲み、食べ物にかぶりついた。
ついつい私の顔にも笑みがあふれた。
その様子を彼は何も言わずに頷きながら見ていた。
彼はしばらくすると、仕事があるからと去って行った。
彼は去り際に、優しい声で無理するなよといいながら、私の頭を優しく触った。
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