カクリク・カク

 …――ここは時の狭間。

 時は、淡々と一刻を刻むが、その一刻と一刻の間にある、ごくわずかな時と場所。

 それを時の狭間と呼ぶ。

 そんな僅かな隙間に存在するお店こそ、お話の舞台。

 つまり時の差異に存在する不思議なマッサージ店、カクリク・カクで繰り広げられる人間模様となる。無論、カクリク・カクは、心の清い者しか決して受け付けないお店であり、清いものが謎を抱えて心身ともに疲れ果てた時にたどり着く場所。

 主を七神銀(ななかみ・ぎん)という。

 犬耳を持つ人狼と人間のハーフである。

 彼は悠久の時を生きる。

 ゆえに卓越した知識と知恵を持ち世の理を極めし者。

 人は彼を、ロジックモンスターと呼ぶ。

 無論、彼の趣味は謎解きであり、世の中に溢れかえる謎を解決する事を愉しみとしている。そんな彼の下に今日も迷える謎に苦しめられし依頼者が現れる。誘われる。心と体の癒しを求め、心の救いを求めて。静かに、ただ厳かに時が満ちる。

 そうして、安楽椅子探偵でもある七神銀が動き出す。

 難攻不落の謎に向かい。

「全ての謎は私のお店へとお客様がご来店された時点で、すでに解けているのです」

 と。

 いまに世界が激震する。

 この異端なる異世界お店ものミステリーファンタジーによってだ。

 目を見開き刮目せよッ!
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