如月さん、拾いましたっ!

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

文字の大きさ
67 / 371

14話(12)#お風呂場でラブアイテム?!ケンカの後は仲直りのいちゃつき?!

しおりを挟む


「……洗い合いっこしたかった……」


 湯船の淵に顎を乗せ、如月が身体を洗う姿を見つめる。肌白い。程よい筋肉。はぁ、水滴と泡がついてえっちだぁ~~。


「ちょっと! 変な目でこっち見ないで!」


 如月がシャワーヘッドを俺の方へ向け、顔面に水を掛けてきた。ぶっ。手で顔に水がかかるのを防ぐ。


「うわあ!! ちょ、やめて!! 見てない!! 見てないって!!! しかも水!! 冷たいし!! やめて!!」
「うそ!! 絶対うそ!!! えっちだぁ~~みたいな顔してた!!!」


 バ、バレてる! なんという観察力!!! 顔にかけられているシャワーの水圧が、強まった。だぁあぁぁああ!!!!


「やめて!! 冷たい!! 見ない!! というか前見えない!!! もぉっ!!! 見ないからやめてぇ!!」


 とはいえ、やっぱり見たい。水を防ぐ手の隙間から、如月の裸を見つめる。はぁ、何この人。水が滴って色っぽい。えっちぃ~~。むらむらする。


「睦月さぁあぁあん!!!」


 水が止まり、げんこつで頭が挟まれた。ぐりぐり。子どものお仕置きか!!! 頭に痛みが走る。


「痛い痛い痛い痛い!!! ごめんなさい!! 見ません!! もう見ませんんん!!」
「もうっ!!」


 頭から手が離れると、如月が湯船に入り、俺の後ろに座った。水の中で密着する身体に、鼓動が早くなる。


「はぁ~~。ごめんね?」


 如月が前髪を掻き上げ、一息吐いた。色気が!!! 大人の色気!!! これはえっちだっ!!! 顔を横に向け、真面目な表情をする如月を見つめた。


「それは、何に対して?」
「んーー全部。別に睦月さんが私の為に何もしてないとは思ってないですし。他にも色々」
「もう良いって。元は俺が悪いんだし。俺の方こそ、傷つけるようなこといっぱい言ってごめん」


 やっと、きちんと謝れた気がする。


「これで仲直りね?」
「うん」


 如月の手が俺の頬に添えられ、顔が近づく。優しく唇が重なった。


 ちゅ。


 良かった。モヤモヤしていたものが全て晴れ、きちんと仲直りができた。少し如月と離れていた分、今度はいちゃいちゃしたい。


 よし、今日は俺から攻めよう!!! いつも俺ばっかり受けねこなんてずるい!!! 如月に挿れたい!!! 身体を如月と向かい合わせた。


「どうしたんですか?」


 ドン。


「ーーえ?」


 壁ドンうぇ~い!!! 如月が目を見開いて、固まっている。


 浴室の壁に手を突き、如月へ迫る。唇を重ね、すぐに離した。口唇同士を軽く当て、小鳥のように、何度も口付けを繰り返す。キスしている音が、浴室にいやらしく響き、体の中が少し熱くなる。


「んっ……ん…睦…ん……ぁ…っ…ん……」


 頬を赤く染め、されるがままの如月に、感情が昂る。如月が手を伸ばし、何かを取ると、パッケージを開けて、湯船の中に落とした。


 とろ。


 浴槽のお湯が変化する。一旦キスをやめて湯船を見た。なんかお湯がトロトロする。ローション? ちょっと柑橘系のいい匂いがする。なんか分からないけど、すごい!!! なにこれ!!!


「何入れたの?!」
「ん~~ラブアイテム」
「らぶあいてむぅ~~? すごいね! これ! 楽しい!! 面白い!!」


 とろとろするお湯が面白くて、手でかき混ぜて遊ぶ。初めて体験するとろとろのお風呂に、テンションが上がった。


「睦月さん、空気読もうよ。なんの為に入れたと思ってるの?」
「へ?」


 如月の両手に頬が包まれ、引き寄せられる。唇で口唇がこじ開けられ、強引に舌が差し込まれた。


「~~~~っ!!」


 あぁ、もぉっ。結局~~。


 如月の舌が俺の舌に触れる。ゆっくり吸い付くように、舌先が絡み合う。もっと如月を感じたくて、もう一度、浴室の壁に手を突き、如月の上でまたがった。


 背中に如月の腕が回り、ぎゅっと抱きしめられる。如月の片手がゆっくりと下がり、俺の尻の割れ目を指先が撫でる。


「んっ……ふ……あっ…はぁっ……」
「ここ、前より感じやすくなってるね」
「ばっ……何言って……んぁあっ」


 如月の指先が俺の中に押し込まれた。身体がビクリと大きく震え、気持ち良さが広がる。感じるところを突いて欲しい。なんて、えっちなことばかりが頭を巡る。


 如月の指先が何かを探すように動いた。


「だめっ…はぁ…あっ…やだっ…んっはあっ…あっ」
「イヤがっているようには見えないけど?」


 壁にすがるように指先を立て、快感を耐える。中を這う指先が、俺の1番気持ちいいところを突いた。


「ぁあっっ…やっ…あっ…きさらぎぃっ…やだあっ…んっ…だめぇっ…あっ」
「キスしよ、キス」


 顎が掴まれ、口唇が塞がれる。もぉっ…強引なんだから!!! 俺の吐息までも食べるように、何度も啄まれた。


「んんっ…ぁっ…ん…ふ…っん…あっ…ん…んん…はあっ……」
「顔真っ赤でとろとろだね。可愛い」
「ーーっ!!! もぉいいでしょ!!! 如月に挿れたい~~っ!!!」


 浴槽の淵に置いてあるゴムを手で取り、如月に訊く。如月がにっこりと笑い、答えた。


「私にはダメですよ」
「ぇえ~~っ…如月はけちだなぁ~~」
「けちじゃありません」


 お風呂の栓を抜き、湯量を少し調節する。ごぽ、と音を立て、水が抜けた。見てろよ、俺だって!!! ゴムの袋を口で引き千切り、如月の幹につけた。

 
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…

しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。 高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。 数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。 そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…

処理中です...