30 / 39
人の巻 鄙のこと
鬼の主上、目的を果たすこと
しおりを挟む
春の肌寒さの心地よさがまったく感じられぬほど、奇妙に湿っている。生温い空気の中、陰陽師姿の男が里長の牛小屋の前で座していた。
人の気配はない。
闇は深く、虫の声に混じりケリケリと鳥の鳴き声が暗闇の中から聞こえてくる。
尋太は牛小屋に入らず、牧草の上に座していた。
奇妙に足が折れ曲がり、手は印を結んだまま形で、茨が巻き付けられている。指や手の甲からは血が滲み滴っていた。
尋太の前には小さな護摩焚きの祭壇が置かれていたが、そこで火の中に入っているものは護摩ではない。大きな炎は上がらず、黒煙だけが溢れ、地面に広がっていた。
祭壇にはそれでも小さな火が、尋太の顔を照らしている。尋太の目は潰され、額に深い傷が入っていた。血が滴り顔は真っ赤に染まっていた。
尋太は必死に呪を唱えていた。
勧進をしている。
尋太は必死に梵語のような言葉で勧進をしていた。
それが唯一生きる術であるかのように、命を差し出すように唱えている。
喉は枯れ、掠れながらも尋太は何かを呼び出そうとしていた。
闇。
深い闇の中から、白い水干姿の男が現れる。
白い肌と細く美しい手が見える。祭壇の火に顔が照らし出された。
切れ長の目、赤い唇。長い睫毛をして、艶があるが白い髪が烏帽子から見えている。体からは香の臭いを僅かに漂わせていた。
一見美しい女のようにも見えたが、仕草の一つ一つが男のそれとわかる。
「肉の苦しみは快楽ぞ、陰陽師…」
尋太の喉から血が溢れ出す。しかしその表情は快感に酔いしれたように小さく痙攣した。
「首尾よくいけば、貴様のような糞袋にも素晴らしい生を授けてやろう」
水干姿の男。
主上と呼ばれる鬼の主、鬼童丸が血みどろの尋太の前に佇んでいた。
鬼童丸が口元を扇子で隠し、小さく呟く。
「ほぅ。これは、これは…」
鬼童丸の姿が滑るように闇に溶けた。祭壇から広がる黒い雲に風が流れる。雲と風が渦を巻き、その場で押し合いを始めた。
尋太の声が強くなる。
黒い霧が風に乗って祭壇の周りに集まる。黒い雲が風に流されていく。祭壇からはさらに濃い雲が沸き上がり、霧と押し合い始めた。
尋太の声が枯れ、喉から血の塊を吐き出した。
その場に横倒しに倒れ痙攣する。
草を踏む音。小枝が踏み折られ誰かが近づいてくる。脂ぎった顔に額から汗が滴った斑目が、息を切らせていた。
斑目が祭壇を睨む。
「やはりか。阿吽を産み出すなどとは」
斑目が虚空を睨む。闇に隠れた鬼の存在が、はっきりとわかっていた。斑目は五芒星の結界を張り、素早く祭壇を囲んだ。小さな木造を取り出し、祭壇の前に置く。
「誰に伝えられたか知らぬが、このような邪法に手を出して、無事で済むわけが無かろう」
斑目は足を捻じられ、印を結ばされたまま血だるまにされた男に聞こえるように言った。
三面六臂の奇妙な木像であった。恐ろしいと言えば恐ろしい。愛嬌があると言えばそうとも言える。仏像とは異なる像を祭壇に対峙させる。
斑目は祭壇に向かって朗々と阿弥陀経を念じ始めた。
黒い霧が木像に集まり、雲が祭壇に吸い込まれていく。斑目の経はどこか拍子を外す。
カタカタと木像が揺れた。
三面六臂の木像が姿を変えていく。水干の好々爺の像へと変化し、霧と雲を吸い取っていく。
木像のまわりで蠢いていた黒雲が、動きを止めた。
ジワリジワリと木像から雲が吐き出され始める。
好々爺へと変わった木像が、もう一度三面の像へと戻ろうとし始めた。
像の顔が激しく変わる。手足が小刻みに震える。
斑目は目を閉じ、阿弥陀経を唱えるのをやめない。
真っ暗な空気が微かに動く。目に見えない闇が渦を巻いたように見えた。・
女であった。
少し年増で上等そうな小袖姿である。表情は乏しい。女はもう一人、童というにはもう遅い。だが幼さの残る体つきをした娘の手を引いている。
娘の顔には綿布が巻かれ顔は見えない。
母子なのであろう。しかし夜に出歩いていることの不自然さと、娘の顔に巻かれた綿布が、斑目に警戒心を抱かせた。
母子が近づく。斑目の術で認知はされていないのか、母子は斑目の前を通り過ぎた。
空気の淀みがない。
娘の顔全体を覆う布はわずかに血が滲んでいる。おそらく前も見えていないであろう。
横走の里長、小倉家の内儀とその娘、内子であった。
