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第3話 完璧な白と、君の背中
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シン……。
B組の教室が、水を打ったように静まり返る。
その中心に立っているのは、風紀委員の腕章をつけた、黒髪の先輩。
ぴんと伸びた背筋に、一分の隙もない制服の着こなし。まるで氷の人形みたいに整った顔立ちは、近寄りがたいほどの美しさを放っていた。
「校内で問題を起こすのは、感心しないわね。音無奏くん(白)」
彼女の言葉は、一点の曇りもない、完璧な「白」。
それは絶対的な「真実」の色のはずなのに。
なぜか私の目には、その真っ白さが、不気味なほど冷たく映った。
「……白鳥先輩」
音無くんが、初めて聞くような低い声で、その先輩の名前を呼んだ。
白鳥 凛(しらとり りん)。
生徒会長と並んで、この学園の規律を守る、絶対的な存在。成績優秀、品行方正。彼女に目をつけられたら、退学は免れないとまで噂されている人だ。
(知り合い……なの?)
二人の間に流れる、ピリピリとした空気。
それはただの風紀委員と問題児っていう関係じゃ説明がつかない、もっと根深い何かを感じさせた。
「姫宮さんへの詰問は、生徒指導の範疇を超えているわ。何か確たる証拠でもあるのかしら?(白)」
「……」
「ないのなら、これは単なる嫌がらせと見なされても仕方がない。あなたも、これ以上問題を起こしたくはないでしょう?(白)」
白鳥先輩の言葉は、どこまでも正論だ。全部「白」。
でも、その目は少しも笑っていない。氷みたいに冷たい瞳で、音無くんだけを、じっと見据えている。
悔しさに唇を噛む姫宮さんと、好奇の視線を向けるクラスメイトたち。
最悪の状況だ。私はどうすればいいの?
オロオロする私に気づいたのか、白鳥先輩の鋭い視線が、今度は私に突き刺さった。
「隣にいるあなたも同罪よ。一年生ね? 名前は?(白)」
「ひっ……!」
心臓が、きゅっと縮み上がる。
怖い。この人の「白」は、暴力的だ。
私が声も出せずに固まっていると、すっと大きな影が私の前に立った。
「こいつは関係ない」
音無くんだった。
彼は、白鳥先輩から私を隠すように、私の前に立ちはだかった。
いつもより少しだけ広く見える、彼の背中。
ふわっと香る、シャンプーの匂い。
(……守って、くれた?)
ドキッ。
予期せぬ行動に、心臓が大きく音を立てた。
なんで。どうして。
だって、私たちの関係は、ただの「協力者」のはずなのに。
「……そう。あなたも変わらないのね、奏(白)」
白鳥先輩は、意味深な言葉をぽつりと呟くと、ふいと私たちから視線を外した。
「今日のところは見逃します。でも、次はないと思いなさい(白)」
そう言い残して、彼女は静かに教室を去って行った。
嵐が去った後のように、教室には気まずい沈黙だけが残された。
***
旧音楽室、私たちの「探偵事務所」。
窓の外は、もうすっかり茜色に染まっていた。
白鳥先輩が現れてから、あの場の空気は最悪で、結局、姫宮さんへの追及はうやむやになったまま。
私と音無くんは、どちらからともなく、この秘密基地へと戻ってきていた。
(気まずい……)
さっき、私の前に立ってくれた彼の背中が、目に焼き付いて離れない。
なんであんなことしてくれたんだろう。聞きたい。でも、聞けない。
って、なんで私が彼のことでこんなに一喜一憂してるの――っ!?
「……あのさ」
「……なに?」
沈黙を破ったのは、ほぼ同時だった。
私たちは顔を見合わせて、気まずく視線を逸らす。
「……お先にどうぞ」
「……彩瀬さんから、どうぞ」
また、シンクロ。
なんなの、もう!
