如月さん、拾いましたっ!

霜月@如月さん改稿中&バース準備中

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連載3ヶ月記念おまけ シチュエーションコメディのくせに登場人物が増えすぎて、訳わからなくなってきたのでみんなにインタビューしてみた件

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「こんにちわーー! 佐野睦月です!! いつもご愛読ありがとうございまぁす!! この度、『如月さん、拾いましたっ!』は本日で連載3ヶ月を迎えましたぁ!!」


「所謂、記念日です。はっ、俺、如月との2ヶ月記念日、何もお祝いしてなくね? ぁあぁあぁあぁぁあ!!! 忘れてた!!!」


 がーーん。おーあーるぜっと。


「連載3ヶ月を記念して、シチュエーションコメディのくせに登場人物が増え過ぎたので、訳わからなくなってきたから、みんなにインタビューしてみた件です! いぇ~~い」


 ぱちぱち~~。


 ズボンの後ろポケットからマイクを取り出し、和室の襖を開けた。


「はい!! イケメンぽんこつ小説家、そして俺の嫁! 如月弥生きさらぎやよいさんです!!」


 手のひらで如月を指すと、如月はパソコンを打つ手を止め、こちらを見た。


「誰がぽんこつ小説家だ……」
「自己紹介をお願いします!!」


 マイクを如月に向ける。


「如月弥生、37歳。セクシュアルマイノリティはパンセクシュアル。父母健在。姉が2人と妹が2人。香澄44歳既婚、小春41歳婚活中、1番下の妹は琴葉29歳彼氏なしがいます」
「あれ? 三女は?」


 俺は首を傾げた。


「作者の怠慢により、父母の名前はなし!! 三女は結婚して家を出て行ってることになっているが、今後出てるくる予定なし!! もはや設定上作る必要があったのか?!?!」


 如月は机を両手で叩き、立ち上がった。


「出る予定ないなら要らんでしょ」
「きちんと考えてから書けぇええぇええぇえ!!!」


 如月は霜月(作者)の肩を掴み、激しく揺らした。


「ごめんなさぃいいいい!!!」
「まず私の年齢を途中で捻じ曲げるそのイかれたプロットをどうにかしろ!!!」


 如月は丸めた原稿で霜月を叩いた。ぽんぽこ。


「痛い!! やめて!! 今後のストーリーの構成上、仕方なかったんだって!! 叩かないで!! やめて!! 痛いってばぁ!!」
「プロットをみせろ!!!」


 如月は霜月の胸元を掴み、睨んだ。


「断る。プロットの代わりにどうぞ」


 にゃーん。


「はぁ~~っにゃんこ……はぁ…かわゆ…はぁはぁ…ここ? ここ撫でる? いいよ…んふ……甘えん坊さんだね…はぁはぁ……」


 如月は猫に顔を埋めた。


「はい、なんか決着がついたみたいなので次に行きます!!」


 襖をそっと閉め、リビングへ向かった。


「はい、こちら!! 最近腐女子化が進む、俺の妹、佐野卯月、15歳です!!」


 卯月の隣に座り、マイクを向ける。


「はいどうもー。『如月さん、拾いましたっ!』女主人公だったはずがいつの間にか兄に主役を奪われ、傍観者になった件の妹の卯月です」
「え……?」
「これが私の全てだ」


 卯月はくるくるとペンを回した。


「そんなことないでしょ……」
「だっておかしいでしょうがぁあぁあ!! 小説紹介ではいかにも私が主人公みたいに書かれてるのに、蓋を開けてみると、如月と兄がいちゃいちゃ、あっ♡あっ♡してるだけって!!!」


 バキ。卯月はペンを両手で折った。


「おまけに、作中で誕生日を迎え、小説紹介とは年齢が合っていない!!」
「それは致し方ないのでは……」
「でもね、私、実は隠れ人気キャラなんです。好きだと言ってくれる皆さん、ありがとうございます!! ふふふ」


 卯月は嬉しそうに笑った。


 ピンポーン。


 玄関へ行き、来客を招き入れる。ぞろぞろ。リビングへ案内した。


「はい! こちら! 俺の同僚、神谷湊かみやみなとです!!」


 湊へマイクを向ける。


「どうも。神谷湊23歳。まだ皐さんとは結婚はしてません。入籍もしてません。両親の挨拶は終わりました。結婚の準備中です。最近出番がありません。僕の出番は次はいつくるのでしょうか?」
「最近、俺の職場の描写もないもんね。まぁ、いつか来るよ、うん」


