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番外編アツメターノ
新婚の元暴君サマはラブラブ性活をのろけたい。①
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ユルゲンが新たな書類を抱えて皇帝執務室へと入室すると、部屋の主は己の手の甲をじっと見つめていた。
「ユルゲン、そろそろ頃合いだ」
「かしこまりました」
持って来た書類を未決の箱へと置き、深々と頭を下げて部屋を出る。侍従長を呼び、「いつものだ」と一言告げれば、相手もその一言で内容を察する。
皇帝執務室へと戻り、諸外国との貿易関連の報告を説明していると、扉を叩く音。入室の許可を出せば、髪の長い細身の女性が恭しく入って来た。
女性がこの部屋へとやって来るのは初めてではない。ここ数か月は頻繁に訪れている。
女性は慣れた様子で部屋の主の傍まで行くと、近くにあった椅子へと腰かける。手にしていた籠の中から爪切りを取り出した。主は女性に目もくれず、女性の方へと手を出す。そして、手元の書類を見ながらユルゲンの説明を聞いていた。
部屋の中にはユルゲンの声とパチンパチンと爪を切る音が響く。切り終えれば今度はやすりなどを使って綺麗に爪を整えていく。
爪の表面がぴかぴかと輝くほど美しくなったら、次は肌のマッサージが始まった。主は手荒れ一つも許さない。
しかし、それは本人のためではない。主の伴侶のためである。
ユルゲンの主ことアレクサンダー・フォン・トイテンヴェルグがこのように手のケアを念入りに行うようになったのは生誕祭の後からだった。途中、伴侶がいなくなってしまった時はやめてしまっていたが、伴侶が戻ってきてからはより一層丹念に行われている。
一度、なぜかと問うたことがある。すると、「ケイの中に入るのだから、きちんと手入れをしなければならないだろう」と当然のように言われてしまった。爪は短く切り揃え、手荒れなどもっての外。ささくれなんて問題外だ。触り心地は常に良くなければならない。
伴侶と出会う前とは180度変わったと感じる点の一つである。それまでの主は美しい人ではあったものの、そこまで細部にこだわる人物ではなかった。そんなことをせずとも持って生まれた美貌もあり、その美の前に誰もが屈服する。
ユルゲンも初めて顔を合わせた時、こんなに美しい人がこの世にいたのかと息を飲んだ。ユルゲン自身も周囲から「美しい」と評されて生きてきた。その分だけ審美眼も持っていると自負している。しかし、そのユルゲンをもってしても「次元が違う」と感じた程だ。
ただ、常につまらなそうな顔をしてばかりだとは思っていた。何をしていても興味など持つ様子もなく、無表情か仏頂面しかほぼ見たことがない。主はどんな時でも何にも関心を抱くことはないと思い込んでいた。以前であれば。
「少し暑いな」
主が白い軍服の首元を寛げる。窓を開けるか提案しようとしたが、主の意図を察して言葉を飲み込んだ。
「まあ、陛下、昨夜は情熱的な一夜をお過ごしになられましたの?」
「しまった、バレてしまったか」
ハンドトリートメントを施していた女がフフッと笑みを湛えながら主へとかけた言葉にユルゲンはガクリと項垂れた。主はその言葉を待ってましたとばかりに上機嫌になる。
主の首元に咲いている薄紅色をした情痕の証。軍服の襟で見えていなかったが、寛げたことで白昼に晒されてしまった。
ユルゲンは分かっていた。主がこれを誰かに見せたくて堪らなかったのだということを。
そして主も分かっている。ユルゲンに見せたところで何の反応も示さないことを。
「昨夜もなかなか離してくれなくてな。もっともっとと強請られて、困ったものだ」
「仲睦まじいようで何よりでございます。シルヴァリアは安泰ですわね」
女性の言葉に更に主のテンションが上がる。言葉にしてはいないが、主を支えてきたユルゲンには見ているだけで分かる。
表情が変わりにくいと言われている主であるが、幾分か柔和になるのだ。良く言えばだが。悪く言えば、顔に締まりがない。よく見なければ分からないだろうし、主に近しくない者では全く気付けない程度ではあるが。