斑目はそのことを知らない。年増で色の白い肉置き、粘りつくような女の匂いが漂ってくる。二人は斑目に目もくれない。気づいてもいないようであった。
斑目には違和感があった。人の気配が二人からしていない。
たしかに母子はそこにいる。目の前でぼんやりと内子の手を取り、棒立ちになっている内儀の表情は、面が張り付いたように感情が無くなっている。斑目は二人の姿を目で追いながら、経を何度も繰り返した。
たしかに目の前にいる。人のようで人でない。人間の抜け殻のような物がそこにいる。
三面六臂の木像が黒ずんでくる。斑目は意識を強く保つ。一瞬たりとも気が抜けなくなっていた。
内儀が内子に声をかける。
人形のような顔から、人の声が発せられる。
「竜胆は何処じゃ?」
倒れた尋太の身体が身震いし、痙攣が激しくなる。
「ここに来よと言ったのは、竜胆お主であろう?ここに来れば、内子が治ると…」
表情は一切変わらない。しかしその声には悲しみと焦燥が溢れている。
「竜胆、何処かにおるのはわかっておる。其方の言いつけを…」
内儀は声を詰まらせた。
内子がしゃがみ、両耳を塞いだ。
「母様…声が」
掠れた声が、布の間から漏れる。女児の声とは思えない。
「また声が…」
内子の顔に巻かれた布に血が滲んでいた。目元のあたりの布から血が滴り落ちている。内子はガタガタを震えはじめる。
三面六臂の木像が黒く変色する。メリメリと音を立てて、捻じれていく。
斑目の術が破られようとしていた。
内儀がハッと振り返った。そこには手を茨で縛られて、倒れている尋太が血まみれで転がっていた。
内儀が尋太に近づく。
冷たい視線。まるで汚物でも見るような眼で見下ろしていた。
「お主か?竜胆殿の言っていた陰陽師…」
内儀が尋太の首元を掴む。着物が血に染まるのも構わず引き起こす。
尋太の首に細く白い指が食い込み、爪がめり込んでいく。
「お主を…」
首を絞められ、口から空気の塊を吐き出すと、鼻で荒く息をし始める。顔色が白を通り越し、青黒く変わっていく。
尋太の口元から血が滴り落ちた。喰いしばった口が僅かに動く。
斑目はその口の動きに気付いた。気づいたが、何も出来ない。
尋太の声にならない声。
阿と吽を勧進する声。
内子が甲高い声で鳴き始める。それは人の声ではなかった。鳥の鳴き声のように喚きちらし、両手を激しく振る。
「熱や!熱や!」
内儀は内子に振り向き、足早に駆け寄った、助け起こそうと体に触ると手を引っ込める。
熱した黒鉄ほどの熱を内子は発している。
内子が顔の布を掻きむしる。熱と痛み、それにおそらく痒みに襲われているのであろう。内儀は思わず、内子の顔に巻かれた布を引き剥す。薄茶色の体液がこびり付いた布が、皮膚を一緒に引き剥がされていく。
内子の顔は、もはや原型をとどめていなかった。
頭髪は抜け落ち、瘡が幾重にも重なっていた。辛うじて開いている目もほとんど見えてはいないであろう。頭自体本来の二倍ほどに肥大化し、額の部分はせり出していた。
体は女の体であり、着物も小綺麗で上等なものを着ていたために、その顔が余計に奇怪に際立っている。
尋太の口から呪が吐き出されて止まらない。どす黒い血を吐きながら、尋太は呪を唱え続けている。
「祇園の諸所奉り、古単の眷属、武塔の勧進をいたす…」
内子の崩れた皮膚が赤黒く変わる。皮膚が厚くなる。
声も出せなくなり、痙攣し始める内子。内儀は恐ろしい姿に成り代わる内子から、身を離した。
内子の額が割ける。
メリメリと肉と皮が割ける音。額から骨が二本飛び出てくる。血が滴り、内子の顔に流れると、体をのけぞらせた。
木像が、三面六臂の姿から、牛の首を持つ者へと変わっていく。
「これまでか…」
斑目は結界の外へ、木像を放り投げた。
木像が内子の前に転がり、黒い霧を吐き出し始める。
内子の目がその木像を泳ぎ見る。内儀がその木像を拾い上げた。
内子の顔の皮膚が厚くなり、鼻がせり出していく。目元の皮と肉が割け大きく見開く。
牛であった。
内子の顔が牛と化す。同時に叫び声をあげた。
斑目は真言を唱え始めた。
斑目の真言にあわせ、牛首の木像に黒い霧と雲が纏わり付く。
「予は牛頭大王なり武塔天の子にして…」
斑目の術の合間に鈴の音が合わさった。
「一二三四五六七八九ノタリ…」
