第三勢力のレオ

篠崎流

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戦力で劣る人間が負けない理由

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幸いな事に、相手エスターは三日後にシュバイク南側に確認された

南方軍を指揮するヴェルチ大佐の監視部隊が堂々と歩いてくる相手を捉え、即、本国にも連絡が入る

となれば正当な正面決戦でもないが、野戦迎撃で軍中心で任せて問題ない。不幸はシュバイク本国会議から示された、大元の策の準備が整わなかった事だ

具体的な相手戦力、数が不明なので、首都の守りをガッチリ固めつつ三百の首都軍で最精鋭の分隊に近い形で大将閣下の指揮で出撃南下、間にある、南方監視砦前に陣建てして相手を待った

「予想では明日の正午前くらいに来ます」
「今の所順調、予想のA通り進んでおりますな」
「ヴェルチ大佐準備は?」
「整っております、相手を監視もしております」
「少々無策に過ぎませんか?」
「相手が?」
「ええ」
「まあ、あまり深く考えて無いだろうしな‥」
「そうなんでしょうか?」
「相手、彼女のこれまでの戦いの記録も聞いたけど骨兵やらを触媒用意すれば百単位に一気に呼べるらしいしな、それでゴリ押しして略、侵略してるんだよね」
「種類は?」
「通常のスケルトンでなくウォーリアー、アーチャー等だな、まあ、普通に力押しでも大抵人間の軍隊では勝てない」

「でしょうな。対魔基準数でも1~3ですがアンデットにはあまりアテにならない。通常の魔物と違い、骨兵はバラバラにして倒さないと復活しますからな、数が多いとやっかいです」
「正に不死兵、ですか」
「後は多くは無いが、それ以外のも召喚出来るらしい、こちらはもっと上位の悪魔系、何れにしろ、今回は作戦が決まってるし用意もあるので被弾しない事だな」
「承知しております」

翌、正午前、午前十時には監視部隊が戻り報告、実際彼女が目視距離に現れたのは、更に一時間後である、南三十五キロ、地平線から歩いて来るのを目視した

こちらは陣を展開し総軍横一線で一応迎撃体勢だが基本防御で、八割の兵は剣盾、まずもって被弾しない事だ

理由は一つにこの少数迎撃軍は確認の意味合いが強い事

二つに、本国、首都側に用意する罠の準備がまだ終ってない事、時間稼ぎも含まれる

三つに、一般的な知識の面でもアンデット兵は被弾して死者が出るとこれを召還師が死体兵として利用する恐れがあるので被弾は兎も角、死者を出さない事も優先されるからだ

彼女は特に軍を見て逡巡する様子もない、そのまま百メートル手前まで歩き、腰に掛けてある皮袋三つの内一つを取り出し中から骨の破片を出した

右手一杯のそれを、横一線に撒いて詠唱し散らばった破片に魔法を打ち込んだ

部類的には召喚だが、死霊術である、本来のモノとは違う、本来ならスケルトン兵ならキッチリ人間の骨の体が形を作れる八割以上必要だが彼女のは破片、一部で良い

それだけで呼び出されて形と成った骨兵は五十は居るだろう。勿論、偶に片手が無かったりするのも居るが、基本機能は損なわれない、流石にコレを見て人間側の軍隊も驚いた、例外はない

「あれが死霊術か‥」
「怖!」
「しかも数が多いですな‥」
「大将閣下」
「うむ」

促されてラディウスも前線に指示、鈍足で前進してくる骨兵の部隊と同速度で接近し、あくまで防御中心で剣を合わせる

数の上で五倍近いし骨兵は個体戦力に優れて居る訳ではないが、何しろ通常の突きや切りだと効果が薄い、スカスカだし当たって腕とか頭とか切り飛ばしても自分で部品拾って直して戦線復帰してくる、しかも人間側がやられると相手に死体兵の材料を与える事になる

流石に歴戦の名将である大将閣下も唖然だ、勿論、知識としては知っているが実際アンデット軍団と戦うのは始めてだし

大将は作戦云々に関わらず、即防衛後退指示に切り換え敵と合わせながら引き、前衛の被弾した兵を兎に角回収させて引く、こうしないと相手に餌を与えるだけになると瞬時に判断した

