俺の悪役チートは獣人殿下には通じない

空飛ぶひよこ

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君だけだから③※

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 二本の太い指で中をぐりぐり広げられ、待ち望んでいた快感にぶるりと体が震えた。

「あ、あ、あ、あ」

 中腰の体勢のまま、前立腺の辺りをリズミカルに刺激され、縋るようにアストルディアの胸にもたれかかりながら細切れに喘ぐ。
 気持ちいいけど……足りない。太さも、長さも。
 腹の奥の子宮が、さみしげに蠢いた。

「……も、二本、指入れて……そんで、入ったら、早めにちんこ挿れて」

 欲しい、欲しい。この硬くて、熱くて、太いのが。
 両手でアストルディアの勃起ちんこを撫でながら懇願すると、こくりとアストルディアの喉仏が上下した。

「……あまり、焦らせるな。我慢が利かなくなる」

「我慢しないで……俺も、できないから」

「俺は、絶対にエディを傷つけたくないんだ……っ」

「ーーあああっ!」

 言葉とは裏腹に、いつもより乱暴な手つきで指を二本追加され、思わず仰け反って声をあげた。
 4本の指を突っ込まれた尻の穴は、待っていたかのように柔軟に広がって、粘液を纏った肉壁が甘えるようにアストルディアの指にまとわり付く。
 
「……ほら、もう、大丈夫……ふひっ!」

 4本の指が中で広げられて、くぱあっと開いた穴が空気に晒された。空気が入ってくるような刺激すら、妙に気持ちいいのは、一体どういうことだろう。
 そんなことをされても、全く切れる様子もない俺の尻穴は、嬉しそうにくちゅくちゅ水音を響かせている。
 俺の肛門は、アストルディアはもちろん、俺自身が思うよりもずっと頑丈なうえ、めちゃくちゃ淫蕩だ。多分こいつ、全く慣らされずにちんこブチ込まれても、切れることなく美味しく咥え込むんじゃないだろうか。……頼むから、アストルディア以外のちんこには、同じ反応はすんなよ。アストルディアだけに淫らならいいけど、誰これ構わず喜んで咥え込むビッチケツ穴にはなって欲しくない。

「アスティ……もう、大丈夫……大丈夫だからァ」

 アストルディアの胸元に額を擦りつけながらちんこを強請ると、修行僧のような無駄にストイックな面持ちで普段より余裕がない手マンをしていたアストルディアが、長いため息と共に指を引き抜いた。4本の指はぬらぬら濡れている上に、糸のような粘液が纏わりついていて、自分の尻穴から分泌されたものとわかってながらも、ムラっとする。

「エディ……正直今、挿入したら、最初から瘤まで一気に挿れてしまわない自信がない。だから、お前が大丈夫そうな所まで、自分で挿れてくれ」

 いや……すげえ気ぃ遣ってる感じで言ってるけど、それただのプレイだろ。

 そんな風に思わなくもなかったが、いい加減尻の奥が疼いて限界だったので、一も二もなく頷いて腰を浮かし、アストルディアの亀頭を尻の穴に当てた。
 待ち望んだ亀頭にちゅっちゅっと肛門がキスをしだすのを感じながら、ゆっくり腰を降ろしてアストルディアのちんこを飲み込んでいく。

「ふぁ……あ、あ、あ、あ、あ」

 みちみちと体内を押し開いて、奥へ奥へ近づいてくるちんこに、歓喜する。
 ずっとこれが、欲しかった。ずっとこれを咥え込みたかった。
 半年以上も、ずっとこの快感を待ち望んでいた。

「あああァっ!」

 亀頭が子宮口に当たった所で、足に力を入れて踏ん張った。
 子宮口が、早く中まで寄越せと不満げに蠢いているけど、そこに到達させるにはまだ早い。
 露出したままの瘤を指で撫でて刺激しながら、スクワットの要領で腰を上下させる。

「……あんっ! んっ! んっ! ああっ!」

 きもちい、きもちい、きもちい……脳みそ、とけそう。

 アストルディアの様子を伺う余裕もなく、ただひたすらに自分の快感を求めて腰をふる。
 ずっと空気椅子状態で腰を上下させているわけだから、普段運動してない人にはきついかもしれないが、運動神経EXな俺は何も問題がない。
 ただただ我を忘れてアストルディアのちんこを貪っていた、その時だった。

「ひゃあっ!」

「……快感を求めて必死に腰を動かすエディはかわいいが、頼むから俺を忘れてくれるな」

「わすれてな……ああっ! んああァっ!」

 ガンガンとアストルディアに下から突き上げられる方が、自分で良い所を刺激するより気持ちいいのは、どういうことだろう。
 ということはつまり、アストルディアのちんこと全く同じディルドがあったとしても、満足できないと言うわけで。
 ……俺、アストルディアとのセックスじゃないと、満足できない体になっちゃってるかも。



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