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33話(4)#シて欲しいことはなんですか?!なんて強欲なお願いごと?!
しおりを挟む「んっ……はぁ……あっ……んっ…はぁ…」
人差し指の先で胸の突起をカリカリと、擦る。指先に反応し、睦月からビクッと振動が伝わった。可愛い。
「顔が見たいなぁ。仰向けになってよ」
「えっ……あ、うん……」
畳の上で仰向けに寝転がり、私を恥ずかしそうに見つめる。恥じらいのある顔は背筋へのゾクゾクが止まらない。我慢できないから次行こう。
「今日はどうする?」
「今日? あっちょっ……やっ…んっ…あぁ…はぁ…あっ…はぁ…あっ」
ハーフパンツの下に手を入れ、下着の上から、ゆっくりと幹を撫でる。上下する手に合わせて、睦月が甘い吐息を少しずつ吐き出し、目尻を下げる。可愛い。
「そう、今日。水族館楽しませてあげられなかったから、睦月さんのシて欲しいこと、シてあげる」
「は? え? あっ…ん……あっ…やっ…はぁ…ぁあ…はぁ…う~~ん…あっ…」
下着が蜜で滲み、湿りを感じる。そんなに気持ちいいの? もっと直で感じたい。下着の中へ手を入れた。とても熱い。蜜でねちゃねちゃになっている先端から触れ、擦り上げる。
「下着濡れちゃったね」
「あっ…んっ…その……ぁあっ…やっ…はぁ…きさら…やめっ…はぁ…挿れ…んっ…だめっ…ながら…はぁ…前を触……ぁあ……」
「…………いいけど(挿れながら、前を触ってとはなんて強欲な)」
後ろになるなぁ。顔赤くて折角、可愛いのに、バックじゃ見えないなぁ。う~~ん。下着の中から手を抜き、睦月と身体を離す。
「服、全部脱いで」
「へ? え? やっ……それは恥ずかしい……」
既に顔真っ赤なくせに、恥ずかしいとかまだあるの? 睦月のTシャツに手をかける。
「私が脱がせてあげる」
「は? え? ちょっやめっあっもぉ!!! あ~~っ!! ちょっと!!!」
Tシャツ、肌着、ハーフパンツ、下着。着ているものを全て脱がすと、恥ずかしいのか、私から目を逸らした。可愛い。さっきより頬赤くなってる。
指先にゴムをはめ、潤滑剤をたっぷりかける。水族館が楽しめなかった分、楽しませてあげないとね。
「まずはしっかり慣らすよ」
「しっかり? え? ちょっんあっぁっあっやっめっ…はぁ…んっちょっ待っんっ~~っっ」
片脚を横に開き、覆い被さる。少しずつ窄みへ指を押し込んでいく。ぐちゅぐちゅ。いやらしい水音を立てながら、2本の指先は中へ中へと飲み込まれる。
「まだ突いてないのに感じてるの? すごく締め付けられる」
「ぁあっ…言わないでっ…ぁああっ…はあ…やっ…あっあっ…んっ」
感じるところは突かずにゆっくり押し広げ、和らげていく。もっと奥を突いてくれと言わんばかりに、中は収縮し、私の指を甘く締め付ける。
「言った方が感じてるのに?」
「~~~~っっ……如月っ……あっやっ…んっ…もういいっ…んっはぁ…だいじょうぶっ…あっ…はぁ…」
焦ったいのか、物欲しそうに見てくる。えっちな顔。まだあげない。だっておねだりしてないもの。奥にはいかず、近辺で指先を動かす。
「やっ…んっ…きさらぎっ…はやくっ…んっ…はぁ…まだぁ? ぁっ…」
「ちゃんとおねだりして?」
「もぉっ…ぁっあっちょっ…んっ…きさらっ…あっ…奥っ…はぁ…」
感じるところを探すように肉壁を辿る。前立腺に近づけば近づくほど、睦月は肩を震わせる。真っ赤になりながらのおねだりはとても可愛い。下半身に熱が籠る。
「なに? ちゃんと言わないと分からないよ?」
「だからあっ…奥っ…はぁ…やっ…指で……奥っ…あっあっちょっ…指で奥いっぱい突いてぇ…ぁあっ…」
まだ奥突いてないのに、目をトロンとさせながら私へ強請る睦月に感情が昂る。私と身体を重ねるたびに、どんどん感じやすくなってるね。指先で感じる部分を突いた。
「んあっ…あっやっあっ…はぁ…んっあっだめっだめっ…はぁ…ぁああっ」
「本当にダメなのかな? さっきよりきつくなったよ?」
「~~っっ…もぉっ」
ふふ。もっと辱めちゃお。睦月の耳元に口を近づけ、吐息をかけながら囁く。
「両脚開いて」
「ひゃっ…え? な…なんで……片脚で十分でしょ……?」
「えっちで可愛い姿見せて?」
「~~~~っっ…もぉもぉもぉっっ…なんでもすると思うなっっ」
やってるし。
耳まで真っ赤にしながら、両脚を開き、腕を頭の上で上げる睦月に、挿れたいという性的欲求が湧き上がる。我慢、まだ我慢。でも可愛いっ……。あぁ、見てるだけでイキそう。
赤く染まった頬を隠すように、片手で口元を覆う。
「如月?」
「あ……いや……可愛いです、睦月さん。手首縛りたくなりました」
「何言ってんの~~」
もう少しだけ。溶けそうなくらい熱い奥を、指先で激しく突く。睦月の耳元に口を近づけ、唾液を含み、真っ赤になった熱い耳の中を舌先でくちゅくちゅと舐めまわす。