 湊の肩をポンポンと叩き、励ました。


「次は私だな。白川皐、33歳。独身。願わくば、結婚したくない。弥生が結婚してもいいって言うなら、婚約は破棄する」


 なんか勝手に話し始めたんですけど。


「紅茶と読書が好きだ。一応出版社に勤めていることになっている。キャリアウーマンの設定だよ」


 知らんがな。


「あ、ありがとうございます……」
「作者に気に入られているため、少し贔屓されてます」


 皐は薄い笑みを浮かべた。


「贔屓とか良くないと思うな~~、はい、次行きます。自己紹介をお願いしまーーっあ!!」


 旭にマイクを向けると手首が掴まれ、抱き寄せられた。


 ぎゅう。


「この方がいいし」
「後ろから抱きしめないで!! セクハラ!!」
「旭です。作者の怠慢により名字がありません。ひどくなーい? 一応むっちゃんと同じ年齢、24歳だよ。高校の同級生で~す。セクシュアルマイノリティはGです。イケメンが好物です。まだDTです」


 恥ずかしそうに旭は顔を逸らした。


「え……そうなんだ……」
「色々教えてよ、むっちゃん?」


 旭の手がTシャツ下を這い、胸元へ来る。どき。


「あっ……」


 指先が……。


 って、だめぇえぇえぇえ!!! 


 立ち上がり、旭から離れた。


「今感じなかった? 俺はいつでも大歓迎だよ。なんなら今からする?」
「誰がするか!!!」


 はぁ…はぁ……実はバイセクシュアル(多分)なのにGよりなってるのではと不安になる!! すべて如月のせい!!


「はい! 次!!」


 次の人にマイクを向ける。


「こんにちわ。柊木千早ひいらぎちはや37歳。如月くんの元カレだよ。5年くらいは付き合ってたかなぁ?」


 千早は微笑んだ。


「最近のキャラでは珍しく、作り込まれているよ。如月くんの高校の同級生です。セクシュアルマイノリティはGです」

「本当は如月くんのパパが男の娘が好き設定で、睦月くんを部屋に呼び出して、女装させ、食べようとする鬼畜展開を作者は予定していました」
「おえっ……」


 睦月は口元を押さえた。


「流石に、そんなことされたら、如月家のこと嫌いになると思い直し、修正されました。良かったね」
「う、うん……」
「両親の居ない睦月くんにとって、如月家は温かいところであって欲しい、そう考えてるんだって」


 千早は睦月の頭を撫でた。


「そっか……」


 撫でる千早を見つめる。本当は良い人なのかな?


「僕とえっちしてみる?」
「なんでみんなそういう風になるの!!! さよーーなら!!!」


 千早の元を離れ、次へ向かった。


「はい……自己紹介お願いします……」


 少し距離を取り、マイクを向ける。


「志田蒼。24歳だよぉ。めっきり出番なくなっちゃったぁ。作中ではハイスペの恋人が出来て、睦月くんには興味なくなったってことになってるよ。書かれてないけど」


 書けよ……。


「妹の志田星奈です。15歳。1番のモブです!! 卯月ちゃんのためだけに存在してます!! いつか学校生活を書いてくれること期待してます!!」


「これで全員かなぁ? あ、俺、自己紹介してないね? 佐野睦月!! 24歳!! セクシュアルマイノリティはB。Gよりになってる気がするけどぉ……おかんという名のスパダリ兄貴で親しまれてます(遠い目)」

「このおかん具合は支持されています。おかんじゃないけど!!」


 あ、もう1人いましたわ。


 ガチャ。特別な部屋に入る。


 あぁ。部屋の中、汚いな。片付けられないタイプか。部屋を片付けないから、お掃除ロボットに放置されたものが詰まって止まってますけど。


 椅子に座り、脚を組む人間へ声をかける。


「霜月さんですか?」
「あぁ、そうだ」


 はい、作者です。インタビューしたいと思います。


「自己紹介お願いします!!」


 霜月にマイクを向ける。


「霜月。年齢、性別は秘密。自己紹介って何
を話すの? 好きな食べ物は明太子。しらすと明太子と大葉のパスタが好き」


 どうでもいい!


