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アリアの観察日記2
しおりを挟むラス公爵とミリアはアリアとアランを連れて教会へ洗礼を受けにやって来た。
久しぶりの町にアリアは興奮していた。
「お母さま、あれは何ですか?」
アリアが指差した先には棒の先に白い雲をつけたようなものが屋台でたくさん置いてあった。
「ああ、あれはね、綿あめっていうお菓子よ」
「綿あめ・・?」
「ふわふわで甘くて、口に入れると溶けていくのよ」
「へえ~・・」
綿あめに興味を持ったアリアの目はキラキラしていた。
「終わってから買いましょうね」
「いいのですかっ!」
「ええ、ただしおとなしくし出来たらね」
「はい!アリアはおとなしくしてますっ!」
「ばう・・うう」
「おとうさま、アランも欲しいみたい。」
「ハハハ・・アランにはまだ早いかな」
「そうね、残念だけど・・」
「ぶう・・」
微笑ましい兄弟にミリアもラス公爵も幸せを感じて口元が緩んだ。
「さあ、そうと決まったら早く洗礼を受けに行こうか」
「はい・・」
「ばぅう・・」
教会に行くと、中には何組か待っておりラス公爵も順番を取るとみんなでベンチに座った。
アリアは教会の神秘的な雰囲気が好きで天井の絵画やステンドグラスを眺めてはお祈りをした。
内容はもちろんアランのことだ。彼とこれからもずっと一緒に居られますように・・だった。
〇月〇日
今日はお父様とお母さまとアランの洗礼を受けに教会にいった。
絵画とステンドグラスがきれいで見惚れた。
お祈りもした。
アランといつまでも一緒にいられますように・・
帰りに綿あめを買ってもらった。
甘くて口の中で溶けて消えた。
おいしかった。でもアランはまだ食べれなかった。今度は一緒に食べようねって約束した。
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