斑目があたりを見渡す。
古い、それは古い呪。呪術などではない。まさに『言』である。
物部の秘法。十種神宝の力で死者すら蘇らせる『言』それを誰かが念じている。
牛頭大王の木像が、真二つに割れて、青白い炎に包まれた。
「おしかったな。術者よ」
暗闇から若い男の声が聞こえる。まだ斑目の結界は解かれていない。それでも男の声が、斑目の頭蓋に響いてくる。
「魔多羅神を勧進するとは、糞坊主の考えそうなことじゃ」
斑目は何も答えない。
「どうした?何も喋らぬか?阿吽を呼び起こすのはそれほど恐ろしいか?」
暗闇から白い影が浮かび、人の形となっていく。
若い女と見間違え勘違いを起こしそうなほど美しい。扇子で口元を隠し斑目の背中から目の前にゆっくりと回ってくる。
「命あるものどもには、恐ろしいか。不憫なことだな」
白い水干姿。クツクツと笑う。
斑目は惑わされぬ様に術を続けた。目の前にいる二人の母子に存在を知られることは命取りであった。
「焦っておるな?そう焦るな。すぐに始まる」
牛首の内子が大声を上げた。
牛の鳴き声。野太く悲壮な無い声が、闇にこだました。
内子がばたりと倒れる。
内儀が駆け寄った。
黒い靄が、内子の前進から沸き上がり、二人を包みこむ。
内儀はそのことに気付かない。内子を抱きかかえる。内子の顔は牛からすでに変わってきていた。
真っ白な内子の顔。まだ痘痕が残っているが、醜く腫れた部分が見る間に小さくなっていく。
内儀の身体に黒い靄が吸い込まれる。目や鼻、耳からも侵入する。全身の穴という穴、毛穴すらからも靄が入っていくように、内儀に靄が集まっていた。
内儀が血反吐を吐いた。内子の顔にその血がかかる。内子から離れ内儀はフラフラと牧草地へと歩いた。
内儀の叫び声が空気を裂いた。
ゴリゴリと骨と肉が砕ける音が内儀から聞こえてくる。苦しそうな嗚咽が斑目にも聞こえた。
四つ足になり、首が太く伸びる。腰が伸び見る間に大きくなっていく。
耳が生え、鼻が僅かに伸びた。
「止めれぬなぁ」
斑目の目が開いた。
「そうですな興世王様。それとも今はもう名を捨てられましたか」
鬼童丸は美しい顔に艶めかしい色香を匂わせる笑みを浮かべた。
「恐ろしいのであろう?そのまま結界にとどまっておれば、お主は生きれように」
「左様でございますな」
「母子は死ぬな」
「はい。救えませぬ」
「無力よなぁ。衆生を救えぬとは」
「はい。わたくしは無力でございます」
「迷っておるな坊主」
「恐ろしゅうございます」
斑目は退魔剣を抜き放った。
「殺すか?それしか法はないな」
鬼童丸は結界の縁をゆっくりと回っている。
「娘を殺すか?そのほうが容易い」
斑目は目を閉じ、覚悟を固めている。
「母を殺すか?もしかしたら兼事は伝え終わっておるかも」
鬼童丸が倒れた尋太の前に立つ。息をしているのが辛うじてわかる。
「もはやどちらも手遅れだろうぞ?それでもしてみるか?」
内儀が人の顔をまま牛となっていく。びくびくと身体を震わせ、全身から血の匂いを漂わせていた。
斑目が結界から一歩外に出た。
人の気配に牛女となった内儀が振り向いた。
鼻から口が伸びているが、内儀だとわかる。
全身は黒い牛に内儀の首だけが付いている。耳も牛のそれで、ぴくぴくと震わせていた。
「あさましい姿よな坊主」
「それは貴方様が画策したことでございましょう」
「愚かな。あの女自ら望んだことよ。夫に裏切られ、虐げられた哀れな女。子にしか生きる道を見出せぬつまらぬ女。そんな愚かな糞袋を救ってやったのよ」
牛女が身を震わせ、口を開こうとした。斑目は牛女に近づく。退魔の剣をだらりと下げ、牛女に相対した。
「惨い事を…」
「この女が望んだことぞ」
「人を殺めた目をしております」
「それもこやつが望んたことだ」
斑目は剣を放り投げた。
鬼童丸は目を見開く。
「貴様…」
「もうおやめくだされ。どれほど日ノ本を恨んだとて何も変わりはいたしませぬ」
牛女が数回頭を下げた。
斑目は手をかざす。
牛女が嘶き、口を開いた。
「天性愚かで、不徳の宰相
人心を惑わし、風紀を乱す
腐った金、民の怨嗟。
山を背に集まり、渦を巻く。
偽りの王のあばら屋に火の手が上がり
時は移ろい、民は打ち捨て。
腐った都にシャレコウベ。
牛頭の救いが民を救い…」
延々と牛女は斑目に予言を吐きつけた。