私は、ええい、ままよ!と、ずっと気になっていたことを口にした。
「あの先輩、誰なの!? 音無くんと、どういう関係……?」
「……ただの、腐れ縁だよ」
そう言った彼の言葉は、チリチリと激しくノイズを立てていた。
絶対、ただの腐れ縁なんかじゃない。
でも、彼はそれ以上話すつもりはないみたいで、私はそれ以上、踏み込めなかった。
「……姫宮さん、本当に犯人なのかな」
話題を変えるように、私が呟く。
「あの時、彼女の言葉は確かに灰色だった。でも、それって確実な証拠にはならないよね……?」
あの時の状況を思い出す。
音無くんが「君が持ってるんじゃない?」と聞いた時、姫宮さんは「意味わかんない」と灰色で答えた。
でも、もしかしたら、それは「キーホルダーは持ってないけど、いきなり犯人扱いされて意味わかんない」っていう気持ちの現れだったのかもしれない。
私の能力は、嘘か本当かしかわからない。
その言葉の裏にある、複雑な感情までは読み取れないのだ。
「面白い視点だね」
不意に、音無くんが言った。
見ると、彼は少しだけ驚いたような顔で私を見ていた。
「君、意外とちゃんと見てるんだな」
「い、意外ってどういう意味よ!」
「褒めてるんだよ」
そう言う彼の言葉は、やっぱりノイズだらけ。
でも、ほんの少しだけ、そのノイズが柔らかくなったような気がして。
私の胸が、また、きゅん、と鳴った。
「高橋さんが庇ってたのは、姫宮さんじゃないのかもしれない」
「え?」
「あの時、高橋さんは言った。『うちのクラスにそんなことする子はいない』って。でも、姫宮さんは、高橋さんと同じB組だ」
もし、姫宮さんが犯人なら、高橋さんはもっと違う嘘のつき方をしたんじゃないだろうか。
例えば、「誰が犯人かなんて全然知らない」とか。
「つまり、犯人はB組以外の生徒ってこと?」
「うん。それか……」
私は、一つの可能性に思い至る。
「……犯人は、一人じゃない、とか」
もし、複数の犯人がいるとしたら?
被害者のクラスもバラバラなことの説明がつくかもしれない。
私の突拍子もない推理に、音無くんは黙って何かを考えていた。
そして、静かに口を開く。
「……彩瀬さん」
「な、なに?」
「どうして、そんなに一生懸命なの? 最初は、あんなに嫌がってたのに」
彼のまっすぐな瞳に、射抜かれる。
その瞳は、ノイズのかかっていない、綺麗な色をしていた。
嘘だらけの世界で、彼の瞳の色だけが、いつも真実みたいに澄んでいる。
「……それは」
自分の宝物が、大切だから。
でも、それだけじゃない気がする。
この謎を、音無くんと二人で解き明かしたい。
そんなふうに、思い始めてる自分がいることに、私は気づいていた。
「……音無くんこそ、どうしてそんなにこの事件を解決したいの?」
私も、ずっと気になっていたことを聞き返した。
彼は、私の視線から逃れるように、ふいと窓の外に目を向けた。
夕焼けに染まる彼の横顔は、いつもより少しだけ、大人びて見える。
「……嘘が、嫌いなんだ」
ぽつりと、彼が呟いた。
その声は、いつものノイズとは少し違った。
チリチリとした耳障りな音じゃなくて、まるで古いレコードみたいに、どこか切なくて、静かなノイズ。
彼の過去に、何があったんだろう。
嘘を、嫌いになるほどの、何かが。
もっと知りたい。
彼のことを。彼の本当の色を。
そう思った時、私は、もう引き返せないところまで来てしまったんだと悟った。
「ねえ、そういえば、音無くんは何を盗られたの?」
事件の基本情報なのに、私はまだ彼の被害品を知らなかった。
彼は、少しだけ黙り込んだ後、静かに答える。
「……古い、懐中時計だ。オルゴールがついてる」
オルゴール付きの懐中時計。
彼に似合うような、似合わないような、不思議なアイテム。
「そっか。大切なものだったの?」
「……ああ」
その短い肯定は、今までで一番、はっきりとした「白」に近い色をしていた。
そして、彼は、この事件の謎を根底から揺るがすような、衝撃的な一言を付け加えた。
「それは、昔、白鳥凛から貰ったものなんだ」
「――え?」
時が、止まった。
今、なんて言った?
あの、氷みたいに冷たい風紀委員の、白鳥先輩から?
どういうこと? なんで?