「皇后様は陛下のことをとても愛していらっしゃるのですね」
「分かるか?」
「ええ。その証を見れば、一目瞭然にございます。そこまで慕われるなんて、陛下の深い愛情の賜物でございましょう」
女性がニッコリと笑みながら告げた言葉にまんざらでもなさそうな主の態度を見てユルゲンの顔はチベットスナギツネになった。
彼女が主の手元のケアをするようになったのは、技術はさることながら、この受け答えの秀逸さである。雰囲気も穏やかで、聞き上手の類である。
多分、その話術で相当数の人数の秘密なども聞いてきたのだろう。しかし、彼女の良いところは、決してその話を他言しないことだ。だからこうして主が蜜月の性生活を赤裸々に話していたとしても止めることはない。主はとにかく妻を自慢したくて堪らないのだ。
「そのように陛下に愛をお伝えできるというのは、陛下が皇后様に対して非常に寛容であられて、大きな愛で包み込んでいらっしゃるからと伝わってまいりますわ」
ウンウンと小さく頷いている主を見て、同席しているユルゲンは明後日の方向へと視線を向けた。
もう、こうなったらユルゲンが口を挟める空気ではない。挟もうものなら主の機嫌が最大限に下降し、手が付けられなくなる。そうすれば今後の執務に支障が出てしまう。それだけは全力で避けなければならない。この後、大事な会議が控えているのだ。
「ケイときたら、すぐに誘惑ばかりしてきてな? まったく、精力旺盛な妻というのも非常に可愛らしいが大変だ」
上機嫌な主は困ったような素振りを見せている。しかし、その発言にユルゲンはバレない程度で小さく眉をひそめた。
つい先日のことである。昼食の時間を過ぎても圭が起きて来なかった。従者たちから様子を見てきてほしいと頼まれ、渋々ながらも寝室を訪ねた。
新婚の寝所に入ることほど嫌なものはない。どうせろくなことにならないと分かっている。
寝室で圭は既に起きてはいたが、腰が痛くて起き上がれないと半泣き状態だった。仕方なしに回復魔法で腰痛を治してやったが、圭の体中に咲き誇っている所有の証の酷さに辟易する。よくもここまでつけたものだ。背中でここまで多いのだから、前も相当数咲き乱れているのだろう。
命が惜しいから見はしないが。
やっとベッドから起き上がれるようになり、服を着させて少し遅くなった昼食を食べさせている時、圭はぶつくさと文句を言っていた。
圭たちの住んでいた世界とこの世界では体格差などからか体力が全く違うらしい。「絶倫にも程がある」とほとんど恨み節にも近いことをぼやいていた。日中からそんな話を聞かされる側にもなってみてほしい。
しかも、何にもしていないのに突然スイッチが入るのだという。ただ食後の団らんを楽しんでいただけで襲われると言われ、どう切り返して良いか少々悩んだ。
もしかしたら、圭が思わせぶりな態度をしたのかもしれないが、当の本人はそれに対して無自覚である。その気ゼロの相手に対して盛っているのであれば、もう諦めて受け入れる他ない。
そう言えば、不貞腐れながらも納得をしていた。圭自身も陛下のことは愛している。陛下にされることなら相応に受け入れてくれるから助かる。これに関しては、圭がこの世界に来たばかりの頃にしっかり性教育を施しておいた成果が発揮されている。
ただ、絶倫が過ぎることに対しては納得いかないようだ。やめてくれと頼んでもやめてもらえないことが多いらしい。毎夜のごとく体の限界まで愛され続け、気絶するように眠りに落ちる日々だそうだ。そんなもの、一侍従であるユルゲンではどうしようもない。
適当に宥めすかして、その日のティータイムに圭の好きな菓子を出せば機嫌も戻ったようで何よりだった。それなりに単純な部分があってくれて心の底から助かっている。
「深く愛してやっている時に俺のことを好きだ好きだと言うのが何とも愛らしくてな? こうも愛を告げられては、離してやれなくなるというものだろう?」
ケアを続けながら女性はウンウンと頷いて肯定を示す。対するユルゲンは半眼になりながら天井を見上げた。
主が以前のように武力でストレスを発散しなくなったのは非常に良いことだしありがたい。