自身も中段指揮から前衛に出て護衛兵と共に殿を務め、襲い来る骨兵を叩き伏せた

一般的には指揮官のやる事ではないが大将は自らも武力に秀でている

そして得手としている武器の差、所謂槍斧「ハルバート」というヤツで、一般の重装備兵が使う物の軽く1,5倍はあるデカイ物だ、これを馬上から振り回して、骨兵を二撃で六匹吹き飛ばして粉砕した、そして混乱を収拾し、即反転離脱し軍と敵の距離を取らせた

「大将つよ!」
「だなぁ‥ヘタすると鬼上位種より強いかも‥」

こうして一手目の手合わせは大した被害も出さず撤退する事になった、が、やはり実戦で正面から倒すのは相当無理がある

幸い、不死兵は足が遅い、人間の徒歩より遅い、退却すれば逃げられるので回避するのは可能だが

「とは言え、どこまでも逃げるという訳には行きませんからな」
「まあな‥住民に丸ごと逃げろて訳にもいかないしな、何れにしろ、不死の軍隊と戦うのは無謀、というか徒労だ」
「同感ですな、レオ殿の策の通り引きつつも用意出来た罠を順次使いましょう。本体、召喚者をどうにかしないと事態が変わりません」
「んだね」

こうして首都から敵との間の距離を使いつつ、距離を保って監視と足止め程度の攻撃に留めた

勿論「骨兵に有効であろう」と思われる手段も用意出来たモノから順次使って。火矢、ホーリーライトや御祓いの出来る術士、レオとアルでホーリーウェポンの術を使っての近接戦

或いは、軍で用意した打撃系武器、ハンマーの類での一撃離脱戦法など展開したが一定の効果はあるモノの、撤退や撃滅するには至らなかった。

ただ、これで決定的効果がある、とも思って居なかったのでレオ自身はそれ程絶望感はない、元々「無限召喚」と聞いていただけに

「召還師をどうにかしないと多分終らないだろう」とは思っていたから

二日稼いで首都側から伝令が入り、一斉反転撤退の方針となった

「準備が整ったそうです」とヴェルチ大佐に伝えられ全軍、首都南門に撤退する

首都門から南側は罠を張るにはうってつけ、城壁、廓があり、人工河川も作られている、道は一本で左右に植樹林

この首都門前に軍から精鋭重武装の兵を百集めて最終防衛ラインを敷きレオとアルも最前線に立ち対峙する

「散々小賢しい時間稼ぎをしたが、とうとう諦めたか」と彼女も呟き

残りの触媒を撒いて骨兵をあるだけ召喚し横一線で防御線を固めるシュバイクの軍に突撃命令を出す

が、人間側の前衛と骨兵が刀を交わす前に「落っこちた」のである下に

ここを突破すれば終りと、骨兵に全力前進して命令出し突っ込んだ所に、まとめて全員、シュバイク側が用意した落とし穴に落ちた

単純な落とし穴、であるが単純でもない、道幅一杯、三十メートル四方の円錐の穴で角度は精精四十五度あるかないかくらいで、深さも7、8メートルくらい

真下に落ちたというよりは、坂に滑り落ちたに近いが周囲から下までたっぷりオリーブオイルと菜種油を塗ったつるつるぬるぬる

大してきつくない勾配と深さの穴だが誰も脱出出来なかったのである

不死兵の軍団、召喚の問題は生きている兵と違って、臨機応変な対応は出来ない。思考してないから、あくまで「命令どおり」にしか動かないので

「あ、罠がある、避けろ」とは個別判断出来ないので主が「奴等を倒せ」と命令したら突っ込んで戦う、故、前衛の骨兵が滑り落ちたまま、そのまま後衛も殺到して落ちたという超間抜けな事になった

「まさかあっさり引っ掛かるとは‥」
「これは悲しい‥」

と大将もレオも言わざる得なかった、一人残った彼女も「何をしとるか!貴様ら!」とか穴の下のヌルヌルワラワラしてる骨に怒鳴ったが骨兵は機敏でも器用でもない「たかがそんな罠」でも脱出は無理だった

