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36話(3)#触って?挿れて?突いて?!酔ってる貴方に我慢できません?!
しおりを挟む「椅子に座って。洗いますから」
「うん~~」
泣き上戸は少し収まったようだ。シャワーで軽く全身を濡らす。シャンプーを手につけ、頭を洗っていく。
「目に泡が入る~~」
「目を瞑っては?」
「やだぁ~~」
「…………(もう知らん!!!)」
イラッとしながらも、頭、身体と順番に洗う。どさくさに紛れ触っちゃおうかな。どうせ酔ってるんでしょ? 身体を洗いながら胸の突起を指先で弾いた。
「あっ……」
「どうしたの?」
「べ、べつに……」
偶然当たったと思っていそう。わざとだけど。アルコールのせいで、思考は鈍っているのかもしれない。それにしてもいつもよりビクッて反応した。可愛い。お腹を洗いながら、手を下へ下へと這わせる。
「ん……」
「ここもちゃんと洗わなきゃね」
「うん? あっ…やっ……んっ…はぁ……」
幹を手で包み込み、擦り上げる。くちゅくちゅ。泡のせいでよく滑る。硬く、大きくなっていることが手のひらに伝わる。感じちゃって、可愛い。
涙で潤んだ瞳を私に向け、小さく鳴く姿に、抑えている性欲が溢れ出てくる。うぅ、可愛い。抱きたい。でもなんか『俺にえっちなことするんでしょ!』みたいなこと言われたしな。もうしてるけど。
このまま抱くか、やめるか。むしろここまでしてやめるとか今更? でも相手は酔っ払い。良くないな。
腿や足の裏など、身体の隅々まで綺麗に洗う。おっけー。シャワーで泡を洗い流すと、睦月に手を掴まれた。
「なぁに? どうしたの?」
「……俺とえっちなことしたくないわけ?」
もう、言ってることがめちゃくちゃですよ、睦月さん。したくないわけないじゃないですか。私を煽ってるの? 後から泣きごといってもやめないですからね。
「私とえっちしたいの?」
「シたいよ。最近お預けばっかりだし……昨日だって途中でやめたじゃん……」
アレ? 酔い覚めてる? まぁどっちでもいいけど。そんなに求めてるとは思わなかったなぁ。最近、消極的(?)っぽかったし。
「じゃあ、先に湯船に入って待っていてくれます? 私、身体洗うので」
「うん!!!」
素直に湯船入ってるし。なんかにこにこしながらこっち見てるし。もう。可愛い!!!! 手を伸ばし、睦月の頭をぐしゃっと撫でる。
「もぉなに~~」
「酔いは覚めたんですか?」
「若干」
ハンドタオルを水で濡らし、しっかり絞り、畳んで睦月の頭の上に乗せる。私もだけど、お互い酔っ払いだから気をつけないと。
「冷たくてきもちい」
「それは良かったです」
身体と頭を洗い終わり、湯船へ入る。ざばぁ。男2人で湯船に入ると、いつも湯が溢れる。睦月の反対側に座り、向かい合う。
「なんでそっち座るの」
「え?」
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「いや、そういうわけでは……(まだ酔ってる!!!)」
睦月さんとは絶対に飲みたくない!!! 正直、面倒くさすぎる!!! これ、介抱する人すごく大変!!! とはいえ、涙で潤んだ大きな瞳で真っ直ぐ見つめられたら、抱きしめるしかない!!!!
「こっちおいで」
片腕を伸ばし睦月の手を引っ張り、自分へ引き寄せる。後ろから抱きしめるつもりで抱き寄せたが、私の方を向き、睦月が膝の上に乗ってしまった。
積極的……。
「睦月さん?」
「早く触ってよ……」
赤く染まった頬で恥ずかしそうに目線を逸らし、私の手を握り、胸元に当ててくる。こたつ並みの破壊力!!! もう無理!!! 我慢出来ない!!!