そして、主のストレス発散のためにも、この砂を吐きそうな程ののろけを聞かされている状況にうんざりしつつも、以前よりは何百倍もマシだと自分に言い聞かせていた。
そろそろ胃薬が欲しい頃だ。
「ユルゲン、そろそろ頃合いだ」
「かしこまりました」
持って来た書類を未決の箱へと置き、深々と頭を下げて部屋を出る。侍従長を呼び、「いつものだ」と一言告げれば、相手もその一言で内容を察する。
皇帝執務室へと戻り、諸外国との貿易関連の報告を説明していると、扉を叩く音。入室の許可を出せば、髪の長い細身の女性が恭しく入って来た。
女性がこの部屋へとやって来るのは初めてではない。ここ数か月は頻繁に訪れている。
女性は慣れた様子で部屋の主の傍まで行くと、近くにあった椅子へと腰かける。手にしていた籠の中から爪切りを取り出した。主は女性に目もくれず、女性の方へと手を出す。そして、手元の書類を見ながらユルゲンの説明を聞いていた。
部屋の中にはユルゲンの声とパチンパチンと爪を切る音が響く。切り終えれば今度はやすりなどを使って綺麗に爪を整えていく。
爪の表面がぴかぴかと輝くほど美しくなったら、次は肌のマッサージが始まった。主は手荒れ一つも許さない。
しかし、それは本人のためではない。主の伴侶のためである。
ユルゲンの主ことアレクサンダー・フォン・トイテンヴェルグがこのように手のケアを念入りに行うようになったのは生誕祭の後からだった。途中、伴侶がいなくなってしまった時はやめてしまっていたが、伴侶が戻ってきてからはより一層丹念に行われている。
一度、なぜかと問うたことがある。すると、「ケイの中に入るのだから、きちんと手入れをしなければならないだろう」と当然のように言われてしまった。爪は短く切り揃え、手荒れなどもっての外。ささくれなんて問題外だ。触り心地は常に良くなければならない。
伴侶と出会う前とは180度変わったと感じる点の一つである。それまでの主は美しい人ではあったものの、そこまで細部にこだわる人物ではなかった。そんなことをせずとも持って生まれた美貌もあり、その美の前に誰もが屈服する。
ユルゲンも初めて顔を合わせた時、こんなに美しい人がこの世にいたのかと息を飲んだ。ユルゲン自身も周囲から「美しい」と評されて生きてきた。その分だけ審美眼も持っていると自負している。しかし、そのユルゲンをもってしても「次元が違う」と感じた程だ。
ただ、常につまらなそうな顔をしてばかりだとは思っていた。何をしていても興味など持つ様子もなく、無表情か仏頂面しかほぼ見たことがない。主はどんな時でも何にも関心を抱くことはないと思い込んでいた。以前であれば。
「少し暑いな」
主が白い軍服の首元を寛げる。窓を開けるか提案しようとしたが、主の意図を察して言葉を飲み込んだ。
「まあ、陛下、昨夜は情熱的な一夜をお過ごしになられましたの?」
「しまった、バレてしまったか」
ハンドトリートメントを施していた女がフフッと笑みを湛えながら主へとかけた言葉にユルゲンはガクリと項垂れた。主はその言葉を待ってましたとばかりに上機嫌になる。
主の首元に咲いている薄紅色をした情痕の証。軍服の襟で見えていなかったが、寛げたことで白昼に晒されてしまった。
ユルゲンは分かっていた。主がこれを誰かに見せたくて堪らなかったのだということを。
そして主も分かっている。ユルゲンに見せたところで何の反応も示さないことを。
「昨夜もなかなか離してくれなくてな。もっともっとと強請られて、困ったものだ」
「仲睦まじいようで何よりでございます。シルヴァリアは安泰ですわね」
女性の言葉に更に主のテンションが上がる。言葉にしてはいないが、主を支えてきたユルゲンには見ているだけで分かる。
表情が変わりにくいと言われている主であるが、幾分か柔和になるのだ。良く言えばだが。悪く言えば、顔に締まりがない。よく見なければ分からないだろうし、主に近しくない者では全く気付けない程度ではあるが。
「皇后様は陛下のことをとても愛していらっしゃるのですね」
「分かるか?」
「ええ。その証を見れば、一目瞭然にございます。そこまで慕われるなんて、陛下の深い愛情の賜物でございましょう」