ワナワナと震えながらも残った彼女も諦めず、刀を抜いて構えた、どうやら一人でもやる気らしい、ここで、これを応戦したのが大将自身である

「諦めぬは諦めぬで良い、一騎打ちなら受けてやろう」と

自ら相手と同武器、片手剣を持ち彼女と対峙する。正直、彼女をこれらの策で丸裸にした後、レオも倒すからへこませるか捕らえるかしようとは思ってたのだが先に大将が受けたのである

周囲の者も止めたのだが、一騎打ち、という話であれば、実際問題、レオか大将がやるのが妥当だろう、単体武力の面で言えばだが

「娘よ、お前を戦わず捕らえるのは最早容易いが敢てお前と戦おう。これに懲りたら二度と、我が国に手向かいするな」
「馬鹿か、人間如きが」
「守らぬと言うなら、ワシもお前と戦わぬ、ここで矢のハリネズミにしてやるだけの事だ」
「フン、まあいいだろう」

そう明確に意味があって自身で対峙したのである、こうなるとレオも譲らざる得ない

「大将に怪我されるとそれはそれで困るんだけどなぁ‥」とは勿論あるんだが

ただ結果論で言えば、それは正解だった、エスターが大将を舐めていたというのもあるのだが

彼女が余裕かまして突き出した剣を横に払って体勢を崩させ、手首に自分の剣の柄の部分を当てて、武器を奪い、首筋に剣を添えて終らせたのである

僅か、二手である。別に相手が弱くて、大将が強い訳ではない「剣技」の技術の土台が違い過ぎる、故の結果である

「な!?」
「たかが人間等こんなもんだ」

と叩き付けれ、彼女も膝から崩れ落ち、意気消沈だったが。大将に「行け、我が国に挑むとあらば許さぬ」と静かに言われ暫く動けなかったが、一分程して彼女も武器を納めて立ち上がり

「私の負けだ、もう挑まない」と静かに言って、そのまま歩いて去ったのである

多分、これが一番効いただろう。約束を守るという確約は無いが、集団でも個人でもあっさり撃退されたのだから余程の馬鹿じゃない限り、安易に仕掛けてはこれないだろう

もう一つが、レオ自身も、勝った後の処遇を決定出来ていなかった事もある、殺してもまた別な奴が送られてくるだろうし捕らえて例えば牢に永久に拘束するというのでも精精時間稼ぎになるだけで根本的な解決に成らないから

大掛かりな罠や道具等余計な手間は掛かったが味方側の死者も無く被害らしい被害は略無し、最善の形で撃退したのだからこれ以上もない、当初の方針「撃退するか、捕らえるか」は達成した

まあ、大将が直接彼女をヘコませた事で閣下個人は大変だったらしい

レオも「とりあえず暫く大丈夫だろう」と後の処理は任せ一時、鬼拠点の方に戻って知らなかったのだが

この戦いから一週間後には再びエスターが来訪、単身で街に侵入して、城下にある大将閣下の仮家に乗り込んで来たらしい

大将を狙ったモノには違いないが仕返しの類ではない、簡単に言えば秋と同じルートになっただけだ

「何だ、もう雪辱戦等受けぬぞ」
「お前の国には仕掛けない、約束は約束だ」
「では何だ?苦情でも言いに来たか?」
「別件だ」
「別件??」
「お前の子種をよこせ」
「‥‥‥は?」

という事になった、勿論その場で屋敷の寝室に引っ張られて同意もしてないのに、逆レイプされたそうな、ただ、大将でも案の定嵌った

勿論「アッチの具合がいい」のはあるがそれ以上に可愛いらしい、これも魔物側、特有の特徴で「一度この男」と決めたら全て全力で愛を注いで来る事にある

特にエスターは「頭の引き出しが一個しかない」と言った通りで、新たな優先事項「このオスを私のモノにする」が新たにインプットされ、お上に従う方針が優先事項から後ろに成っただけで、それだけに極端なのである

Hの時も片時も体を離さす抱きしめてリードしてジッと男の目を見ながら観察して、相手の高まりに合わせて騎乗で腰振りを調整する、ここが限界と見切った時点で全力で一番奥に挿入しながら最高速で小刻みに上下に尻を打ちつけて最高の射精をさせる