斑目の髪が白くなり、肌からは水が抜ける。黒い染みが浮かび、皺がそれを隠す。骨が浮きだし、肉が落ち枯れる斑目の体は腰が少しずつ曲がる。
燃え残っていた木像の片割れが、ガタガタと揺れ一人で立ち上がった。
「うぬ!」
鬼童丸が唸る。
木像がひょこひょこと牛女の前まで進み、斑目との間に入ろうとした。
「おのれ!腐れ神が!」
鬼童丸が動く。斑目に近づく木像を蹴り飛ばそうとした。
虹色の波動が広がり、鬼童丸ははじき返された。そのまま半分になった木像は、斑目の懐に入り込んだ。
斑目が趺坐を組んだ。膝の間に木像が座っている。
老体となった斑目。しかし老化は止まっていた。
鬼童丸が立ち上がる。牛女の兼事は止まらない。
表現の難しい。解釈を要する兼事であった。倒れ込んだ尋太もまた著しく老化している。ほとんど骨と皮だけになり動くことも無くなっていた。
阿吽の天命漏らしは防がれていない。永久の命を持つ鬼。鬼童丸には天命を聞いても失う命が無かった。
牛女の瞳から血の涙が溢れ、零れ落ちる。辞めたくても兼事を止めることが出来ぬまま口からも血の泡を吐いている。
やがて、牛女の言葉が止まった。
闇の中に甲高い鳴き声が響く。内儀の顔をした牛女の顔が、みるみる牛へと変わっていく。
完全に牛となった内儀。その体が足元から石となり始める。
見る間に牛の石像となる牛女。同じように身動き一つしない斑目。
牛女はその全体が石となり果てた。
鬼童丸は髪を乱し、少し疲れた様子で、黒光りした牛の石像を見つめていたが、やがて満足そうに頷くと、その体を闇に溶かし隠れる。
白々と世が空けようとする。
斑目の膝の間にあった木像の半身が、ころりと地面に転がった。
人の気配はない。
闇は深く、虫の声に混じりケリケリと鳥の鳴き声が暗闇の中から聞こえてくる。
尋太は牛小屋に入らず、牧草の上に座していた。
奇妙に足が折れ曲がり、手は印を結んだまま形で、茨が巻き付けられている。指や手の甲からは血が滲み滴っていた。
尋太の前には小さな護摩焚きの祭壇が置かれていたが、そこで火の中に入っているものは護摩ではない。大きな炎は上がらず、黒煙だけが溢れ、地面に広がっていた。
祭壇にはそれでも小さな火が、尋太の顔を照らしている。尋太の目は潰され、額に深い傷が入っていた。血が滴り顔は真っ赤に染まっていた。
尋太は必死に呪を唱えていた。
勧進をしている。
尋太は必死に梵語のような言葉で勧進をしていた。
それが唯一生きる術であるかのように、命を差し出すように唱えている。
喉は枯れ、掠れながらも尋太は何かを呼び出そうとしていた。
闇。
深い闇の中から、白い水干姿の男が現れる。
白い肌と細く美しい手が見える。祭壇の火に顔が照らし出された。
切れ長の目、赤い唇。長い睫毛をして、艶があるが白い髪が烏帽子から見えている。体からは香の臭いを僅かに漂わせていた。
一見美しい女のようにも見えたが、仕草の一つ一つが男のそれとわかる。
「肉の苦しみは快楽ぞ、陰陽師…」
尋太の喉から血が溢れ出す。しかしその表情は快感に酔いしれたように小さく痙攣した。
「首尾よくいけば、貴様のような糞袋にも素晴らしい生を授けてやろう」
水干姿の男。
主上と呼ばれる鬼の主、鬼童丸が血みどろの尋太の前に佇んでいた。
鬼童丸が口元を扇子で隠し、小さく呟く。
「ほぅ。これは、これは…」
鬼童丸の姿が滑るように闇に溶けた。祭壇から広がる黒い雲に風が流れる。雲と風が渦を巻き、その場で押し合いを始めた。
尋太の声が強くなる。
黒い霧が風に乗って祭壇の周りに集まる。黒い雲が風に流されていく。祭壇からはさらに濃い雲が沸き上がり、霧と押し合い始めた。
尋太の声が枯れ、喉から血の塊を吐き出した。
その場に横倒しに倒れ痙攣する。
草を踏む音。小枝が踏み折られ誰かが近づいてくる。脂ぎった顔に額から汗が滴った斑目が、息を切らせていた。
斑目が祭壇を睨む。
「やはりか。阿吽を産み出すなどとは」
斑目が虚空を睨む。闇に隠れた鬼の存在が、はっきりとわかっていた。斑目は五芒星の結界を張り、素早く祭壇を囲んだ。小さな木造を取り出し、祭壇の前に置く。
「誰に伝えられたか知らぬが、このような邪法に手を出して、無事で済むわけが無かろう」
斑目は足を捻じられ、印を結ばされたまま血だるまにされた男に聞こえるように言った。