私の頭の中は、たくさんの「?」でいっぱいになる。
嘘を見抜く私の目が、今、一番見たいと願っているのは、目の前の君の、ノイズに隠された本当の心の色。
事件は、ただの連続盗難じゃなかった。
その裏には、音無くんと白鳥先輩の、隠された過去が繋がっている。
私の心臓が、ドキドキと警鐘を鳴らしている。
それは、恐怖からか、それとも、これから始まる本当の物語への、期待からなのか。
もう、私にはわからなかった。
B組の教室が、水を打ったように静まり返る。
その中心に立っているのは、風紀委員の腕章をつけた、黒髪の先輩。
ぴんと伸びた背筋に、一分の隙もない制服の着こなし。まるで氷の人形みたいに整った顔立ちは、近寄りがたいほどの美しさを放っていた。
「校内で問題を起こすのは、感心しないわね。音無奏くん(白)」
彼女の言葉は、一点の曇りもない、完璧な「白」。
それは絶対的な「真実」の色のはずなのに。
なぜか私の目には、その真っ白さが、不気味なほど冷たく映った。
「……白鳥先輩」
音無くんが、初めて聞くような低い声で、その先輩の名前を呼んだ。
白鳥 凛(しらとり りん)。
生徒会長と並んで、この学園の規律を守る、絶対的な存在。成績優秀、品行方正。彼女に目をつけられたら、退学は免れないとまで噂されている人だ。
(知り合い……なの?)
二人の間に流れる、ピリピリとした空気。
それはただの風紀委員と問題児っていう関係じゃ説明がつかない、もっと根深い何かを感じさせた。
「姫宮さんへの詰問は、生徒指導の範疇を超えているわ。何か確たる証拠でもあるのかしら?(白)」
「……」
「ないのなら、これは単なる嫌がらせと見なされても仕方がない。あなたも、これ以上問題を起こしたくはないでしょう?(白)」
白鳥先輩の言葉は、どこまでも正論だ。全部「白」。
でも、その目は少しも笑っていない。氷みたいに冷たい瞳で、音無くんだけを、じっと見据えている。
悔しさに唇を噛む姫宮さんと、好奇の視線を向けるクラスメイトたち。
最悪の状況だ。私はどうすればいいの?
オロオロする私に気づいたのか、白鳥先輩の鋭い視線が、今度は私に突き刺さった。
「隣にいるあなたも同罪よ。一年生ね? 名前は?(白)」
「ひっ……!」
心臓が、きゅっと縮み上がる。
怖い。この人の「白」は、暴力的だ。
私が声も出せずに固まっていると、すっと大きな影が私の前に立った。
「こいつは関係ない」
音無くんだった。
彼は、白鳥先輩から私を隠すように、私の前に立ちはだかった。
いつもより少しだけ広く見える、彼の背中。
ふわっと香る、シャンプーの匂い。
(……守って、くれた?)
ドキッ。
予期せぬ行動に、心臓が大きく音を立てた。
なんで。どうして。
だって、私たちの関係は、ただの「協力者」のはずなのに。
「……そう。あなたも変わらないのね、奏(白)」
白鳥先輩は、意味深な言葉をぽつりと呟くと、ふいと私たちから視線を外した。
「今日のところは見逃します。でも、次はないと思いなさい(白)」
そう言い残して、彼女は静かに教室を去って行った。
嵐が去った後のように、教室には気まずい沈黙だけが残された。
***
旧音楽室、私たちの「探偵事務所」。
窓の外は、もうすっかり茜色に染まっていた。
白鳥先輩が現れてから、あの場の空気は最悪で、結局、姫宮さんへの追及はうやむやになったまま。
私と音無くんは、どちらからともなく、この秘密基地へと戻ってきていた。
(気まずい……)
さっき、私の前に立ってくれた彼の背中が、目に焼き付いて離れない。
なんであんなことしてくれたんだろう。聞きたい。でも、聞けない。
って、なんで私が彼のことでこんなに一喜一憂してるの――っ!?
「……あのさ」
「……なに?」
沈黙を破ったのは、ほぼ同時だった。
私たちは顔を見合わせて、気まずく視線を逸らす。
「……お先にどうぞ」
「……彩瀬さんから、どうぞ」
また、シンクロ。
なんなの、もう!