終って出し切った後も、柔らかい抱擁をし、ずっと耳元で好意の言葉を続ける、知識でなく喜ばせようとやってるのでなく本能だから凄いが、これで嵌らない人間の男はそうは居ないだろう

レオも後日、大将閣下に呼び出されて首都の仮屋敷で対面して色々相談を受けた訳だが、流石に大将が対座した背後にエヘエヘクネクネしながらエスターが張り付いててびびったが、気持ちは判る

「まあ、当人同士が良いならいいんじゃないか?大将も独身だし」
「そう言って貰えると幸いです。」

そう言った通り大将閣下は奥さんに早世されて現在独身ではある、魔物っ娘に結婚なんて概念は無いので、居ても別に問題ないが、一応、既に独立してるが息子と娘は居るそうだ

今、大将が本来の任地であるシュバイクの王国東領主を離れて首都防衛司令官を務めて問題ないのも、長男も長女も王国の軍人で

「流石はラディウス様の子弟だ」と云われる程武力と統制力に優れているから、代理統治、委任が可能だからでもある

ちなみに息子は「ロレンス」二十五歳で騎士ではあるが貴族でもある。一応大将閣下の息子ではあるのだが、結婚独立していて爵位も持つので、国内、様々な職を兼任して問題ない、ただ、どちらかと云えば冷静、客観的で知学側なので、代理統治する事になった

娘は二十一歳で、「アルマ」長男とは逆に、武力派である。王国の直属の軍人であり、騎士ではなく、コネでもなく一般軍人として入ったが、あまりにも大将の若い頃に似て、武力に秀でて居て、実戦、戦争参加経験も多い為、あれよあれよと出世し。王国領内の遊撃軍を預かる立場に成った、将官ではなく、まだ大佐なのだが、前線で欠かせない人物である為、王領の主に外側の警備軍、隊五百を任されている

「勿論問題もありますが」
「うーん、見た目的に彼女は人間とあんま変わらんしな、それに敵に回すより、大将に従うてならその方が安全と云えば安全だよな、その辺りはどうとでも言い訳は付く。しかし、そんなに気に入ったのかい?」
「ワシも幾人が女性と付き合いましたが、これほど全力で隠す事無く実直な愛を向けられた例はありません、お恥かしい話しですが、可愛くて堪りません」
「分る」

と、妙な所で全面同意してしまった。まあ、そもそもエスターに「ダメ」つっても離れないだろうし

自身も言った通りだが「ラディウス様ラブ」ならそのままにしといたほうが寧ろ楽だろう

そういう訳でレオも軽く
「どうとでも言い訳は付く」の面を考えて、城やらにも説明した、ものすごく端折って言うと

「大将に一騎打ちで敗れた彼女は大将に心服し、忠誠を誓う事になった。部下として下に置いた方が監視も出来るし敵に回すとこの上無く厄介だし碌な事に成らない、当人も責は負うとしたので、このまま大将の下に置く」

という事にした、別に結婚とか、籍を入れる、とかじゃないし表面上監視下にある手下にしといて、後は両者が考える事でプライベートでエロエロな関係でも外と中で使い分ければそれでいい

この状態から喧嘩別れてことも無いだろうし、現状コレが一番纏まりが良い。

彼女も「分った、公私はちゃんと分ける」と同意したので、外では大将から三歩下がって師の影踏まずをちゃんと演じた

この情報もある程度城下に出た所で、またあさっての方向に噂が回ったが

「魔物の指揮官を倒して屈服させるとは流石ラディウス様だ」とか
「勇者再び!」とか
「外で二人を見たが、娘はまるで大将閣下の忠犬の様だ」
「見た目は人間と変わらないんだなぁ」「結構美人だ‥」とか色々出たが

それはそれで都合がいいのでそのままにしといた。

こうして、再びまた静かな日常に戻ったのだが。それも、長く続く訳でもなかったが、未来を予想出来る訳ではないので、今出来る事、束の間でも安定と凡庸な日常を甘受するしかないだろう

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