三面六臂の奇妙な木像であった。恐ろしいと言えば恐ろしい。愛嬌があると言えばそうとも言える。仏像とは異なる像を祭壇に対峙させる。
斑目は祭壇に向かって朗々と阿弥陀経を念じ始めた。
黒い霧が木像に集まり、雲が祭壇に吸い込まれていく。斑目の経はどこか拍子を外す。
カタカタと木像が揺れた。
三面六臂の木像が姿を変えていく。水干の好々爺の像へと変化し、霧と雲を吸い取っていく。
木像のまわりで蠢いていた黒雲が、動きを止めた。
ジワリジワリと木像から雲が吐き出され始める。
好々爺へと変わった木像が、もう一度三面の像へと戻ろうとし始めた。
像の顔が激しく変わる。手足が小刻みに震える。
斑目は目を閉じ、阿弥陀経を唱えるのをやめない。
真っ暗な空気が微かに動く。目に見えない闇が渦を巻いたように見えた。・
女であった。
少し年増で上等そうな小袖姿である。表情は乏しい。女はもう一人、童というにはもう遅い。だが幼さの残る体つきをした娘の手を引いている。
娘の顔には綿布が巻かれ顔は見えない。
母子なのであろう。しかし夜に出歩いていることの不自然さと、娘の顔に巻かれた綿布が、斑目に警戒心を抱かせた。
母子が近づく。斑目の術で認知はされていないのか、母子は斑目の前を通り過ぎた。
空気の淀みがない。
娘の顔全体を覆う布はわずかに血が滲んでいる。おそらく前も見えていないであろう。
横走の里長、小倉家の内儀とその娘、内子であった。
斑目はそのことを知らない。年増で色の白い肉置き、粘りつくような女の匂いが漂ってくる。二人は斑目に目もくれない。気づいてもいないようであった。
斑目には違和感があった。人の気配が二人からしていない。
たしかに母子はそこにいる。目の前でぼんやりと内子の手を取り、棒立ちになっている内儀の表情は、面が張り付いたように感情が無くなっている。斑目は二人の姿を目で追いながら、経を何度も繰り返した。
たしかに目の前にいる。人のようで人でない。人間の抜け殻のような物がそこにいる。
三面六臂の木像が黒ずんでくる。斑目は意識を強く保つ。一瞬たりとも気が抜けなくなっていた。
内儀が内子に声をかける。
人形のような顔から、人の声が発せられる。
「竜胆は何処じゃ?」
倒れた尋太の身体が身震いし、痙攣が激しくなる。
「ここに来よと言ったのは、竜胆お主であろう?ここに来れば、内子が治ると…」
表情は一切変わらない。しかしその声には悲しみと焦燥が溢れている。
「竜胆、何処かにおるのはわかっておる。其方の言いつけを…」
内儀は声を詰まらせた。
内子がしゃがみ、両耳を塞いだ。
「母様…声が」
掠れた声が、布の間から漏れる。女児の声とは思えない。
「また声が…」
内子の顔に巻かれた布に血が滲んでいた。目元のあたりの布から血が滴り落ちている。内子はガタガタを震えはじめる。
三面六臂の木像が黒く変色する。メリメリと音を立てて、捻じれていく。
斑目の術が破られようとしていた。
内儀がハッと振り返った。そこには手を茨で縛られて、倒れている尋太が血まみれで転がっていた。
内儀が尋太に近づく。
冷たい視線。まるで汚物でも見るような眼で見下ろしていた。
「お主か?竜胆殿の言っていた陰陽師…」
内儀が尋太の首元を掴む。着物が血に染まるのも構わず引き起こす。
尋太の首に細く白い指が食い込み、爪がめり込んでいく。
「お主を…」
首を絞められ、口から空気の塊を吐き出すと、鼻で荒く息をし始める。顔色が白を通り越し、青黒く変わっていく。
尋太の口元から血が滴り落ちた。喰いしばった口が僅かに動く。
斑目はその口の動きに気付いた。気づいたが、何も出来ない。
尋太の声にならない声。
阿と吽を勧進する声。
内子が甲高い声で鳴き始める。それは人の声ではなかった。鳥の鳴き声のように喚きちらし、両手を激しく振る。
「熱や!熱や!」
内儀は内子に振り向き、足早に駆け寄った、助け起こそうと体に触ると手を引っ込める。
熱した黒鉄ほどの熱を内子は発している。
内子が顔の布を掻きむしる。熱と痛み、それにおそらく痒みに襲われているのであろう。内儀は思わず、内子の顔に巻かれた布を引き剥す。薄茶色の体液がこびり付いた布が、皮膚を一緒に引き剥がされていく。
内子の顔は、もはや原型をとどめていなかった。