女性がニッコリと笑みながら告げた言葉にまんざらでもなさそうな主の態度を見てユルゲンの顔はチベットスナギツネになった。
彼女が主の手元のケアをするようになったのは、技術はさることながら、この受け答えの秀逸さである。雰囲気も穏やかで、聞き上手の類である。
多分、その話術で相当数の人数の秘密なども聞いてきたのだろう。しかし、彼女の良いところは、決してその話を他言しないことだ。だからこうして主が蜜月の性生活を赤裸々に話していたとしても止めることはない。主はとにかく妻を自慢したくて堪らないのだ。
「そのように陛下に愛をお伝えできるというのは、陛下が皇后様に対して非常に寛容であられて、大きな愛で包み込んでいらっしゃるからと伝わってまいりますわ」
ウンウンと小さく頷いている主を見て、同席しているユルゲンは明後日の方向へと視線を向けた。
もう、こうなったらユルゲンが口を挟める空気ではない。挟もうものなら主の機嫌が最大限に下降し、手が付けられなくなる。そうすれば今後の執務に支障が出てしまう。それだけは全力で避けなければならない。この後、大事な会議が控えているのだ。
「ケイときたら、すぐに誘惑ばかりしてきてな? まったく、精力旺盛な妻というのも非常に可愛らしいが大変だ」
上機嫌な主は困ったような素振りを見せている。しかし、その発言にユルゲンはバレない程度で小さく眉をひそめた。
つい先日のことである。昼食の時間を過ぎても圭が起きて来なかった。従者たちから様子を見てきてほしいと頼まれ、渋々ながらも寝室を訪ねた。
新婚の寝所に入ることほど嫌なものはない。どうせろくなことにならないと分かっている。
寝室で圭は既に起きてはいたが、腰が痛くて起き上がれないと半泣き状態だった。仕方なしに回復魔法で腰痛を治してやったが、圭の体中に咲き誇っている所有の証の酷さに辟易する。よくもここまでつけたものだ。背中でここまで多いのだから、前も相当数咲き乱れているのだろう。
命が惜しいから見はしないが。
やっとベッドから起き上がれるようになり、服を着させて少し遅くなった昼食を食べさせている時、圭はぶつくさと文句を言っていた。
圭たちの住んでいた世界とこの世界では体格差などからか体力が全く違うらしい。「絶倫にも程がある」とほとんど恨み節にも近いことをぼやいていた。日中からそんな話を聞かされる側にもなってみてほしい。
しかも、何にもしていないのに突然スイッチが入るのだという。ただ食後の団らんを楽しんでいただけで襲われると言われ、どう切り返して良いか少々悩んだ。
もしかしたら、圭が思わせぶりな態度をしたのかもしれないが、当の本人はそれに対して無自覚である。その気ゼロの相手に対して盛っているのであれば、もう諦めて受け入れる他ない。
そう言えば、不貞腐れながらも納得をしていた。圭自身も陛下のことは愛している。陛下にされることなら相応に受け入れてくれるから助かる。これに関しては、圭がこの世界に来たばかりの頃にしっかり性教育を施しておいた成果が発揮されている。
ただ、絶倫が過ぎることに対しては納得いかないようだ。やめてくれと頼んでもやめてもらえないことが多いらしい。毎夜のごとく体の限界まで愛され続け、気絶するように眠りに落ちる日々だそうだ。そんなもの、一侍従であるユルゲンではどうしようもない。
適当に宥めすかして、その日のティータイムに圭の好きな菓子を出せば機嫌も戻ったようで何よりだった。それなりに単純な部分があってくれて心の底から助かっている。
「深く愛してやっている時に俺のことを好きだ好きだと言うのが何とも愛らしくてな? こうも愛を告げられては、離してやれなくなるというものだろう?」
ケアを続けながら女性はウンウンと頷いて肯定を示す。対するユルゲンは半眼になりながら天井を見上げた。
主が以前のように武力でストレスを発散しなくなったのは非常に良いことだしありがたい。
そして、主のストレス発散のためにも、この砂を吐きそうな程ののろけを聞かされている状況にうんざりしつつも、以前よりは何百倍もマシだと自分に言い聞かせていた。
そろそろ胃薬が欲しい頃だ。
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