 あ、だから明太子公園なのか。エゴ強。


「最近買ったものはLED付きハンディファン。1時間でLEDが付かなくなった。いや、そもそもLED機能は必要だったのか? でも羽が光ってたらかっこよくね? 光らなくなったことに絶望。せっかく買ったのにぃいぃいぃ!!!」


 どうでもいい~~。ハンディファンにLED機能要らんでしょ。扇風機光らせてどうすんの。そこに投資する金がもったいない。


「もっと自分のことを話してください」


 霜月は少し考えて口を開いた。


「グミを一袋食べると腹を壊します。なんでですかね? あれはビタミンCがたくさん含まれているから?! マックを食べた後のような腹の下り感に似ています!! あ、でもグミを凍らせて食べた時は下りませんでした!!! いや、そもそも一袋全て1人で食べること自体がイカれてるいうことでしょうか?!?!」
「……お腹が弱いだけでは?」
「ぁあああぁああぁあぁあ!! 腹がぁああぁああ!!!! 」
「今一袋全部食べたの?!?! 食うなよ!!! なんで今食べるの!!! ちょっと!!!!」


 霜月はお手洗いへ行った。


 というか、普通にスルーしたけど、グミを凍らせて食べるって何?! 美味しいの?! なんで凍らせて食べようなんて思うの?! その発想自体がまずイカれてるとは思わないのかぁああぁああぁ!!!


「…はぁ……ただ、冷たくなって、固くなるだけです…はぁはぁ…美味しさは失われます…はぁ…」
「なら凍らすな!!!」
「グミアイス的な……アイスの代用を試み「はい、キリがないので次行きます!!!」


「本編についてどう思ってますか?!」
「拾われたぽんこつイケメン小説家の如月と、スパダリという名のおかん兄睦月、腐った妹の卯月の日常生活を描く、シチュエーションコメディです。ちょっとえっちなシットコムです」

「ほんと、ドタバタドタバタぎゃあぎゃあ!あっあっ♡してる1話完結型小説ですね」

「キャラクター達の思い違いや食い違いで笑ったり、時々、ノスタルジーだと思われます(多分)」

「霜月は遊戯王が好きです(?)」
「ねこみみディアな。絶対元ネタ伝わってないから」


 睦月は渋い顔をした。


「本編はカクヨムの運営のガイドラインに違反し、R18相当だと判断されました。(※2025.4.25の時点ではなろうからもガイドライン違反を頂きました)正式にえっちな小説だと認められた訳です!!!!」
「なに言ってんの!!! やめて!!! 違うから!!! 恥ずかしい!!!」


(※霜月さんに才能がなくて、修正提出が通りませんでした。だからカクヨムでの掲載は終わりました。ごめんねby如月)

(※霜月さんが怠慢すぎて、なろうの修正を行いませんでした。だからなろうでの掲載は終わりました。ごめんね。でもムーンライトに載せたってよ!by卯月)
 

「……こんなんでいいのか?」
「いや、知らんがな」


 手に持っているマイクを机の上へ置いた。


 まぁ、正直、このインタビューが良いか悪いかなんて俺にはよく分からないし、面白いともあんまり思えなかったけど。ここまで読んでくれた方には感謝を伝えたい。


「ここまで、意味わからんおまけストーリーに付き合ってくれた皆さん、本当にありがとうございまぁす!!」

「これからも霜月さんと『如月さん、拾いましたっ!』及び、Xをよろしくお願いしま~~す!! ばいばぁーーい!!」


 睦月は満面の笑みを浮かべ、読者に手を振った。





 あとがき。


 いつも『如月さん、拾いましたっ!』をご愛読いただき、ありがとうございます。この度、連載3ヶ月を迎えました。


 カクヨム自主企画、皆さんのおすすめの◯◯教えて! 参加作品を3ヶ月記念用にリメイクしました。(イチから生み出すパワーがなかった……)


 それでも、ほぼ原型がないくらい、如月さん仕様に加筆と編集しました。


 登場人物の整理がこれで出来たら良いなぁと思います。


 少しずつですが、如月と睦月は前に向かって進んでるはず。そんな2人を暖かく見守って頂けたらなと思います。


 ハート、ブクマ、ありがとうございます。本当に励みになります。そして、泣いて喜びます!!!


 今後も『如月さん、拾いましたっ!』をよろしくお願いします!!







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