頭髪は抜け落ち、瘡が幾重にも重なっていた。辛うじて開いている目もほとんど見えてはいないであろう。頭自体本来の二倍ほどに肥大化し、額の部分はせり出していた。
体は女の体であり、着物も小綺麗で上等なものを着ていたために、その顔が余計に奇怪に際立っている。
尋太の口から呪が吐き出されて止まらない。どす黒い血を吐きながら、尋太は呪を唱え続けている。
「祇園の諸所奉り、古単の眷属、武塔の勧進をいたす…」
内子の崩れた皮膚が赤黒く変わる。皮膚が厚くなる。
声も出せなくなり、痙攣し始める内子。内儀は恐ろしい姿に成り代わる内子から、身を離した。
内子の額が割ける。
メリメリと肉と皮が割ける音。額から骨が二本飛び出てくる。血が滴り、内子の顔に流れると、体をのけぞらせた。
木像が、三面六臂の姿から、牛の首を持つ者へと変わっていく。
「これまでか…」
斑目は結界の外へ、木像を放り投げた。
木像が内子の前に転がり、黒い霧を吐き出し始める。
内子の目がその木像を泳ぎ見る。内儀がその木像を拾い上げた。
内子の顔の皮膚が厚くなり、鼻がせり出していく。目元の皮と肉が割け大きく見開く。
牛であった。
内子の顔が牛と化す。同時に叫び声をあげた。
斑目は真言を唱え始めた。
斑目の真言にあわせ、牛首の木像に黒い霧と雲が纏わり付く。
「予は牛頭大王なり武塔天の子にして…」
斑目の術の合間に鈴の音が合わさった。
「一二三四五六七八九ノタリ…」
斑目があたりを見渡す。
古い、それは古い呪。呪術などではない。まさに『言』である。
物部の秘法。十種神宝の力で死者すら蘇らせる『言』それを誰かが念じている。
牛頭大王の木像が、真二つに割れて、青白い炎に包まれた。
「おしかったな。術者よ」
暗闇から若い男の声が聞こえる。まだ斑目の結界は解かれていない。それでも男の声が、斑目の頭蓋に響いてくる。
「魔多羅神を勧進するとは、糞坊主の考えそうなことじゃ」
斑目は何も答えない。
「どうした?何も喋らぬか?阿吽を呼び起こすのはそれほど恐ろしいか?」
暗闇から白い影が浮かび、人の形となっていく。
若い女と見間違え勘違いを起こしそうなほど美しい。扇子で口元を隠し斑目の背中から目の前にゆっくりと回ってくる。
「命あるものどもには、恐ろしいか。不憫なことだな」
白い水干姿。クツクツと笑う。
斑目は惑わされぬ様に術を続けた。目の前にいる二人の母子に存在を知られることは命取りであった。
「焦っておるな?そう焦るな。すぐに始まる」
牛首の内子が大声を上げた。
牛の鳴き声。野太く悲壮な無い声が、闇にこだました。
内子がばたりと倒れる。
内儀が駆け寄った。
黒い靄が、内子の前進から沸き上がり、二人を包みこむ。
内儀はそのことに気付かない。内子を抱きかかえる。内子の顔は牛からすでに変わってきていた。
真っ白な内子の顔。まだ痘痕が残っているが、醜く腫れた部分が見る間に小さくなっていく。
内儀の身体に黒い靄が吸い込まれる。目や鼻、耳からも侵入する。全身の穴という穴、毛穴すらからも靄が入っていくように、内儀に靄が集まっていた。
内儀が血反吐を吐いた。内子の顔にその血がかかる。内子から離れ内儀はフラフラと牧草地へと歩いた。
内儀の叫び声が空気を裂いた。
ゴリゴリと骨と肉が砕ける音が内儀から聞こえてくる。苦しそうな嗚咽が斑目にも聞こえた。
四つ足になり、首が太く伸びる。腰が伸び見る間に大きくなっていく。
耳が生え、鼻が僅かに伸びた。
「止めれぬなぁ」
斑目の目が開いた。
「そうですな興世王様。それとも今はもう名を捨てられましたか」
鬼童丸は美しい顔に艶めかしい色香を匂わせる笑みを浮かべた。
「恐ろしいのであろう?そのまま結界にとどまっておれば、お主は生きれように」
「左様でございますな」
「母子は死ぬな」
「はい。救えませぬ」
「無力よなぁ。衆生を救えぬとは」
「はい。わたくしは無力でございます」
「迷っておるな坊主」
「恐ろしゅうございます」
斑目は退魔剣を抜き放った。
「殺すか?それしか法はないな」
鬼童丸は結界の縁をゆっくりと回っている。
「娘を殺すか?そのほうが容易い」
斑目は目を閉じ、覚悟を固めている。
「母を殺すか?もしかしたら兼事は伝え終わっておるかも」
鬼童丸が倒れた尋太の前に立つ。息をしているのが辛うじてわかる。