私は、ええい、ままよ!と、ずっと気になっていたことを口にした。
「あの先輩、誰なの!? 音無くんと、どういう関係……?」
「……ただの、腐れ縁だよ」
そう言った彼の言葉は、チリチリと激しくノイズを立てていた。
絶対、ただの腐れ縁なんかじゃない。
でも、彼はそれ以上話すつもりはないみたいで、私はそれ以上、踏み込めなかった。
「……姫宮さん、本当に犯人なのかな」
話題を変えるように、私が呟く。
「あの時、彼女の言葉は確かに灰色だった。でも、それって確実な証拠にはならないよね……?」
あの時の状況を思い出す。
音無くんが「君が持ってるんじゃない?」と聞いた時、姫宮さんは「意味わかんない」と灰色で答えた。
でも、もしかしたら、それは「キーホルダーは持ってないけど、いきなり犯人扱いされて意味わかんない」っていう気持ちの現れだったのかもしれない。
私の能力は、嘘か本当かしかわからない。
その言葉の裏にある、複雑な感情までは読み取れないのだ。
「面白い視点だね」
不意に、音無くんが言った。
見ると、彼は少しだけ驚いたような顔で私を見ていた。
「君、意外とちゃんと見てるんだな」
「い、意外ってどういう意味よ!」
「褒めてるんだよ」
そう言う彼の言葉は、やっぱりノイズだらけ。
でも、ほんの少しだけ、そのノイズが柔らかくなったような気がして。
私の胸が、また、きゅん、と鳴った。
「高橋さんが庇ってたのは、姫宮さんじゃないのかもしれない」
「え?」
「あの時、高橋さんは言った。『うちのクラスにそんなことする子はいない』って。でも、姫宮さんは、高橋さんと同じB組だ」
もし、姫宮さんが犯人なら、高橋さんはもっと違う嘘のつき方をしたんじゃないだろうか。
例えば、「誰が犯人かなんて全然知らない」とか。
「つまり、犯人はB組以外の生徒ってこと?」
「うん。それか……」
私は、一つの可能性に思い至る。
「……犯人は、一人じゃない、とか」
もし、複数の犯人がいるとしたら?
被害者のクラスもバラバラなことの説明がつくかもしれない。
私の突拍子もない推理に、音無くんは黙って何かを考えていた。
そして、静かに口を開く。
「……彩瀬さん」
「な、なに?」
「どうして、そんなに一生懸命なの? 最初は、あんなに嫌がってたのに」
彼のまっすぐな瞳に、射抜かれる。
その瞳は、ノイズのかかっていない、綺麗な色をしていた。
嘘だらけの世界で、彼の瞳の色だけが、いつも真実みたいに澄んでいる。
「……それは」
自分の宝物が、大切だから。
でも、それだけじゃない気がする。
この謎を、音無くんと二人で解き明かしたい。
そんなふうに、思い始めてる自分がいることに、私は気づいていた。
「……音無くんこそ、どうしてそんなにこの事件を解決したいの?」
私も、ずっと気になっていたことを聞き返した。
彼は、私の視線から逃れるように、ふいと窓の外に目を向けた。
夕焼けに染まる彼の横顔は、いつもより少しだけ、大人びて見える。
「……嘘が、嫌いなんだ」
ぽつりと、彼が呟いた。
その声は、いつものノイズとは少し違った。
チリチリとした耳障りな音じゃなくて、まるで古いレコードみたいに、どこか切なくて、静かなノイズ。
彼の過去に、何があったんだろう。
嘘を、嫌いになるほどの、何かが。
もっと知りたい。
彼のことを。彼の本当の色を。
そう思った時、私は、もう引き返せないところまで来てしまったんだと悟った。
「ねえ、そういえば、音無くんは何を盗られたの?」
事件の基本情報なのに、私はまだ彼の被害品を知らなかった。
彼は、少しだけ黙り込んだ後、静かに答える。
「……古い、懐中時計だ。オルゴールがついてる」
オルゴール付きの懐中時計。
彼に似合うような、似合わないような、不思議なアイテム。
「そっか。大切なものだったの?」
「……ああ」
その短い肯定は、今までで一番、はっきりとした「白」に近い色をしていた。
そして、彼は、この事件の謎を根底から揺るがすような、衝撃的な一言を付け加えた。
「それは、昔、白鳥凛から貰ったものなんだ」
「――え?」
時が、止まった。
今、なんて言った?
あの、氷みたいに冷たい風紀委員の、白鳥先輩から?
どういうこと? なんで?
私の頭の中は、たくさんの「?」でいっぱいになる。
嘘を見抜く私の目が、今、一番見たいと願っているのは、目の前の君の、ノイズに隠された本当の心の色。
事件は、ただの連続盗難じゃなかった。
その裏には、音無くんと白鳥先輩の、隠された過去が繋がっている。
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