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ハドソン領 花街道(仮)編 アイビー村
アイビー村活性化計画進行中? 2
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今日はアイビー村の活性化計画についての一回目の話し合いで、顔合わせと現状把握、そしてアイビー村の方向性を話し合う場なのだけれど、話が中々進んでいない。
あ、前回の村長さんとの話し合いは、ノーカンということで!
キッカケがアターミへ向かう観光客の誘致だったせいで、マークさんたち三人の頭の中にはそれ以外の観光客というのがイメージ出来ていない。まぁ、それは仕方ない。
仕方ないけれど、何も観光客はアターミにしか興味がない訳でもない。
アターミまで行かなくても観光地なんて至る所にあるのが普通でしょ。
観光地、というとアターミのようにな場所を想像しがちなのかもしれないけれど、この世界、というか国?兎に角、この国にも日本でいうところの春夏秋冬のような季節の移り変わりがある。花が咲き誇る時期があれば、夏のように何をしなくても汗をかく時期も、秋のように樹木が葉の色を変え、冬のように雪が降る時期もある。
はっきりと四季がある、とならないのは、一年を通して秋のような季節の領があったり、一年中雪が降っているような辺境の地があったりするからなのかな?
どんだけこの国が広いのか?という気もするけれど、正確な地図というものを見た事も無いし、正直、この世界が地球のように丸く、幾つもの大陸や海があるのかもよく分かっていない。私だけでなく、ね。
大陸を象だとか亀だとかが背負っているような世界だったら、、、どうしよう?
いや、ちょっと、どころか、大きく思考が逸れちゃったな。
まぁ、この国も、他の国もそうなのかは知らないけれど、旅行って一般の平民が気軽にするものでも無いんだよねぇ。貴族のように馬車を所有している平民は仕事絡みというのが大半だろうし、乗合馬車だってどこにでも走っている訳じゃない。
観光地もアターミ程有名な場所は、この国でも数カ所あるかないか、じゃないかなぁ。観光地のガイドブックも売られていない中でどんな観光地があるのか、など平民が知る機会は少ないのだ。一般的な平民たちにとって家族で旅行に行く機会など滅多に無いんだろうね。
ハドソン領の領都及び街道沿いの村は、アターミへ向かう観光客立ち寄ったりするし、アターミに近い訳でもないけれど遠いという程でもない。比較的近い方ではあるので、行った事がなくても噂は色々入ってくるので、自然と観光地のイメージといえば、アターミを想像するんだろうなぁ。
でも、桜の名所に人が集まる。紅葉の季節に山裾に人が集まる。日帰りだろうがなんだろうが、何かを目当てに人が集まるなら、ソコは観光地で、集まってきた人たちは観光客なのだ。
だから私は街道沿いに花を植えたり植樹するのを提案したし、人が興味持ちそうな何かを観光の目玉にすれば良いんじゃないか、とチャールズ様たちに提案したのだ。
「観光地というと、この辺りではアターミを思い浮かべてしまうのでしょうが、何かの話題性があれば、どこでも観光地になり得ると思いますし、それ目当てに訪れる客はいます。」
本当にねぇ。川に居るはずのない生物が迷い込んでくるだけで毎日のように見物客が来る。人の顔のような模様のある魚、可愛らしいハート模様のある生き物。涙を流す仏像。
ちょっとそこら辺には見ない、居ない、何か。普通ではあり得ない何か。
そういうものに興味を惹かれる人もいる。話題になれば関心を持つ人は増える。
正確には観光地とは言えないかも知れないけれど、その何かを目当てに人が集まるなら、それは観光地と言えるのでは?
そういう" ちょっと物珍しい何か "、は狙って得るモノではないけれど、狙ってアイビー村周辺に観光名所を造るのは出来る。
前に提案した花時計や恋人たちが挙ってやって来るデートスポットとか、その土地限定の料理とかも何かに含まれるかな。
「話題も何も無いからアイビー村に外からの観光客が来ないのに?」
ゼンさんがまたもそう言うけれど、コレってよくある地元の人の自虐アピール、というヤツなんだろうか?
「えぇ。でも何も無いなら、話題になるような何かを作りやすいと考えることは出来ませんか?
ゼンさんたちも何も無いことを言う為に、この場に来たのではないでしょう?
思うんですけど、領都から馬車で一時間の距離だからアターミへ向かう観光客はアイビー村に立ち寄る事が無いのは事実で、その距離の近さが問題なんですよね。
でも逆に考えれば、アイビー村は領都から馬車で一時間しか掛からない場所にある、という長所にもなり得る立地の良さがあると考えられませんか?」
アターミの観光客をターゲットにしようとするから問題が解決しないんだよ。
先ずは領都の住人をターゲットにすれば良い。それで十分だと思うなら継続的に来て貰えるような努力を続ければ良いし、もっと多くの場所からの観光客を望むなら新たにその為のアイデアを出したり努力をしていけばいい。
「私は現時点では、アイビー村を領都の住人たちの日帰り旅行や恋人たちのデート場所に、と考えています」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
風邪を引いて寝込んでいたので、更新するのに時間が掛かってしまい済みませんでした。本日より再開です。
あ、前回の村長さんとの話し合いは、ノーカンということで!