「もはやどちらも手遅れだろうぞ?それでもしてみるか?」
内儀が人の顔をまま牛となっていく。びくびくと身体を震わせ、全身から血の匂いを漂わせていた。
斑目が結界から一歩外に出た。
人の気配に牛女となった内儀が振り向いた。
鼻から口が伸びているが、内儀だとわかる。
全身は黒い牛に内儀の首だけが付いている。耳も牛のそれで、ぴくぴくと震わせていた。
「あさましい姿よな坊主」
「それは貴方様が画策したことでございましょう」
「愚かな。あの女自ら望んだことよ。夫に裏切られ、虐げられた哀れな女。子にしか生きる道を見出せぬつまらぬ女。そんな愚かな糞袋を救ってやったのよ」
牛女が身を震わせ、口を開こうとした。斑目は牛女に近づく。退魔の剣をだらりと下げ、牛女に相対した。
「惨い事を…」
「この女が望んだことぞ」
「人を殺めた目をしております」
「それもこやつが望んたことだ」
斑目は剣を放り投げた。
鬼童丸は目を見開く。
「貴様…」
「もうおやめくだされ。どれほど日ノ本を恨んだとて何も変わりはいたしませぬ」
牛女が数回頭を下げた。
斑目は手をかざす。
牛女が嘶き、口を開いた。
「天性愚かで、不徳の宰相
人心を惑わし、風紀を乱す
腐った金、民の怨嗟。
山を背に集まり、渦を巻く。
偽りの王のあばら屋に火の手が上がり
時は移ろい、民は打ち捨て。
腐った都にシャレコウベ。
牛頭の救いが民を救い…」
延々と牛女は斑目に予言を吐きつけた。
斑目の髪が白くなり、肌からは水が抜ける。黒い染みが浮かび、皺がそれを隠す。骨が浮きだし、肉が落ち枯れる斑目の体は腰が少しずつ曲がる。
燃え残っていた木像の片割れが、ガタガタと揺れ一人で立ち上がった。
「うぬ!」
鬼童丸が唸る。
木像がひょこひょこと牛女の前まで進み、斑目との間に入ろうとした。
「おのれ!腐れ神が!」
鬼童丸が動く。斑目に近づく木像を蹴り飛ばそうとした。
虹色の波動が広がり、鬼童丸ははじき返された。そのまま半分になった木像は、斑目の懐に入り込んだ。
斑目が趺坐を組んだ。膝の間に木像が座っている。
老体となった斑目。しかし老化は止まっていた。
鬼童丸が立ち上がる。牛女の兼事は止まらない。
表現の難しい。解釈を要する兼事であった。倒れ込んだ尋太もまた著しく老化している。ほとんど骨と皮だけになり動くことも無くなっていた。
阿吽の天命漏らしは防がれていない。永久の命を持つ鬼。鬼童丸には天命を聞いても失う命が無かった。
牛女の瞳から血の涙が溢れ、零れ落ちる。辞めたくても兼事を止めることが出来ぬまま口からも血の泡を吐いている。
やがて、牛女の言葉が止まった。
闇の中に甲高い鳴き声が響く。内儀の顔をした牛女の顔が、みるみる牛へと変わっていく。
完全に牛となった内儀。その体が足元から石となり始める。
見る間に牛の石像となる牛女。同じように身動き一つしない斑目。
牛女はその全体が石となり果てた。
鬼童丸は髪を乱し、少し疲れた様子で、黒光りした牛の石像を見つめていたが、やがて満足そうに頷くと、その体を闇に溶かし隠れる。
白々と世が空けようとする。
斑目の膝の間にあった木像の半身が、ころりと地面に転がった。
0
あなたにおすすめの小説
輿乗(よじょう)の敵 ~ 新史 桶狭間 ~
四谷軒
歴史・時代
【あらすじ】
美濃の戦国大名、斎藤道三の娘・帰蝶(きちょう)は、隣国尾張の織田信長に嫁ぐことになった。信長の父・信秀、信長の傅役(もりやく)・平手政秀など、さまざまな人々と出会い、別れ……やがて信長と帰蝶は尾張の国盗りに成功する。しかし、道三は嫡男の義龍に殺され、義龍は「一色」と称して、織田の敵に回る。一方、三河の方からは、駿河の国主・今川義元が、大軍を率いて尾張へと向かって来ていた……。
【登場人物】
帰蝶(きちょう):美濃の戦国大名、斎藤道三の娘。通称、濃姫(のうひめ)。
織田信長:尾張の戦国大名。父・信秀の跡を継いで、尾張を制した。通称、三郎(さぶろう)。
斎藤道三:下剋上(げこくじょう)により美濃の国主にのし上がった男。俗名、利政。
一色義龍:道三の息子。帰蝶の兄。道三を倒して、美濃の国主になる。幕府から、名門「一色家」を名乗る許しを得る。
今川義元:駿河の戦国大名。名門「今川家」の当主であるが、国盗りによって駿河の国主となり、「海道一の弓取り」の異名を持つ。