「んあっひゃああっあっ耳っだめっあっやっひゃっあっん~~っぁあっっ」
「耳も感じてるの? 可愛い。感じるところばっかりだね」
耳元で唾液の水音を感じながら、奥を突かれることにゾクゾクするのか視点が定まっていない。薄く開いた口唇の端から垂れた涎がいやらしい。身体の内側が欲望の熱で疼く。
窄みから指先を引き抜くと、潤滑剤がとろりと溢れた。拭き取るように、指先で窄みを撫でる。さぁ、そろそろ、私も限界だよ。
睦月の上から降り、側に座る。
「ぁあっ……はぁ…」
「睦月さん、立って」
「へ?」
「立ってシよ」
「はぁ?!」
下半身に穿いているものを全て脱ぐ。ゴムを付けて、これで準備はオッケー。なんだかんだ私の前に立ち、待っていてくれる睦月さんは本当に可愛い。頬に軽くキスをする。
ちゅ。
「立ってシてくれるの?」
「ん……一応後ろだし」
私の口付けを頬に受け、嬉しそうにはにかんでいる。
「……睦月さんってバックの方が好きなんですか?」
「なっ……~~~~っっもぉどっちでもいいでしょ!!! 早く挿れてってばぁっ」かぁ。
赤くなっちゃった。可愛い。
まぁ、バックの方が奥入って気持ちいいもんね。でも顔が見えないんだって。佐野家用に鏡買おうかな。
待てないのか、壁に手を突き、腰を突き出す睦月が愛らしく思える。そんなに私とシたいの? 腰を掴み、引き寄せる。幹を擦り付け、深く沈み込ませ、押しては戻す。
「んああっ…はぁ……ぁああっ……はぁ…はぁ…ぁあっ……はぁ…」
「ねぇ、気持ちいい? 教えて?」
「ぁあっ……きもち…んあっ…はぁ…はぁ…ああっ……はぁ…はぁ」
快感で身体が震えるのか、壁に縋りながら、腰を突き出してくる。激しくは突かず、イクことには拘らない。ただ、感じることを楽しむ。
「はぁ…はぁ…んぁあっ…はぁ…ぁああっ…はぁ…きもちい…はぁ…イキそ……むりっ…きさらぎっおれっ…ああぁっ…んっ」
「え? ちょっと……嘘っ…早いって」
腰を掴む手からは震えが伝わってくる。腿は小刻みに震え、立っているのも精一杯なのが分かる。でもね、流石に早すぎて物足りないのですが。睦月さん?
「ごっごめ……スローが気持ち良すぎて……」
「じゃあ、これはどうかな?」
「へ? ってちょっあっ待っわわっむりっ恥ずかしっやぁっ」
睦月の片脚を持ち上げる。壁から離された睦月の身体は私に寄りかかり、反対の手で腰を抱きしめる。
「なにこれっ…あっやっ…きもちっんあっ…はぁぁあっ」
上を向き、鳴いてくれるおかげで顔が見える。気持ち良さで開かない瞼の目尻から、涙を流している。全身から吹き出している汗と、口元からだらしなく垂れる涎が、いやらしい。そのいやらしさに私の身体が更に熱くなり、欲望が溢れ出す。
そうだった、前も触る約束だった。腰に回している手で、幹の先端に触れ、擦る。擦り上げると溢れている蜜がにちゃにちゃと水音を立てた。
「ちょっあっ…なにしてっあっ…んあっやめっあっだめっ前だめっ…んあっ待っ奥やめっあっやっきさらっ出ちゃうっやあっだめぇっぁああ~~っっ」
「はぁ…前触って言ったの貴方でしょ…ふふ…はぁ……んんっ」
全身に激しい快感が駆け巡った。腕の中で睦月が身体を震わせている。幹を包む手には白濁がぐちゃりと広がった。
脱力感で、動けない。睦月さんもぐったりして動かない。睦月を抱きしめ、ゆっくりと畳に座り込む。
「どうだった?」
「前と後ろは一緒じゃなくていい……」
「そんな顔で言われても」
トロンと潤んだ瞳から涙を溢れさせ、私を見つめる。またやって、とお願いしているようにしか見えませんよ。
「ほらみて? 腿もこんなに愛液で濡れてるし、前もこんなんになっちゃってるよ?」
睦月の膝を持ち、両側に広げ、脚の付け根を触り、汗や潤滑剤と混ざり合った蜜を掬って見せる。
「ばっ……やめっっ」
真っ赤になったぁ。可愛い。
「私の手もべとべとになっちゃったぁ」
白濁で汚れた手を睦月に見せる。
「ちょっ!!! 恥ずかしいからやめて!!!」
「ぇえ~~すぐ赤くなって可愛いんだもん、やだ~~」
「なっ……!! 悪用(?)するな!!!」
元気になったら、これですよ。
胸の突起を指先で摘み、擦る。くにくに。
「ぁあっちょっ…あっ…もぉっ…今日はおしまいっ…やっ…あぁっ…きさらぎっ!!」
「ん~~? 元気になったみたいだし、お散歩でも行きませんか?」
「えっ? お散歩?」
「夜のプチデート」
ぱぁああと嬉しそうな笑顔を咲せる睦月を見て、ほっと胸を撫で下ろす。
貴方の笑顔は周りの人を、そして、私のことも幸せにするんですよ、睦月さん。
だから、ずっと笑顔で居てくださいね。
笑顔を失った時は、私が貴方を笑顔にするからーー。
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