キッカケがアターミへ向かう観光客の誘致だったせいで、マークさんたち三人の頭の中にはそれ以外の観光客というのがイメージ出来ていない。まぁ、それは仕方ない。
仕方ないけれど、何も観光客はアターミにしか興味がない訳でもない。
アターミまで行かなくても観光地なんて至る所にあるのが普通でしょ。
観光地、というとアターミのようにな場所を想像しがちなのかもしれないけれど、この世界、というか国?兎に角、この国にも日本でいうところの春夏秋冬のような季節の移り変わりがある。花が咲き誇る時期があれば、夏のように何をしなくても汗をかく時期も、秋のように樹木が葉の色を変え、冬のように雪が降る時期もある。
はっきりと四季がある、とならないのは、一年を通して秋のような季節の領があったり、一年中雪が降っているような辺境の地があったりするからなのかな?
どんだけこの国が広いのか?という気もするけれど、正確な地図というものを見た事も無いし、正直、この世界が地球のように丸く、幾つもの大陸や海があるのかもよく分かっていない。私だけでなく、ね。
大陸を象だとか亀だとかが背負っているような世界だったら、、、どうしよう?
いや、ちょっと、どころか、大きく思考が逸れちゃったな。
まぁ、この国も、他の国もそうなのかは知らないけれど、旅行って一般の平民が気軽にするものでも無いんだよねぇ。貴族のように馬車を所有している平民は仕事絡みというのが大半だろうし、乗合馬車だってどこにでも走っている訳じゃない。
観光地もアターミ程有名な場所は、この国でも数カ所あるかないか、じゃないかなぁ。観光地のガイドブックも売られていない中でどんな観光地があるのか、など平民が知る機会は少ないのだ。一般的な平民たちにとって家族で旅行に行く機会など滅多に無いんだろうね。
ハドソン領の領都及び街道沿いの村は、アターミへ向かう観光客立ち寄ったりするし、アターミに近い訳でもないけれど遠いという程でもない。比較的近い方ではあるので、行った事がなくても噂は色々入ってくるので、自然と観光地のイメージといえば、アターミを想像するんだろうなぁ。
でも、桜の名所に人が集まる。紅葉の季節に山裾に人が集まる。日帰りだろうがなんだろうが、何かを目当てに人が集まるなら、ソコは観光地で、集まってきた人たちは観光客なのだ。
だから私は街道沿いに花を植えたり植樹するのを提案したし、人が興味持ちそうな何かを観光の目玉にすれば良いんじゃないか、とチャールズ様たちに提案したのだ。
「観光地というと、この辺りではアターミを思い浮かべてしまうのでしょうが、何かの話題性があれば、どこでも観光地になり得ると思いますし、それ目当てに訪れる客はいます。」
本当にねぇ。川に居るはずのない生物が迷い込んでくるだけで毎日のように見物客が来る。人の顔のような模様のある魚、可愛らしいハート模様のある生き物。涙を流す仏像。
ちょっとそこら辺には見ない、居ない、何か。普通ではあり得ない何か。
そういうものに興味を惹かれる人もいる。話題になれば関心を持つ人は増える。
正確には観光地とは言えないかも知れないけれど、その何かを目当てに人が集まるなら、それは観光地と言えるのでは?
そういう" ちょっと物珍しい何か "、は狙って得るモノではないけれど、狙ってアイビー村周辺に観光名所を造るのは出来る。
前に提案した花時計や恋人たちが挙ってやって来るデートスポットとか、その土地限定の料理とかも何かに含まれるかな。
「話題も何も無いからアイビー村に外からの観光客が来ないのに?」
ゼンさんがまたもそう言うけれど、コレってよくある地元の人の自虐アピール、というヤツなんだろうか?
「えぇ。でも何も無いなら、話題になるような何かを作りやすいと考えることは出来ませんか?
ゼンさんたちも何も無いことを言う為に、この場に来たのではないでしょう?
思うんですけど、領都から馬車で一時間の距離だからアターミへ向かう観光客はアイビー村に立ち寄る事が無いのは事実で、その距離の近さが問題なんですよね。
でも逆に考えれば、アイビー村は領都から馬車で一時間しか掛からない場所にある、という長所にもなり得る立地の良さがあると考えられませんか?」
アターミの観光客をターゲットにしようとするから問題が解決しないんだよ。
先ずは領都の住人をターゲットにすれば良い。それで十分だと思うなら継続的に来て貰えるような努力を続ければ良いし、もっと多くの場所からの観光客を望むなら新たにその為のアイデアを出したり努力をしていけばいい。
「私は現時点では、アイビー村を領都の住人たちの日帰り旅行や恋人たちのデート場所に、と考えています」
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ここまでお読み下さりありがとうございます。
「いいね」やエールでの応援もいつもありがとうございます。
風邪を引いて寝込んでいたので、更新するのに時間が掛かってしまい済みませんでした。本日より再開です。
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