「のぼせて来たら言ってくださいね」
「うん、倒れる前にはちゃんと言う」
湯量は減らしておこう。栓を抜き、半身浴程度に調整する。まだかまだかと、潤んだ瞳で見つめてくる睦月に負け、胸元に当てられた手をゆっくり動かし、指先で突起を弾いた。
「ぁあっ……んっ…あっ…ぁっあっ」
「可愛よ、睦月さん」
指先に合わせ、肩をビクッと震わせる。甘えるように、首の後ろへ腕を回し、抱きついてくる。震える姿も、甘い鳴き声も全てが可愛くて、後頭部を優しく撫でた。
「ん……」
「睦月さんこっち見て」
とろんとした瞳で私を見つめる。吸い寄せられるように、唇を重ねた。もっとして、とおねだりの如く、私の唇の僅かな隙間に舌を捩じ込んでくる。
今日の睦月さんは積極的で、ちょっとえっち。
「っん……んん…んっん…はぁ…ん…んっん…」
捩じ込まれた舌を迎え入れ、なだらかに舌を絡める。こんな優しいキスじゃ、物足りないのか、深く深くと、貪るように舌を絡めてくる。
ふふ。貴方のそういう激しいところ、好きですよ。唾液が混じり合い、激しく絡む舌に身体が少しずつ熱くなる。
「はぁっ……はぁ…きさらぎっ…触って?」
目尻を下げ、唾液の糸が引いた口元で私にせがむ。いやらしすぎるよ。胸の突起を摘んだり、離したりして、刺激を与える。
「睦月さん、次はどこ触る?」
「あぁっ…んっあっ…はぁ…下っ…あっんっあっ…はぁ…んっ」
胸の先端を指先で弄びながら、首筋に唇を密着させる。この前はいつもの仕返しでもしてるみたいに、全身に付けられたからね。全身に付けさせてもらうよ。
「~~っんっ…あっ…んっ……まだ付けるの? んっ…」
「睦月さん立って」
「え? んっ…下も付けるの? んっ……あっ…んっあっ」
「ふふ、吸われることに感じてるの?」
浴槽の縁に睦月を座らせ、胸筋から下へ向かって、痕を付けていく。吸い上げると、睦月が目を瞑り、小さく肩を震わせた。
「いっぱい付いちゃったね」
「……俺明日仕事なんだけどぉ……」
全身についた赤い染みを指先でひとつずつ押さえ、なぞっていく。身体についた赤いまだら模様は私から、睦月さんへの愛の証。
睦月の片方の膝を掴み、持ち上げる。開かれた脚の間から淫らな窄まりと目が合う。2本の指先を飲み込ませていく。
くちゅくちゅ。
「んっぁあっ…脚っ…ぁっあっ…恥ずかしあぁっ…んっやっあっ…あぁっ」
「ふふ。脚、持ち上げられて恥ずかしいの?」
自分の格好が恥ずかしいのか、顔を真っ赤に染めて、私の肩にしがみついてくる。可愛い。私の肩に爪が食い込むぐらい、もっとしがみついて。指先で押し開きながら、肉壁を辿り、奥へと向かう。
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「はぁ…んっ…あっ…ぁっんっ…はぁ…あっ如月っ…んっ焦ったい…ぁあっ」
「どうして欲しいのかなぁ?」
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「言わないよぉ……んぁあっ…あっんっ」
1番感じるところを指先で突く。睦月の肩が大きくビクッと上がった。可愛い。もっと見たい。感情が昂り、指先で何度も突き続ける。私の肩に睦月の指が強くめり込んだ。
この肩の痛みさえも、私の性的な力を漲らせる。
「ああっんっ…あっやっ…如月っ…ぁっあっ挿れっ…あっはぁ…んっ挿れてぇっ早くっぁあっ」
「もう挿れちゃうの?」
睦月を浴槽の縁から下ろし、後ろを向かせる。言われなくても壁に手を突き、チラッと甘えた瞳で私を急かすように見る。仕方ないなぁ。
いやらしく腰を私へ突き出す姿に、内側から情熱的な欲望が湧き上がり、本能のまま、後ろから擦り付けた。
「んぁああっあっんっあっはぁ…んっあっやっ…んあっあっんっ」
腰を掴んで引き寄せながら、突く。壁に突いている睦月の手が縋るように、ずりずりと下がっていく。腰に触れている手から睦月の震えを感じる。
「あっんあっあっ…んっやっ…もっと…あっんっきさらぎっぁあっもっと奥っやぁあっ」
「奥? 顔見せてくれたらね」
シャワーを片手に取り、鏡を濡らす。曇っていた鏡は晴れ、頬が真っ赤に染まり、瞳の垂れた睦月が写し出された。なんてえっちで可愛い顔。愛しい。
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「えっ?」
鏡の方を指差すと、睦月と鏡越しに目が合った。自分の姿が恥ずかしいのかサッと目線が外され、目が合わなくなる。この恥じらいが私をまた掻き立て、欲性にまみれる。激しく突き上げた。
「ねぇ、ちゃんと見て?」
「ぁああっやっだめっあっんっ見れなっんっあっだめぇっあっぁあっ」
甘い締め付けは私を絶頂へと誘う。締め付ける部分から、腰の奥へと熱に呑まれていく。身体の中が熱い。それは睦月さんも同じだろう。今にも溢れそうな涙を瞳に抱え、甘い声で鳴き続ける。
「きさらっんあっぁあっやっもぉあっだめぇっあっおれっんあっやぁあっむりっきさらあぁああっ~~っっ」
「はぁ……んっ…はぁ…睦月さん…んんっ…」
背中が跳ね、心臓が激しく波打つ。鋭い快感と共に、腰の奥から全ての熱を解き放つと、全身に気だるさが広がった。
「……っと……」
力が抜け、ぐったりとして、ぐらつく睦月を両手で抱きしめる。顔を覗き込むと、睦月が目を細め、笑みを浮かべた。
「キスして、如月」
「……ん」
目を瞑り、口唇を重ねる。深い愛情と幸せだけが私たちを包み込む。
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