斯波義銀(しばよしかね):尾張の国主の家系、名門「斯波家」の当主。ただし、実力はなく、形だけの国主として、信長が「臣従」している。
【参考資料】
「国盗り物語」 司馬遼太郎 新潮社
「地図と読む 現代語訳 信長公記」 太田 牛一 (著) 中川太古 (翻訳) KADOKAWA
東浦町観光協会ホームページ
Wikipedia
【表紙画像】
歌川豊宣, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
M性に目覚めた若かりしころの思い出
kazu106
青春
わたし自身が生涯の性癖として持ち合わせるM性について、それをはじめて自覚した中学時代の体験になります。歳を重ねた者の、人生の回顧録のひとつとして、読んでいただけましたら幸いです。
一部、フィクションも交えながら、述べさせていただいてます。フィクション/ノンフィクションの境界は、読んでくださった方の想像におまかせいたします。
【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記
糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。
それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。
かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。
ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。
※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。
日露戦争の真実
蔵屋
歴史・時代
私の先祖は日露戦争の奉天の戦いで若くして戦死しました。
日本政府の定めた徴兵制で戦地に行ったのでした。
日露戦争が始まったのは明治37年(1904)2月6日でした。
帝政ロシアは清国の領土だった中国東北部を事実上占領下に置き、さらに朝鮮半島、日本海に勢力を伸ばそうとしていました。
日本はこれに対抗し開戦に至ったのです。
ほぼ同時に、日本連合艦隊はロシア軍の拠点港である旅順に向かい、ロシア軍の旅順艦隊の殲滅を目指すことになりました。
ロシア軍はヨーロッパに配備していたバルチック艦隊を日本に派遣するべく準備を開始したのです。
深い入り江に守られた旅順沿岸に設置された強力な砲台のため日本の連合艦隊は、陸軍に陸上からの旅順艦隊攻撃を要請したのでした。
この物語の始まりです。
『神知りて 人の幸せ 祈るのみ
神の伝えし 愛善の道』
この短歌は私が今年元旦に詠んだ歌である。
作家 蔵屋日唱
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!
ソラノカケラ ⦅Shattered Skies⦆
みにみ
歴史・時代
2026年 中華人民共和国が台湾へ軍事侵攻を開始
台湾側は地の利を生かし善戦するも
人海戦術で推してくる中国側に敗走を重ね
たった3ヶ月ほどで第2作戦区以外を掌握される
背に腹を変えられなくなった台湾政府は
傭兵を雇うことを決定
世界各地から金を求めて傭兵たちが集まった
これは、その中の1人
台湾空軍特務中尉Mr.MAITOKIこと
舞時景都と
台湾空軍特務中士Mr.SASENOこと
佐世野榛名のコンビによる
台湾開放戦を描いた物語である
※エースコンバットみたいな世界観で描いてます()
【アラウコの叫び 】第2巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎日07:20投稿】 動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
公式HP:アラウコの叫び
youtubeチャンネル名:ヘロヘロデス
insta:herohero_agency
tiktok:herohero_agency
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる